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ブラジルの即席ラーメン事情 − 日本の国民食から世界の国民食へ 麻生 悌三さんの寄稿です。
大阪で50年前に開発されたインスタントラーメンは、今では日本の国民食から世界の国民食に育ち日本より中国、インドネシアの方が消費量が多いとのことでブラジルは、世界ランク10位で年間14億個(2006年)、一人当たり年間8個を消費しているとのこと。ブラジルでは日清味の素が1982年に国産を開始、独占的に市場を押さえていたが現在では大小23社が即席ラーメンを生産しているとのことでそのシェアーは45%まで下がって来ているがどこまでそのシェアーを保持して行けるか正念場に立たされている。ブラジルでもスーパーの店頭に出ているカップラーメン、ヌドルは、輸入品であるとか。国産は必定で日清味の素が早晩国産化に踏み切るだろうと言われている。まだまだ市場が拡大するとみられておりますますブラジルでもイタリア式マッサを駆逐して行くかも知れない。汁の少ない即席焼きそばというのも人気がある。
写真は、本場日本で最近発売された日清ラーメンのブラジル移住100周年記念商品、ブラジリアンチッキンヌードルビッグのカップラーメンです。ブラジルにも登場するかな?


日清食品の創設者、安藤百福氏(台湾籍)が大阪の池田の自宅の台所でインスタントラーメンを開発してから、今年で50年になる。この半世紀の間で、これほど、世界に広まった食品はない。日本の国民食ラーメンが世界の国民食ラーメンに飛躍している。2006年に於ける、世界の即席ラーメンの消費量は915億個(一袋−800グラム)であり現在では1千億個を超えていると予想する。ブラジルではLamen又は Macarrao Instantaneoと呼ばれ、その消費量は世界で10位で、年間13,8億個(2006年)を消費している。国民一人当たり年間8個ぐらいの消費の筈である.今やLamenとYakisobaはポルトガル語化した言語である。

―世界の即席ラーメンの(生産)消費の推移 (単位=億個(袋))
国名     2001  2002  2003  2004  2005 2006
中国     212   231   320   390  442  467  、
インドネシア  99   109   112   120   12304 140
日本     53,5  52,7  54    55,4  54,3 54,1
アメリカ    30   33    37    38    39   40,3 
ヴェトナム  11,4  17    23    24,8  26   34   
韓国     36,4  36,5  36    36,5  34   33,7
フィリッピン 18    20    22    25    24,4  25
タイ     16,5  17    17,2  17,8  19,2 20,5
ロシア     6    15    15    15,2  18   16
ブラジル   10,1  11,9  11,1  11,5  12,6 13,8
11位以下20カ国の消費があり、合計31カ国の消費量は次の通り=
合計    532,8  587   695,5 796,7 856,9 916,
2006年の世界消費は916億個であり、その45%の消費は中国である。同年の中国の人口推定13億人とすると一人当たり年間36個ぐらい、の消費量である。〔ブラジルは
年間一人当たり8個程度)消費は右肩上がりであり、この原因は何といっても、その手軽さと低価格による満腹度である。世界の国民食となった今、世界ラーメンサミットが11カ国、により1957に結成され。毎年持ち回りで会議が開かれる。今年は4月に大阪開催
である。

即席ラーメンの製造工程概略
原料〔小麦と塩〕− 水でこねる ― 寝かせる ― こねる − 板状にする − 
細断する − 1食分形に入れる − 蒸す − 油で揚げる − 冷却 − 袋詰め
大体上記の11工程でラインは直線で長さは175メーター。工程時間は約30分で1分間に600個を製造。(ニッシンのイビウーナ工場)

