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「鈴木悌一」 ブラジル日系社会に生きた鬼才の生涯
神戸一中の大先輩で作家田宮 虎彦先輩と同窓生の鈴木 悌一さんの鬼才の生涯をブラジル稲門会の先輩鈴木 正威さんが渾身の力を入れて書き上げられた著作の出版記念式が行われた。ブラジル稲門会の相田会長からも案内のお誘いを受けていたがポルトアレグレの諸行事と重なり参加する事が出来なかった。神戸高校の山下同級生リオの山下さんがこの出版記念パーテイに参加してその様子をしらせて呉れております。
500部の限定出版との事ですので早めに取り寄せたいと思います。鈴木先輩は、ポルトアレグレで法学部を卒業し弁護士の資格を取られたとの事ですので大学時代の様子を是非知りたいと思います。ポルトアレグレでの足跡が残っているようであれば調べて見たいと思います。
写真は、山下さんが送ってくれた本の表紙です。


ブラ神会の皆さんへ
「鈴木悌一」 ブラジル日系社会に生きた鬼才の生涯
著者:人文研・鈴木正威氏の出版記念パーテイが文協貴賓室で
行われ参加した。
鈴木悌一氏は神戸高校の先輩の関係で、同窓会などで酒もいっぱい飲み
いろいろと指導も受けた関係であるが、
1) 弁護士として戦時中に没収され凍結されていた日本人資産を解除させた。
2) 日本移民50周年記念のブラジル日本移民の実体調査を苦労して
完結させた。デイスクを持ってアメリカの大学のコンピュータで
集計するために渡米していたのを思い出す。
3) サンパウロ大学の構内に日本文化研究所を建設し、初代所長
となった。4万冊に至る(今まで誰も読めない)難解の原書を日本に
大量寄贈させたのが自慢で、おまえらは無知蒙昧と威張っていたのを
思い出す。
ブラジルを日本の高度の文化で結ぼうとするあたかも日本国を代表
するような「気迫」を持った人であった。
絵画もプロ級の腕前で聖美会会長、コロニア文学界初代会長でも
あり著者の鈴木正威は悌一氏を鬼才と表現している。

おかげで会場では実に多くのブラジル50年選手と久しぶりに会うことが
できた。パーテイーで酒を飲みながら、この日本を代表する「気迫」が
戦後の日本人移民に欠如していると耳の痛い話になった。

山下 日彬

ブラ神会(神戸高校卒業生のブラジル同窓会)のメンバーである東海林君が大先輩との想い出を語っています。

悌一大先輩はいつ頃亡くなったのかな?残念ながらその情報に接することが出来なかった...いくつかの思い出があります。
−城島商会関係の会合で始めてお会いしたとき、「君は城島商会の将来の危険人物だ」と言われた。今でもその意味が解らないが、何故か強く印象に残っている。

−どこかのシチオでブラ神会をした時、ピンガをたっぷり飲んでから、水量の少ないプールで這うようにして泳がれた。
ー絵を買いたいと言ったがなかなか値段を言われないので、赤ワインを1ケース持っていって、氏の自宅の壁にかかっていた大きな静物画をはずして持ち帰った。

皆さんも色々思い出があるのでは...


ブラジル稲門会、相田会長よりのお便りです。
サンパウロ、03 de Agosto de 2007
ブラジル稲門会の皆様  
日系紙でも取り上げられ、既にご存知の方も多いことと思いますが、校友の 鈴木 正威 君 (政経31年卒)が、長年執筆に尽力されていた 鈴木悌一氏の伝記 ( 副題: 「ブラジル日系社会に生きた鬼才の生涯」)が完成し、その出版記念会が来る 8月10日 (金曜日)、18:00〜21:00まで、文協ビル2階の貴賓室で行はれることになりましたので、皆様にお知らせ致します。

この著作を出版にまでこぎつけた彼の努力を労い、お祝いすると同時に、こうゆう機会に校友諸兄姉の皆さんが顔を合わせるのも、ちょっと変わった趣向ではないかと思い、お誘い致す次第です。
 
相田 祐弘
           文協ビル: Rua Sao Joaquim,381, Liberdade, Sao Paulo.
       Tel: 3208.1755
        駐車場 : Rua Galvao Bueno, 540  より入る。

