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コロラド日本人物語 神戸新聞メールマガジン「G・ラフ」より
郷里神戸の神戸新聞のメールマガジン「G・ラフ」を購読していますが、10月11日版のコラム欄に<論説さろん> コロラド日本人物語と言う記述があった。最近出版された書籍の紹介だが、先週放映されたNHKの放送80周年記念スペシャル・ドラマの「ハルとナツ 届かなかった手紙」を参照しながらブラジルだけでなしにアメリカでも「ハルとナツ」の世界、『同時代、同様に過酷な境遇にあった米国の日本人も忘れないでおきたい。』と語る。是非読んで見たい本が出てきた。「日系アメリカ人と戦争 60年後の真実」(パレード社刊)
写真は、今田英一さんに書かれた本「日系アメリカ人と戦争 コロラド日本人物語」の侮をお借りしました。



アメリカ西部のコロラド州に、「ロッキー時報」という新聞がある。
 古くから残る日系人向け日本語新聞の一つだ。戦中戦後の休刊を挟んで1961年に復刊。現在は、76年にコロラドに移住した今田英一、順子さん夫妻が受け継ぎ、週1回の発行を続けている。
 その2人から1冊の本が届いた。戦後61年、滞米30年の集大成として今田さんが著したコロラドの日本人移民の物語である。
 明治中期、鉄道技師としてやってきた日本人第1号から現在まで、実に多くの日本人が登場する。感銘深いのは、開戦とともに「2つの祖国」の間で苦しみ抜いた2世たちの物語だ。
 その一人に、シアトル生まれの二世のビル細川氏がいる。のちに州都デンバーに移り、英字紙「デンバー・ポスト」で編集委員などを務めた。戦時下、一世たちが危険人物として拘束される中、厳寒の収容所で先頭に立って米当局と交渉し続けたlでもある。
 約30年前、留学先で細川氏に何度かお会いした。当時の苦労話などは一切せず、優しさと謙虚さが体全体を包み込んでいるような印象だった。戦後は日米両国の懸け橋としても活躍する。その存在の大きさが、本からも伝わってくる。
 細川氏に限らず、当時の二世はさまざまな差別や迫害を受けながらも歯を食いしばって頑張った。日本人が誇る「勤勉」と「正直」を実践しつつ、ひたすら仕事に励んだ。それが今に生き、日米関係の礎になっていると思えてならない。
 海外日系人といえば、ブラジル移民が今、TVドラマで関心を集めている。その同時代、同様に過酷な境遇にあった米国の日本人も忘れないでおきたい。
 本は「日系アメリカ人と戦争 60年後の真実」(パレード社刊)
(卓)



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