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≪BRASIL IMPEACHMENT≫ 駒形速報と一連のニッケイ新聞への投稿記事
2016年4月17日(日)に下院議院に置いてジウマ大統領罷免の評決が行われ出席議員511名中賛成367票、反対137票、危険7票でコーロル大統領罷免以来の2回目の大統領罷免が大多数で可決され現在上院で審議中で多分5月11日には上院でも可決され180日間の大統領職の停止が決まりテーメル副大統領が新政府を組閣することになりブラジルの政治も大きな変化が予想されますが、50年!!BLOGでも取り上げられ皆さんのコメント頂いていますが、駒形さんの速報と一連の日系新聞への投稿記事をHPにも歴史的記録として残して置きたいと思います。駒形さん分かり易いブラジル政界の動きの面白い記事掲載有難う。皆さんのコメントはBLOGで見て頂く事にして駒形さんの記事を残して置くことにしました。
写真も色々あるのですが、3月30日付のニッケイ新聞掲載のジウマ大統領の写真を使うことにしました。


政権争奪「秋の陣」真っ盛り=PMDB軸に大揺れの政局=そこのけそこのけ新政権が通る=駒形 秀雄
2016年3月30日

罷免かどうかの瀬戸際にいるジウマ大統領(Foto: Lula Marques/Agência PT)

 先月までの大雨の時期が過ぎて、青い空に赤い花がくっきり、心地良い季節になりました。ところでこんな地上の快さとは逆に、政治の世界では近々大型台風が来ると揺れ動いております。PT(労働者党)を基盤とするジウマ大統領を解任しようという法案(IMPEACHMENT、発音は「インピーチメン」だが慣例にのっとり「インピーチメント」と表記)がいよいよ動き出したのです。大統領が代われば政治を動かす人達も代わり、経済運営にも変換が予見されます。この不景気、ドンズマリの閉塞感を吹き飛ばす大風が吹くか、プラナルトを戦場とする〃戦国政治家〃の動きと合わせて、一寸様子を覗いてみましょう。

解任案はどうなっているか

29日、インピーチメント推進派の〃陣中〃の様子(Foto: José Cruz/Agência Brasil)

 「PTはダメだ。能無しジウマ辞めろ」―3月13日の全国デモは百万人以上の大衆を動かし「政権交代」の機運を高めました。デモはいくら大きくてもそれだけで大統領を罷免することは出来ませんが、この民意の表明を受けて議会が動き出し、規則に則ってまず下院で「大統領罷免審議委員会」が構成されました。
 この委員会構成の手続きに当たっては、自分自身が別の「罷免」告発の対象になっているクーニャ下院議長がハッスルし、異例の早さでことが進んでいます。規定では最低10回の審議を重ねるようになっている内、既に3回の審議を終え、4月半ばには委員会の結論(罷免案)が出ることになっています。
 この罷免案(インピーチメント)は、下院の全員出席の議会で討議され、採決の投票に掛けられることになっています。下院議員、定数513人の3分の2が罷免案に賛成すれば、その後上院の審査に送られることになります。「下院の3分の2=342票」を集めると言うことは、議会の大勢を示すということで、この4月半ばの票決は罷免決定ではないが、非常に重要な意味を持つということが分かります。

誰が賛成で誰が反対か?

 さて、投票で決めるとなると誰(どの党)が賛成で、誰が反対か、その数は?―と知りたくなります。罷免案を否決、潰すには172票が必要となるのですが、まず、この政局秋の陣、各党派の〃陣立て〃を覗いてみましょう。
【A】罷免反対派(ジウマ支持)は言うまでも無くその中心=PT党(58〜70)、次にPDT(20〜19)、PC do B(13)と続きます。大体110票は固いといわれています。(カッコ内の数字は動員出来る議員票数)
【B】罷免賛成派(反ジウマ)。まず、アエシオのいるPSDB党(48〜54)、次いでPSB(31〜34)、DEM(28〜22)、PRB(22〜21)などがあります。大体150票近くです。
【C】どちらかハッキリしないグループ(洞ヶ峠=有利なほうにつこうと形勢をうかがうこと)はPMDB(テーメル副大統領がいる、69―66)、PP(49―36)、PR(40―34)、PSD(33―37)。まあ、220票前後と見られています。
 もし、ジウマ大統領が罷免されると憲法上で、テーメル副大統領がその席に就きます。もちろん、そうなれば各大臣、各省幹部、石油、電力などの有力公社の総裁、幹部も全部入れ替わることになるでしょう。
 と云うことですから、大統領個人の名誉の為だけでなく、自分のメシに繋がる各陣営の〃大名〃達が必死になって勝敗を争うことも理解出来る訳です。

沈没間際、雪崩打って船から逃げ出す?

