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ルーラ大統領の訪中随行員として中国に出向かれたマナオスの山岸照明さんとサンパウロの工藤章さんの報告。
今回のルーラ大統領の超大型訪中ミッションに随員としてマナオスフリーゾン(ZFM)代表の一人としてアマゾナス日系商工会議所会頭の山岸照明さんとサンパウロの前ブラジル日本商工会議所会頭の工藤章さんのお二人が参加しておられbatepapoのMLにその経験を報告しておられます。内輪の情報であり公表するに値するかどうか疑問な点もあるとのコメントと共に『私たちの40年!!』HPへの転載を快諾頂きましたのでご紹介させて頂きます。
ブラジルと中国の二大国の接近、日本上空を飛び越しての今回の大型ミッションのもたらすものは何を意味するのでしょうか。一部閣僚、州知事等が帰路日本にも立ち寄ったようですが、実際問題として今、日本がブラジルに何を提供できるのか、今回の訪中のようなインパクトを持つ日伯関係の確立は、望むべくもなく『蚊帳の外』の疎外感を感じざるを得ないのが事実で『嬉しくもあり寂しくもある』複雑な気持です。ブラジル日本移民100年を迎える我々移住者は、どのように対応して行けばよいのかポルトアレグレ総領事館の閉鎖問題等と共に考えさせられる所です。
写真は、山岸さんから旅行中の写真を送って頂く事になっていますが、一先ずアマゾナス日系商工会議の会報の表紙の写真を使わせて頂きました。


5月21日にマナウスを出発し聖市よりLULA大統領随行のチャーター便に乗り中国へ向かい、4日滞在し28日夜半に帰着致しました。聖市よりは 工藤さんもミッションに参加され、大変心強く、お世話に成りました。
機内は殆どが政府関係のお役人と、各企業の方達でしたが、そこは
ブラジル人の事で直ぐに皆仲良くなり大変賑やかな旅に成りましたが、皆様にはどんな様子か ご想像頂けると思います。
中国には23日に到着、27日に帰途に着いたので結局、4日中国、4日飛行機と言う強行軍でした。
北京と上海に2日ずつで中国を語る術も有りませんが、JETROの桜井所長に予めお願いして両市のJETRO事務所を訪問させて頂いたり上海では、郊外の工業団地を見学したり、百聞は一見に如かず、で一部ながら 自分なりのイメージを持てた と思って居ります。
政府間の会議には私は傍聴する機会は有りませんでしたが、経済ミッションのセミナーには参加する事が出来ました。
一言で申しますと、中国は伯を食料、原材料の供給地として、伯は中国を大きな輸出市場として  中伯間の“興味”がぴったりと合致している事より、両国の熱気はすさまじく、北京での第一日目の会議では参加者は一千人ほどの会議場をはみ出し、隣接の宴会場をも埋め尽くし、多分三千人以上の参加者が犇めいて居た、と思います。
この会議で 基幹産業ー電力、石油開発、製鉄、鉄鉱石の供給、原子力開発とウランの供給、造船−各種の協定、契約、合弁等を含め15案件の調印が行われましたが、LULA大統領は“中伯両国は過去に於いて何の問題も無く、何のわだかまりの無い。我々両国は将来の発展を目指しひたすら努力しようー !”と結びの挨拶をされました。
因みに、この協定の中にはZFMの台湾系の二輪メーカーとのジョイントで 中国のバイク メーカーが進出して来る契約が含まれています。
今回の旅行ではこの 北京会議に参加し、其の雰囲気を実感出来た事で目的を達したと思って居ります。
LULA大統領は過去に問題が無い事を 好材料に捕らえていますが、裏を反せば 中国との取引にも、外交にも経験が浅い、と言う事では無いか、と考えてしまいます。
中国の民間企業は政府より外国への進出奨励策を受け伯国を投資先国として注目する事は頷ける事ですが、彼らも伯国事情には疎く、少しでも情報を得よう、と集まったのが あの会議場だった、と思っています。
午後の部は部門別の討論が行われましたが、投資関係の部門は何処も沢山の中国企業が熱心に話しを聞いて居りました。私共はSUFRAMA長官のZFMに関する説明会に出ていましたが、熱心な質疑 応答が交わされていました。バイア州よりは州知事以下大型ミッションを派遣し、バイアの説明会は超満員だった様です。
しかし、中国政府は表面はともかく、伯国の状況は調べ尽くし、伯国人の性質も、伯政府の行動も知り尽くしたうえで、実際には冷めた目で 伯国ミッションを観察して居るような気がして成りませんでした。
とかく私共の年代は、中国に対し戦時中の貧しく、つまらぬ潜入感が有るのですが、北京の町並みを見たとたんに貧しいと言うイメージは消えてしましたが、カーニバルの様な会議終了後 伯に取って必ずしも バラ色の将来を齎すと思えない後味は 何であろうか ?と 我ながら 思い過ぎか、とも考え込んでおります。
上海の高層ビル群には アマゾンのジャングルの井戸の中から 這い出した者に取っては強烈な印象でした。そして、両市の夜を飾る満艦飾のイルミネーションはマナウスのクリスマスの夜景の何百倍も素晴らしく二度ビックリと言う田舎者ぶりです。しかし 見学に行った 上海の工業団地では、6月より 週に2日は節電で 停電と聞いて又 ビックリしました。何でも 発電機を買うには何ヶ月も待たなくては成らないそうです。
上海の会議後、30社ほどの現地企業が集まりZFMの話を聞きたい、と言う依頼があり、Flavia長官、FIEAMのRaimar副会長、それに私には日本の企業を中心としたアジアよりの進出状況を話して欲しいという事で20分程説明しましたが、皆さん熱心に聞いて下さいました。
たった4日間 代表的二大都市を訪問したのみで、とても中国を語る術は有りませんし、単なる直感的感想のみでありましたが、前記の通り今回程“百聞は一見に如かず、” と言う実感を持った経験は有りません。其の点 本当に思い切って今回のミッションに参加出来て良かった、と思って居ります。皆様より 色々なアドバイス、中国のお話しを伺い本当に感謝しております。
伯国と中国との関係は好むと好まざるを問わず将来発展してゆく事は確実で、又 中国企業の対伯投資の進出も必至と思われます。この様な状況の下に日本進出企業が如何に対応するか、を考える上で中国に関する勉強は必須と考え、これからも今回の貴重な経験を土台に勉強をして行く所存で居ります。
何卒皆様のご教示を賜りたくお願い申し上げます。

