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麻生悌三のブラジル不思議発見 40  マラニョン州レンソイスの白い砂丘
麻生さんのブラジル不思議発見、3月号は、北伯マラニョン州のレンソイイスの白い砂丘です。世界遺産に指定されているマラニョン州の州都サンルイスの町までは出かけたのですが、沖縄本島より大きいと云う大砂丘レンソイスまで行った事はありません。その内に雨季の1月―6月の間に是非訪問して見たいと思います。麻生さんのブラジル不思議発見は、後数回で終了するとの事で寂しくなりますが、又新しい企画で私たちを楽しませて呉れるとの約束ですので期待したいと思っています。面白い題材の選択と緻密な調査力、よくも40回(丸3年以上)も続いたものと驚異的な魅力を感じています。残り数回を楽しませて頂きます。いつもながらおまけの話も興味、通津です。アマゾンのリーフフィッシュとマラニョンの太公望、陸漁師のお話しは、笑えます。
写真も麻生さん提供の神秘的な白い砂丘に雨季の季節だけ現れると云う広大な池の写真です。


ブラジル不思議発見 − 40 マラニョン州レンソイスの白い砂丘
アマゾンの熱帯圏にある、南緯2度53分,西経44度30分に位置するマラニョン州の州都サンルイスがあり、サンパウロ市から、約2100km距離がある古い街である。
そこから、260km余り、南に下ると、レンソイス国立公園が在る。(レンソイスとはポ語でシーツの意味)同地が国立公園に指定されたのは1981年で、さほど古くはない。
公園の総面積は約1500Haで沖縄本島より大きい。一面の白い大砂丘が海岸に沿って広がり、その白い景観は宇宙からも識別出来るほどである。純白の砂の正体は、石英(水晶の種類の鉱石)であり、水に削られ丸い半透明の細粒で、光りの影響で白く見える。
白い砂は、レンソイスから100km南の、パライーバ川に生成の秘密がある。この川は
内陸1500kmを流れ、大西洋に注ぐが、内陸部にある土砂は大量の石英を含む土砂で
大西洋に出ると、海流に流され北上する。土は海水に流されるが、重く堅い石英は海岸に
溜まり遠浅の海岸をつくり、石英砂は波で内陸部に押し上げられる。押し上げられた砂は、
常時、風速30mはある、東風により更に内陸に運ばれ、砂丘を形成する。砂丘は小高い山(最高40m)と窪みの連続である。この地は雨期(1−6月)と乾期(7−12月)の2シーズンに1年が分かれ、雨期には年間1600mm位の降雨があり,乾期には降雨のない白い砂漠だが,雨期は砂丘の窪みに水が溜まる無数の池が点在する光景に変貌する。
観光シーズンの雨期には、白い砂丘、エメラルドグリーンの池、紺碧の空の、とりなす、コントラストの空間はまさに絶景である。
この池は雨水が溜まるのでは無く、砂丘の下には、地下水が溜まった広大な地下池があり,雨期の降雨で雨水が地下に浸み込み、地下水の水位を上げる事により、地下水が砂丘の窪みに,わき出てくる現象によるものである。乾期になると、地下水の水位は自然と下がり、
砂丘の池も消えてしまう。
雨期の池の深いところでは3−5mあり、メダカに似た5−7cm位の小魚の群れが泳ぐ、
又、この地だけの固有のカメ(クジャク亀の一種)とカエルも棲息している。
この池の生物に対して本格的な調査は行われていないが、小魚は乾期に入ると死ぬ6カ月の命だが、雨期の終りに、砂に産卵し、卵は砂の中で雨期までねむる、雨季に入ると孵化して小魚に成長する。カメやカエルは砂の中に潜り、乾期を夏眠して過ごすと云う意見が多く、説得力がある。池には緑色の藻が繁茂する事から、藻の胞子も、乾季は砂の中で保存されると考えられる。(写真はレンソイスの白い砂丘と池と空)

附録 アマゾンのリーフ フィッシュ
アマゾン上流の水中林が増水によって作り出される地帯にリーフフィッシュ(枯れ葉魚)と呼ばれる、枯れ葉そっくりに擬態した,体長10cm、体色は灰色と茶色の平べったい
胴体と、木の葉型の魚が棲息している。木の葉のように、頭を下にして、水中を漂い、餌の小魚やエビ等に地下ずくと、首をカメのように前に突き出し、大きな口で、餌を一瞬に吸い込んでしまう。擬態の形成と遺伝については、科学的に未解決の分野だが、擬態には
大きく分けて、攻撃的擬態と防御的擬態があり、リーフフィッシュは前者であり、フクロウの目を羽に付けた蝶は後者である。生物のどういう意思のもとに、体の格好、色(保護色等)、形を真似る(オーストラリア近海に生息する、タコの一種,変身タコは、足をつかって,海蛇に見せたりする)等が出来る。長い年月を掛けた習慣が、変異遺伝子となって、子孫に伝わる現象については未知の分野である。このリーフフィッシュは熱帯魚飼育に人気があり、水槽内で繁殖もするが、魚食性が強く、自分の半分位の、他の熱帯魚でも捕食してしまうため、水槽内で一緒に飼えない。その他に、アマゾンに生息するカモフラージェの上手い昆虫では、和名バッタワニと呼ばれる5cmほどの、バッタがおり、水辺の草の汁を餌としているバッタだが、ワニそっくりの体と色(茶褐色)で首が長く、白い歯のギザギザ模様と、目には光線で横に白い線がでる、ワニの目そっくりの目で、水辺に来る鳥類(ワニを警戒する)から防御的効果を示している。 5cm程のワニがいても驚異にはならないが、鳥はサイズではなく恰好で反応するらしい。(写真はリーフフィッシュ、フクロウの目の紋の蝶、バッタワニ)

附録 マラニョン州の海岸の砂浜上での待ち網漁
マラニョン州は海岸一帯で干満の差が大きい。鉄鉱石の輸出港で名高い、イタキー湊など
干満の差が8mもあり、水深27mの遥か沖まで桟橋が伸びている。干満は海底の地形、
潮の流れ、等により場所により異なるが、いずれの海岸も2−3mあるに違いない。この海岸の、引き潮のときに、砂浜の海岸に5m間隔で2本の杭を立て、そこに、高さ2m奥行き3m位の、3角形の網を張る(網の奥は袋状になっている。満潮になると、小魚やエビが潮に乗って来る。 干潮になると、魚群は潮に引かれて、沖に移動するが、一部は待ち網に掛かり、陸上に取り残される。ロバに籠を括り付けた漁師がそれを海岸を拾って歩く。これ程、省力化した合理的な漁法があるとは驚いた。これが本当のオカ(陸)漁師だ。

2013年3月1日
麻生



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