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『実業のブラジル』誌掲載の南伯便り 【南の国境から見たブラジル】(その7)
毎月南伯ポルトアレグレから掲題の南伯便りをブラジル唯一の日本語による月刊経済誌『実業のブラジル』に送っております。今回はその7として2009年の9月から2010年の2月迄の6ヶ月分を収録して置きます。一応話題をポルトアレグレを中心とした南伯に絞り地元紙のZERO HORAとCORREIO do POVO紙に出る経済記事を6件前後選び1ページに纏めています。州知事の動き、RS州の輸出入動向、新しい投資案件、日本企業の動き、スペースがあればトピック的なものも含めて纏めていますが、締め切り近くに成って急いで新聞の山をCHKして話題を選びます。結構気に入っている仕事で書きなぐってリオの山下さんに送れば彼が目を通し校閲もして雑誌社に送って呉れます。既に丸4年継続していることになりこれからも紙面を与えられる限り続けて行く積りにしています。ボケ止めの一助に成ればと願っていますが役に立つのでしょうか?
2009年の9月号の表紙をお借りして写真に代えさせて頂きます。


南の国境から見たブラジル 2009年9月号 連載37

イエダ知事行政スキャンダルで苦戦

RS州財政立て直しに懸命のイエダ知事だが、
連邦検察局がイエダ州知事を含む行政官8名を2003年から2007年までに州交通局(DETRAN)から4400万レアイスを着服したとして、サンタマリアの第3民事法廷にその返金を求めて告訴し、大きな波紋を起こしている。野党連合は公金横領罪として刑事裁判まで持ち込み州知事罷免を目指す。州議会でも審議が開始されており、その行方が注目されている。

 ポルトアレグレ人口、国内第11位に

1872年には、ポルトアレグレの人口はブラジル国内で5位で、その後100年近く不動だった。1960年には6位、1980年には8位、1991年には9位、2000年には10位に後退し、今年ついに1477人の僅差でべレンに追い抜かれて10大都市から外れた。因みにブラジルの10大都市は、サンパウロ、リオ、サルバドール、ブラジリア、フォルタレーザ、ベロオリゾンテ、クリチーバ、マナウス、レシフェ、べレンとなっている。

 7月の輸出実績でRS州は4位に転落

7月単月の輸出実績を見るとサンパウロ州に次ぎリオ州が2番目に躍進、ミナス州、RS州の順位となっている。
SP州  US$3,612bi 前年度比 -35%
RIO州  US$1,665bi 前年度比 -5%
MG州 US$1,582bi 前年度比 -41%
RS州 US$1,506bi 前年度比 -18%

 世界最大のパルプ企業フィブリアが誕生
 
ヴォトランチン紙パルプ(VCP)とアラクルスセルローズが合併し世界最大のパルプ企業フィブリア社が誕生した。新会社は、年間580万トンのパルプを生産、売上60億レアイス、従業員1万5000千人、7工場と130万ヘクタールの植林を所有する。株主は、ヴオトランチンが29.35%、開発銀行(BNDESPar)が34.9%、一般株主が35.8%と成っている。RS州に置ける新規投資計画は、グアイバーの旧アラクルス工場の増設(25億ドルを投資130万トンの生産増)を優先させ2011年に再開始を予定しており、州南部に新設予定の工場は、新会社の財政回復と市場を見極めて決める予定。

英国の危険な塵輸入にストップが掛かる。

コンテイナー40本(740トン)の家庭ゴミと有毒ゴミが不法にイギリスから輸入されたがリオ・グランデの港での通関検疫でストップがかかった。連邦検察局は外務省を通じてイギリスにこのゴミの引き取りを要請、7月中旬に送り還された。この不法ゴミの輸入業者はベント・ゴンサルベス市のアルファテックス社だが、リサイクル用のプラスチックを輸入したのに騙されて医療廃品などを押し付けられた被害者だと主張している。事情は現在の所不明。今年の2月〜5月にかけて合計56本(1098トン)がイギリスから到着したが、サントスに陸揚げされている16本は同じ船でイギリスに送り戻される。一部リオ・グランデ港からカシアス・ド・スール市の保税倉庫に搬入された約150トンは、何時送り戻されるかまだ決まっていない。

ブラジル最大の畜産展EXPOINTER開催

8月29日から9月6日までエステイオの国際畜産展会場でEXPOINTERが開催された。今年は豚の品評会を除き例年と同じように展示即売が実施された。畜産だけでなく農業機械の販売も州立銀行のファイナンスもあり昨年の3億7000万レアルを大きく上回る5億レアル近い即売が実現した。トラックターほか、農業機械の販売が堅調になって来ており農業の景気回復が見られた。
(著者:さわやか商会主・元南伯日本商工会議所会頭)

