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『実業のブラジル』誌に9月号から南伯便り 【南の国境から見たブラジル】を掲載しております。
神戸高校の同級生山下晃明さんの『実業のブラジル』誌の超ロングラン【ブラジルで損せぬ法】をこのHPでも紹介しておりますが、彼の誘いを受け私も同誌に9月号から1ページの【南の国境から見たブラジル】と言う欄を担当し毎月連載で南伯便りを執筆させて頂く事になりました。何時まで続くか分かりませんが、書くのは結構好きな方ですので楽な気持ちで南伯便りを送る事にしました。9月号からの掲載され始めた南伯便りその1として6回分2月号までをこのHPにも収録し残して置くことにしました。
写真は、『実業のブラジル』ブラジルと日本の産業・経済を結び人生の幸福と豊かさを考える月刊誌の9月号表紙です。


南伯便り 南の国境から見たブラジル 和田 好司 実業のブラジル9月号
連載1
南伯の州知事選挙は、現知事勝利を願う。
1967年から南伯ポルトアレグレ在で根っからのスーリスト(Sulist)です。今月より南伯からの情報をお届けします。
10月の大統領選挙はルーラの再選がほぼ決まったようですが、南大河州の州知事選挙には、PMDBの現リゴット知事が再選を狙い、2番手にPTのオリヴィオ・ヅットラ元知事、イエダ・クルシウス元企画大臣、アリセウ・コラレース元知事、フランシシコ・ツファ元農務大臣等が鎬を削っています。2次投票になっても何とかリゴット知事が勝ち残って欲しいと願う一人です。
1998年に世界最大の自動車産業GMの新工場建設が始まり当時のアントニオ・ブリット知事は、世界最古のFORD自動車の工場誘致の為にポルトアレグレの対岸グアイバー市に943ヘクタール敷地を用意誘致に成功し州民一同が沸き立っていた時の10月選挙で1次選挙では勝ちながらも決戦投票でPTのオリヴィオ・ヅットラに僅少差で破れた。ヅットラ新知事は、「多国籍企業を優遇する政策は取らない」と前知事の約束事を反古にしてFORDを事実上叩き出しバイヤ州のカマサリに工場を持って行かれた苦い経験がある。このFORDの喪失はその後も州の経済発展を遅らし2002年の州知事選挙では、流石のPTも同知事を再選候補から外しタルソ・ジェンロを立てて戦ったがリゴットに負けてしまった。
このFORDの跡地の943ヘクタールのうち僅か25ヘクタールを使用してTOYOTAがアルゼンチンからのハイラックスの輸入販売センターを建設している。南大河州の州民全員の悲願は、残りの900ヘクタールにTOYOTAが新しい自動車工場を建設して呉れる事でリゴット知事が再選されればそれが実現すると信じて疑わない。

リゴット知事はTOYOTA誘致を熱望
リゴット知事は、昨年のルーラ大統領の訪日の際に随行し正式日程後に単独でTOYOTA自動車の本社を訪問し誘致を計っている。今年3月のTOYOTAメルコスール社長交代のパーテイーにも参加、一方TOYOTAの新旧社長もお忍びでグアイバーのFORD工場予定地跡を飛行機で視察している。
TOYOTAの新工場建設予定地として整地済みの900ヘクタールの用地、運搬用の専用ポート建設、バージュを使用してのリオグランデ港から全世界に大型ライナー船で運べる立地条件に加え、当地はサンパウロに次いでブラジル2番目の自動車部品供給地であり優秀な技術者、工員が豊富な土地柄から政治的不安さえなければ最良の工場建設用地となることは周知の事実であり。
南大河州では戦後初めてリオグランデ港に23名の若い移住者を運んできた移住船ぶらじる丸到着後ちょうど50年を迎えた。去る8月南大河州日本移民50周年に扇 千景参議院議長以下の慶祝団が送られて来た。リゴット知事は、慶祝団一行をピラチニ宮(州知事公邸)のガルパオン・クリオーロに招待し南伯の肉とワインで迎えたが、このシュラスコ昼食会の席上、リゴット知事は12月に訪日する事を宣言した。理由は、97年の歴史を誇る南伯の名門チームインテルナシオナルがリベルタドール杯でサンパウロを破って優勝、南米一の栄光に輝き12月に東京、横浜で行われる世界一を決めるTOYOTAカップに州民としてフアンとして応援に行くとして、TOYOTA本社への嘆願が主目的であろう。
願わくばインテルがバルセローナを破ってインテルの世界一と共にTOYOTA誘致を来年一月の就任式に発表出来る大きなお土産を持って帰って来て欲しいと望むものです。
(著者:さわやか商会主・元南伯日本商工会議所会頭)

