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『レストラン誠』山下誠店主 サンパウロ新聞WEB版より
私の住んでいるブラジル南部のポルトアレグレからサンパウロまでは、飛行機で1時間半、バスで19時間掛かる1000km近く離れておりサンパウロに出ると日本食に有り付けるのが楽しみになっている。
最近は、パウリスタ大通り界隈よりダウンタウンの東洋人街のあるリベルダーデに泊まることが多い。地方在住者を優先する政策と内装充実(日本式風呂の設置=これは余り使用しないが)を実施した明るいニッケイパラスホテルに泊まることが多い。ニッケイパラセホテルには、随分昔に関西の西宮に本店がある有名な割烹料理店『つばき』が店を開きその撤退後も『つばき』の名前で営業していたがこの程、『レストラン誠』として新しく開店したとの記事がサンパウロ新聞のWEB版に紹介されていました。
7月に和食が初めてだと言うブラジル人を中心に11人の宴席を和室を借りて実施しましたが、日本から来られていた日本人の方も満足するお任せコースを誠さんが饗して呉れました。何時も元気な掛け声と共にお客の所にも気さくに挨拶に回り愛嬌を振りまく人柄は、リベルダーデの顔として育って行って欲しいと願っています。
何時も楽しみの朝食(和食)だけでなく昼食、夕食にも重宝できるようになるのは嬉しいものです。
写真もサンパウロ新聞のものをお借りしました。


『レストラン誠』山下誠店主 サンパウロ新聞WEB版より
《『感謝の心』の料理を》

 ニッケイ・パレス・ホテル地下に新規オープンした「レストラン誠」の看板シェフ、山下誠さん(サント・アマーロ出身、三十三歳)は、「寿司屋二十三年」の生粋の寿司職人だ。

 「子どもの頃は勉強嫌いでやんちゃばかりしていた」という山下さんは、父親の怒りを買い、「鍛えてもらえ」と十歳で家を出された。

 先輩弟子らとともに住み込んだサンパウロの「新寿司」では、先代親方の一人弟子として五年間みっちり修業を積んだ。朝は五時から魚の仕入れ、夜は午前一時まで店の片付けなど、「朝一番に出て、帰ってくるのは最後」の下積み生活が続いた。

 「親父が『特に厳しく』と頼んであった」ということもあり、寿司を握らせてもらえることもなく、「殴る、蹴る、(包丁で)切られるなんてことも日常茶飯事だった」と笑って当時を振り返る。

 養鶏を営んでいた父親が八八年に急逝した後、新寿司を辞め、日本へ。つてもなく、自分で歩いて見つけた店舗では、また一からの下積み生活が始まった。「シャリ三年、焼き台二年、ホール二年」とやっているうちに、結局十年が過ぎていた。

 「『新寿司』での厳しい修業が役に立った」という山下さんは、「日本では大変だったけど、楽な道よりも敢えて厳しい道を選ぶ方がいい」と修業に精神鍛錬の一面も見出している。

 流暢な日本語を話す山下さんだが、来日当初は「何を言っているのか全くわからない」状態だったという。接客では、「『はい』と言ってごまかすといいよ」という同僚の言葉通りに振舞って、やくざ客に殴られそうになったこともある。

 九八年の帰国後は三店舗で働き、ついに自分の店を持つことができた。新規開店したばかりの「レストラン誠」では、ヘッド・シェフ兼ホテルとの共同経営者という形を取る。

 現在は、「体が二十個欲しいぐらい」と開店直後の忙しさに追われている。それでも、「日本食の日本色」を出すため、従業員の接客マナーや日本語教育などにも手を抜かない。

 「昔は食べるのが好きなだけだったが、今は『愛』に変わった。日本料理は『感謝の心』を抜きにして語れない。日本料理人には最低十年の修業が必要」と話す山下さん。

 「『誠』はまだこれから変わる。まずはリベルダーデ一の店にして、その後ブラジル一の店を目指したい」と、若き寿司職人の目は希望に燃えている。



《『レストラン誠』開店―ニッケイパレスホテルに》

 ニッケイ・パレス・ホテル(聖市リベルダーデ区ガルボン・ブエノ街四二五番)は十日、新店舗「レストラン誠」(山下誠店長)を地下一階にオープン。昼は六十種類以上のオリエンタル・ビュッフェ、夜は一品やコース料理などを多数用意している。

 新店舗は、入って右手の寿司カウンター、奥座敷、テーブルと合わせて約百二十席。ジャズが流れる店内は、白い壁に茶と深緑の配色で落ちついた雰囲気。

 寿司、刺身、天ぷら、うどん・そばなどの日本食から、サラダ、シュラスコ、フェジョンなどのブラジル食がずらりと並ぶ昼のビュッフェでは、思わず迷い箸してしまうほど。ポル・キロかロジージオかの選択制だが、ウニ、トロ、マサゴの寿司や生牡蠣などはポル・キロには含まれない。

夜は日本食歴二十三年の山下店長が、四百種類以上のレパートリーの中から腕を振るった創作料理が楽しめる。

 営業時間は午前十一時半から午後二時半まで(昼食)と、午後六時から十時半(夕食)まで。

 昼のビュッフェは曜日により、二十九レアル(ポル・キロ)から四十二レアル(ロジージオ)まで。十一月十一日までは昼夜問わず、代金二〇%割引の開店サービス実施中。詳細は電話(11・3207・8511)で。

(写真:「一度ご来店ください」と山下店長)

2007年10月19日付け



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