 記
著者、 鈴木正威(昭31政経)サンパウロ人文科学研究所理事
著書  鈴木 悌一  ブラジル日系社会に生きた鬼才の生涯
         ブラジル日本移民百周年記念 『人文研研究叢書』 第6号
         書き下ろし作品 530ページ 価格50レアル
キャッチフレーズ
         鈴木悌一は、その比類なき学殖と実行力を駆使し、ブラジル日本移民史上、凍結資産解除運動、日系人実態調査、USP日本文化研究所の設立など数々の業績を遺してきた異能の知識人である。
         著者は、その業績を解く鍵として、悌一の座右の銘である伝道の精神に光をあて、その精神こそは、自分に困難な課題や責任を課してその実現を期す真のエリートの途であると説く。
         その波瀾と躍動に充ちた生涯については、遺族をはじめ関係者の証言を丹念に聴取し、同時代の文献・資料を隈なく当って、まさに鬼才というにふさわしい人物像の浮彫りに成功している。

サンパウロ新聞のWEB版に鈴木正威先輩(早稲田大学)が奇才の教授「鈴木悌一 ブラジル日系社会に生きた鬼才の生涯」という本を発刊されたと言う嬉しいニュースが出ていました。鈴木悌一先輩(神戸一中)は、作家、田宮虎彦さんと神戸一中での同級生で戦前鈴木さんが神戸港を発ってブラジルに雄飛される時の事を書き残しておられますし同級生の鈴木さんをブラジルに訪ねた時の記録を「ブラジルの日本人」して書き残しておられ『私たちの40年!!』にも下記紹介しております。
【神戸一中の大先輩でコロニアでも覚えておられる方も多いと思いますが故鈴木悌一さんと神戸で机を並べておられた作家の田宮虎彦さんが1969年の4月初めから7月初めにかけての3ヶ月間、旧友の鈴木悌一の誘いでブラジルに来ておられます。そのときの心覚えのために書かれた紀行が1975年3月20日1刷発行で朝日新聞社の朝日選書33として出版されその1冊が私の手元にある。若い頃に田宮先輩が書かれた【愛のかたみ】を読み感動したことを覚えていますが、35年前にブラジルを訪問され日本人のブラジル移民60周年を迎えた当時のコロニア事情を記述しておられ興味深い。その中の『どう変貌するか日系社会』を来伯中の妹の時間を取上げてタイプアップしてもらった。是非紹介したい書籍の1冊であり、神戸一中の大先輩田宮虎彦さんと鈴木悌一さんを偲ぶ縁として残して置きたい。
写真は、同書の表紙です。zhttp://40anos.nikkeybrasil.com.br/jp/biografia.php?cod=627

鬼才の教授「鈴木悌一」 人文研研究叢書 サンパウロ新聞WEB版より

≪鈴木正威氏が刊行 8月10日に出版パーティー≫

 サンパウロ人文科学研究所(本山省三理事長)の移民百周年叢書第六号として、「鈴木悌一 ブラジル日系社会に生きた鬼才の生涯」(鈴木正威著)がこのほど発刊された。

 九六年四月、八十四歳で他界した鈴木悌一氏は、(1)戦時中に没収・凍結されていた日本人資産の解除運動(2)日本移民五十周年祭を記念して企画・実行された日本移民実態調査(3)サンパウロ大学構内での「日本文化研究所」建設などが主な業績として知られる。

 同書は、人文研理事の鈴木正威氏が六年の歳月をかけて資料調査とともに関係者からの取材を通してまとめたもの。正威氏は、兵庫県西宮で生まれた悌一氏の生い立ちから渡伯、ポルトアレグレの神学校時代に記した「山庵雑記」を抜粋して掲載しながら、前述の三つの業績などを各章ごとに解説している。

 山庵雑記は「英語やフランス語が原文で入り、乱暴な書きなぐりで消したり、横から文章を入れたり『激烈な日記』と言えます」と正威氏。「脇坂(人文研顧問)さんに言語のことを聞いたり、かなり手伝っていただきました」としながらも、「正威さんの解説が無ければ、(山庵雑記を)読むことができなかった」(森田左京人文研監事)との評価も受けている。 「悌一さんの生きざまに感情移入して書いた」という正威氏は、「本書は、私なりに悌一さんの霊前にそっと置くすみれ草のようなもので、立ち止まって、人知れずその匂いを嗅いでくれるひとが一人でもいれば望外のよろこびである」と本書の中で記している。

 同書は五百部が印刷され、一冊五十レアルで販売されている。注文、問い合わせなどは人文研事務所(電話11・3277・8616)まで。

 なお、同書の出版記念パーティーが八月十日午後六時から文協貴賓室(聖市リベルダーデ区サン・ジョアキン街三八一番二階)で行われる。

2007年7月27日付




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