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沢田 啓明さんのサッカーコラム復活!!(8)
沢田 啓明さんのサッカーコラム3月1日掲載分からの連載です。今朝からまたポルトアレグレを離れリオに来ています。午後からコパカバーナのホテルでドイツのワールドカップ南米卵Iブラジルーペルをテレビで観戦しました。ボールの保持時間等ブラジルは、攻めるのですが点に繋がらず負ける気はしなかったのですが、苦しい戦いでした。交代を告げられたカカが交代前の大事な仕事をしました。ロナルドのシュートをキーパが防ぎこぼれ玉を美味く蹴り込み唯一のゴールをマークその後直ぐピッチを歓声と共に後にしました。サッカー評論家の沢田さんのコメント待ち遠しい所です。
ZICO監督の日本は、惜しくも1−2でイランに破れ現在3位、さいたま球場でのバーレン戦に勝って欲しいですね。
ブラジルは、最強の布陣で30日にウルグアイとモンテヴィデオでの試合に望みます。最近ウルグアイでの試合に勝てないとのジンクスがあるとか、何とか勝ち点3を記録、アルゼンチンに離されないようにしたいですね。現在総合2位出場権獲得は間違いないと思いますが、宿敵アルゼンチンの後塵を拝するわけには行きません。
写真は、テレビから撮ったので美味く写っていませんが今日のヒーロKAKAとサポーターの写真です。


<「ブラジル版銀河系選抜」がベールを脱ぐのはいつ?> 3月1日掲載分

 2月27日にサンパウロのモルンビー・スタジアムで行なわれたサンパウロ州選手権第10節のサンパウロ対コリンチャンスの試合を見てきた。
 この試合前までの両チームの成績は、サンパウロが8勝1分の首位でコリンチャンスが5勝1分3敗の5位。5万人を超える観衆が集まったが、チームの成績をそのまま反映してサンパウリーノ(サンパウロ・ファン)の方がコリンチアーノ(コリンチャンス・ファン)よりずっと多かった。
 また、この試合は主審と2人の副審がいずれも女性だった。この3人はこれまでにもトップレベルの試合の審判を務めた経験があるが、「クラシコ」と呼ばれるビッグクラブどうしの試合を女性だけで担当するのはこれが初めて。ブラジルでもサッカーは「男のスポーツ」というイメージが強く、サッカー界は一般に男性優位の世界なのだが、こういうところをみるとブラジル・サッカー界は結獄ッ主的なのかもしれない。
 試合は、サンパウロが中盤を支配して終始優勢。前半は無得点に終わったが、後半6分、右サイドからのクロスのこぼれ球をMFダニーロが左足で強烈に蹴り込んでサンパウロが先制する。コリンチャンスは頼みのテベスに精彩がなく、攻撃に厚みがない。失点を防ぐのに精一杯で、試合終了間際にPKをもらったがサンパウロのGKロジェリオ・セニに防がれて万事休す。サンパウロが1対0で勝ったが、内容的にはサンパウロの快勝だった。
 試合後、ひいきチームのふがいない戦いぶりに怒ったコリンチアーノがスタジアム内の倉庫に火をつけて黒い煙が立ち上る騒ぎがあったが、まもなく鎮火されて大事には至らなかった。
 コリンチャンスはサンパウロ州最大の人気クラブで、熱狂的なサポーターを持つことで知られている。しかし、昨シーズンは無冠に終わり、南米クラブ王者を争うリベルタドーレス杯への出場権も逃してサポーターの不満が募っていた。また、クラブの赤字が膨れ上がり、選手の給料遅配が起こるようになっていた。
 ところが、ここでコリンチャンスに「神風」が吹く。昨年末に英国系スポーツ投資会社がスポンサー(事実上のオーナー)となり、この会社の潤沢な資金(一説にはロシア・マフィアの金とも奄ウれるかなり怪しげな金なのだが)を使ってアルゼンチン代浮フFWテベスをはじめとする大物選手を次々と入団させ「ブラジル版銀河系選抜」と呼ばれるチームを作り上げつつある。
 近年、ブラジルのクラブは外国のクラブに選手を売ることはあっても外国からワールドクラスの選手を買うことはなかった。だからこのようなレアル・マドリーを思わせるようなスター中心のチーム作りをする(できる)クラブなど存在しなかった。
  しかし、サッカーでは良い選手を集めるだけでは強いチームを作ることはできない。コリンチャンスは2月13日にサントスに0対3で完敗しており、サンパウロにも敗れたことではからずもこのテーゼを証明しつつある。
