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≪術後我 2 年生存!≫ 早川清貴さんの闘病の句11首と『今日の新聞から』323です。
この40年‼ 寄稿集にも何度か秀逸の移住者の目線で詠んだ秀逸の短歌を送って頂いている早川さんから今回は、悪性腫瘍敵失、膵臓半分、胃を半分、一二指腸全ての手術後2年間の闘病生活の間に読まれた闘病の記、父母への縋り、妻への思い、生かされている事への感謝の気持ち、親しい友を失っての今度は自分だとの恐怖心等々を飾らず謳い上げています。
バッチパッポの仲間宛に粗毎日、『今日の新聞から』と云うブラジルに置ける出来事を各種新聞から取捨選択し難しい翻訳と解説を送っておられ9月8日付の書き込みを秀句と共に残して置きたいと思います。
写真は、今話題のジャパン ハウスを山下さん、古谷さんと共に訪問された時の写真を使わせて貰いました。左端が、早川さんです。


バテパッポ皆さん 早川です。

小生は悪性腫瘍摘出のために、膵臓半分、胃を半分、十二指腸全ての手術から、先月で、丁度2年が経過しました。先週は体内五臓六腑への転移の可能性を点検のために<PET>検査を行いました。結果は今週末日に判明します。其処で手術そして退院後から一年折に触れて、往時の状況を、短歌に託していました。癌患者として孤独な我、常に、迫り来る恐怖との闘いです、ご参考に供します。

01)  家捨てし我の病めりと父母知れば何と言うらむ空の彼方で

02)  さはされど我も人の子心細き日はすがりたし父母の笑顔に

03)  身の内に特効薬の染みわたるとき至福なり全て忘れて

04)  突然の食欲減退疲労感下痢に嘔吐か劇薬めぐる

05)  延命の特効薬ぞ点滴のひとつひとつに願を託す

06)  再発に人逝きたれば身の細り我の明日のふと思わるる

07)  ひたすらに我の願へり来る年も命永らえ妻とありたし

08)  何が狂ひ不治の病にかかれるや喜寿の祝いのしみじみ嬉し

09)  安らぎと懸念あざなふ日々の過ぎもう一年を術後の我に

10)  手術より半年心打ち消せど時には再発の不安湧き来る

11)  余命三ヶ月術後一年闘病の日々を過ごしていま命あり     


(註)上記癌特効薬では、実に、半年死ぬような状況で過ごしました。本能ともいえるか生存への執拗で何とか持ち堪えました。二度と経験したくないが、、、。

早川さんの闘病生活中の活動の一つにメーリングリストBATEPAPOへの『今日の新聞から』の翻訳記事の報告作業です。サンパウロの日本商工会議所のコンサルタントグループの皆さんんを中心としたリオの山下さん主催のBATEPAPOは、多くのメンバーにブラジルの政情、経済記事の詳細を流し続けておられます。9月8日付の『今日の新聞から』323を秀句と共に残して置くことにしました。

皆さん、早川です。
この回は<好い事尽くめ>の情報を別添しました。皆さんはそなに遠くない過去に於いて高度のインフレと共存のご経験をお持ちでしょう。現状余りにもインフレ指数が低い水準だと、何か肩透かしを食らったような感じになるのは、又、小生だけでは無いでしょう。現在のインフレの水準が何時まで継続するのか、、、誰にも分かりませんが、それなりの事由があるようです。その辺を経済評論家のCelso Ming氏が分析しています、ご参考に供します。

