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沖縄県民の真の記録 サンパウロ新聞WEBより
ブラジル日本商工会議所のコンサルタント部門のメンバー中心としたメーリングリストBATEPAPOの主要コメンテーターとして健筆を振るっておられる赤嶺 尚義さんの書かれた文は、いくつもこの『私たちの40年!!』でも収録させて頂いておりますが、この度、赤嶺さんの奥様の赤嶺礎乃子さんが笠戸丸移民781名の48.1%、325人を占める同郷沖縄出身者の正式な記録を残すための資料調査を母校の琉球大学移民研究センターで実施したとの嬉しいニュースがサンパウロ新聞のWEB版に掲載されていました。『私たちの40年!!』に新しく設けた【ブラジル日本移民100周年関係ニュース】欄に収録させて頂くことにしました。
私はまだ直接お会いしたことがありませんが日本語教師、沖縄県人会役員としてご活躍しておられる赤嶺夫人の写真をサンパウロ新聞からお借りして掲載して置きます。


《赤嶺さん資料収集に協力呼びかけ》

 【一部既報】「今動かなければ、永久に誤った記録が正史として残る」。第一回「笠戸丸」移民七百八十一人中、沖縄県出身者が全体の四八・一%の三百二十五人を占めるが、沖縄県県西原出身で聖市の日本語教師、赤嶺礎乃子さん(六六)が、笠戸丸移民の氏名や年齢の記述が資料によって異なっていることから、正確な記録を残そうと資料探しに奔走している(三日付本紙社会面既報)。

 赤嶺さんは沖縄県人会が創立九五周年記念誌を発行したとき、編集委員としてボランティアで沖縄系住民が多い南麻州カンポ・グランデで県人を取材、この時、三人の子供を医者として育て、経済的にも恵まれ、何一つ不自由ないと思われた老一世からの「私の移住は失敗だった」との言葉に衝撃を受け、では、食事、文化、言葉が異なる第一回笠戸丸移民の場合はどうだったのか、との思いから移民史料館はじめ各地を訪れての県人笠戸丸移民についての調査をはじめ、東京の国立国会図書館にも足を伸ばした。

 移民史料館所蔵の笠戸丸乗船名簿、外務所領事移住部発行「海外移住百年の歩み」(一九六八年発行)、当時の皇国殖民会社発行の名簿などを調べたが、資料によって氏名や年齢、生没年月日の記述が異なることを知る。沖縄県人会が移民百周年を記念して県人笠戸丸移民の名を刻んだ記念碑建立計画があることから、早急に正確な資料を作成しなければ間違った氏名などが刻まれ、永久に残ることから調査は急がれた。

 調査では母校の琉球大学移民研究センターの町田宗博教授と石川友紀名誉教授(博士)に連絡をとり電話で指導を受け、七月から研究交流員として受け入れられ母校で調査をすることになった。同センターは二〇〇三年十二月発足、四つある研究分野の中の一つが「沖縄出移民の研究」。このことから同センターに戸籍を基にした海外旅券下付表を所蔵していることが判明、下付表には旅券番号、氏名、生年月日、身分(ほとんど農民)本籍が記載され、調査はいっきにはかどり、ブラジルで調べた渡航者名簿と海外旅券下付表を照らし合わせた結果、二十人を超える県人笠戸丸移民の名前や年齢、生没年月日などの間違いが発見された。

 笠戸丸には沖縄のほか、鹿児島、福島、熊本、広島など十一県からも移住しており、各県移住者の中にも、当然氏名、年齢などの間違いがあることは考えられる。

 日系人がルーツを知る基盤に―と、ブラジル移民百周年記念協会の「あしあと委員会」が二〇〇五年から一年間をかけ、移民史料館所蔵の笠戸丸はじめ戦前移民名簿のローマ字化を終えたが、これも訂正する必要がある。

 隣国アルゼンチンの日本人移民史は一九〇八年から〇九年にかけてブラジル経由の入植者によって始まったと言われる。すなわち、笠戸丸で渡航した最初の七百八十一人のうち、一年足らずで七五%が脱耕(当時の契約は半年)、その脱耕者の中の多くがアルゼンチンに転住しており、このことからブラジル日本移住百周年はアルゼンチン日本移住百周年でもある。なお、赤嶺さんによると、笠戸丸移民沖縄県人三百二十五人中百四十四人がブラジルに見きりをつけアルゼンチンに転住している。これらの転住者はじめ帰国した県人笠戸丸移住者もおり、赤嶺さんは、これらの人の死亡年月日や死亡場所の追加調査を各支部及びアルゼンチンの県人会などを通じてこれから行う。

 もし、情報を持ってる人は赤嶺さん(電3276・5155)まで。

 (写真=調査に奔走する赤嶺さん)

 2007年10月12日付



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