 とはいえ、コリンチャンス(のスポンサー)は性懲りもなくスター選手を物色している。
 この「銀河系選抜」がいつになったら真のスーパーチームになるのか、あるいは、スーパーチームになる前にシーズンが終わってチームが解体されてしまうのか。これはこれで、なかなか興味深いテーマではある。
(「ブラジル・サイト」 www.brazil.ne.jp/ より)">http://www.brazil.ne.jp/ より)

<スリル満点のリベルタドーレス杯> 3月8日掲載分
 南米クラブ・チャンピオンを決めるリベルタドーレス杯が2月中旬に始まった。昨年同様、32チームが4チームずつ8グループに分かれて総当りのホーム&アウェーで戦い、各グループの上位2チームが決勝トーナメントに進み、以後、ホーム&アウェーのノックアウト方式で勝ち上がってゆく。
 今年、ブラジルからは、昨年のブラジル全国選手権優勝のサントス、2位のアトレチコ・パラナエンセ、3位のサンパウロ、コッパ・ド・ブラジル(ブラジル杯)優勝のサント・アンドレ、そして昨年のブラジル全国選手権4位で濫穿橇勝ち上がって本戦出場を決めたパルメイラスの5チームが参加している。
 このうち、戦力的に最も充実しているのはサントスとサンパウロだろう。
 サントスは「ドリブル・キング」ロビーニョが絶好調で、中盤の展開力もある。しかし、DFが経験不足でミスが多いのが不安材料だ。
 一方、サンパウロは守備が安定している。エースストライカーのルイス・ファビアーノがポルト(ポルトガル)に移籍してしまったが、19歳のFWジエゴ・タルデリが急成長して穴を埋めつつあり、鋭いサイド攻撃も健在だ。ただ、絶対的なゲームメーカーがおらず、中盤の展開力が少し弱い。
 アトレチコ・パラナエンセはFWワシントン(東京ヴェルディに移籍)、MFジャジャ唐轤ェ抜けた穴が大きく、現在、チームを再穀zしているところ。
 パルメイラスは中盤とディフェンスはまずまずだが、強力なストライカーがいない。
 サント・アンドレは攻守ともに力不足だ。
 3月3日にサントスで行なわれたサントス対ダヌービオ(ウルグアイ)戦を見てきた。
 サントスは、緒戦のボリバール(ボリビア)戦(アウェー)に3対4で敗れている。ダヌービオは緒戦に勝っており、サントスにとってはどうしても勝たなくてはならない試合だ。
 ところが、試合開始直後、卵z外の出来事が起こる。ダヌービオの選手が左サイドを突破し、サントスのクリアーミスを拾ってシュート。これが決まってダヌービオがいきなり先制点をあげてしまった。
 サントスは必死に攻めるが、ダヌービオの守りは堅い。それでも前半38分、右からのクロスを左サイドバックのレオが頭で決めて同点。そして後半25分、右CKからのこぼれ球をロビーニョが決めて逆転する。
 これでサントスが勝ったかな、と思ったが、実はここからがドラマだった。後半41分、ダヌービオが右サイドからのFKを頭で決めて同点とする。落胆するサンチスタ(サントス・ファン)たち。しかし、その直後、サントスがカウンターアタックから攻め込み、FWバジーリオがペナルティ・エリア内で相手GKに倒されてPK。これをMFリカルジーニョが冷静に決める。サンチスタの喜びが爆発するなか、サントスが3対2で勝利を手にした。
 同じ日、ボリビアの首都ラパス(標高3600メートル)でザ・ストロンゲスト(この名前がスゴイ!)と対戦したサンパウロは、後半途中まで1対3とリードされてしまう。絶体絶命のピンチだったが、その後、ド根性で2点をもぎ取り、3対3の引き分けに追いついた。
 3月3日のサントスとサンパウロの試合内容を見てもわかるように、リベルタドーレス杯の試合には独特の緊張感があり、厳しい試合ばかり。それだけに、スリリングで実に面白い。
 決勝の第2レグが行なわれるのは7月13日。それまで、たっぷり楽しませてもらえそうだ。
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<GKにしてFKの名手> 3月12日掲載分です。
