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和田君のオオム
あるぜんちな丸第12次航で最初にブラジルに来た時にゴヤスの田舎町でブラジル国歌を歌うとの触れ込みで番のオオムを押し付けられて買い取った。2年間の滞在予定の終わりの頃で日本に持ち帰る積りだったのかも知れない。幾ら払ったのかは、覚えはないが貧乏学生が買える程だったので大した金額ではなかったのではないかと思う。背広の両側の肩にちょんと乗ってバナナをやりながらバスで一緒に旅をしたので背広は糞だらけで使い物に成らなくなって捨てたのを覚えている。サンパウロに辿り着いて神戸高校の西先輩や山下君が住んでいる下宿に預ける事になった。その当時の事をリオ在住の山下君が書き送って呉れた。付き合い切れなくなって1羽が死んだのを機に早稲田の高井先輩の所に持ち込んだようです。
学生の頃から大変お世話になっていた高井先輩も亡くなられて久しい。オオムのその後を知りたくてメールを出したところ高井夫人からオオムは、今も元気であるとのお便りを頂きました。忘れていた昔の話、青春への邂逅、オオムを通じて往時が偲べることの不思議さを噛締めています。
先日サンパウロに出た時に高井先輩のお宅を訪ねました。生憎高井夫人は不在でしたがオオムには再会する事が出来、元気にしゃべり、哄笑していました。40数年の風雪堪えた姿は貫禄があり年齢を感じさせました。本当に何年ぐらい生きているのでしょうかね。話題の主人公和田君のオオムの撮らせて頂いた近影です。



和田君のオオム
動物愛護協会の人には聞かせたくないが、和田君のオオムの話をしよう。
昔の話だが、和田君が日本に帰るのに飼っていたオオムを2羽(数え方羽か?)小生と他2人で住んでいた男ばかりのアパートに置いていった。
緑のオオムで「ブラジルの国歌を歌う」という触れ込みであった。確かに毎朝国家を大きな声で歌ってくれるのだが、微妙に音程が狂っていて、早く言えばオンチの歌を歌うのである。 小生は自分では歌えないが人の歌を聞いていて音程がずれると、トリ肌が立つ性分で、オチオチ寝てなんかいられない。
これはオオムに歌を教えたヤツの問題だ、和田の声の大きいのは知っているが歌は聴いたことがない。ひょっとして彼の歌は微妙に音程が狂うのではないか。アパートに放し飼いにしたのだが、部屋中羽だらけ糞だらけになった。人間の方は気にせず一緒に生活した。部屋を後ろに手を組んで考え事をしていると、人の後を同じように付いて歩く、気が向かぬと電線を噛んだりするので、危ない!とスリッパで軽く?蹴ると、コロコロと転がってムクッと起き上がってきて 元のところに走り戻ってまた電線を噛む、オー根性があるな。
オオムは人間の病気はすべてかかるようで、下痢もすれば風邪を引いてケンケンと声が出なくなることもある。下痢したときは鳥にも効くだろうとビオフェルミンを粉にして無理やり飲ませたりして可愛がっていた。
カーニバルのときか硬い木の実をもらってきて、ペンチで割るのに苦労していたら、食卓にいたオオムが咥えてカチンと割るではないか、即座にくちばしをはじいて落ちた実を人間様がいただく、これではいじけなかったが、なにしろこちらが働きに行っている間はアパートの留守番をしているので、それでストレスになったか、ついに国歌を歌うヤツが死んでしまった。 かわいそうだから、もう一羽を早稲田の世話人高井さんのところに持っていった。高井さんのお宅は人間の世話もして何時行っても下宿人か旅行者が大勢酒を飲んでいたが、動物の面倒もなんでも見てくれる家族であった。その後オオムは篭に入れられたが大事にされて長生きしたようだ。
山下 日彬

和田君のオウムの消息お知らせします。
オウムは元気です。40年程前でしょうか、夜遅く城島商会の西君が篭に入れられたオウムをさげてやって来ました。
二羽のうちの一羽が死んだ、これも死んだら和田君に申し訳がない、面倒を見てくれとの事。生きている物なら、何でも好きな我が家、尻尾を短く切られたオウム早速預かりました。
預かったときは国歌を歌うと云う事でしたが、ただにわとりの鳴声をまねするだけ、朝、早くから玉子を生む声に起こされたものです。その後、二回の引越しにも一緒、犬の鳴声、人の笑声は上手にまねる様になりました。
出来る芸は、カイ、カイ、ルル(頭を出してかいてくれ)とDA O PE (これはポ
語)お手をする事ぐらい。
いらした方にこのオウムは『いくつですか』と聞かれると娘は 『私の生まれる前からいるのでいくつですかネ』と答えています。どなたかオウムの寿命をご存知でしたら、何才位まで生きるのを教えてください。
高井



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