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船内新聞より 「皆様おげんきで!!」
1962年5月7日月曜日の第31号船内ニュース さくら に当時中学2年生だった龍川 いく子さんの『皆様お元気で!!』という投書といく子さんの厳父龍川 徹鎧さんの『理性と感情』という投書が第1ページにが掲載されています。下記の通り原文のままタイプアップしておきます。写真は、最近の龍川いく子さんですが、芸名は藤間芳嘉と名乗る藤間流日本舞踊学校の主宰者で毎年初春日本舞踊「踊り初めの会」を開き(今年で第41回目)名取10名はじめ45人が出演、藤間流伝統の古典舞踊等を披露しており、5月にも艶やかな姿を皆さんに見て頂けるようにお願いしております。


皆様お元気で!!
皆様と一緒にこの船に乗ってからもう四十何日大部分の人とお友達になり毎日毎日楽しく過ごして参りましたがいよいよ私の目的地サルバドールに到着するわけです。長いと思っていた四十何日もの月日も夢のように過ぎ、これからは私達も一生懸命勉強に又は仕事に励み、これまで以上働かなくてはいけないと思います。ここまで来たからには私も気持ちを入れかえあまり好きでなかった農業を手伝う必要がある。そして希望を持って大きな人間になりたい。ベレンで下船した数人の友達、今ごろ何をしているだろう。そんな事を考えながら私達にもその番が来たのだ。今の私の気持ちは嬉しさと不安とで一杯だ。しかし、ここでくよくよしても始まらない。リオ、サントスその他で下船なさる皆様方、呉々も御体に気をつけてお互いに頑張ってください。

理性と感情
私は南米移住を考えて丁度1年目で1月12日移住申請を提出する段階となり2月に講習訓練を受け3月14日雪深き第二の故郷を出発しついに現在時差12時間のブラジル沖を第3の故郷「バイア」へもう1日の所に来ている。これはあるぜんちな丸に乗っている人もあるぜんちな丸に関係のある陸上の人々も皆間違いの無い事実として認めているに違いないし私の理性も亦その通りに認めていると思いますが、私の感情は、自分でも理解出来ない状態になっているのをどうする事も出来ない。これは私だけの馬鹿げた気持ちのなせるわざだろうか。つまりこの現実を事実のままに感情も理性も同時に一致して納得出来て得ない様子でなのである。自分はブラジルへ行きつつあるのが真実だろうかと、ロスに着いた。パナマを通った。バナナも食べたではないか。キュラサオもアマゾン河もこの目で見たし、アマゾンの水の入った浴槽にも入ったではないか。それなのにまだ、この現実を、この真理を理解出来ないとは。併しそれも時間の問題だ。君は船にすっかり甘えているからだよと私の理性は叫んでいるようでである。気持ちは悠々と若い青春の如く落着きを失っては板が何の心配もせず以上の様な馬鹿げた事を考え乍ら一日一日と現実の世界南米へと運んで頂いたと云う事は「楽しかった」と云う事である。船員の方々、乗船者の方々ありがとう。では一足お先に。
2号船室 龍川 徹鎧
(平成14年3月10日タイプアップ/和田 好司)



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