 南米のサッカーにあってヨーロッパやアフリカやアジアのサッカーにないものの一つに、「ゴールをあげるGK」の存在がある。GKとしてプレーしながら、PKやFKのキッカーとして登場して得点をあげる選手のことである。
 パラグアイのホセ・ルイス・チラベルは生涯通算64点をあげ、コロンビアのレネ・イギタは生涯に41点を記録した。いずれも優秀なGKでありながら、点を取ることでもファンを喜ばせた名物プレーヤーだった。
 ただし、チラベルもイギタも得点の大半はPKによるものだったのだが、ブラジルにこれまでFKで32点、PKで4点、合計36点をあげている現役のGKがいる。サンパウロFCのロジェリオ・セニ(32)である。
 ロジェリオは2002年のワールドカップのブラジル代浮ナ、GKとしても一流の技術を持っているのだが、ブラジル国内ではFKの名手としてつとに有名だ。
 ロジェリオのFKの球筋は、壁を越えてから急激に曲がり落ちるというもの。FKだけなら全盛期のジーコにも匹敵するのではないだろうか。
 ただし、GKが自分の持ち場を離れて敵陣深い位置でFKを狙うということは、失敗した場合に敵のカウンターアタックを食らって失点する危険性があることを意味する。
 ロジェリオがFKを蹴るときは、味方のDFが自陣のゴール前に入ってカバーする。しかし、もちろんDFは手を使えないから、ロジェリオのFKを見守るファンはゴールへの期待とFKが失敗した場合のスリルの両方を味わうことになる。
 通常、ロジェリオはペナルティ・エリアのすぐ外側のFKだけを担当し、遠い位置からのFKはめったに狙わない(やはり、しょっちゅうゴールを留守にするわけにはいかないからだろう)。
 しかし、3月9日にサンパウロのモルンビー・スタジアムで行なわれたリベルタドーレス杯のサンパウロFC対ウニベルシダー・デ・チリ(チリ)との試合では、1対1の同点の場面で、珍しく30メートル近い距離のFKを狙った。ロジェリオが素早いステップから放ったボールは、美しい軌道を描いてものの見事にゴール左上隅に飛び込む。逆を突かれた相手GKは、一歩も動けないまま呆然と見送るだけだった。
 このゴールでサンパウロFCは勝ち越し、その後、同点とされたものの2点を追加して4対2で快勝した。
 ロジェリオがうまいのはFKだけではない。とにかくキックが正確で、敵のクロスやシュートをキャッチすると、素早くハーフウェーライン付近の味方選手にピンポイントのフィードを送る。
 50メートル前後の超ロングフィードを送って、ほとんどの場合、味方に渡るのだから驚異的と言うほかはない。
 また、DFからのバックパスを味方の選手につなぐのも抜群にうまいし、ときには突っかかってくる敵のFWをドリブルでかわしたりしてファンを大喜びさせる。
 彼の場合、GK以外のポジションでも一流選手になっていたにちがいない。
 ロジェリオほどではないにしても、南米にはキックがうまいGKがかなりいる。
 GKのキックや足技に注目するというのも南米サッカーならではの楽しみだ。
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<低調コリンチャンスで苦闘する怪物 テベス>  3月22日掲載分
 3月20日、サンパウロのモルンビー・スタジアムで行なわれたサンパウロ州選手権のコリンチャンス対パルメイラスの試合を観戦してきた。
 この両クラブはサンパウロ州で一、ニの人気と実績を誇るビッグクラブで、しかも互いのライバル意識が極めて強いことことから、伝統的にサンパウロ州最大のクラシコ(伝統の一戦)と見なされている。しかし、この試合前の時点におけるサンパウロ州選手権の成績はコリンチャンスが4位でパルメイラスが10位。いずれも首位サンパウロには勝ち点10以上の大差をつけられていて優勝は絶望的であり、この試合にどちらが勝とうがほとんど意味がない。また、すでにパルメイラスは南米クラブ・チャンピオンを争うリベルタドーレス杯に、コリンチャンスはブラジル国
内のカップ戦であるコッパ・ド・ブラジル(この大会で優勝すると来年のリベルタドーレス杯出場権が得られる)に目標を絞っている。