南伯便り 南の国境から見たブラジル 和田 好司 実業のブラジル10月号
連載2
予想外!現職リゴットまさかの落選
10月1日のブラジル全国統一選挙で南大河州の州知事選挙は、GLOB0/IBOPEの選挙直前の予想では、PMDBの現リゴット知事29%、PTのオリヴィオ・ヅットラ元知事22%、PSDBのイエダ・クルシウス元企画大臣、22%で、誰がリゴットとの決戦投票に残るかが注目されていた。だが結果はアルキミン候補が55.76%に伸びPSDBのイエダ候補も急騰し、現職落選の番狂わせとなった。
その後決戦投票では、まずまず大統領選挙では、ブラジル全国で全投票数の60.83%、5829万票を獲得したルーラ現大統領が続投する事が決まった。ただし南大河州内でのルーラ票は、281万票44.65%しか得られず野党PSDBのアルキミン候補が55.35%の348万票を獲得している。州知事の方もほぼ大統領選挙の結果と同じ割合でPSDBのイエダ・クルシウス候補が337万票、53.94%でPT候補オリヴィオ・ヅットラ元州知事を下して当選した。

ガウショーは珍しがり屋?
現役のリゴット知事が1次選挙でまさかの敗退を期し3位から一躍TOPに躍り出たイエダ・クルシウス元企画相(イタマール内閣)が決戦投票でもPMDB票も含め大きく票を延ばしオリヴィオ・ヅットラ元州知事を破った。
ガウショーの気質は、国境周辺のパンパスに住む牧童気質と言うか土地と家族を守るのは男の仕事との伝統に培われマシスタ(男性中心社会)と認識されて来たが今回初めてサンパウロ生まれの62歳の経済学者(1993年までRS連邦大学の経済学部教授)を州始まって以来の女性州知事を選出した。野人気質と共に珍しがり屋と言うか一度チャンスを与えて遣らせて見るがその結果に対しては非常に厳しい評価を下し再選間違い無しと見られていたリゴット知事を蹴落として決戦投票に残り、立派な髭とマシスタの代表のような厳めしい筋金入りのペチスタのオリヴィオをも負かした。ガウショーのもう一つの気質、珍しがり屋、誰にでも一度はチャンスを与えるという寛大さが女性候補のイエダを知事に据える決断を下した。この結果は?今後4年間を見守りたい。

念願のTOYOTAの新工場は?
TOYOTA誘致に政治生命を掛けていた本命のリゴット知事の一次敗退でFORDを叩き出したオリヴィオが州知事になればTOYOTAは絶対にRS州を選ばないと云われていたが、イエダ知事選出でどう変わるのか?大赤字を出して苦労しているフォルクスワーゲン迄大きな増資計画打ち出しておりブラジル国内のシェアーを10%迄広げたいとの政策を打ち出しているTOYOTAが新工場を建設する事は、時間の問題であるだけに2007年以後の動きを注目したい。

