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移民史がNHKドラマに=放送開始80周年記念スペシアルドラマ 【ニッケイ新聞7月4日記事より転載】
2008年でブラジル移民100周年を迎えるブラジルコロニアでは100周年祭を視野に入れた色々な行事とその準備が組織的に始められているが、一足早く放送開始八〇周年を迎えるNHKでは二〇〇五年秋にブラジル移民をテーマにした記念テレビドラマを放送すると7月3日に海老沢勝二NHK会長が発表したと伝えられる。タイトルは『ハナとナツ・届かなかった手紙〜ブラジル移民物語』(仮)5回連続放送とのこと。NHK放送開始と同じ年に生まれた橋田寿賀子さん(放送時80歳になられる)の渾身の作品であの有名な『おしん』を凌ぐ集大成として仕上げると意欲を示しておられ我々ブラジルに住む者にとっても自慢の作品となるブラジル移民物語を今から楽しみにしている。
写真は、久し振りにサントスの港に出向いた時に日経三世のCASA do CAFÉに勤めておられた方に撮らせて頂いた第一回移民の笠戸丸の貴重な写真です。


移民史がNHKドラマに=―放送開始80周年記念スペシャルドラマ―=05年秋に放送=橋田壽賀子 渾身の脚本=「おしんを超える作品に」
放送開始八十年を迎えるNHKが、ブラジル移民をテーマにドラマ製作へー。
―渡伯直前に離れ離れになった姉妹が時代に翻弄されながら、ブラジルと日本で別々の人生を歩んでいくー、といった内容で、原作、脚本は「おしん」「渡る世間に鬼ばかり」の橋田壽賀子さん。すでにNHK関係者と今回のドラマのコーディネーター役を務めるという「ガイジン」の主演女優、塚本恭子さんは五月に来伯しており、文協や日本移民史料館関係者と顔を合わせている。撮影時の協力を要請されたという文協の吉岡黎明第一副会長は「最近、日本で忘れ去られようとしている移民の物話が、こういう形で取り上げられるのは非常に喜ばしいこと」と大きな期待を寄せている。

 共同通信によれば、海老沢勝二NHK会長は三日の定例記者会見で、放送開始八十年を迎える二〇〇五年秋にブラジル移民をテーマにした記念テレビドラマを放送すると発表した。NHKは三日午後七時ニュースでも正式に公表した。
 タイトルは『ハルとナツ・届かなかった手紙〜ブラジル移民物語』(仮)。各回七十五分、五回連続で放送される予定だという。配役は今秋発表される予定。 
 橋田さんは「日本だけでは書けないことが、ブラジルを通して見えてくると思う」と話し、海老沢会長は「『おしん』を越える作品になって欲しい」と期待を寄せている。
 日本から送られてきた第一回目のシナリオの要約(ポ語に翻訳されたもの)を読んだという史料館の大井セリア館長は「非常に素晴らしいストーリーで一気に読んだ。(近日中に送られる予定の第二回目を)早く読みたくて仕方がない」とその内容の素晴らしさを評価する。
 塚本恭子さんは、「歴史に忠実なドラマを作りたい。ブラジルや移民の生活の様子なども多く取り入れる考えが制作者側にある」と話したという。
 なお、ドラマの舞台になる戦前の移住地などの様子を撮影した写真など約三十枚の資料提供の依頼を行っている。
 文協の吉岡副会長は「ブラジルや日系社会、日本移民の歴史を知ってもらういいチャンス。文協としてもできる限りの協力はするつもり」と話している。ブラジルでの撮影は来年行われる予定で、グローボTV局も協力するとの話もあるそう。

橋田ドラマの集大成=親子4代 壮大なスケール 【ニッケイ新聞7月4日記事】
【東京支社】一九二五(大正十四)年三月二十二日午前九時三十分、東京・芝浦の小さなスタジオから「JOAK、JOAK、こちらは東京放送局であります」という声が電波にのった。日本のラジオの第一声だ。
 その放送開始から八十周年になるのを記念して、橋田壽賀子さんがブラジル移民をテーマに書き下ろした。橋田さんは、世界的にヒットしたNHK朝の連続テレビ小説「おしん」の作者で、生まれた年は、NHKの放送開始と同じ大正十四年である。橋田さんは、
「三月、NHKが発足し、五月に私が生まれました。因縁を感じます。八十歳のときオンエア―していただくのは、私にとっても一つの記念になります」と語る。
 主人公は、大正十四年生まれのハルと二歳下のナツという姉妹である。昭和、平成の時代とともに生きたハルとナツの波乱万丈の生涯を軸に、その親子四代にわたる庶民の壮大なスケールのドラマである。
 橋田さんは、今年の四月から他の仕事をいっさい断り、熱海の自宅で、このドラマの執筆に専念し、驚異の高視聴率を記録した「おしん」を超える橋田ドラマの集大成をめざしている。
 一九三五(昭和十)年、北海道開拓村で赤貧洗うがごとくの暮らしから抜け出すべくハル(十歳)の一家はブラジルへ移民することになる。だが、ハルの最愛の妹ナツ(八歳)だけが、トラホーム(眼病)で不合格むになり、二人の姉妹は、ブラジルへ向かう船が出る港で引き裂かれる。
 姉ハルのブラジルでの移民生活は茨の道の連続だった。一方、日本に残された妹ナツも戦争に翻弄されて苦しい生活を強いられる。それはまるで〃二人のおしん〃のようだ。
 離れ離れになった姉妹はお互いに手紙を書き続けるが、運命のいたずらで、ともに相手の手紙を手にすることができなかった。
 家族はどうあるべきが描かれているスケールの大きいドラマになっている。
「外国にいた方の方が、日本がよく見えます。両方(ブラジルと日本)から書かせていただいた方が際立つと思っていたのです」と橋田さんは語った。



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