 このような状況で、僕はこの試合の見所を「両チームがどこまで戦力を整えてきているのか(あるいはまだ低調なままなのか)」、「最近、ようやく実力の片鱗を見せ始めているコリンチャンスのテベスがどんなプレーを見せるのか」の2点と考えていた。
 結論から言うと、コリンチャンスもパルメイラスも中盤の組み立てがお粗末で、サイド攻撃も物足りない。守備もミスが多く、現在サンパウロ州で双璧のサンパウロとサントスには両チームともかなり見劣りする、というのが率直な印象だった。
 ただし、テベスはすごかった。
 小柄だが頑強な体つき。足の裏でピッチを鷲づかみにするような力強い走り方でボールを追い、重心の低いドリブルで相手ゴールに突き進む姿は迫力助ェだ。前半、中盤で相手ボールを奪ってドリブルで突進し、これを相手DFが二人がかりでも止められずにファウルで倒されたのがチームの先制点(FKをMFロジェールが直接蹴り込む)に結びついた。
前半終了間際には左サイドに流れ、内側に切り返してからゴール右上隅に強烈なカーブをかけたシュートを放つ。これは相手GK(ブラジル代浮フ名手マルコス)に惜しくも弾かれたが、傑出した才狽感じさせる見事なプレーだった。また、後半の終了間際には左サイドをドリブルで突破してからパスを出し、これがチームの2点目(ジウがペナルティ・エリア内で倒されてPKをもらった)に結びついた。
 要するに、テベスは他の選手とはモノがちがう。ただ、コリンチャンスのチームメートの判断とプレーの両方が遅いことから「生きたパス」がめったにもらえず、実力を助ェに発揮できないでいる。今月末に行なわれる2006年ワールドカップ南米卵I(第12節と第13節)のアルゼンチン代浮フメンバーに選ばれていないが、この分ではまだしばらくは代浮ノ復帰できないかもしれない。
 テベスが飛び抜けた才狽持っていることは、疑いの余地がない。だから、彼がチーム状態の良くないコリンチャンスで埋もれてしまってアルゼンチン代浮ノ復帰できないとしたら、宿敵ブラジル代浮ノとっては「ラッキー」ということになるのだが…。
 いずれにせよ、今年前半のブラジルサッカーの最大の見所の一つはサントスのロビーニョとコリンチャンスのテベスのプレーに他ならない。これからも、この二人のプレーに注目してゆこうと思う。
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<エスタディオ・センテナリオでの激闘> 4月3日掲載分
 3月30日にウルグアイの首都モンテビデオで行なわれた2006年ワールドカップ南米卵I第13節のウルグアイ対ブラジル戦を取材・観戦してきた。 
 ウルグアイは国土面積が日本の半分弱で人口が約340万人という小国だ(ブラジルと比べると国土面積も人口も50分の1程度でしかない)。気候は温帯で、人々は穏やかで親切。物価はブラジルよりさらに安いくらいで、治安も悪くない。
試合が行なわれたエスタディオ・センテナリオ(「百周年記念スタジアム」の意)は、建国(正確には憲法発布)100年を記念して1930年に誘致・開催された第1回ワールドカップのために建設された9万人収容(現在は大半が椅子席となったので7万人収容)の巨大なスタジアム。ブラジルとの試合は、超満員の観衆で大変な騒ぎだった。
 ブラジルはアルゼンチンと並んでウルグアイを苦手としており、特にモンテビデオでは1976年以来25年間、勝っていない。
 ブラジルは、攻撃的MFがロナウジーニョとカカでツートップがロナウドとリカルド・オリベイラという布陣。21歳の驚異のドリブラー、ロビーニョはベンチスタートだ。
 前半は、ボール・ポゼッションではブラジルが上回るが決定機の数ではウルグアイの方が多いという展開。GKジッダのファインセーブもあって、ブラジルは前半を何とか0対0でしのいだ。    しかし後半4分、ウルグアイはMFオリベーラが強烈なロングシュートを放ち、ジッダが弾いたところをFWフォルランが決めて先制。スタンドの観衆は狂喜乱舞した。しかしブラジルも懸命に反撃し、後半18分には切り札ロビーニョを投入してさらに攻勢を強める。そして後半22分、右からのCKをDFルシオが頭で折り返し、これをDFルイゾンがシュート。GKが跳ね返したボールをボランチのエメルャ唐ェ決めて追いついた(ただし、ルイゾンがシュートしたときにエメルャ唐ヘオフサイドのポジションにおり、そのエメルャ唐ェGKが弾いたボールをシュートしたから本当はオフサイド。ブラジルのテレビ局グローボは画像をコンピュータ分析して「1・79メートルのオフサイド」と報じた)。