東芝のチップ工場建設可能性は?
ブラジルのデジタルテレビ放送の日本方式選択の条件としてチップ工場の建設をブラジル側は希望していたがこれを条件として入れないままに日本方式を選んだ。その裏には民間指導型で東芝他の日本からのチップ工場建設等大型投資を期待している事は事実であり、ポルトアレグレ市内に建設されているCEITEC(電子技術開発センター)に東芝本社の役員2名が視察に来たとのニュースが伝えられている。現存のTVからTV DIGITALに切れ変えるコンバーターの生産が急務であり大きな商権として大手数社が生産工場建設を検討しており、ポルトアレグレ、マナウス、サンパウロ、ミナスで競争を繰り広げている。我々州民に取ってはTOYOTAと共に東芝にも期待したい。
(著者:さわやか商会主・元南伯日本商工会議所会頭)

南伯便り 南の国境から見たブラジル 和田 好司 実業のブラジル11月号/12月号 連載3/4

イエダ新知事への期待

全国統一選挙も無事に終わり、ルーラ続投と南大河州では初の女性知事イエダ政権が来年1月に発足します。州政府の政権移行は、スムーズに進んでいるようですが州公務員の13ヶ月給料の支払いの財源をどうするか?州立銀行からの借金で処理するとその元金及び金利の支払いが次期政権に引き継がれます。
南大河州の財政は苦しく連邦政府との約束事が果たせない状況にあり、イエダ新政府は年初から苦戦を強いられることになる。挙党体制を敷きPMDB,PPからも主要長官職を起用して乗り切ろうとしているようですが財政建て直しが可能かどうか就任早々その手腕が試されることになりそうです。

TOYOTA新工場建設計画が動き出す?

選挙の結果待ちでストップしていたTOYOTAの新工場建設問題が浮上してきました。南大河州の最大の競争相手だったバイヤ州は、PT(労働党)政権の出現で事実上落後したようで、変わってパラナ州、ミナス州、サンパウロ州が新たに名乗りを上げ更にサンタカタリーナ州も名乗りを上げた。これでブラジル南部の全州がTOYOTA誘致に血眼だということになる。それでもFORDを叩き出したPT(労働党)のOLIVIO DUTRA元知事が落選したことから南大河州がトヨタ新工場の誘致合戦の先頭を走り続けている。
来年早々の新政権発足後の話し合い次第では上半期中に新工場建設地が決定し2009年から年間10万台の高級コンパクト車の生産が予定され、現在のメルコスール市場の4%のシェアーから10%迄伸ばす計画が具体化する。新車のブランドはTOYOTAで販売するが、製造そのものはTOYOTAの小型車生産を担うDAIHATSUが一環生産する事になる模様。工場周辺に関係部品工場を集中させるGM、FORD方式を取ることが予想されており、もし南大河州にTOYOTAの新工場が来る事になれば州の工業化に大きなインパクトが期待されイエダ政権の最大の重要案件となる。
各州の最大の武器は、税務上の優遇措置で所謂GERRA FSICAL(優遇措置戦争)が熾烈化している。立地条件では、市場を国内優先とするか域内輸出を優先するかで変わってくる。サンタカタリーナ州は、クリチーバとポルトアレグレ両自動車部品供給地の500KMの等距離位置にありITAJAI港を使用しての輸出にも便利であるとの売込みを始めている。いずれにしても来年にはトヨタも新工場建設地を決めざるを得ないと思われることからスリスタ(ガウショー)としてポルトアレグレ対岸、グアイバー市にある943ヘクタールの幻のFORD工場跡地にトヨタが進出しブラジル南部に置ける日系コロニアの活性化にも役立ってくれればと熱い目でその成り行きを眺めている。

更に3風力発電所建設が決まる。

南大河州には海岸沿いのOSORIOの町の風物詩して観光客の人気を集めているクリンーンエネルギーとしての風力発電所が既に稼動しており(2メガワトX50機=100メガワット)OSORIO、SANGRADOURO、INDIOの3施設が合計300メガワットの発電をしている。今回新しく9億ドルの投資でXANGURI-LA、IMBE、SANTA VITORIA DO PALMARの大西洋に面した海岸沿いの町に合計69メガワットの小型風力発電所を建設することになったと州電力、鉱山、通信担当長官が発表した。同プロジェクトにはドイツ企業のNATURAL ENERGY CORPORATIONとSOWITEC PROJEKTが自己投資を実施しブラジル側は、PROWINDが窓口となる。

