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平成21年 在伯官民合同会議/南伯日本商工会議所発言要旨
10月19日(月)ブラジリアの日本国大使館の講堂で平成21年 在伯官民合同会議が開催され南伯日本商工会議所の代表として参加させて頂きました。日本から佐藤中南米局長、島内大使、大部サンパウロ総領事他在伯公館、サンパウロ、リオ、クリチーバ、べレン、マナウスの各商工会議所代表総勢40数名が一堂に会しブラジルの『経済回復の現状』に付き話し合いました。司会は大使館の宮下参事官による名リードで9時半から昼食を挟んで17時過ぎまで参加者の活発な発表、質疑応答があり各地の代表による報告だけでなしにエコビジネス、食糧問題、資源・エネルギー、PAC/インフラ、JBIC/JICAによる取組案件の紹介、デジタルテレビ/高速鉄道、社会保障協定/化学技術協力他盛り沢山の議題が取り上げられ官民連携の今後のメカニズムの確認と続き、最後に国方公使/田中ブラジル日本商工会議所会頭の閉会の辞で幕を閉じました。勉強にはなりましたが結構疲れました。ポルトアレグレの南伯日本商工会議に与えられた持ち時間が5分間、簡潔な原稿を準備して置いたのでそれ程時間オーバーはなく終了することが出来ました。参考に発言要旨を纏めたものを下記して置きます。
写真は前夜祭の夕食会で撮って頂いた島内慶大使との写真を使用しました。


平成21年 在伯官民合同会議/南伯日本商工会議所発言要旨
経済回復の現状:
6年前のブラジリアに於ける平成15年度の官民合同会議に参加させて頂きましたが、島内大使は当時中南米局長として参加しておられポルトアレグレ総領事館の存続に付きお聞きしたことを覚えております。その後ポルトアレグレ総領事館は、クリチーバの総領事館の出張駐在官事務所として存続され今日に至っておりますが、我々在留邦人は、旅券発行等の領事事務、在外選挙の実施等以前と変わらぬ業務を享受できており外務省のご配慮に感謝している次第です。

南伯ポルトアレグレは、サンパウロ、リオ、ミナスの所謂、3脚経済圏の引力を離れた一つの経済圏としてブラジル国内でも重要な役割を果たしております。輸出総額では現在もサンパウロ、ミナス州に次ぎ国内第3位をリオ州と分け合っておりますが、昨今州内の経済面の地盤沈下も見られます。その一つの例が19世紀後半からブラジルの主要都市としてポルトアレグレは常に5大都市に入っていましたが、昨年、北伯のベレン市に僅かながら人口を抜かれ国内11位に後退しております。
州内の人口は1110万人でブラジルの第5位に入っています。因みにRS州はブラジルの国内総生産(PIB)の7.7%を占め一人当たりの所得は、17281レアイスを記録しています。これらの数字は、RS州の工業連盟FIERGSが今回の会議の資料として提供してくれたものです。

ブラジル国内でサンパウロ、ミナスに次いでリオ州と第3位を分け合っている輸出額について眺めてみますと、2008年度は、総額184億6千万ドルを記録しており全国輸出総額1979億4200万ドルの9%に当たります。輸入についは1389億6900万ドルの8%に当たる145億2500万ドルを記録しております。輸出先国としては、米国、中国、アルゼンチンの順で昨今メルコスール、特にアルゼンチン向けの貿易が停滞してきているのが目立ちます。日本は輸出先国10位以内に入っておらず今年、日本専売公社が大手タバコ会社を買収したことにより日本向けタバコの輸出額が伸びればまた10位以内にカムバックする可能性も出てきたのではないかと期待しています。輸入で特筆すべき点は、ポルトアレグレの対岸のグアイバーにトヨタ自動車がアルゼンチンの工場からブラジルに輸入しているハイラック輸入販売拠点への搬入が、州内輸入のペトロブラスの製油所、ぺトケミセンターのCOPESULに次いで3番目の7億7千500万ドルの実績を挙げていることです。

2009年度の1月ー8月の実績では、輸出が96億3422万ドル(2008年度同期は119億828万ドルで19.10%減)、輸入は、56億8972万ドル(2008年度同期99億2638万ドルで42.68%減)を記録しています。
 
長年RS州は、ブラジルの穀倉地帯として大豆、小麦、玉蜀黍、タバコ、たまねぎ、葡萄等の作物と共に牛、羊、豚、鶏と農牧畜が栄えていましたが、近年第3ぺトケミセンターの充足、リオグランデ港の南半球最大の造船所、風力発電所の充実策、石炭を使用する火力発電所の新設、液化ガスの供給基地、大型パルプ工場の3箇所の新設計画、南米初のチップ工場の稼動等に加え2014年のワールドカップの開催地としてのサッカー場の改修工事、地下鉄敷設、道路網の充実と拡張工事、飛行場の滑走路の延長、飛行場と地下鉄を繋ぐモノレールの敷設、ポルトアレグレの港の再開発等の工事がPACの一部として予算が付いており具体的な実施が始まっています。

当南伯日本商工会議所は、往年の活力はなく年数回の不定期会合を持つ程度でこれと言った活動をしておらず日本からの新しい血として新規日本企業の進出を期待しておりそれまで南伯日本商工会議所としての存続を目指しています。

南伯日本商工会議所 副会頭
和田 好司



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