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鹿児島県研修生(3期生)山下大介君のメキシコ漫遊記(ML投稿より転載) 続々編
『私たちの40年!!』HPは、使用ソフトが1件1万語までとの制約があり、大介君の漫遊記第6回目の終わりまで収録できませんでした。続々編として第3回目に入ります。メキシコの有名観光地、アカプルコとかカンクンの海浜、メキシコシテイーの民族博物館、ワールドカップが2度開催された大サッカー場、郊外のサチミルコの湿原、数多くあるピラミッド?等でなく地球の歩き方にも出ていない田舎町に立ち寄りそこに1週間以上留まり地元の人達との交流を楽しむと言った独特の漫遊、私は聞いた事もないメキシコの歌姫?のペネロペ・クルスを足跡を訪ねる旅には感心してしまいます。
写真は、又新しいのが届けば差し替える事にして2000年にメキシコ、エルサルバドールを訪問した時に立ち寄ったアカプルコの岩からの飛び込みを見せて呉れる名所?がある黄色いアラマンダの花が印象的な泊まっていたホテルから撮った写真を使用しておきます。


鹿児島研修生のメキシコ漫遊記 第六回
メキシコ浮世デカトルセ   〜ラ・トルトゥラ捜査線〜
(続き)
 それでも興奮しながらバールに戻って、バールの店主に「ココって有名人よ来んの?」と聞いたら「おお、昔はブラット・ピットも来たぞ」”それは知っていた”「ほかには?」「そういえば、ペネロペ・クルスも来たな」「マジでか!!」僕はそう叫んだ「いつ?」「去年かな?」あぁ〜去年か〜、去年オレ、ブラジルにいたわ〜。たった、たった1年ココに来るのが遅かった。そうしたら僕の憧れの女性”ペネロペ”に会えてたのに...。

 聞きたいことがいっぱいある。「このバールにも来たん?」「来たな」”うっそ〜ん、マジでか。じゃぁ〜オレは今ペネロペが飲んでたこの場所で彼女と同じ様に飲んでんだ〜。しかも毎日...”今、手に持っているビールが高級なシャンパンに取って代わったような気がした。

 「写真は?写真はないの?」「ないな〜。でもEL REALというホテルにはあるらしいぞ」マジで?エルレアル?なんか聞いたことあるな?あ"!!あのミウチンモドキが言ってたホテルや!!1日600か〜...まぁイイ、最後の日そこに泊まろうっと。
 
 そして僕はバールを出て歩き出す。考えれば考えるほど胸がドキドキしてくる。まるでこの村に魔法がかかったみたいに全てのものが愛しく感じる。灰色に石畳、白い教会、青い空、砂色の山。この見慣れた景色...何も変わっていない...何もかもが変わってしまった。

 彼女がこの村に来たということを知っただけでこんなにも世界が違って見えるものなのか...僕はフラフラと村の中を漂った。まるで水の中を進むようにゆっくりと。そして見つけた、エルレアルというホテル。そこのフロントの壁には、にはたくさんの有名人の写真が飾られていた。その中を探してみる...ない...なぜ?...フロントに聞こうとも思ったけど、もしなかった場合のショックを考えると聞けなかった。ただ今はこの気持ちよさを感じて漂っていたかった。
 
 そして数日後、バールでその話をした。「エルレアルに写真なかったで」というと「ルイナス・デル・レアルや」といわれた。こういう勘違いはしょっちゅうある。相手と話していて、自分の理解できる単語だけが頭に残り、本当の意味と少し履き違えてしまう。

 その後、僕は店主から教えられたホテルまでの道のりを進んでいく。一歩、また一歩進むにつれて緊張が育っていく。そして見つけた”ルイナス・デル・レアル”まずホテルに前に立ちすくみ、看板を見上げ「ここか〜」と、ささやいた。
 
 そして重い足を引きずりながらホテルへ入っていく。そしてフロントへ...僕は自分で思っている以上に緊張していたのかもしれない。「ココいくら?」”はぁ〜そんなことどうだっていいのに...”「一人だったら550だよ」「550か〜」と、つぶやいて見せながらもペネロペのことが気になる...