中国のCHERYがウルグアイで組み立て工場建設、メルコスール市場に殴りこみか

アルゼンチンでFIAT,CITROENの組み立てをしているSOCMA社がその経験を生かして中国のCHERY社と合弁でウルグアイのモンテヴィデオにおいてTIGGO,SUV,QQ等の大衆車を組み立てメルコスール市場特にブラジル、アルゼンチンへの売込みを図る。2007年3月に既存の工場建物を使い生産体制を開始7月には製品としての車が出て来るとのこと。2008年7月までに1万台の車を生産し2009年から2010年に掛けて2万5千台生産体制を築き第2次生産計画では年間10万台生産工場を目指す。初期投資額は、1億ドルといわれ国産化率初年度が40%、3年後には60%迄あげる計画で当然アルゼンチン、ブラジルからの部品供給を受けることになる。CHERYは、800CC-1300CCのモーターを生産しておりこれを搭載することになる。問題は、CHERYの中国製の車は、USA、EUでは車両前面の強度テスト等に合格しておらずブラジルではUSA、EU程煩くないと言えどもメルコ市場における販売では、中国製の車より強度と性能を改良しなければ一時ブラジルにも入ってきたロシア製のLADAのように1年で消えて行く運命にあるかもしれない。それにしても1台4000ドルー5000ドルの中国車がメルコスール市場からとして免税で入って来るとすれば一つの脅威となるだろう。

グラバタイのGM工場が年23万台生産体制を完了

2000年7月にGMが南大河州ポルトアレグレ近郊のグラバタイに工場を建設することを決めてからすでに15億ドルを投下しておりこの程、年間生産台数を12万台から23万台に増やす倍増計画が終わりCELTAの他にすでに生産しているPRISMAの本格的な生産体制に入る。

ルーラ大統領バイヤで休養?隣国同士の係争から逃げ出し?

11月3日から5日迄、お隣のウルグアイの首都モンテヴィデオで中南米を中心とした22ヶ国の元首が集まり第16回のイベロ・アメリカ会議が開かれているが、大統領に再選されたルーラ大統領は、この会議をボイコットしセルソ・アモリン外相を代理出席させて、バイヤ州の海浜で選挙戦の疲れを癒しているのが現地で物議を醸している。スペインからはフアン・カルロス王、首相、ポルトガルからも大統領と首相が参加しているのにルーラ欠席の報に「右へ習え」をする国が続出、ヴェネズエラのチャヴェス大統領はじめ8ヶ国の元首が欠席するといった過去最悪の集まりとなった。これは、主催国のウルグアイがウルグアイ河の自国領土に大きなユーカリパルプ2工場建設を計画しており、直接の利益から外れているアルゼンチンがラプラタ河の環境汚染を理由に大反対をして「パルプ戦争」を展開、両国間の外交問題として局地戦争にまで発展しかねない状況となっている。 
ウルグアイとしてはメルコスールの暫定主宰国のブラジル元首ルーラがこの問題解決の手助けをして呉れると期待していたようであるが、ルーラはアルゼンチン側への配慮もあって、隣国同士の喧嘩の仲裁に入って双方から恨まれるのは御免と健康問題を理由にバイヤの海浜に休息に逃げ込んだのが事実のようです。海水パンツ姿のルーラがモンテヴィデオの新聞にも掲載され参加国元首及び地元ウルグアイの国民の顰蹙を買ったようです。なお同会議では、アメリカのメキシコ国境に壁を設ける施策への反対宣言や宗主国としてのイベリア半島からの中南米への移民(その反対を含む)等移民の尊厳を守る事を明記した『モンテヴィデオ宣言』が採択された模様。
(著者:さわやか商会主・元南伯日本商工会議所会頭)