南の国境から見たブラジル 2009年10月号 連載38

RS州イエダ知事再選に意欲を示す

行政スキャンダルの裁判、州議会でのイン
ペイシメント審議など苦戦中のイエダ知事が、世銀(BIRD)の融資残額4億5千万ドルの早期リリーズの為に訪米、来年度の予算では今年度比12.8%増の277億レアイスを計上、総予算の8.2%に当たる28億レアイスの投資を発表し次期選挙での再選に意欲を示している。

 RS州の1月-8月の輸出総額は96億ドル

 RS州の1月-8月の輸出総額は、昨年同期比19%の減少を示し96億ドルにとどまっている。全国平均の減少率は25%に達しておりRS州は、サンパウロ、ミナス州に次いで第3位をキープしている。81%を占める州内輸出産品は、工業製品でこの減少率は23%に達している。また工業製品の輸入総額は何と40%の減少を示している。8月だけを見ると輸出総額が11億(前年同期比24%)にとどまっている。

ウルグアイ国境の風力発電所計画が具体化

RS州では、既に海岸地方のオゾリオ地区に5億ドルを掛けて75機の2MWの風力発電器が稼働しており150MWの発電があるが今回ウルグアイとの国境のリブラメント地区でスペインのFORTUNY社がオゾリオと同程度の150MWの発電所建設の許可を得た。同地区にはELETROSULの90MW発電計画とサンパウロのECOPAR社の10MWの計画を加えて合計250MWの風力発電所建設計画が目白押しだ。
 
チリのCMPCがFIBRIA社の工場を買収

先月号で世界最大のパルプ工場 FIBRIAが誕生と報告したが、旧アラクルスのグアイバー工場をチリのCMPC社に工場、植林地、新規増設計画も含め総額14億3千万ドルで売却することになった。FIBRIA社は、134億レアイスの負債を持つがこの旧アラクルス工場の売却で身軽になり州内南部地域に新規工場建設計画(20億ドルを投下120万トンのパルプを生産する)の早期着工が可能となる。CMPC社は、旧アラクルスの130万トンの増設計画に2010年には着工することになる。一方北欧のSTORA ENSOが州内国境地帯に植林している国防上の国境線内の土地に地権が下り植林地を確保することになり国際市場の回復を待ち2015年以後に生産開始が予想され州内3大パルプ工場建設計画の具体化の見通しが立った。

フランスのVIVENDI社GVTを買収

クリチーバに本社を置き、南伯を中心にブラジル国内10州での健全なオペレーションを展開している中型電話通信会社GBT(イスラエルのSWARTH社とオランダのGLOBAL VILLAGE TELECOM)の51%の株の取得を目指し54億レアイスを提示最終交渉に入っており所轄官庁の許可が下り次第、年内には実現する模様。

2010社会フォーラムがポルトアレグレで

2001年ダヴォスの世界経済フォーラムの向こうを張り、同時期にポルトアレグレで開始した世界社会フォーラムが10年目に当たる2010年にポルトアレグレに戻って来ることが決定した。毎回参加しているルーラ大統領、2005年に参加したチャヴェス大統領、エクアドルのRAFAEL CORREIA大統領、チリのMICHELLE BACHELET大統領、アルゼンチンのCRISTINA KIRCHNER大統領等の参加が予想されている。第10回の社会フォーラムは、1月25日-29日に開催され主要テーマは、環境破壊問題、地球温暖化問題となるが過去10年間の社会フォーラムの歴史を残して行くことも検討される。ポルトアレグレを中心に近郊12都市が会場提供などで協力する。
(著者:さわやか商会主・元南伯日本商工会議所会頭)

南の国境から見たブラジル 2010年11月号 連載39

イエダ州知事無罪放免、再選に意欲

イエダRS州知事は、行政スキャンダル裁
判から除外処分、州議会でのインペイシメント審議では30対17で手続き審議却下の勝利を得て、意気揚々と政務に精を出し来年の選挙での再選を目指している。RS州の税収減の傾向が見られるが既に13ヶ月給料の支払いが確保されているとの事で借金ゼロ政策が軌道に乗って来ているが副知事との確執が続くのが気になる。