今日の新聞から、NO.323  『ブラジルらしさ』を無くした、昨今のインフレ
此処10日程ブラジル経済に嬉しいことが続発した、この結果長期不況は、完全に、回復の途上にあるのでは、、、と疑問視される状況でもある。それらはGDPの成長、貿易収支の大幅黒字と対外収支の均衡、工業生産のマイナスからプラス指向へ転換、8月の自動車産業は45.7%増産を記録した。国内インフレは低水準そして最後は政策金利の引き下(年8.25%⇒7.25%)等である。
此処で、消費者の最大の関心事である、国内インフレの低水準について検証してみたい。IBGEによると12ヶ月の累積インフレが、8月を起点として、2.46%と1999年来、18年ぶりの、低水準である、この結果により中銀の通貨政策審議会は、今週、1.0% の引き下げを実施した。8月の諸物価の高騰は、市場関係者を、良い意味で驚かせた。中銀のFocusレポート及び市場の関係者は0.40%を予測していただけに0.19%と予測を遥かに下回った結果であった。今週発表されたIBGEのインフレ分析の主張は、特定の物価の動きではなく全体に及んだ物価の安定乃至下降であった。特にインフレに最も影響力の高いサーヴィス業界での効果的な動きは久しぶりでもあった。更には食料最低必需品の“Cesta Basica”は49%と言う半数以下の項目が高騰を見たのみであった。一方9月のインフレは前月に続いて低水準が予想される、其の背景には、公共料金、燃料、電力等政府統制値段の安定と電話料金の引き下げなどが予見されるからである。
一方、ブラジルらしくない、この低水準のインフレ最大の要因は、市場一般の労働者の購買力の低下に他ならないであろう。低インフレにより労働者の給与所得は、過去の如く10%前後の水準時期比較で見ると、インフレに食われる比率は、極めて、低くなったことが大きく考慮される。就中、現状では失業率は12.8%と、未だに、高い状況下の出来事であるから、、、。更にこの現状に関して二つの疑問が指摘される:先ず現状のインフレ水準は、更に、下がる趨勢にあるのであろうか、、、更なる下降の余裕は少ないと思われるが、、、。しかし経済の回復が本格化して消費が再開された場合、当然の事ながら、インフレは上向き指向とならざるを得ないであろう。現状では諸物価の値上げは自殺行為である点を業者は十二分に理解している。いずれにしても2017年度の年間インフレは3.0%前後に落ち着くことは確かであろう。第二の疑問は過去12ヶ月の低インフレの要因は特定の項目による結果ではなく、それは『構造的な』な要因に求めることが出来る。この点では政府統制の<公共料金>に就いては、低インフレにより、料金の大幅調整の必要性が遠のいたことにもある。この公共料金の調整には、我々は、過去に於いて苦い経験をしている。今週終了した中銀の通貨政策審議会も上記内容と同じ見解を表明している。
中銀通貨審議会の開催は、2017年度に於いて、未だ2回程が予定されている。現状では本年度末は7.25%が据え置きとなる可能性が濃厚である、それは仮にインフレが3.0%前後で終了した場合である。この場合インフレを差し引いた実質金利は4.25%で、先進諸国比では未だ、高金利の範疇を脱していない。一方、中銀の議事録は2018年度末の政策金利を7.5%と予測している。この政策は、中銀として、2018年度の長期を7.25%〜7.50%に据え置くものと理解される。中銀は少なくとも来年度及び其の先を見据えた通貨政策の構築が必要であることは当然ある。来年度は大統領選挙と大きな出来事が待ち構えており、現時点から、その結果を踏まえた政策の実施が強要されるであろう。(9月8日、エスタード紙、コラムニスト、Celso Ming)

BofAは2018年GDPを最大3.0%へ修正
Bank of America Merrill Lynchは、ブラジルの、2018年度の経済成長率を従来の1.5%⇒3.0%へと倍増に修正した。この修正の背景には直近での諸経済指数が改善の趨勢にある、実態が、要因である、と同行主任エコノミストDavid Berker氏は語っている。同時に2017年度の成長を0.25%⇒0.5%へと見直しもしている。
同行は個人融資の増加傾向に触れて『、、、2018年度の成長は消費市場の堅固な伸びに支えられんことが期待される、、、』と述べている、更には失業率増加の伸び停止と、今後の減少が期待できる点も考慮されている。一方Meirelles財務大臣は、対2017年度の成長率を、従来、政府の目標値である0.5%の上向き修正を仄めかしている。(9月7日、エスタード紙)




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