 以前「ジウマの首を取れ」陣営の主将格は反対党PSDBのアエシオ党首でした。今、インピーチメントが動き出すと、この陣の主役はPMDBに替わりました。
 なぜか―。前記の票(議員)数で分かるように、賛成、反対派とも単独では規定の票数を獲得出来ず、罷免案を確定出来ません。PMDBを中心とするC「洞ヶ峠」グループの向背が、ジウマ政権の生死を決することになるのです。
 更にこれには「なだれ現象」もあります。PP党(49)党首はテーメルに会い「テーメルさん、あんたの党が今のPTとの連携をやめて政権の外に出ると言うなら、俺達もそれに習って外にでるよ。一緒に行こうや」と言っています。
 他の現与党メンバーも同じ様なものでしよう。PT陣営からの離脱と云うか、「沈みそうな船には何時までも乗っちゃ居られないよ」と云うことかも知れません。
 ところでそのPMDBなのですが、これが又、内情複雑なのです。連立のためPMDB党員は現内閣の7省(大臣)を占めています。各省機関、公社のポストには100以上のPMDB党員が就任しています。この人達は折角手に入れたおいしいポストをそう簡単には手放したくない。
 「PTとは前政権時代からのよしみもある。今状況が変わったからと言って、そうそう簡単に友党に背を向けて良いのか。PTに味方しよう」です。カチア農務大臣、鉱業エネルギー大臣などがこの派と言われています。
 同じ党内で(反ジウマ)を鮮明にしているのはクーニャ下院議長などです。政策の違いとかではなく、(政治と金)に対する考え方の違いなどが原因のようですが、このクーニャ氏に同調する人が、また多数いて無視出来ないのです。政治の世界は理屈だけでは割り切れません。

「さあ、おのおの方、合戦じゃ!」

 PMDBは3月29日、党全支部の会合を開き党としての「PTとの連立離脱の可否」を討議決定します。一般の観測では「PMDBはPTとの連立を解消する」ですが、どの程度の(縁切り)をするのかは不明です。
 閣僚など全ポストを引き上げて敵対するのか? 一部未練も有り、関係を残して置くのか? 分かりません。罷免投票の際「全面的に賛成」を党として決めるのか? 一部の主張者が言うように「どちらに票を入れるかは各自の自由」とするのか、多くの選択肢がある訳です。
 ところでそのPMDBの支部中、一部は既に支部として態度を決めています。リオ支部は12人の議員を擁して最大、影響力の強い支部ですが、「政権離脱」を表明しています。先週末までに既に14支部がこれと同様な「離脱」を決定しています。
 このような情勢にジウマさんも手をこまねいては居ません。自分が苦手と思える政界工作、特にPMDBと(良いことも悪いことも一緒にやってきた)ルーラ太閤殿下に再び前線への出馬を御願いして、PT恩顧の大名達に自陣へ入るように働きかけて貰っています。
 また、ジウマ自身も度々TVなどに姿を現し、「正当な選挙で選ばれた大統領を暴力(GOLPE、クーデター)で追放しようとしている輩がいる。この様なGOLPEを許せば民主主義が破壊される。私は絶対辞任などしない」と外国紙記者にまで宣言しています。
 PTでは大手のPMDBに逃げられても、自軍の勝利を諦めてはいません。あと50票確保です。そこで、次のような〃煙幕〃戦術を考えているとの噂が聞こえてきます。
◎ジウマはPMDB籍の大臣を集めて「党がダメでも個人コネがある。インピーチマン否決の味方を増やしてくれ」と依頼。
◎万一、罷免審議が下院を通過したなら、上院審議中に「罷免の手続きに齟齬がある」「罪状として挙げられている事由は誤りだ」などを法定論争に持ち込み、出来れば勝訴する。少なくとも時間稼ぎが出来る。
◎この様な場合、新たに選挙によって大統領を選ぶという憲法規定改訂の議案を提出し、政界を混乱させ、罷免の審議を遅らせる――などなどの〃煙幕〃を張るようです。凡人には思いも及ばぬ、さすがの発想ですね。

