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アマゾンのトメアスー移住地在住の三宅昭子さんよりのお便り
船内新聞の編集を手伝って頂いていた三宅昭子さん(旧性佐藤)さんより久しぶりのお便りを頂きました。ご両親の介護、御自分の膝痛等で苦労されているようですが、カトリックへの帰依、自然の動き、日常の生活を俳句で表現する感受性、自宅で開いておられる日本語教室の先生と充実した生活を過しておられる様子大変嬉しく思います。今回は、お手紙と共に長年の間に書き残された句作を中心にエッセイも一緒に送って呉れました。
介護、介護の日々、アマゾンに住む、着伯40年、アマゾンの農婦、移民の暮らし等どれをとっても三宅さんの感受性と日々の生活を活写、御自分の思いを5,7、5に纏められています。パラナ2つぱく文化連合会主催の第7回パラナ俳句大会(ブラジル俳文額会後援)で出席者の43票を獲得、見事1位に選ばれた句が【生きるとは常に前向き風車】幾多の試練を潜り抜けて来られた三宅さんのひたむきな生き様を風車に寄せた思いが皆さんに通じたのでしょう。拍手を送りたいと思います。
写真は、お手紙と一緒に送って頂いたカップを前にした得意満面?の三宅昭子さんです。


和田様
御元気ですか
お手紙をーと思いながら失礼いたしております。
父母の介護もさておき、私が膝痛が限界らしいとレーザー手術を受けました。
しばらく歩けないことですが、移動は松葉杖でしています。
父母のことは、良きお手伝いに恵まれて、支障なくできますので感謝しております。
父が88才になりささやかですがボーロでお祝いしました。
俳句のこと送るのも遅れています。
新聞の切抜きを送ります。
それでは 御元気で
追伸
最後にお手紙してから一年以上になりましたね。
二月、岡村さんよりグッタパラ移住地のビデオをいただきました。私も知っている方でした。
写真は父の88才の誕生日のものと、私のパラナ大会一位と今年俳壇賞の秀逸のカップ、以前の十位のカップの前の私です。
それでは お元気で、奥様によろしく。
オリジナル写真、まだみつかりませんね。みつかったら送って下さい。
   それでは、また書きます
                     トメアスー  三宅 昭子
お手紙と共に送って頂いた三宅 昭子さんの俳句とエッセイです。

【介護】 
雨期最中干し場戦場介護の妻
膝通を抱えし介護雨期の妻
雨期晴れを縫うように広ぐ襁褓かな
雨期の雨取り込みそこねし洗濯物
雨来ると一つ覚えのニグロの子
介護の手払いのける手雨がえる
雨期深む清拭日課怠たらず
雨だれや点滴一日介護妻
雨季深む唸りをあげし洗濯機
老父母の痛みなき日々雨季晴間
雨・雨・雨介護の洗い物多し
にわか雨干し上ぐばかりの洗い布
ケーキ切る米寿の父や福寿草
十字架の刑わがためや受難節

  【十字架とネックレス】
刑の中で電気イス、ギロチン、絞首刑などがある。しかし、最も残酷なのは十字架刑ではなかろうか、一瞬にして事が終わる前記のものと違って長時間人前に晒され、釘打たれた手足は体の重みでいかばかりの痛みであろう。殆どが狂い死にするという。
 今年もまた聖金曜がやってくる。聖書は、私達の罪のためキリスト様が身代わりとなって下さったという。あの十字架刑は私達がかかるべきものであったのだと、彼は苦しみの中で「父よ彼らを赦し給え、彼らは何をしているのか判らないのです」と祈られた。神だから言える事だと思った。私なら回りを罵るに違いない。人はその十字架を型どってネックレスとして用いる。なぜだろう。極刑のシンボルなのに・・・
他の刑のネックレスなど見たこともない。それは、全人類のためにきよめの血を流して下さった神の愛が、私達の心に感じられるからではないだろうか。聖週間を前に聖書のことばを噛みしめているこのごろなのである。

  【介護の日々】
遠花火記憶の果てに生きる父 
頑固な父も恍惚虫すだく
ひぐらしや介護の日々を遇進す
点滴へ生命託して秋逝かす
肺炎を脱せし父の大昼寝
介護の手はらいのける手蚊遺香
日向ぼこそばにいる人みなばあちゃん
潮騒の如くもどりし記憶あり
祈りもて看護りの力冬の月
看護り妻昼夜の区別なきツバメ
クーラーや点滴の音見つめつつ
老父母の介護一徹月に佇つ
車椅子の母の笑顔や猩々花
「おばさん」の響き反骨羽抜に輪鶏

