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丸紅オフィスのある街 サルバドール(ブラジル)
ブラジル東北部バイア州の首都サルバドルは人口150万、1549年に時のブラジル総督トメ・デ・ソーザによりブラジルの首都と制定されて以来、リオデジャネイロに遷都する1763年までの200有余年、当国の首都であったところである。日本の京都に以って総数166の教会があり、その一つ一つを巡歴すると優に1年はかかるといわれている。
この町の特徴として町そのものが2地域に分かれ、俗に“下の町”といわれる港に隣接する金融・商業地域と“上の町”といわれる崖の上の商業・住宅地域の二段構造となっている。その高度差が75メートルあるところから、上下の町を結ぶ交通機関として垂直式のエレベーター“エレバドール・ラセルダ”と、傾斜したケーブルカーの両者がある。
また、その昔アフリカ(ナイジェリアおよびアンゴラ)から黒人奴隷が連れて来られた影響で、400余年を経た今日なお、この町には圧倒的に純黒色あるいは半黒色の黒人が多く、とくにアフリカをそのルーツとする宗教・文化が強く感じられる。
写真はサルバドルの顔とも言うべきエレバドール・ラセルダ(右のベージュ色の建物)と民芸品市場であるメルカード・モデーロを背景に、当地の民族衣装をまとうバイアーナ(バイア州の女性)たちである。実は彼女たちはサルバドル出張所とSIBRA社(当社も出資している地元合金鉄メーカー)の女子社員で、この写真のために盛装してくれた晴れ姿なのである。
(写真と文:内山 勇/丸紅ブラジル会社副社長)





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