昨日の敵は今日の友

 PMDBも今は未だPTの友党ですから、あまり明確な反政府運動はしていません。しかし舞台裏では色々な動きをしているようです。
 もしPMDBが政権を担うようになったら、この様な政策を行うと前向きな政策を発表して同党シンパを増やそうとしています。具体的には次期財務大臣として財界に信頼のある元中央銀行総裁の名を挙げて経済界、国民の支持を得ようとしています。
 また、これとは、別に新政権での政局運営も視野に入れてPP、PSD(党首はカサビ元サンパウロ市長)などの中規模政党の同調も働きかけています。
 最大野党PSDB(セーラ氏)とも会談し「専横のPTを倒し、政権獲得後は手を携えてやりましょう」と表明しております。PMDBとPSDBは、直ぐ先日までは政権側と反政権側に別れていがみ合っていたのですが、「私達はもともと同じMDB(ブラジル民主戦線)から出た兄弟ですね」とか言って提携の道は開けています。
 ただPMDBにのさばらせたくないPSDBのアエシオ党首は、「テーメル大統領の任期はジウマの残りの2年間だけ。2018年からの大統領は選挙で決める」と早くもPMDB政権支持に条件をつけています。
 「昨日の敵は今日の友」―過去のゴタゴタは水に流して、皆で力を合わせて努力すれば、また明るい未来が開けてくる。BRASIL E GRANDE――.


≪駒形速報です≫

4月10日現在のスコアーです。
IMPEACHMT.案につき・
賛成=287 [55票不足)
反対=115  (56票不足)
思案中=61・  回答なし=50
政府は役職[予算)をエサにPP. PROSなどの中間党を自陣へ参加説得工作中。
PPは既に1ポスト得たが、更に保健省ポストあてに、51議員中の25−30票を約束している。
O ESTADO 紙 一面の写真・ 
(下院議場内に 以下のような大きなプラカードが出されている)
「ブラジル国民の将来と引き換えに、省庁のポストを提供します。
申し込み受付・ルーラ」
写真を送れると面白いのですが、誰か転送してくれませんか?

上記写真は、駒形さんの要請に応じて和田がO ESTADO de Sao Paulo紙のサイトからお借りして掲載したものです。


天下分け目の決戦は17日=解任賛成340票、反対124票程度=沈む夕日のアルボラーダ=駒形 秀雄 ニッケイ新聞WEB版より
2016年4月16日

13日、罷免の瀬戸際にいることを感じさせない、堂々たるジウマ大統領(Foto: Lula Marques/Agencia PT)

 いま、連邦議会では『ジウマ辞めろ』大統領解任(罷免、IMPEACHMENT)の審議が進んでいます。下院ではその解任案をこの日曜日、17日に可決して次の上院の審議に回すか? 或いはその案を否決して今のジウマ政権を続けさせるか?―という決定の投票が行われることになっています。投票の結果によって、国を代表する大統領が代わるだけでなく、国の政治を左右する政党も代わる、大臣以下の公職幹部も代わることになります。ですから、各関係者は優位に立つべく、ここを先途と攻防を繰り広げています。ところがこの攻防がゴチャゴチャしていて、私達一般大衆には何とも分かり難い。国の本当の権利者である国民として、一体今どういう状況になっているのか、知りたいところです。ということで一寸政権争奪戦、どんな具合になっているのかチェックしてみましょう。

俺もなりたや政権党に

15日、下院本会議で始まった罷免審議の様子。クーニャ下院議長にとって〃最後のお勤め〃になるか(Foto: Camara dos Deputados)