南伯便り 南の国境から見たブラジル 和田 好司 実業のブラジル1月号
連載5

イエダ新知事、就任前に大敗北で苦戦

新年を迎え1月1日午後に州議会においてイエダ新知事が就任式を終え州知事公邸ピラチニ宮でリゴット前知事より州章を渡され歴史始まって以来の女性知事が誕生した。
2年間で南大河州の州財政健全化を実現させるとの公約を果たすために、リゴット知事を通じてクリスマス明けの26日に緊急パコッテ(経済諸作)を州議会に提示し、年内議決を要請したが、年も迫った29日に州議会にて28対24票で同法案が否決され2007年度の州税ICMSの税率保持と新税率による8億レアイスの歳入増の実現が拒否されてしまった。
2007年度の南大河州の財政は、23億レアイスの赤字予算となっており、これを改善させる施策としてパコッテを立案したが、その骨子は、2004年末にリゴット前知事が実施したICMSの大幅増(電話、電力29%、ガソリン、アルコール28%を2007年度も保持する)に加え新たに武器、弾薬、タバコ、香水、玩具、ビールのICMSを28%に引き上げ飲料水も現行の18%から21%に引き上げる。農業者の水田用電力へのICMS免税を廃止する。新規投資のプロジェクトに与えていたICMSの17%から12%への減税策を見直す等々の増収を計る諸作であるが、これに対し州工業連盟、商業連盟、農業生産者連合等が一斉に反対キャンペンを繰り広げ、各議員に圧力をかけ記名式投票、政党別ブロック投票を廃止、各議員の自由裁量制を採用しての議決では州議会を埋め尽くした反対勢力の選挙民の圧力に勝てず反対を投票する議員が多数出て緊急パコッテは葬りさられた。これによりICMSは、2004年の最高25%に戻り、全国で一番高いガソリン代も12センターボス程度下がる事になるが、新政権にとって財政赤字の埋める方策は、税収が見込めない事から州の通常経費を削り4億5千万レアイスを節約するだけとなった。 
恒常的な州財政赤字改善策として計画していた財政改善基金、年金改善基金、貧困撲滅基金等の財源も吹っ飛んでしまい、新年からそれに変わる政策を立案、実施して行かざるを得なくなったイエダ政権が各階層との対話と理解に基づき如何に州財政改善を実施して行くかが当面の課題となり注目される。今より一層厳しい経費削減策が予想され、南大河州に「鉄の女」が出現する事になりそうです。

FIATとインドTATAがアルゼンチンで合弁

FIATメルコスールでは、2000年以来乗用車生産をストップしているアルゼンチンのコルドバ工場(現在は、モーターとギアボックス等部品のみ生産)でインドのTATAと合弁でピックアップの生産を計画している。2008年半ばには新市場への進出を図る見込みで、実現すれば、中国がウルグアイで乗用車生産、インドがアルゼンチンでピックアップを生産とメルコスール市場を通じて中国、インドもブラジルへ参入して来ることになる。

本命のTOYOTA新工場の行くへは

確実視されていたリゴット前知事の再選が実現せず、したがってリゴットの訪日(インテルの応援)も実現せず、辛うじてゲルダウグループの新社長がインテルの応援を名目に日本でのトヨタとの接触を試みたようであるが、頓挫した形で南大河州は3ヶ月間を無為に過ごし、その間に新たにサンタカタリーナ州、エスピリトサント州もトヨタ工場誘致に参戦し南部諸州がトヨタ誘致を目指している。
南大河州が既に1億レアイスの投資をしたトヨタ輸入車販売センターを有する事で一歩先んじていたとの見方はリゴット敗退で消えてしまい、現在は5州がスタートラインに並んでいる状態である。現状は何処が抜け出しトヨタを勝ち取るかは、全く見通しが立たない状況で各州の新政府、新しい窓口を通して話し合って行くことになりそうです。
(著者:さわやか商会主・元南伯日本商工会議所会頭)