 同点に追いついてからは、ブラジルが優勢。ロナウジーニョの魔術のようなテクニックが冴え渡ったが、相手GKの好セーブもあって追加点を奪うことができず、試合は1対1の引き分けに終わった。
 これでブラジルは6勝6分1敗の勝ち点24となり、勝ち点28(8勝4分1敗)のアルゼンチンに次いで2位。残り5試合だが4位パラグアイとは勝ち点9の差があるから、ワールドカップ出場はほぼ確実な状況だ。しかし、5位ウルグアイ(勝ち点16)から最下位のボリビア(勝ち点13)までは勝ち点3の間に6カ国がひしめく大混戦となっている。
 それにしても、両チームの選手一人一人の迫ヘがワールドクラスで、ボールが素早くダイナミックに動く素晴らしい試合だった。
 ウルグアイにしても、もしアジア卵Iに出たらぶっちぎりで勝つのではないか、と思わせる実力がある。人口340万人の小国であることを考えると、これは大変なことだ。
 南米卵Iは、レベルが高くて本当に熾烈だ。アルゼンチンとブラジルを除く8カ国が残る2・5枠をめぐって最後の最後まで激烈な争を続けるにちがいない。
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<グラフィッチの勇気ある告発> 4月18日掲載分。
 4月13日にサンパウロで行なわれたリベルタドーレス杯のサンパウロ対キルメス(アルゼンチン)戦の試合中、サンパウロの大柄な黒人FWグラフィッチとキルメスの小柄なMFアラーノがボールを争って接触し、怒ったアラーノがグラフィッチに体当たりをかました。グラフィッチはアラーノを相手にせず
やり過ごそうとしたが、近寄ってきたキルメスのDFデサバトがグラフィッチに何か言う。これを聞いたグラフィッチが掌でデサバトの顔を突いたことから、グラフィッチとアラーノが退場処分を受けた。
 試合は3対1でサンパウロが快勝し、グループ首位となる貴重な勝ち星をあげたのだが、話はこれだけで終わらなかった。更衣室に戻ったグラフィッチが「デサバトから人種差別的な言葉で罵られた」と警察に訴えたのだ。
 ブラジルでは「人種、肌の色、宗教、出自、年齢、身体障害の有無を理由に他人を誹謗中傷すること」が刑法で禁じられており、違反した場合には「1年から3年までの拘留並びに罰金」が科せられる。グラフィッチの訴えを受けた警察関係者はデサバトの行為を違法と判断し、試合終了直後にピッチに入ってデサバトを警察に連行した。そして、デサバトが聞くにたえない人種差別的な言葉でグラフィッチを罵倒したことが確認され、デサバトはそのまま警察に拘留された。その後、15日になってキルメスのクラブ関係者が1万レアル(約40万円)の罰金を払ったことからデサバトは仮釈放され、15日夜の便でアルゼンチンに帰国した(ただし、将来、サンパウロの裁判所から出頭命令を受けた場合、これに応じなければならない)。
 近年、ヨーロッパでは有色系選手、特に黒人系選手に対する差別行為が頻繁に起こっている。敵のチームの黒人系選手に対して選手やサポーターが「猿」と罵ったり、「ウッ!ウッ!ウッ!」と猿の鳴き真似をしたり、ひどい場合にはバナナを投げつけるのである。特にイタリア、スペイン、ドイツなどにおけ
る人種差別行為は目に余るものがあり、ロナウド、ロナウジーニョ、ロベルト・カルロスといったブラジル人スーパースターたちも被害にあっているのだが、こうした行為に対してきちんと処罰が下されることはまれ。ヨーロッパ各国は、度重なるスタジアムでの人種差別行為を阻止できないでいる。
 スポーツとは本来、多種多様な人種、国籍、宗教の選手たちが同じルールの中で平等に行なうものだ。しかし、近年のスタジアムにおける沫ヘ事件や人種差別行為はサッカーが原因なのではなくて社会問題がスタジアムという場で露見しているだけに、問題の根は深い。
 実は、3月16日にブエノスアイレスで行なわれたキルメス対サンパウロの試合でもグラフィッチはキルメスの選手、サポーターから差別用語で罵られている。グラフィッチはこれをサンパウロの関係者に訴え、サンパウロがキルメスに抗議した。これに対してキルメスが謝罪の文書を送り、サンパウロとグラ
