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佐藤 薫さんの詩 【船内新聞より転載】
船内ニュース班の部屋には何時も賑やかな声が聞こえていましたがニュース員の一人佐藤昭子さんの直ぐ下の妹さん佐藤 薫さんは皆から「薫ちゃん、薫ちゃん」とマスコットの様に可愛がられ産業開発青年、コチア青年、野球移民等若い人達と人なっこく愛嬌を振りまいていました。その薫ちゃんが書いた詩が船内ニュース第十二号(1962年4月18日水曜日発行)の2ページの真ん中に掲載されていますのでタイプアップして置きます。
写真は、あるぜんちな丸船上で船内ニュース班の主力ガリ切りで頑張ってくれた旧姓吉田美智子さん(右端)と花嫁移民の金子道代さん(右から二人目)旧姓吉田和子さん(左端)と撮ったスナップです。シャッターチャンスが悪かったのか肝心の薫ちゃんが少し下向き加減ですので他の写真を探してみます。



四キロも離れた所
学校だ。。。。。。
足のいたみも忘れて通う
けんかしてなかせたことも
あったけど
今はなつかし、友の顔
先生はきつい人でもあったけど
やさしいきれいな人だった
こきょうの山かけ回り
木の実など
取りあっめようと思ったむかし
別れの日、友のすがたは。。。。。
学校へ太平山をあとにした別れ
いろいろ思い出を持ちブラジルへ
アルゼンチナ丸今日も向かう。

(平成14年3月15日原文のままタイプアップ/和田好司)。



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