 RS州1月〜9月輸出、昨年同期比28%減

 RS州の1月〜9月の輸出額は、昨年同期比28%減を示し金額で34億ドルの減少を記録している。それでも輸出総額は、サンパウロ州の27.4%、ミナス州の12.6%に次いで全国第3位の9.9%をキープしている。輸出先国では、中国が首位を占めアルゼンチン、米国の順となっている。国境を接する隣国、アルゼンチンとの貿易が9月迄に輸出額で昨年比40%減、輸入額で20%の減少を示しており、国境の町ウルグアイアーナには750台のトラックが列をなし輸入許可書待ちで大きな問題となっている。これはアルゼンチン側がブラジル製品の輸入制限策を引いているのに対する対抗処置だとしており2国間のぎくしゃくした関係は一向に改善の目途が立っていない模様である。

RS州2009/2010穀物生産2320万トン見込

これから夏場の気候(降雨量)にもよるがRS州のニュウクロップ予想では、米が757万トン、大豆834万トン、トウモロコシ501万トンを中心に合計2320万トンの収穫が見込まれておりこれは、過去最高を記録した2006/2007年に迫る収穫量が期待できる。
 
CMPC社がFIBRIAのグアイバー工場を買収

チリ、アルゼンチン、ぺル、コロンビア、パラグアイ、ウルグアイ、メキシコに工場を持つチリの大手紙パルプ工場CMPC社がFIBRIA社のグアイバーのパルプ工場を14億3千万ドルで買収したことによりFIBRIA社の旧ヴォトランチンの新工場建設工事が具体化すると業界では好意的に受け止められている。CMPC社のブラジル進出は、今年4月にティシュペーパーの工場を買収しておりその原料生産も視野に入れている模様。

TELEFONICA、GVT買収にR$65億を提示

先月号でフランスのVIVENDI社がGVT買収に54億レアイスを提示していると報告しましたが今度はスペインのTELEFONICA社が65億レアイスまで払うと証券取引所を通じて通知、話題になっている。11月18日までにGVTの株主はどちらの申し出を受けるか決める必要があるとの事で注目される。

QUIPがPETROBRASとP-63建設計画に合意

昨年12月にコンソルシアムを組んでいるQUIP社がPETROBRAS向けP-63建設計画で16億5千万ドルで一番札を取っていたが高すぎるとの判断で棚上げになっていたが今回3億6千万ドル安い12億9千万ドルでの供給の合意が得られたと発表され最終契約締結の運びとなっている。現在リオグランデの造船所で建設中のP-55は、総工費16億5千万ドル、高さが55メーター、総重量が4万6千トン、日産18万バーレル、2011年7月完工を目指している。

ポルトアレグレの失業率、全国で最小に

IBGE(ブラジル地理統計院)の9月の調査結果によると国内6都市の中でポルトアレグレ圏が失業率5.4%で国内で一番低い数字を記録している。リオが5.5%、ベロオリゾンテ6.4%、サンパウロ8.7%、レシフェー10.5%、サルバドール10.9%となっている。
(著者:さわやか商会主・元南伯日本商工会議所会頭)

南の国境から見たブラジル 2009年12月号 連載40

イエダ知事RS州公務員の待遇改善に着手

イエダ知事は、州財政改善策が軌道に乗っ
てきた現在、来年の選挙対策も視野にいれた州公務員の待遇改善策を積極的に進めている。特に州警兵、警察官、教員等の待遇改善策が発表されている。

フランスのビベンディ社がGVTを買収

クリチーバに本社を置くブラジル南部で勢力を伸ばしているGVT社をフランスのビベンディ社とスペインのテェフォニカ社がGVT買収戦を繰り広げていたが最終的に新規参入のビベンディ社が総額72億レアイスでGVT社の57.5%の株を取得した。ANATEL(国家通信監理局)としても独禁法に抵触する可能性のあるテレフォニカ社より新規参入のビベンディによる買収に満足の意を表明しており健全な市場形成を期待している。

 TETRA PACK社がRS州に新工場建設を決定

 テトラパックの包装品の製造と販売会社をパッソフンドに3000万レアイスを注ぎ込み建設することを決めたTETRA PACK社は、イエダ知事に投資計画を報告、州の優遇措置を要請した。同社の新工場は、2010年2月には稼働予定で州内で1日に500万リッター生産される牛乳のテトラパック処理が可能となる。