―ブラジルの即席ラーメンと他のマッサ(パスタ)類の生産
麺類の主原料は小麦粉であり、ブラジルの年間の小麦粉消費は約1千万トン。その15%が麺類の生産に消費される。ブラジルの小麦栽培には安定性がなく,年毎にばらつきのある収穫量である。又、隣国アルゼンチンが小麦の大生産国であり、輸入が容易である事と
(栽培コストもブラジルが高い)大豆栽培の裏作になるが、小麦を植えるより、トウモロコシ等他の作物を植えたほうがメリットが大きいのが小麦栽培に力を入れない要因である。
国内の小麦生産は200−600万トンであり、2007年は僅か250万トンしかとれなかった。従って750万トンの輸入が見込まれる。2007年は豪州が旱魃で半作。アルゼンチンは40%減の1千万トン〔自国消費350万トン。輸出余力650万トン〕。アメリカとカナダも平年作以下と伝えられており、旺盛な世界需要(特に中国の輸入増大)に
充分にこたえられない状況であり、国際価格は暴騰している。2008年のブラジルの小麦製品の値上げは相当覚悟しなければならない。年間輸入量750万トンは、世界トップの中国は別格として、輸入大国のイタリア、日本と肩を並べる量である。

次はブラジルの小麦粉のラーメンとマッサ類の生産の推移
品名      2003  2004  2005  2006  2007
即席ラーメン 108千TON110千TON117千TON123千TON 127千TON
マッサ類   1179  1180  1190  1210   1276
この他に、小麦粉消費はパン(50%)、ビスケット(15%)、家庭用(10%)等がある。平均的には麺類の小麦粉消費は年間130−140万トンあり、その10%がラーメン用である。

―ブラジルの即席ラーメン工業
1982年に日清食品と味の素がJVで折半出費で6千万ドルでニッシンアジノモトを創設した。その前に、明星食品を言う名で中国人が日本の明星食品とは何ら関係がないのに社名ブランド登録を行いラーメンを製造していたが、ニッシンがそれを買収して。現在に至るもMyojoのブランドを使用している。1985年にサンパウロ郊外のIbiunaに工場を建設したのが本格的ラーメン製造のブラジルの皮切りである。10年間ぐらいは、ニッシンの独断場であったが、既存のマッサ類のメーカー等が競って市場に新規に参入し、現在は
23社が製造している。工場所在地もブラジル各地に拡大しており、サンパウロ州に5社、パラナ州に5社、リオデジャネイロ州に4社、ペルナンブコ州に2社,ミナス州に2社、パラー,ゴヤス,バイヤ、リオグランデドスールの各州に1社の工場が点在している。
下記は現在の上位5社の市場占有率を推定
1) ニッシン (SP) 45%
2) Bertani (RJ) 15
3) Selmi (PR) 10
4) Vilma(MG) 5
5) Lua Nova 3
其の他 18社          22
ラーメン製造はまだまだ伸びると予想され、メーカーもマッサ類を作るよりもラーメンの方が利益率が大きい。2002年から2007年に33%も生産は増加している。
次は麺類の小売の平均的価格―キロ当たり。
ラーメン   R$ 8,63・kg
マッサ      2,86
生マッサ     6,75
2007年のマッサ類の生産量は120万トンで売上高は45億レアル。国民一人当たり年間
6kgの消費である。

―ブラジルの即席ラーメンは麺80グラムに乾燥スープ5グラムがセットで、水450ccで煮沸するのが標準的食べ方であるが、ブラジル人の多くは汁が苦手で、汁を捨てて、ぐちゃぐちゃな,スパグエッテイーのような食べ方をする。最初から水を少なくして煮て、スープも全量いれると塩辛いので、半分ぐらい入れて食べるのも多い。スープを最初から2,5グラムにして水も200ccぐらいにした処方もあっても良いと考える。
今後の需要予測は一人当たり消費が現在の倍の16個になると予想するが、アキレス腱は、国内の小麦の自給率が低い事と小麦の国際価格の高騰の影響である。
世界のラーメンの趨勢は袋麺からカップ麺に移行しているが、ブラジルではまだカップ麺の製造は行われていない.市売のカップ麺は全て輸入品である。ブラジルでもカップ麺の生産が今後行はられる事は必定である。
ラーメンのパイオニアーのニッシンがどこまでシェアーを維持できるか、これから正念場である。
以上
麻生
2008年4月6日          




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