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ブラジルにかける橋 【船内新聞から抜粋】
1962年5月4日(金)の船内ニュース さくら 第28号と5月6日(日)の第30号にY.Tさん(多分産業開発青年隊のお一人)の「ブラジルにかける橋」との題で2回に分けて掲載されておりますのでご紹介しておきます。べレン入港時に下船できず(移住監督官の行政判断による?)其の決定に対する当局のことなかれ主義、島国根性を批判これではユダヤ人華僑には太刀打ち出来ないとの警鐘を鳴らしている興味深い記事です。現在のY.Tさんはこれを読んで40年前の自分の書き物に対しどのように感じられるのでしょうか?是非ご意見が聞ければと思うのですが…写真は、当時の赤道祭のスナップです。


ブラジルにかける橋
渡伯を志す若い者、いや総ての人々にとって、ブラジルに行く動機というのは各人各様、種々あるにせよやはりそこに共通の地盤といったものがみられる。要約してみれば、日本といふ国は余りにも狭くるしく学閥、門閥がはびこり悪い意味での義理人情といった悪しき要因がもろもろ存在しており、島国根性にあきあきしたというのが移住者のいつわらぬ感情ではなかろうか。こうした日本を逃れてといったら少し誤解を招く節もあるかも知れないので日本を去ってと直せば、例え現在この身が貧しくとも、心には常に王冠を抱き、常に前進を心掛けている我々にとってべレンの上陸が許可されなかったことは、例え種々の事情はあるにせよ広く世界をみる事を我々青年男女に課せられた義務であり、且つ特権であると信じているものにとって残念至極であるばかりでなく、こうした場合にも官僚主義、島国根性によって支配され、それによって律せねばならない人々の心根を哀れと見るばかりでなく、ひいては世界に広く発展せねばならない日本にとって非常な損失であると信じている。こうした場合、我々青年男女の側にも深く反省せねばならないいろいろのものを含んでいる。例えばある人間がロス・アンジェルスでビザがとってあった故に上陸が出来たのに他の人は偶々、前記官僚主義と自分の努力の足りなかったためにビザがとれなかったので上陸が出来なかった事に対して、両者の間にもやもやした感情が芽生える!! あっそれは余りにも日本的島国根性ではなかろうか。我々青年男女はあの広大なブラジルの原野おも抱擁つくす事が出来る心もて、事を処すべきではなかったろうか。こうした事はこのべレン上陸不許可の場合にも事情、条件は、異なるにせよ起こった。青年隊の者だけでも上陸許可が一応出たならば彼等にそれを許し、彼等が見聞して来たべレン市内の事柄について彼等から聞くという事は少しでもより多くブラジルを知る事を心掛け我々に取って非常に必要な事ではなかったでしょうか。両者の意思の疎通、島国根性の為と当局の事なかれ主義の為、一日は、無為と去ってしまった。ユダヤ人、華僑が世界においてあのように発展し、実力を有しているのもむべなるかな。我々の学ぶべき多くのもの、こうした場合、彼等はこのような行動を決して取らなかったであろう事は、私の外国人とのうまい交際経験から照らしては、一目瞭然のことであります。      Y.T

(平成14年3月19日 タイプアップ/和田 好司)



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