RS州2009/2010穀物生産、水害で激減

11月に史上最高の降雨量を記録したRS州の農業生産(穀物)は、2320万トンの収穫見込みが大きく減少し特に米は、73万ヘクタールの植え付け面積中12%の8万8千ヘクタールは水没している。大豆、トウモロコシの植え付けが遅れておりこれも減収が見込まれ来年度の穀物収穫量の減少が州経済に及ぼす影響が心配されている。ドル為替がR$2,35からR$1,72までレアル高となっており肥料の値下がり以上に販売価格(輸出)が下がり利益率を圧迫しているのも事実で特にトウモロコシの利益率が落ち込んでおり生産者が減少している。
 
RS州内の風力発電所建設ラッシュに期待

12月14日にANEEL(国内電力管理局)が実施予定の新規風力発電所建設計画の電力買い取り入札にはブラジル全国の11州の441社、13.341MWが登録されているがRS州では86登録計画の内27計画が事前許可を取得しているとの事で海岸線、国境地帯の14都市が入札に参加予定でその結果が期待される。既に実績のあるスペインのENERFIN社以外に矢張りスペインの国内の風力発電所の40%を所有するIMPEL社が20億ユーロを投下1000メガワットを発電すると発表しておりタッペス地域を選択して具体的な準備を進めている。12月14日の入札でどれだけ州内の風力発電計画が認可されるか注目したい。

11月観測始まって以来の少雨記録

RS州全域で11月の降雨量が観測開始以来の記録を更新している。ポルトアレグレでは1909年から観測が始まって以来の293mmを記録している。州内奥地では、19都市が400mm以上の降雨量を記録しており特にサンルイスゴンザカでは、640mmを記録、クアライでも629mmを記録しており例年の3倍から4倍の降雨量で州内66都市で水害による非常事態宣言が出ている。初期被害予想額が35億レアイスに達しており大きな社会問題となっている。この異常気象現象は、エルニーニョの影響と云われておりアマゾン地域の湿った空気が3000メータの上空で高速の風に乗って南下し州内に雨を降らしていると言われている。
(著者:さわやか商会主・元南伯日本商工会議所会頭)

南の国境から見たブラジル 2010年1月号 連載41

2009年RS州財政赤字ゼロで締める

イエダ知事は、2009年度のRS州の財政赤
字をゼロで締め、公約であった州の財政均衡を実現させたが、もう一つ人気が出ず全国主要州の知事としては人気が最低にランクされている。与党勢力の一部として支援を受けていたPMDBが10月選挙にフォガサ、ポルトアレグレ市長を州知事候補に立てることを決定し、州長官3名を政府から下ろさせ、PTもタルソ・ジェンロ候補を立て、三つ巴の州知事選挙が予想され再選の道は険しい模様。今後の動きが注目される。

ブラジル初の半導体工場建設が決まる

韓国のHANA MICRON社とブラジルのALTUS社を中心としたグループの50/50%の合弁企業としてHT MICRON社がRS州にブラジルで初めての半導体生産工場を2億ドルを投下して2010年後半に生産を開始するとの発表をピラチニ宮でイエダ知事に伝える。マナウス、ミナス州、パラナ州、サンパウロ州が候補に挙がっていたがポルトアレグレ近郊が選ばれたのは半導体のベースになるチップの生産がポルトアレグレのCEITECで生産を開始しており立地条件として州政府の税制インセンチヴと共に大きく影響した模様。これでブラジル初のチップ工場、半導体工場がポルトアレグレに進出して来る事になりテクノポリス都市として育って行く可能性が出て来た。

 RS州のPIB(総生産)0.8%マイナス成長

 ブラジルは、昨年の国内総生産(PIB)をプラス0.2%で終了しているが、RS州はマイナス0.8%となっている。機械関連が-31.8%、鉄鋼関連が-28.2%、自動車関連が-24.5%、靴、皮革製品が-23.3%、農業全般が-4.3%と特に輸出関連企業が伸び悩んだ。農業全般では悪天候とドル為替の影響が大きかった。  
2010年は、輸出関連企業の活発化による輸出の回復、天候の好転、ドル為替の変動等が州内経済の大きな要素となるとみられる。

チリのCMPCグループ、パルプ工場を買収

既に既報の通りチリのCMPCグループは、元アラクルスのグアイバー工場をFIBRIA社より14億3千ドルで買収、12月15日に10億ドルを支払い残額4億3千万ドルを1月末までに支払う予定。現在の年間45万トンのパルプ生産能力を2015年までに30億ドルを注ぎ込み1300万トンに増設する計画で今年から4万ヘクタールのユーカリの植林事業を再開する。。新会社の名称は、CELULOSE RIOGRANDENSEに決定した模様。
 