 政治家になった以上、政府の要職を占めて、自分の信ずる方向にむかって国を運営して行きたい、これは当然です。
 現PT政権が国民の支持を失い「支持率10〜20%」と下落し、政権交代の機運が生まれた。上手いことに『ジウマ辞めろ、PT出て行け』のインピーチメント(ポ語発音ではインピーチマン、解任案)が請求されている。このチャンスを逃すべからずと、まず立ち上がったのが最大与党だったPMDB(民主運動党)です。
 もし大統領が退任すれば、自党のテーメル副大統領が昇格して自分達が政府の実権を握れるからです。そして、先月末、ジウマ・PT政権との長年の提携関係を解消して、政権からの離脱を果たしました。
 でも提携解消といえば聞こえは良いが、実際はジウマ・PTに敵対して自陣の味方を増やす工作を始めたのです。
 現在PMDBは70票近い下院議員票がありますが、66議員ほどが解任に賛成です。こうなると従来政権与党だったPP(47票)や、PSD(39票)なども穏やかでは有りません。今の政権とこのまま行くか? 次に新政権(PMDB)が出来るなら、そっちについた方が得策か? 党首脳も、一部は賛成、一部は反対の所属各党員も揺れ動きます。他の中小規模政党も事情は同じ、どうするか、右往左往しています。
 PTは自党の大御所ルーラ前大統領に出馬願い、政界工作を頼みました。一方、PMDBテーメル側も野党最大のPSDB党(51票)や、産業界幹部と会合を重ねて、その協力を依頼したりしています。

何票取れれば良いか

昨年9月8日にジャブル宮で行われた会議の様子(Foto: Valter Campanato/Agencia Brasil)

 今まで何回か報道されているので皆様ご存知かと思いますが、一体何票集めたら解任提案を通せるのか(ジウマ内閣を倒せるのか)、逆に現政権は何票取れば解任提案を廃案に出来るのか? この辺、復習してみましょう。
【PMDB】は、投票は自主判断でと言っているが、党員の90%は解任賛成と見ています。
【PP】(マルフが居ます)は色々あったが、12日党として、解任賛成を決めました。
【PSD】(カサビ前サンパウロ市長が居る)は13日、解任賛成を発表。
 この様な兄貴分の決定を受けて中間党派は、「バスに乗り遅れてはいけない」と解任賛成側への〃地すべり現象〃が起きているようです。
 但し、多くの党派では一部議員は党方針に従わず、自分の利害に応じて投票する、と見ています。

ジウマ「GOLPEには屈しない」

 PTジウマさんとしてはルーラや現閣僚の協力も願い、解任阻止に必死ですが、『昨日まで同志ずらして旨い汁も吸ったテーメル』『自分の解任要求には知らんふりで、ジウマの解任を異常な速さで進めたクーニャ議長』には特に腹を立てているようです。
 ジウマ曰く「私は選挙で数百万の国民の支持を得て、正当に大統領に就任した。それを難癖つけて、確実な根拠もないのに無理やり解任しようとしている。何だ! 同志を裏切ってこういう動きをするとは陰謀家のすることだ」
 「こんな無理(GOLPE)を通してはこの国の民主主義は破壊される。私は絶対に屈しない。全身全霊を傾けて自分の信ずる道を行く、民主主義を守る」としています。
 大戦末期、圧倒的な敵軍を前に凛として立ち向かった日本軍司令官の姿を思い出させますね。
 しかし、表では気を張ってガンバッていても、夜広い公邸に帰って来ても、ガランとして愚痴を言う相手もいない。私は一人ぽっち、疲れがドッと出る。空しい…。
 公式会見の時、「でもね大統領、本当に解任案が通ったら、その後はどうするのですか?」としつこい記者の質問に、こう答えました。
 「(解任されたら)私は要らなくなったトランプのカードみたいなものでしょ。ポルト・アレグレの家に帰って(ゆっくり)引退生活(アポゼンターダ)をしましよう」 ポルト・アレグレには娘と孫が居ます。

