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麻生悌三のブラジル不思議発見 45 遭遇したくないアマゾンの10の危険生物
麻生さんのブラジル不思議発見も今回の45で最終回と成りました。名残惜しいと云うか大変寂しく成りますが、また他の形で新しい連載を考えておられるとの事ですので原稿がたまれば披露して呉れるでしょう。楽しみに待ちましょう。
最終回は、やはり最初の入植地であったアマゾンの話しでアマゾンに実際に住んだことがある麻生さんでなければ掛けない実体験も含めた≪遭遇したくないアマゾンの10の危険生物≫です。色々遭遇したくない動植物がいるものですね。遭遇したら、襲われる前に逃げるのが最良との事。逃げるが勝ちが鉄則のようです。一番怖いのが何と蚊とか。その次がアナコンダ、3番目が猛毒を持つ毒蛇、火のスルククだそうです。その他にもカンジール、ピラニア、毒カエル、毒蟻、軍隊蟻、淡水エイまで色々不思議な動物がいます。
番外に交通事故死の世界ランキング、インド、中国、ブラジル。付録は、ETの頭骸骨?盛り沢山の最終回に成りました。麻生さん長らく御苦労さまでした。
またの日に登場をお待ちします。     


ブラジル不思議発見 –45 遭遇したくないアマゾンの10の危険生物
アマゾンには、ジャングル、水中、空中にも危険な生物が棲息しており、運悪く犠牲になって死亡する者も、死亡寸前の状態に陥る者も現実にいる。遭遇しないのが、最も安全である。もし、遭遇したら、襲われる前に逃げるのが最良の方法である。危険度の少ないと思われる順に10種を列挙する。
10)淡水エイ=アマゾンエイは様々な色、模様がある小型の種類は、観賞魚として人気があるが、アマゾンでアライア グランデと呼ばれる大型のエイ(体長2mを超えるものもいる)は尻尾の付け根の両側に,棘があり、棘には毒腺が含まれており、棘が刺さると、毒液が注入される。刺されると、激痛と痙攣、はきけを起こし、全治後も後遺症で苦しむ場合もある。水中でふんずけて、足を刺されるケースが多いい。 
9)軍隊あり=数十万或いは数百万の兵隊蟻が隊伍を整え行進し、行く手にある、逃げ遅れた生物は食い散らかされる。鶏舎など襲うと、鶏のみならず、ダニ,ゴギブリ、等あらうゆる生物は食い散らかされる。兵隊蟻は決まった巣を作らず、女王蟻が産卵する時だけ行進を止め、木の祠などに留まる。蟻は軍隊並みに、役目が決まっており、餌のあり場を探す偵察、行進をスムースに行うための通路整備の工兵、戦う戦闘蟻、餌を運ぶ輜重等、
多義に亘る。盲目の蟻で、行動の指令は、指揮官蟻が一種のフェロモンを発散させ、命令するらしく、陽が上がる日中はフェロモンが発散してしまうため、行動はせず、行動は早朝か夜間に限られる。小川などは工兵蟻が数珠繋ぎになって、橋をかけ、集団が渡る。大きな川等は集団が団子状の塊になり、浮かんで、渡る。
8)パラポネラ蟻(ポ名 Tocandeira)=体長2,5-4cm程ある大型の蟻、余り大きな集団はつくらない蟻で、多くは、樹上に巣を作る。この蟻に噛まれると、銃弾で撃たれたような激痛があるため、Ballet Antとも呼ばれ、激痛は24時間も続く。蟻と蜂とは共に、
社会性を持った昆虫であるが、実は同属の昆虫で、パラポネラはさしずめ、スズメバチに相当する毒性を持つ。インジオの成人式の時に、この蟻が数十匹入った,籠に手を入れ,十分位い激痛を堪えて、忍耐力を証明する儀式があり、それを、数回、通過しないと、嫁を貰う事が出来ない凄惨な儀式がある。兵隊蟻の行進も、この蟻を避けるらしく、兵隊蟻が避ける唯一の生物と言われている。尚、避ける理由は不明。
7)ヤドクガエル=体長は5cm位の小型のカエルで、ジャングルの地上に棲息する蛙で、
体色は、赤、黄色、エケラルド、青等の単色或いは混じった極彩色。派手な色合いは警戒色えあり、触っただけで危険で、皮膚より分泌される猛毒の影響を受ける。インジオはこの蛙の毒液を採集して、矢に塗り、狩猟に使用する。 この蛙の毒性は、毒のある,蟻、ダニを餌として摂取した毒が体内に蓄積したものらしく、餌に無毒の昆虫を与えて飼育した場合、毒液は皮膚から分泌されない。ペットとして安全に飼育できる。
6)ドクシグモ=巣を作らない、徘徊性の毒クモで、体長7cm程の大型で、体色は茶褐色で足に黄色い縞がある。有毒クモ中最も毒性の強いクモで、噛まれて死亡した例もある。毒性は神経毒で、毒液は呼吸神経を麻痺させ、窒息死する。