 
  【おばさんという呼び名】
「おばさん」とは両親の兄弟姉妹のことを言う。また親しみを込めて自分の同年代の
お母さん方を呼ぶ。それも社会人になる前のこと。また一時的に使う知らない人への
呼び掛けなどである。その人が若ければ「失礼」なのである。どう呼ばれようと中味が
変わるわけでなし・・・と言われるかも知れないが私は、年上の人や同年代の方から「おばさん」と言われるのを快よしとしない者である。前記の他の「おばさん」は人格を一段下げた呼び名だと思うからである。そう思うのは私だけでしょうか。日本で付添をした時「おばさん」と呼ばれた。看護婦さんより一段下の職業なのだから無学な人でもできるから蔑みも含まれると言う。付添の神様と言われる女性の講義を受け「おばさん」ではなく「スターであれ」とアテンドサービス士の資格を習得した。代名詞のように使う方々に日本語の深い意味を知って欲しいと思うひとりである。中にはそう呼ぶことによって敬意を表していると思い込んでいる人もいるらしい。それは間違いであると言うことを私塾の学生には教えることにしている。

  【アマゾンに住む】
アマゾンに住んで四十歳(よとせ)や花胡椒 
快晴や地平線まで牧緑
アマゾンの秋晴の空続く
木漏れ日のスポット ライト カカオ熟る
天と地を繋ぐ糸とや初時雨
アマゾンは太陽しとど南瓜熟る
草を抜く試練より得しエネルギー
文月や家事伝授して旅に出ん
サングラス別人の如  歩せり
故里の山彦うれし夏の雲
「トキトキ」というアマゾンの蟹料理
霞たる故里遠き森の景
人混みの亡き夫に似た夏衣
亡夫(つま)に似た涼とる人の後影
父母看護ることの幸わせ銀河澄む
老看護るわれも老令年の暮
かたつむり背負えるだけの荷で足りる
病むことも人生経験秋の暮れ
この年も過不足なしに暮迎う
父母ダイヤモンド婚式菊香る

  【渡伯四十年】
アマゾンに四十年や餅を搗く
アマゾンに四十年(よとせ)侮なし椰子の花
風薫る渡伯軌跡追う
木の芽風四十年目の同船会
四十年神が給いし花人生
草笛や四十年の軌跡追う
移民して四十年を耕せり
耕やして夫唱婦髄の四十年
マラリヤもデンゲも咳も四十年
四十年親族八基墓洗う
還暦や渡伯四十年涼し
ハル、ケイ、ユウ、七、五、三なる孫三人
これからが人生還暦銀河燃ゆ
一族の心一つに墓参る
アマゾンの水に慣れても惺々花
老いてなお父母も健在根深汁
ポンカン熟る亡夫の形見となる大樹
シャポン玉吾娘と園児の顔となり
農継がぬ日本就労子等の春
子に孫に伝え継ぎゆく茄子の花

   【アマゾンの農婦】
軒下に小鳥早来て朝告げし
蒔付けす切り株倒れ木そのままに
ブラジルに生き抜く力豆の花
小漏れ日にかさなり合いし熟れカカオ
クプアスーの枝を離れ香りかな
クプアスーの豊けき香り収穫す
牛酪果親を越えたる子の背丈
仏頭香アマゾンッ子の食満たす
ブラジルはブラジルの良さ花マンガ
アマゾンの陽に甘さ増す西瓜かな
無農薬西瓜の皮は漬物に
・・りの宿に賛美の旅装解く
波打って時魂揺さぶる月の浜
長留守の庭整えて葱植うる
大地より確かな答え収穫す
ブラジルはわが祖国なり椰子の花
花胡椒夢は大きく土に生く
ピケヤ、ウシ、バクリ豊に山の幸
アサイ摺るわれアマゾンの農婦たり
夏果てぬ老いゆく身には句座のあり

  【移民の暮らし】
永住と決めし大地やバナナ植り
早朝の小船バナナを満積に
亀食むを飽かずに眺め日の短か
短日や一センターボの誤差を追う
緑凉し地図を片手に旅の計
移民して悔いなき暮らしイペの国  
花大根移民の暮らし支えもつ
満月や天使のような雲一つ
夕涼み北斗と南十字星
噴水や一巡りして意を決す
幸わせは千差万別星月夜
蹁されしことも教訓天高し
介護の手払いのける手蚊遣香
陽を浴びし入道雲の白さかな
日伯の絆広がる踊りの輪
教え子の心に触れし聖夜の灯
貧しくも心豊かに年迎かす
苦難をも恵みにかえて年迎う






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