フィッチがこれを受け入れたという経緯がある。つまり、これが2回目だったのだ。
 サンパウロの警察がデサバトを拘留したことについて、アルゼンチン側からは「やり過ぎだ」という声が上がっている。しかし、世界のサッカー界が沫ヘ事件と人種差別行為に汚染されつつある状況で、グラフィッチがデサバトの行為を告発したのは極めて勇気があり、かつ意義のある行動だったと思う。
 この事件に対しては、世界的な反響があった。このことが、今後、サッカー界から沫ヘ事件と人種差別行為がなくなるためのきっかけになれば、と思うのだが…。
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<ロマリオの夜> 4月29日掲載分
 4月27日夜、サンパウロのパカエンブー・スタジアムでブラジル代舞ホグァテマラ代浮フ親善マッチが行なわれた。
 この試合は、1940年に建設されたサンパウロ市営パカエンブー・スタジアム(1950年にブラジルで開催されたワールドカップでも使用された)の開場65周年と大手テレビ局「グローボ」の開局40周年を記念して企画されたもの。同時に、世界サッカー史上に残るストライカー、「バイシーニョ(ちびっ子)」ことロマリオのブラジル代浮ゥらの引退試合でもあった。
 この試合に出場したブラジル代浮ヘ、ブラジル国内でプレーする若手、中堅だけで告ャされた事実上のBチーム。それでも、サントスの天才ドリブラー・ロビーニョ、クルゼイロでブレイク中の点取り屋フレッジといった期待の若手が大勢含まれていた。そこに、39歳の超ベテラン、ロマリオが加わったというわけである。
 ロマリオは、リオデジャネイロのファベーラ(貧民街)で生まれ育った野生児だ。小柄だが素晴らしいテクニックと抜群の得点感覚の持ち主で、1985年、19歳のときにバスコダガマからプロデビュー。1988年から1993年までPSV(オランダ)、1993年から1994年までバルセロナ(スペイン)でプレーして大活躍し、その後はブラジル国内のクラブでプレーしている。現在もバスコダガマに在籍しており、本人は「今年末まで現役を続ける」と言明している。
 1988年のャEル五輪で得点王となり、1994年のワールドカップ・アメリカ大会で5得点をあげて優勝の立役者となってこの年の世界最優秀選手に選ばれるなど、その経歴はまばゆいばかりだ。その反面、並外れたわがままで、練習嫌いで、いつも言いたい放題を言う「自由奔放な性格」でも有名だ。
 この日、ロマリオは左腕にキャプテンマークを巻いて先発出場した。 彼は札付きのワルでありながら、極めて情緒的で涙もろい。試合前の国歌吹奏を聞いているうち、これまでブラジル代浮ナ戦ってきた数々の試合のことを思い出しただろう、両目に大粒の涙を浮かべた(「鬼の目に涙」ならぬ「ロマリオの目にも涙」だ)。
 スタンドからロマリオ・コールを受けて溌剌とプレーし、前半16分に左からのクロスを頭で決めた。A代葡ハ算56点目、これがブラジル代浮ナは最後となるであろう得点だった。
 前半38分に満場の拍手を受けながら交替し、ドゥンガ、ライー、ブランコら1994
年ワールドカップの優勝メンバーに祝福されながらピッチを去る。そして、ブラジル代
のユニフォームを右手に掲げながら場内を一周してスタンドの歓呼に応えた。
 試合の方は、ブラジル代浮ェ3対0で完勝した。
 対戦相手のグァテマラ代浮ヘ、FIFA(国際サッカー連盟)ランキングでは60位ながら2006年ワールドカップの北中米卵Iでここまで3位につけており、ワールドカップに出場する可柏ォがある。しかし、B代浮ニはいえブラジル選手との実力差は歴然としており、グァテマラ代浮フシュートはわずか1本だった。
 ブラジル代浮ヘ、ロマリオ以外にもロビーニョ、フレッジ、グラフィッチ(サンパウロ)といった若手選手が伸び伸びとプレーしてファンを喜ばせた。
 「フェスタ(お祭り)」と呼ぶにふさわしい、楽しい試合だった。
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