引きもきらないジャブル宮詣で

 一方、テーメルさん(MICHEL TEMER)はサンパウロ州出身で、元々は弁護士です。副大統領時代は全く「かげの人」で面白くないことも有ったようですが、今回は大いに変わって活発に動いています。
 まだ、ジウマ大統領の解任が決まらないうちに、『自分の政権が出来たらこの様にする』という一般向け演説まで準備しました。もちろん、発表は解任決定後を予定していたのですが、どうしたことか『誤って』マスコミの手に渡り、内容が一般に公表されました。
 曰く、「私が大統領になったら反対勢力をも含む多くのグループと提携して『挙国内閣』を立ち上げる」
 「そして、民間の活力もいかし経済を再び立ち上がらせる。私が政権の座についたら、今の貧困層救済策や学生奨学制度がなくなるという人がいるが、それはデマだ。私は勿論、継続し、強化する。ただ、この国の再建にはある程度の犠牲、我慢も必要になる。理解を願いたい。企業で仕事が増え、利益が出れば、労働者の働き口も増える。労働者皆さんもこの辺を理解し、企業、労働者一体となって経済を良くしよう。結果が出るまで少し時間がかかるかもしれないが、この国は必ず良くなる。皆で力を合わせてガンバリましょう」だそうです、
 全くその通りですね。ちなみに、テーメルさんは76歳です。
 テーメルさんのブラジリア住所は副大統領公邸=ジャブル宮(PALACIO DE JABURU)です。現在ここは訪問客が引きもきらず、あたかも宗教の巡礼者がジャブル宮詣でをする様な賑わいです。
 投票を控えたこのごろは政治家で一杯、毎日フェスタのような状況だ、との事です。

登る朝日のジャブル宮、沈む夕日のアルボラーダ

 ちなみに「alvorada」は「夜明け」の意味ですが、それが「夕日の宮」になってしまっているのですね。
 時のながれには逆らえません。


≪BRASIL IMPEACHMENT≫ 駒形速報

17日ほぼ夜12時投票終了。
結果
賛成=367票 反対=137票 棄権=7  出席511議員
この結果IMPTNTは下院で可決、上院へ送られます。
BRASIL 政治に関心ある皆様へ (こまがた)
今日、17日午後5時過ぎから大統領罷免の賛成・反対の議員による投票が始まりました。
一人ずつ議員の名前を呼び、各議員が各自10秒以内にYES/NOを言う投票方式です。
今、午後8時20分過ぎ、S.PAULO地区の投票が終わったところで、
   IMPMT 賛成210票 ・反対59票で、 後244票[議員)ほどが投票します。
お分かりの様にIMPEACHMTは可決(下院通過して)上院へ送られると思います。
投票の模様はTVで全国に中継され、かつ、各都市では賛成・反対の群集が集ってデモしています。 TVは日本でもご覧になっている方も居られるのでしょうが、私の印象は以下です。
1 .兎に角汚職、不正反対だから、[腐敗の)現政府 PTを追放したい、と云う理由が多数で、ジウマがどうこうより、汚職追放の意見が圧倒的です。また、賛成派はブラジル国旗に体を包んだりしているのでいかにも護国派に見えます。 一方、政府は[主としてPT)は IMPMTは非合法(GOLPE)だと言う理由を挙げているが、説得力が弱い。また、旗は赤い旗(党の旗)ですが、これでは PT-一党と 国旗ー国民の対立のような印象を受けます。
2. 議員が短い時間で言うのを聞いていると・ 党、選挙民のことを言うのは当然ですが、『私の妻、子供、家族と共に、と名前まで挙げて言う人が多数で、このへんは日本と大いに違うなという印象を受けます。
投票はまだ、数時間は続くのでしょうが、ブラジルでは皆が注目していると思われます。
3. また、投票はクーニャ下院議長が進行していますが、投票する議員は、『クーニャ、お前の罷免こそが先にやられるべきだった。」とか、「罷免審査を汚職の親玉みたいなクーニャが議長で進行するとは間違いだ」中には議長を「お前は泥棒だ」とか言う人もあり、ブラジル政治家も楽じゃないですね。と思わされます。中には、意見を述べ最後に「チャオ、ジウマ!」と手を振る人もあります。
4. 今回3分の2以上の議員が政府さよならと投票すれば、仮にジウマ政権がしばらく続いてもまともな政策施行、政局運営が出来ないのではないか?と思われます。  国のためを考えれば、ジウマさんは自分から辞任して早くTEMERに政権を渡し、経済再建に力を入れてくればよいのだがと思います。[前のコーロル大統領はこの時点で辞任しました)
とりあえず、以上、(今=232票 対 75票)
写真は今朝のポルトアレグレ地元紙のTOP PAGEです。




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