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移民の素顔残したい=松本浩治写真集 「移民T」完成出版記念写真展開催。 サンパウロ新聞から
サンパウロ新聞の記者として12年間撮り続けたコロニアの有名人ばかりではない市井の人たちの姿、老移民一世、日系人たちの写真集が出版された。「お世話になった人たちへの恩返し」と話す松本さん。発刊を記念した写真展が、サンパウロ新聞社創刊六十周年記念事業として、ドラードス、ベレン、サンパウロの三カ所で開催される。
同写真集出版、写真展開催には、同船者の園田昭憲さんが協力している。写真集を買い求めたいと思っているがまだ機会がない。インタネットの写真集から一枚お借りして使用させて貰いました。
移民の道 ブラジルに渡った移民のほとんどはサントスに入港後、サントス駅から汽車に乗って海岸山脈を越え、夢と希望、不安を抱えながらそれぞれの入植地に向っていったという。現在のサントス駅は、長い貨物車が動いているだけで、線路にも雑草が生い茂っている状態。カメラのファインダーを覗きながら、昔の移民の道のりの遠さを感じた。(1998年12月撮影)


移民の素顔残したい=松本浩治写真集「移民T」=コロニア見つめた12年=国内3都市で写真展

 サンパウロ新聞記者の松本浩治さんによる写真集「移民T」がこのほど完成した。松本さんが十二年間の記者活動のなかで撮り続けてきた老移民一世、日系人たちの写真をまとめたもの。

有名人ばかりではない市井の人たちの姿を捉えている。「お世話になった人たちへの恩返し」と話す松本さん。発刊を記念した写真展が、サンパウロ新聞社創刊六十周年記念事業として、ドラードス、ベレン、サンパウロの三カ所で開催される。

 写真集「移民T」(トッパンプレス社発行)は全百四十四ページ。松本さんが取材活動のかたわら国内各地で撮影した日本移民一世、二世たちの写真百十六枚が掲載されている。
 日々の生活で出会う人たちや、地方の移住地で暮らす人、記念式典や入植祭など取材先で撮り続けてきた写真。松本さんは「記者として取材しながらですから、密着して撮影できたと思います」と語る。

 撮影場所は聖市、近郊、聖州内の移住地をはじめ、北伯ベレン、南マットグロッソ州ドラードス、リオ、南伯など全国に渡っている。白黒の写真に当時の様子や思い出を記した説明文(巻末にポ語訳掲載)が添えられている。
 現在四十歳の松本さんは九四年に来伯。日伯毎日新聞、ニッケイ新聞、サンパウロ新聞で十二年間邦字紙記者として活動してきた。

 写真集を作りたいという気持ちは二〇〇〇年ごろからあったという。「年を重ねるうちに取材先の相手も高齢になり、亡くなる人も出てくる。今写真に留めておかないといけないという気持ちでした」と思いを語る。そして今回、ダイドーエンタープライズ社長の園田昭憲氏の協力を得て出版に至った。「説明文のポ語訳も友人がこころよく引受けてくれました」と感謝を表わす。

 写真の多くは老人たちのもの。ブラジルに渡り、苦労を乗り越え数十年にわたり生き続けてきた市井の人たちだ。
 深いしわの刻まれた顔。「皆さんいい顔をしているんです」と松本さんは言う。「農業をしている人たちと握手をすると、ごつごつ、ザラザラしている。日本ではできないような渋い顔です。苦労もあっただろうけど、皆さん温和で、『まあ飲めや』と言ってくれる。移民のドラマを生きてきた人たちなんだなと思います」。

