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【最後のポルトアレグレ総領事】 第18代ポルトアレグレ長島 浩平総領事
『私たちの40年!!』HPでもポルトアレグレ総領事館存続の為のキャンペンを繰り広げこれまでに2003年、2004年の寄稿集は、ポルトアレグレ総領事館関係の記事でその年を終えて来ました。2005年の最後の寄稿集も【最後のポルトアレグレ総領事】で終えたいと思います。
12月8日には、ポルトアレグレに於ける最後の総領事館主催の天皇誕生日が開かれ、12月17日には南日伯援護協会、南伯日本商工会議所共催の長島総領事送別会が開催され12月21日夕刻最後の総領事は、ポルトアレグレを発って行かれました。最後のポルトアレグレ総領事は、来年には、マーシャル諸島共和国大使として栄転されるとのことです。
援協ニュース第352号【年末年始号】に長島総領事の年頭の挨拶が掲載されていますのでこれをお借りする事にしました。
写真は、最後のポルトアレグレに於ける総領事主催の天皇誕生日の祝賀の席で撮らせて貰ったものです。


在ポルトアレグレ 日本国総領事 長島 浩平
南伯への組織的な移住が開始されてから来年で早くも五十年を迎える。五十年前と言えば、先の大戦から十年余しか経っておらず、日本では未だ戦争の傷跡がここかしこと残っていた時代である。そうゆう中で、当地の移住先駆者たちは試行錯誤を繰り返しながらも未知の世界を切り開いてきた。以来、移住者の方々の奮闘努力もあって、当国の農業や文化の多様化に対する日本人・日系人の貢献、評価は揺るぎないものになった。今日、移住者・日系人の方々が現地社会に融合され、安定した生活を送られているのは大慶の至りである。
反面、五諸Nという歳月は新たな問題をもたらしている。特に高齢者の福祉問題、移住地の空洞化、日本語教育の停滞、世代交代に伴うアイデンティティー問題などは解決に時間を要する問題かも知れない。しかし、この種の問題は、どこの日系社会にあっても顕在化する問題でもある。世代間の連帯と協力関係が一層確固たる物となれば解決は困難ではない。南伯日系社会が更なる発展を遂げることを願ってやまない。
なお、このような日系社会の節目の時期に総領事館が本年末をもって閉鎖される事態に到ったことは甚だ心苦しい次第である。幸い、ポルトアレグレには在クリチーバ総領事館の別館として出張駐在官事務所が残されることとなった。同事務所はこれまで総領事館が行ってきた領事業務(旅券、査証、戸籍、国籍等々)や広報文化事業を引き続き実施していくことになる。今後ともわずかなりとも日系社会のお役に立てれば幸甚である。



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