5)ピラニヤ=川、沼、至る所に棲息し、血の匂いをかぐと、集団で襲い、牛一匹を見る間に、骨だけにしてしまう。血の匂いを嗅がなければ、興奮しないが、雌牛の乳の匂いで襲う例もあり、生理中の女性の入浴には注意が必要。釣り上げた,ピラニヤの口に小枝を入れると、裁断機のように裁断してしまい、ノコギリのような鋭い歯には驚く。
4)カンデイール=ナマズの一種だが、格好はドジョウに似た筒型で、体長は最高15cm程度の魚だが、このナマズは猛魚ピラニヤよりも恐れられている。鋭い歯を持つが、穴に入り込む習性があり、えらに返しの棘があり、入ったら間単には、抜けない。大型魚のえらから入り込み、内臓を食い千切る。どういう訳か、この魚、アンモニヤに反応し、人の尿道に入りたがる。尿道の短い女性は特に注意が必要である。ピラニヤのように集団をつくらず、数十匹の群れだが、水浴中、油断できない。
3)ブッシュマスター(ポ名 Surucucu de Fogo)=この猛毒の蛇は成長すると3mにもなり、動きも早く、攻撃性もあるアマゾン最危険の毒蛇である。灯りや、火を見ると興奮して、焚き火に飛び込んでくることもあり、ポ名を直訳すると火の蛇である。体に鎖のような紋があり、クサリ蛇属とよばれるが、クサリ蛇には、ガラガラ蛇、ハブ、マムシ等の毒蛇がいる。この蛇は毒液の量も多いいが、毒液が特殊で、蛇毒には神経を麻痺させ呼吸を止める、神経毒と目、鼻、耳等より出血し、患部が壊死する出血毒の2種があり,たいていは、どちらかの毒だがブッシュマスターは2種を半々に混じった混合毒の毒蛇で、2種の血清を治療に要する。血清を時間内に注射しなければ、殆ど、死亡する。他のクサリ蛇に比べ、この蛇は動きも早く、攻撃性も高く、最も危険な毒蛇である。戦後、アマゾンのトメアス植民地に入植した日本人移民のうち、3名は蛇の咬害で血清が間に合わず、死亡しているが、いずれも、ブッシュマスターによる被害である。又、1928−1941年にフォードがゴム園をタパジョース川上流160kmの地点で、ゴム園数百Haを造成したが、ジャングルの開墾作業中、ブッシュマスターの咬害で数十人が死亡している。
2)アナコンダ(ポ名Sucuri)=一生を水の中で過ごす、大蛇で成長すると長さ10mを超える蛇もいるらしい。10m以上は確実な証拠はないが7−8mの大きさで、体重200kg程度のスクリーなら、ざらではないがいる。その位のおおきさになれば、子牛ぐらい呑み込むし、3m位のワニでも絞め殺して、必ず頭から呑み込む。呑み込むとき,あごがはずれ、普段の8倍位に、口が開く。
ワニでも何の哺乳類でも呑み込むが、消化には暇取り、呑み込んだら10日ぐらい、動かず半睡眠状態で消化に努める。そうした状態の時は、攻撃性に乏しく、数十人がかりで、取り押さえることも可能だが、空腹で餌を求めている時は、動きも早く、最も危険である。6−7mの大きさになると、2巻き位で、牛のアバラ骨をへし折るぐらいの力がある。岸辺で待ち伏せし、噛み付いて、水中に引きずり込むのが攻撃の常とうで、岸辺や水浴中、行方不明になった者を捜索中、近くで見つけた、射殺したスクリーの腹を割いたら、人間が見つかったという話は聞く。アマゾンで最強の生物である。(写真は10m位あるだろうと見られるアナコンダの生け捕り。余り長くて、頭部が写らない)
1) ハマダラカとネッタイシマカ
A)ハマダラカはマラリヤを媒介する蚊で、毎年、世界で2億人位が罹病し、100万人位が死亡している、危険度ナンバーワンの昆虫である。ブラジルでは近年、マラリヤが激減しており、2012年の罹病者は26万人、死亡者は78人であった。この蚊は刺すときには,尾を高く上げるのが特徴で、色は薄茶黄色。棲息地は、蚊柱が立つような、岸辺ではなく、森の中を、数匹で飛び交う蚊である。マラリヤの黴菌のマラリヤ原虫は蚊の唾液から人体の血液に入り、肝臓に寄生して、赤血球を破壊する。定期的に高熱を発する熱病である。食中毒、アメーバー赤痢等を発病し、体力の弱った時に、発病するマラリヤは危険である。特に血尿が出たときは、かなり肝臓がダメージを受けたときで,要注意。
B)デング熱=近年、アジアから入ってきたらしい熱病である。ネッタイシマカと言う藪蚊の一種で、黒っぽい体色に、白い縞が入っている蚊である。最近は、ブラジルではマラリヤより死亡率も高く、2011年えは450名が死亡している。2013年3月迄では、132人が死亡している。デング熱にはワクチンも免疫性もなく、1回目より、2回目に罹病した方が、症状は重くなる。症状が進むと、歯ぐきや耳から出血があり、かなり、危険である。の他に、蚊は黄熱病、フィラリヤ、西ナイル熱、脳炎、等熱帯性伝染病等を媒介する。、蚊はメス蚊のみ吸血を行い、成虫の寿命は2−5週間である。(添付、蚊のライフサイクルおよびハマダラカとネッタイシマカの写真)