山岸さん
お世話になりました。貴台が一緒でしたので遠足気分の浮ついたブラジル人が多く居る中で孤独感を持たずに過ごせました。
訪中記を用意しようと思っていましたが、貴台のレポートが先に出ましたのでほっとしております。今回のブラジル・ミッションの熱気を伝えるレポートなので何も付け加える事はありませんが、小生の印象を付け加えさせて頂きます。
先ず、ブラジルの周到なる準備に敬服しました。今回のミッションに合わせて締結された政府間協定や民間の契約の数の多さは目を見張るものがあります。政府間協定が本当に具体化されると、ブラジルと中国の接近は本物になると思いますので、今後の推移を注意深く見て行きたい処です。
政治経済だけでなくブラジル側は文化面でも接近を図りました。大統領の訪中にあわせサンバ・チームを送ったのに加え、10年くらい前に中国で流行ったブラジル連続ドラマ「女奴隷」の主演女優Lucelia Santos を同行させ、大統領が自ら彼女を紹介した時には、セミナー参加の中国人から大喝采を浴びました。これから彼女をやはり起用したブラジル・中国合作のテレビ・ドラマが製作されるとの事です。
サンパウロ、ミナスジェライス、他の5州の知事が同行しましたが、各州知事がオラが州の良さを熱心に説明している姿も印象的でした。さながら、州知事選挙での演説のようで非常に熱がこもっていました。
上海の大統領演説の中で、中国語の同時通訳では訳されなかったようですが、「ブラジルが中国と戦略的パートナーシップ関係を構築するのを面白く思っていない国もあるでしょうが」との発言が飛び出しました。ブラジルが欧米を軸にした世界に、中国と共に竿を差そうとの野望から出た発言でしょうか。
ともかく熱狂的な雰囲気の中での4日間で疲れましたが、山岸さんの仰る通り、こんな動きの中で日本企業はどのように動いていけば良いのか、難しい問題を抱えて東京経由長い旅を終えました。
工藤 章

上記報告書に対する元丸紅ブラジル会社の副社長としてサルバドール出張所長、リオ支店長として活躍された内山勇さんからのコメントが寄せられておりますのでご紹介して置きます。
今回貴方のHP に出されたマナウスの山岸さんの訪中の感想文は今回のルラ大統領の率いる大ミッションに随行されたと言う点で、値打ちの有る報告記だと思います。今や世界は中国、中国へと靡いており、ブラジルに居られる貴方達が、この動きを如何に見ておられるか?に関心が有ります。深田裕介がいずれ中国の新興成金がブラジルの不動産投資に回って来ると予測しておりますが、ブラジルと中国は国が大きい事と、他国に対して容易に頭を下げない点で共通項が有り、波長が合うので、今後ブラジルー中国の関係が如何に発展するか?今日までのブラジルに於ける中国、或いはシネーズと言うと、サンパウロでは25 de Marcoの安い中国製品、又その後ろに居る中国マフィアの存在しか思い浮かべませんが、山岸さんが言う通り、今後の中国から見たブラジルは、鉄鉱石、農産物の供給国と言う点と、原子力、ウラン資源、更に人口衛星、航空機と言った分野での提携関係が考えられますが、私はブラジルと日本の関係は移住100年祭を前にして往年のUsiminas, Isibras時代は終わり、今やブラジルから30万人の出稼ぎ者が日本へ来て、3K職場で苦労する時代となったので、その様な時にマナウスに居られる山岸さんが、如何なる方向に努力されるか、その点がに関心が有ります。小生は日本で中国との仕事をされている方々から聞かされた話には次のような注意点が有るので、山岸さんは既に体験されているかどうか不明ですが、如何に書きます。
1)日本人は本来”性善説”でしょう。しかし中国には”性悪説”で行かないと駄目です。
2)中国と中国製品の輸入で、10年以上同じ相手と付きあっているが未だ誤魔化すよ
3)中国では相手を誤魔化す奴ほど腕が良いと褒められる
4)中国は直ぐ真似て、そっくりさんを安く作るから、技術を真似られないように、製品のある部分はブラックボックス化しないといけない。
5)東京で日本の学校に行き、生活費を稼ぐために秋葉原の家電の店で働いている中国の若者が居るが、彼等は皆真剣みが有り、日本の若者には無くなったガッツの精神が有る。
等などですが、山岸さんはマナウスに出てくるホンダアマゾナスのライバルになるかも知れない中国の二輪メーカーは、ブラジルの環境下で如何に業績を伸ばすだろうか予測出来ますか
以上日本でブラジルと中国の関係を観察した疑問点を列記しました。
小生は1950年代サンパウロで山岸さんには会った事あり、日本ではお兄さんの山岸さんとは自動車の集まりで時々会うことが有りますとお伝え下さい。
内山 勇




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