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『航跡 − 移住31年目の乗船名簿』 相田 洋 著
昨年訪日時に早稲田の同級生加藤君(元NHK、現在大学で教鞭を取る)よりNHKで席を並べて仕事をしていた先輩の相田 洋さんの書かれた本を贈るから是非読んで欲しいとの便りと共に送って貰ったのがこの『航跡 − 移住31年目の乗船名簿』でした。画像掲示板には、紹介しておりますが寄稿集にはまだ掲載していなかったところ東京の桜井敏浩さんより下記本文のお便りを頂きました。御好意に甘えてそのまま使用させて頂く事にしました。
MLのBATEPAPOの仲間赤嶺さんが是非相田洋さんをブラジルに招待して移住者に付いての講演をお願いしようと計画されており是非、実現すればと願っており相田さんにも直接お便りしておりますが、正直な気持としてこの力作が先に出版されていたとすれば多分『私たちの40年!!』のHPは、日の目を見ずに終っていたのではないかと思う程、ショックを受けた著書であり『私たちの40年!!』HPの更新、継続の励みの書でもあります。
桜井さん有難う御座います。
写真は、『航跡 − 移住31年目の乗船名簿』の表紙です。


『航跡 ― 移住31年目の乗船名簿』
相田 洋 NHK出版 554頁 2003年2月 2,600円+税

  昭和43年に神戸、横浜から出航したあるぜんちな丸に乗船した第29次南米移民、その移住後10年目、20年目の姿をテレビ・ドキュメンタリー番組で追ってきたNHKの番組制作者が、その後31年目に再び取材した記録である。

  南米定期船あるぜんちな丸を通じて、移住の歴史、期待と不安の交差した船旅、その光と影、特に辛酸をなめたアマゾン開拓の実態とともに、31年目のブラジル、アルゼンチン、パラグァイに移住した乗船者の行方を追い、同船者の今の姿を克明に紹介した力作。
 
136名の移住者が新天地への夢をもち、単身、家族あるいは呼び寄せの花嫁として、太平洋を越え南米へ向かったが、その後の南米での歳月は成功と失敗、順風と苦労、幸運と悲運、家族の和と離散など、それぞれの人生のドラマが演じられた。

 国家的な口減らしでもあった杜撰な移民政策により送り出され、それぞれの移住者のやる気と犠牲によって家族の将来を切り開いた移住者たちは、ブラジルや日本の変容はもとより、国際市場や国際政治にも翻弄されてきたが、そのほとんどの人は「移住したこと悔いはない」「一度は夢を描きすべてを賭けて戦った」得難い人生だったという。

                        〔桜井 敏浩〕

〔なお昭和37年にサントス港についたあるぜんちな丸第12次の 同船者 681名による「あるぜんちな丸同船者寄稿集」という サイトもある。 
  http://40anos.nikkeybrasil.com.br/index.php 〕 

  〔『ラテン・アメリカ時報』 2003年8月号掲載 (社)ラテン・アメリカ協会刊〕

なお、本稿はもともとは外務省中南米局の関係団体であるラテン・アメリカ協会の会員向け機関誌『ラテン・アメリカ時報』に毎号寄稿している「ラ米関係文献紹介」で取り上げたものですが、同協会の了承を得て、ブラジル関係図書はこの本を含め下記サイトにも収録されています。

  www.bizpoint.com.br/">http://www.bizpoint.com.br/ 
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