 「今まで世話になってきた人を載せたかった」と話すが、それでも載せきれなかった人たちや、写真集完成前に亡くなってしまった人もいるという。
 十二年間の集大成。松本さんは「自分の『区切り』というだけでなく、世話になってきた人たちへの恩返しという意味もあります。これからも返しきれないくらいの恩ですけどね」と話す。出版の感想を尋ねると「やれやれですよ」と笑顔を見せた。
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 写真集「移民T」は一冊三十レアル。高野書店、ブラジル日系老人クラブ連合会事務所とBumba編集部で販売している。
 なお、松本さんの写真はサイト「みんなでつくる移民百年祭」www.100nen.com.br)でも見ることができる。">ihttp://www.100nen.com.br)でも見ることができる。
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 写真展は今月十一日に南麻州ドラードス文協会館で、十二、十三両日は同州共栄日伯体育協会会館で開催。その後、二十六日から三十日までベレンの汎アマゾニア日伯協会ホールで、聖市展は十二月十五日から十七日までブラジル日本文化協会貴賓室で開かれる。
 写真展には百枚の写真が展示される。「気軽に見てもらえたら」と話す松本さん。「会場で被写体の人たちに会うのが楽しみです。近況を聞けたらいいですね」と話していた。

敬虔に先人の霊を供養 「移民の肖像」写真展も

 ドゥラードス、共栄で仏連巡回布教

 【ドゥラードス発・松本浩治記者】本紙創刊六十周年を記念した「移民の肖像」写真展が、九日から十二日までの四日間にわたって南マット・グロッソ州のドゥラードスで開催された。第一弾となる今回の写真展は、仏教連合会(佐々木陽明会長)主催の同地慰問布教に合わせて行われ、共栄日本人会(城田芳久会長)会館とドゥラードス日伯文化体育協会(宮川順治会長)会館の二か所で開催された。協力は、スダメリス銀行とダイドー・エンタープライズ社(園田昭憲代表)。

 南マット・グロッソ州日伯文化連合会(小野亨右会長)の配慮により、仏教連合会の慰問布教と合わせて開催された初めての「移民の肖像」写真展。十一日、同地に到着した佐々木会長をはじめとする仏連一行四人を迎えた南麻州連合会関係者は、一九五三年の戦後移民再開の地となり、ドゥラードスから東へ約七十五キロ離れた「松原移住地」へと案内した。

 途中、一行はビセンチーナ墓地での慰霊を行い、現在も松原移住地に在住する那須勝さん(六四、和歌山県出身)の案内で同移住地内へ。大豆、ミーリョなどの穀物生産が主流となる同地で唯一、カフェの木々が残っている場所を訪問した。

 午後一時に共栄移住地に戻った一行は、同会館で開拓先没者慰霊法要を行い、移住地関係者ら約六十人が出席した。城田会長は「志半ばにして亡くなった方々の遺志を継ぎ、子供たちのためにより良い共栄移住地の未来を築き、ブラジルの発展のために日本人会全員で力を合わせて努力していくことを誓います」と追悼の辞を述べ、開拓先没者の冥福を祈った。

 読経が続く中、参列者全員が焼香。会館入口前の入植三十五周年を記念して建立された「頌徳碑」前でも焼香が行われた。

 翌十二日は、午前十時からドゥラードス日伯文化体育協会会館で写真展と仏連の慰霊法要が実施され、ドゥラードス市内や周辺地域から約百人が出席した。

 小野連合会長、宮川会長による日ポ両語による追悼の辞に引き続き、焼香。読経の中、前日の共栄移住地での法要と同様に、参列者がそれぞれに持参した位牌に刻まれた先没者一人一人の名称が読み上げられた。

 ドゥラードスから南に四十五キロ離れたカフェ・ポランから足を運んだ木村正次郎さん(八三、熊本県出身)は、柔道、相撲など青年時代から各種スポーツを行ってきたとして、現在も矍鑠(かくしゃく)とした様子。会場では、数年ぶりに会ったというファッチマ・ド・スール(ドラードスから東に四十五キロ)在住の柳生豊彦さん(八〇、和歌山県出身)と話が弾み、意気投合していた。