 そして意を決して「ココにペネロペ来た?」と尋ねてみた。彼にとっては”何なんだコイツは?会話になってないぞ”と思われただろう。それでも、返事が返ってくるまでの間、僕は息もできないほど期待と不安でいっぱいいっぱいになっていた。「来たよ」

 ”あ〜ココか〜、ココにいたのか〜”さっきまでの不安が一気に吹き飛び、喜びの雨が降り注いでくるかのようだった。「写真はないの?」「ないな」”ガーン...なんで?写真くらい撮っとけよ。このバガブンドが!!”僕はみんなが思っている以上にショックを受けた。そしてヨロヨロとバールへ戻っていき「写真なかったわ〜」というと「この村で誰か持ってるはずや。今度みんなに聞いといてやるよ」といってくれた。僕はその言葉に願いを託した。

鹿児島研修生のメキシコ漫遊記 第七回
メキシコ情熱ナモラーダ  〜ストーキング注意報〜

 そして数日後、バールで決定的な証言を手に入れた。時々バールで会うヤツに「ペネロペの写真あるとこ知らない?」と尋ねると「教会の2つ向こうの路地にコダックの店があるだろう?そこにあるよ」という。

 僕はすぐにそのお店に向かった。店は簡単に見つけられたのだけれども、メキシコの習慣”シエスタ(昼寝)”のためにお店は閉まっていた。僕が扉をたたき続けていたら僕の後ろからおっちゃんがやってきて「はいはい、今あけるからね」といいながらやってきた。そして扉を開け、おっちゃんが促すそれにしたがって中に入っていく。

 さすがに写真屋だけあって、壁には沢山の写真が飾ってある。この村の写真もあった。雪に包まれた村の写真を見て”ここって雪降るんだ〜”と少し驚いてしまった。そんなことをしている場合じゃない!!僕は彼女の写真を探す...が見つからない。そこで「ここにペネロペの写真あるの?」と聞くと「あ〜コレだよ」と、おっちゃんが指を刺す。

 そして、僕は彼が指し示す写真に目をやる「あ〜コレか〜!! ん? コレか?」そこには長い黒髪で目がパッチリしたキレイな女性が写っていた...が、違う。もう一度聞いてみる「コレなん?」「コレや!!」彼は自信たっぷりにそう言い放った。僕はその写真をもう一度見る...どう見ても違う人だ...。もしかして彼女は僕の知らないあいだに整形してしまったのか?イヤ...ほほ骨を削る人はいるが、増やすようなヤツはいないだろう。

 何より、彼女は整形をする必要がないんだから。そう思いながら写真を見つめていると、1つ気がかりな点があることに気づいた。写真の右下にマジックでサインのようなものが書いてある「ね〜コレってペネロペのサイン?」「そうや」...疑問は確信に変わった。この女性はペネロペではない!!何故ならそのサインはココにある写真のほとんどに書かれているからだ!!考えてみてほしい。自分が写っている写真にサインをする人はいるだろう。でも自分の写っていない写真、誰かほかの有名人が写っている写真にサインをする人がいるだろうか?そんなヤツいるはずがない。少なくとも僕はそんな人間を知らない。そして僕は「ん〜いいや」といって店を出た。

 そして、そろそろこの村を離れる時がきた。その前に僕は2つのホテルに泊まることにした。まず先に”エル・レアル”。そう、1日600ペソのところだ。そこのオーナーが映画好きで、多分彼自身も昔、映画俳優だったのだろう。沢山の有名人との写真と、彼がインディオ風の衣装をまとっている写真が飾ってある。僕はそれを見ながら「すげ〜ジュリアロバーツと一緒に写ってるやん。

 マジで!!コレおっちゃんなん?信じられんは〜...」とかなんとか彼を褒めまくったあとで「ココに泊まりたいけど高いな〜」と口に出して考えているフリをしていると、彼が「わかった、300にしてやる!!」と言ってきた。”いきなり半額かよ”を思いながらも”もしかしたらもうちょっといけるんじゃないか?”と思い「300か〜ちょっとキビシいかな〜」というと「これ以上は下げられんな。

 でもこのホテルは映画見放題だぞ?どうかな?」といってくる。それに納得してココに泊まった。その夜「ザ・メキシカン」という映画を4,5回見た。もうみんなも気づいただろう。そう、この村で撮影された映画だ。その映画を見ながら「お〜ココや〜」「あっ!!あそこの道か〜」「ココ行ったわ」「あ〜ココだったんだ〜」「ん?明日ココ行ってみよう」など、一人で叫びまくっていた。