RS州内の風力発電所建設は186MWに決定

12月14日にANEEL(国内電力管理局)が実施した新規風力発電所建設計画の電力買い取り入札にはブラジル全国で1805MWが認定されたがその内、RS州では実績のあるオゾリオ地区のELECNOR/NERFINが96MW(12億レアイス投下予定)とウルグアイとの国境地区に90MW(4億レアイス投資)を建設予定のELETROSULが決まっており2012年に出電予定。これで既存のオゾリオ地区の150MWを加えて州内合計336MWの風力発電能力となる。尚、スペインの新規参入を目指していたIMPEL社は、選ばれなかった。

農作物の水害による被害は甚大

10月、11月の夏作の植え付け時期に集中豪雨が襲い気象観察史上最高の降雨量を記録したことにより州内の夏作の玉蜀黍、大豆、煙草特に水田が大きな被害を受け昨年ウルグアイ、アルゼンチンの隣国から53万トンの米の輸入が記録されているが今年は、最低100万トンの米の輸入が必要と見られている。
(著者:さわやか商会主・元南伯日本商工会議所会頭)

南の国境から見たブラジル 2010年2月号 連載42

2009年度RS州の財政均衡に成功

イエダ知事は、2009年度のRS州の財政均
衡に成功し1000万レアイス(2008年度は4億4千万レアイスの黒字)の黒字を記録出来たと誇らかに発表した。10月の州知事選挙に立候補することも公表しており再選の意欲を示している。今後の州知事選挙に向かっての動きに注目したい。

HT MICRON社サンレオポルド市に建設決定

先月お知らせした韓国のHANA MICRON社とブラジルのALTUS社を中心としたグループの50/50%の合弁企業として設立されたブラジルで初めての半導体を生産するHT MICRON社の工場はポルトアレグレから35km離れたサンレオポルド市のウニシーノス大学内にあるテクノパーク内に建設される事が決定した。今後5年間に2億ドルの投資と1300人の新規雇用が作りだされる。サンレオポルド市は、市の新技術開発資金の提供、5年間の市税免除、工場用地の整地、電力、水、下水工事などの完備を約束している。ブラジルは年間170億レアイスの半導体を輸入しておりHT MICRON社はこの内の20%は国産化を実現する事になり、テレビ、携帯電話、デジカメなどの価格ダウンに繋がると見られている。

 RS州の2009年度輸出総額は19%減

 RS州の2009年度の輸出総額は前年度比19%の減少を記録、152億4千万ドルに留まる。これはブラジルの輸出総額の9.7%を占め、サンパウロ州の27.6%、ミナス州の12.8%に次ぎ第3位の地位をキープしている。年間の入超額は、58億ドルを記録している。輸出量では前年より増えていることからコモデテイーを中心に単価の落ち込みが大きく影響している。輸送機械、機械一般、皮革、靴、食糧、飲み物、化学品などは軒並み減少した。

QUIP社P-63を13億ドルで受注

ペトロブラスは、リオグランデ港の造船所QUIP社に新しい海上プラットフォームP-63を13億ドルで発注した。現在リオグランデの造船所ではP-55を製造中でリオグランデに置ける大型プラットフォームの建造により一大造船所が出現する。
 
ポルトアレグレで世界社会フォーラム

2001年にポルトアレグレで初めて開催された世界社会フォーラムが10周年の2010年に2005年以来4年振りにポルトアレグレに戻って来た。1月25日から29日までポルトアレグレとその近郊都市で開催されたがルーラ大統領が3時間ポルトアレグレに滞在しスイスのダーボスで開催されていた世界経済フォーラムに参加する為にレシフェに立ち寄り高血圧症でダウン、ダーボス行きを断念した。2001年にダーボスの向うを張り華々しく開催された世界社会フォーラムは、大きく変貌し今後の継続が危ぶまれているが来年は、アフリカのセネガールのダカールで開催することを決定している。

ポルトアレグレに観光電車?

2014年のワールドカップの開催地の一つであるポルトアレグレへの投資枠がカットされ地下鉄工事は延期、サッカ場もインテルナショナルが4億レアイスの融資枠を受けているが金利を払っての投資を嫌い中に浮いている。2013年末までに完成させる必要があるが間に合うかどうか?
飛行場の850メーターのモノレール架設と共に今度は市内に昔懐かしいボンデ(市電)を全長3320メーターの観光路線を架設することになった。1970年に全線廃止後40数年振りのボンデ復活に観光省が40万レアイスの予算を付けた。
(著者:さわやか商会主・元南伯日本商工会議所会頭)



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