番外)交通事故死=世界中で交通事故死の多いい国は2011年の統計では、インド14万人、中国7万人、3位にブラジルの4,3万人である。中国とインドに就いては知らないが、ブラジルの運転マナーはかなり低く、ブラジル人は、ハンドルを握ると、人が変わったようになるドライバーも少なくなく、特に、ハイウエイでは、我先にと、ぶっ飛ばす。 先年 アマゾンのトメアス移住地までべレンから、観光バスで赴いたが、途中で、いやにウルブー(ハゲタカ)が道路際や空中に多いいなと思っていたが、後で、疑問が解けた。バスは猛スピードで飛ばし、道路に迷い出た、犬をはねて、5m位い,飛ばし 即死せしめたのを目撃した。、ウルブーにとって、道路際で待っていれば、小動物の死骸が御馳走として、ありつけると学習していたのだ。

付録 ウべラバの博物館の得体の知れないミイラはETか?
サンパウロ市より430km程西方にミナス ジェライス州Uberabaと言う街がある。
人口は凡そ30万で牧畜と大豆栽培の盛んな所で、決して、小さな街ではない。その街に
民営の一風、変わった博物館があり、ポ名はMuseu de Historia Natural Wilson Estevanovicと云い、創設者のWilson estevanovac氏はロシア系で1956年にウベラバ市に移住してきており、博物館は1997年に開設され、各地で収集した鉱物、動植物標本を約2万点展示している。ブラジルに移住する前は欧州各地を移動する、サーカスの興行に関与していたらしく、標本の多くも欧州各地でも収集した形跡がある。現在は孫のWilson Estevanovac Neto氏がオーナーである。そこの博物館に、一風、変わった、ミイラの標本が展示されており、何時、何処で、入手したのか、経緯も、何も記録に残っていない。ブラジルに於いて、多くの学者が調べた結果では、奇形児、水頭症患者の小児等言われているが、原因は全く判らない。巷では、地球外生物だと言う見方も強いが,確証はない。
ミイラの顔の円周は97cm、身長は50cm余り、他の器官に比べ、異常に大きな頭部、完全な歯、小さな丸い目等、地球上の生物(人間)とは思えない。又、これと非常に良く似た骸骨がメキシコのチワワ地方の廃鉱の中から発見されており、メキシコの博物館で展示されているそうだ。発見に就いての詳細も不明。
(写真はミイラの顔、頭部と全体。メキシコで発見された類似の頭部)

2013年8月1日
麻生



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