 そのおかげで、次の日は「ココか〜」「ここやったな〜」「アレ?電話ボックス無いやん」と、一人言をいいながら歩くことになった。

 そして、ついに”ルイナス・デル・レアル”に泊まることに!!あのペネロペが泊まったホテルだ!!。僕はこの数日間、ホテルに訪ねてきては「いくら? あ〜高い ココにペネロペ来た?」とフロントの人と何回も同じ話をしていたため、とうとう彼が「じゃ〜月曜日だったら550のところを350にしてあげるよ」といってくっれたのだ。

 そしてホテルに入っていく...今まで泊まっていたホテルとはだいぶ違う。まず、フロントから中庭へ続く廊下は坑道を思わせるような石の壁と天井があって、そこをカンテラの灯が燈されている。中庭には宝箱を植木鉢として使ってあったり、ロッキングチェアを置くことでちょっとした味付けがしてある。部屋に入ってみると、壁には絵が飾られ、アンティークなランプがベッドサイドにさりげなくおいてある。なんともすばらしいホテルだ...。

 そして部屋に荷物を置いてフロントへ行き、「どの部屋にペネロペ泊まっってたん?」と聞くと「二階だよ」「見てみていい?」と目を輝かせながら聞くと、彼は少し笑いながら「いいよ」といってくれた。そして、彼とともに二階に上がっていく...僕の心臓は、まるで太鼓を叩いているかのようにドンドンと体に響いてくる。そして部屋の前に着いた。彼がカギを取り出し扉を開く...僕は、彼女がそこにいると勘違いをしてしまっていたのかもしれない...そして部屋の内部が僕の瞳に飛び込んでくる。

 そこにはアンティークなテーブルがひとつと大きな宝箱、暖炉と壁一面をすっぽりと覆いつくすような鏡があるだけだった。そこは”部屋”というよりは”応接間”といった感じの空間だった。”ウソ?こんなところ...どうやって寝ればいいの?”と思っていたらナント!!彼がもう一つの扉を開けようとしている”まさか!!この部屋だけども僕の部屋より広いのに、まさか、そんなことは...”そして扉は開かれた。その先にはワインレッドに染められた大きなベッドあった、表面はツルツルと光っている。

 そう、すべてシルクで出来ているのだ。ここから僕と彼の不思議な会話が始まる。僕の頭の中からは全てのスペイン語が抜け落ちてしまうと同時に、彼には僕の言葉を理解する能力が備わったようだ。「ここ?」「シー」「このベッド?」「シー」「ここにペネロペがいたの?」「シー」そして僕はそのベッドに飛び込みたい衝動に駆られたが何とか思いとどまった。その辺の常識までは頭から消えなかったようだ。
 
(もったいない)そして僕は「うゎ〜」「すごい」「ここか〜」の連発。そして彼の案内が続く...今度は洗面所へ連れて行ってくれた。そこを覗いてみると、ナント!!あの有名なジャグジーが目に飛び込んできた。僕はまた叫びだした「マジで?ここ?」「シー」そこに彼女がいる姿を思い浮かべてみるが、フワフワとした泡のせいで彼女の姿がよく見えない。それでも泡を手にとって遊んでいる彼女の姿が見えた。

 (本当はそんなことしないかもしれないが)僕はまた、ジャグジーに入ってみたいと思ったが理性が邪魔をする。そんなこんなでテーブルのあった部屋に戻って余韻に浸っていたら、なた扉を発見した。”もしかしてまだあるのか?”と思い「ココも?」「ノ、オートロ」ん゛〜ただ隣の部屋との扉らしい。そこから部屋を覗いてみる。ペネロペの部屋とは大違いだ。僕の部屋にあったベッドと一緒だった。そして彼と階段を下りていく...なんとも幸せな気分だ。

 まさか僕の人生にこんな瞬間が仕組まれていたなんて...。そしてフロントに戻ってきて彼が僕に問いかける「トゥ ナモラーダ デ ペネロペクルス?(君、ペネロペに恋してんの?)」と、僕は”つまらないこと聞くなよ”というような雰囲気を言葉の端に込めながら「おっお〜、ム〜チョ」と言葉を返す。そして彼から意外な情報が「アグアスカリエンテスのホテルには写真もサインもあるって聞いたよ」”なに〜!!マジでか!!”...。

 その夜僕は真剣に悩んだ。行くべきかどうかを...”結局、行ったところで彼女に会えるワケじゃないしな〜。ここらで彼女の名残を追いかけるのも終わりにするか。彼女が泊まった部屋も見たことだし...”と自分に言い聞かせ、何とか今回の名残ストーキングに終止符が打たれた...かな?





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