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麻生悌三のブラジル不思議発見 44 セラードのタテガミオオカミ  
麻生悌三さんのブラジル不思議発見七月号は、ブラジル全土の20%近い広大な土地を締めるセラードに生息するタテガミオオカミです。ブラジルではローボ グアラと呼ばれており結構有名です。私は直接見た事は無いですが、俊足を誇り犬属のオオカミだそうです。写真で見ると精悍そうな格好の良い動物ですね。
さて恐れていた通り、麻生さんのブラジル不思議発見も次回45回(8月号)を持って終了するとの麻生さんからの連絡を受けて居ります。4年弱本当にブラジル不思議発見、色々とブラジルを紹介して呉れて感謝しています。又適当なテーマが見つかれば書いて下さるとの事ですので変わった切り込みでブラジル不思議発見にお目に書かれるかも知れませんね。
残念ながら45回を持って終了との事ですのでお知らせして置きます。
オマケの写真はBLOGに方に掲載して置きます。


ブラジル不思議発見 − 44 セラードのタテガミオオカミ
ブラジルの中央部にセラードと呼ばれる、広大な熱帯サバンナ地帯がある。面積は凡そ2百万平方キロ、ブラジルの面積の2割を占めている。高い木は見当たらず、灌木と草原の広がる地帯で、気温は年間平均23度C、最高気温は40度Cを超える、最低気温は10度Cいかで、零度の時もある。年間雨量は1200−1800CCで、雨量は少なくはない
雨期は10月―3月、乾期は4月―9月である。降雨は一定期間に集中して降り、乾期では全く降らない。
タテガミオオカミ(英名 Maned Wolf、ポ名 Lobo Guara)は犬科の南米最大の野生イヌがセラードに多く生息している。体長1,3m 体重20−25kgで赤褐色の体色に、首、足は黒色で、顔はキツネにそっくりである。耳は大きく、聴覚は鋭い。足は長く、犬族でが、最速の走力を持っており、100mを3,2秒で走る、動物界きっての短距離走者、
チーターには及ばないが、100mを5,2秒で走る、競走犬グレイハウンドとオオカミの6,5秒の中間の100mを6秒ぐらいで、走るのではなかろうか.しかし、名前は
オオカミとついているが、オオカミ特有の、群れでの狩りや、獰猛さはなく、おとなしく、
臆病で、単独行動で小動物、両生類、昆虫、果実を餌とする、むしろ、キツネに近い習性で、人や放牧中の牛を襲った事は聞いたことはない。鶏舎の鶏を襲った話は、良く耳にする。得意の走力はジャガーやピューマから逃げるのに活かされているのではないだろうか。
このタテガミオオカミと葉切りアリと野生の果実ロベイラ(オオカミの木)の3者は各々密接な関係がある。ロベイラは成長すると高さ5mにもなる灌木で、キキョウの花に似た、青紫色の花をつける。殆ど、乾期を含め、1年中テニスボール大の実をつける。実の中には、パッションフルーツの実のような、種子が200−500個詰まっている。この果実の味は苦く、食べる動物は他になく、小鳥もついばなない。タテガミオオカミだけが、この実を常食している。実は腎臓に寄生する腺虫の駆除する薬効がある(腺虫は成長すると、幅2mm 長さ1mにもなり、宿主を死に至りしめる事もある)。タテガミオオカミがこの
効能を知って食べているかどうか知らないが、食べた種子は糞と一緒に排出される。
葉切りアリ(英名Leaf Cutter Ant ポ名 Sauva)と云う,葉を食いちぎって、巣に運び
其れを養分にアリタケというキノコを培養して、その胞子を餌とする、農業を行うアリがいる。ハギリアリの巣は地中で、巣は掘った土でこんもり盛りあがる。タテガミオオカミは、土の盛り上がった、地面より高い所に脱糞する習性があり、ハギリアリの巣は格好の場所である.糞に混じった種子は、巣の中に運ばれ、キノコ栽培の養分となる、いくつかの種子は発芽し巣の上で成長する。実をならせ、又,タテガミオオカミが食べ、種子は、互いに共存し循環する。ハギリアリの女王蟻が分封し、新たな巣を構える時、必ずアリタケ菌を口に咥えて行き、新しい巣の栽培の種菌とするらしい。(写真はタテガミオオカミ)

附録 セラードで新種の足のないトカゲを発見
2008年にアメリカの環境保護団体とサンパウロ大学とのセラードの生物共同調査が行われ、29日間の調査で14種類の新種生物を発見した。足のないトカゲは外観は全くヘビと同じで一見、区別は難しいが、自然界には結構棲息している。インドネシヤのイザリトカゲ(体長50−70cmで雨林の落ち葉の中に棲息)など有名であり、ニシキヘビやアマゾンのアナコンダにも、足の痕跡は残っている。新種の今回、発見された足のないトカゲは詳細は不明だが,砂地に潜って生息し、足が邪魔になり,退化したものと思われる。
蛇とトカゲの形態上の違いは、蛇はマブタと耳がない。又、トカゲはしっぽを自分で切るが蛇はできない。トカゲは左右2個の肺を持つが、蛇の右肺は退化しており、左肺だけである。蛇は地面に伝わる、振動をキャッチするらしいが、音は聞こえない筈で、インドの
コブラ使いが、笛を吹いてコブラを踊らさせるが、これは、笛の音で踊るのではなく、指先のリズムを見て踊るしぐさである。然し、震動音を顎で感じ取ると云う新説もある。アマゾン、セラード、カチンガ等ブラジルにはまだ、広大なフロンテアが残っており、学術調査が行われろ度に、未知や新種の生物の発見は多くなるだろう。(写真は足のないトカゲ―外観はヘビ)

附録 木にカモフラージュするヨタカ
ブラジルからアルゼンチンにかけて、棲息するヨタカ科の夜行性の鳥ウルタウ,英名
Colombian Potooは昼間は森の中で、木にカモフラージュして寝ているが夜は活動し、
昆虫、トカゲ、小型のコウモリ等を捕食する。体長30−40cm、体重180−200gの茶色と灰色の鳥で、ポ名Mae de Lua=月の母と呼ばれる。擬態の巧みさは見事で、
近くで見ても、意識していない限り、わからない。(写真はウルタウ)

付録 モンテアレグレの壁画―ペドラピンターダ
アマゾン川の中流で州都べレンから、およそ800km遡った、サンタレンの対岸にモンテアレグレと呼ばれる町がある。戦後、日本政府が日本人植民地を造成し、移民を導入した場所だ。その町の郊外の岩山の洞窟で、岩壁に描かれた絵が発見されている。洞窟に残された焚き火の跡などの調査の結果、絵はおよそ11200年前に描かれたものと判明している。アメリカの考古学者でマラジョー島の土器文化の研究で知られている、セオドール ルーズベルト大統領の孫娘Anna Rooseveltも1991年に調査に訪れている。
1万数千年前に、先住民が氷河期に氷結したベーリング海峡を渡って、北アメリカにアジアから来た、モンゴロイドなのか、元々、南米にいたとも言われる、未確認の先住民なのかは、不明だが、1,1万年前に、人類の足跡がアマゾンにあったと言う、貴重な資料である(写真は壁画の一部)

2013年7月1日  麻生



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