南伯便り 南の国境から見たブラジル 和田 好司 実業のブラジル2月号
連載6

イエダ新知事5億レアイス節約策を発表

就任前に州議会に提出した税制改革案が否決され苦況に立っていたイエダ知事は、年末までに5億レアイスを税収増と経費節減により実現させる緊急緊縮政策(PACOTE)を発表し具体的な諸作を実施、厳しい船出となった。

PACの南大河州関係プロジェクト

ルーラ大統領が1月22日に発表したPAC(経済成長促進プログラム)は2010年までに総計5039億レアイスを注ぎ込んでブラジル経済の成長促進を実施するとの事で南大河州も各種15のプログラムが承認されており、合計375億レアイスでこれは総額の7.5%に相当する。  
インフラ部門の道路整備計画では、BR101号線のPALHOCA-OSORIO間、BR116号線のポルトアレグNOVA PETROPOLIS間のバイパス設置(VIA EXPRESSA)計画他、州内幹線道路の整備、拡張が見込まれている。
電力関係ではITAPIRANGAの水力発電所(580MW)、カノアスの火力発電所増設(160MW)、送電線新設完備計画等が含まれている。カノアスの精油所内にBIOCOMBUSTIVELを自動混入出来るシステム(HIBIOシステム)の設置、ロザリオドスール地区に3億立方メートルの人造湖を建設し4万ヘクタールの潅水農地を作り出す計画。
ポルトアレグレの飛行場の滑走路を現在の2280mから3200mに延長する事により大型輸送機の重量制限を取り除き競争力を付ける計画、リオグランデ港のドラフトを18mに増やし入港時の防波堤を東岸370m、西岸を700mに増設する事によりメルコスール域内最大の集積港として整備する計画などが含まれており長年計画のまま実現していなかったものが多く、計画が具体化する事は喜ばしい。

VOTORANTIM州南部に大型パルプ工場建設

PACと平行してVOTORANTIMが州南部のリオグランデーペロッタス地区に年間100万トンのパルプCELULOSE/PAPEL(VCP)を生産する大型工場建設計画を同社ジョゼー・ペニード社長がイエダ州知事に伝えた。工場建設場所は、サンゴンサロ運河流域と決めているが環境局の許可等も含め年内に決定、2009年に建設を開始、2011年8月操業開始を目指し13億ドルを注ぎ込む予定。植林事業も含まれており12万ヘクタールのユーカリの植林を実施する。(この内4万ヘクタールは既に植林済み)。

COPESULが6億8千万ドル投資を発表

COPESUL(第3ペトケミセンターの原料センター)は、新規プロジェクトとしてBUTADINO及びISOPRENOの生産と年間10万トンのPOLIBUTADIENO/SBR、 3万トンのTR(人工ゴム)、5.5万トンのタイヤー着色用の煙墨(カーボン・ブラック)を生産するプラントを6億8千万ドルを投じて建設する事を発表した。これは2年間連続して過去最高の純益を記録しエチレン生産量を年間120万トンまで増やし原料の国際価格が下がった割に製品販売価格がそれに連動しなかった事から利益を新規プロジェクトに向ける方向で検討しており最近の大型タイヤー工場の需要に応える意味で本プロジェクトの具体化を計る事になった。

VALE VINHEDOSのワインUE認証を受ける

ベントゴンサルベスを中心としたVALE DOS VINHEDOS(葡萄の谷)のワイン工場がUE(ヨロッパ共同市場)で新しくカリフォルニアのNAPA VALLEYと共に葡萄酒の生産地域として正式に認証されたと嬉しいニュースだ。同地域では680万リッターの葡萄酒を生産し50万リッター(8%弱)をアメリカ、ドイツ、チエコ、フランス、イタリア等に輸出しているが今回のUEのワイン生産地としての承認により輸出の際にこの地域で生産された葡萄酒であると明記するだけで通関の際に原産地証明として認められる事になり輸出が大きく伸びることが期待される。(著者:さわやか商会主・元南伯日本商工会議所会頭)





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