 ドゥラードス日伯文化体育協会会の役員経験のある内田アントニオさんは、聖州アルバレス・マッシャード生まれ。同地の日本人墓地での招魂祭で撮影された老移民に「子供の頃に野球を教えてもらったことがある」と笑顔を見せながら、興味深げに写真を見つめていた。

 小野連合会長は、「写真に写された移民たちの皺(しわ)の一つひとつが、それぞれの移民の人生を物語っている」との感想を語っていた。

人気呼んだ『移民の肖像』写真展 深い皺に刻む感無量の星霜

 《ベレン展、連日鑑賞者で賑わう》

 【ベレン発・松本浩治記者】本紙創刊六十周年を記念し、ブラジル国内の三か所で実施されている「移民の肖像」写真展のベレン展が、去る十一月二十六日から十二月三日まで当初の予定を三日間延長した八日間にわたって北伯パラー州ベレン市内の汎アマゾニア日伯協会(小野重善会長)内サロンで開催された。期間中の来場者は約七百人。一世の高齢者のみならず、一般ブラジル人や日本語学校生徒なども姿を見せた。同展をきっかけに、〇九年に行われるアマゾン移民入植八十周年に向けた移民写真展も考慮されており、新たな動きが始まりそうだ。

 同写真展は、スダメリス銀行が特別協賛、ダイドー・エンタープライズ社(園田昭憲代表)が後援となっている。

 ベレン展は当初、十一月二十六日から同三十日までの五日間となっていた。しかし、思わぬ盛況を博したことや十二月三日に日本語能力試験が開かれたことなどから「子供たちに一世の爺ちゃん、婆ちゃんたちの写真をぜひ見てもらいたい」と、会場を提供した汎アマゾニア日伯協会側の配慮により、八日間に延長。会場入口で署名した人の総数だけで七百五人にのぼった。

 写真展初日に来場した宍戸次男さん(六八、福島県出身)は、当時の移住事業団(現:JICA)に十四年間勤務後、アマゾニア日伯援護協会の事務局長として〇一年まで務めた経験を持つ。展示された百枚の写真を一枚一枚ゆっくりと見ながら「事業団時代は融資係だったため、ブラジル各地の移住地を一通り全部周りました」とし、リオ州フンシャール移住地の男性の顔写真に見覚えがあると話していた。 一九五七年、二十歳の時に渡伯し、アマパー州マザゴン植民地に入植。同地で三年間、ゴム作りやカカオ生産に従事したという下小薗(しもこぞの)昭仁さん(六九、鹿児島県出身)。現在はベレン市内に在住し、汎アマゾニア日伯協会の専任理事でもある。「皆さん、良い表情をされているが、自分自身が移民としての体験があるだけにブラジルに来て苦労されたということが写真を見てよく分かった」と率直な感想を語っていた。

 一九四一年に四十一歳でトメアスーのカニンデ地区に入植し、現在はベレン市内に在住する諸富寅雄さん(九二、熊本県出身)は、クニエ夫人(九〇)とともに来場。「(写真の)どの人も皆、日系社会のために尽くされた方が多いことを知りました。私たち年寄りも隠居するのでなく、少しでも社会のために尽くしたいと感じました」と、今尚、謙虚な姿勢を見せていた。

 「(〇九年の)アマゾン移民八十周年祭でのアマゾン移民の肖像展を是非やってほしい」と、展覧会を訪れた多くの入場者からの声を受けて、汎アマゾニア日伯協会が写真展を考慮。今後の動きが注目されそうだ。

本紙創刊六十周年記念事業として開催している『移民の肖像』写真展(二十六日から三十日まで=パラー州ベレン市の汎アマゾニア日伯協会。十二月十五日から十七日までサンパウロ市の文協貴賓室)に平行して発行している写真集『移民1』は現在、聖市内の高野書店(電話11・3209・3313)、老ク連事務局(同3209・5935)、ブンバ出版(同3141・3031)、明石屋宝石店(同3208・1833)で発売中。一冊三十レアル。(モザイク欄より)



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