萩生田総領事に名誉市民権 日伯友好交流への尽力称え サンパウロ新聞
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ポルトアレグレ総領事館の存続キャンペンを繰り広げましたが結果としては、名を捨て実を取ると言った形で総領事館から格下げとなりクリチーバ総領事館の出張駐在領事事務所と言う呼び名でそのまま領事事務等継続されています。組織上は、クリチーバの萩生田総領事が我々の総領事となりポルトアレグレには出張駐在領事と副領事の2人体制となりました。初代木村領事は、今回帰国されますが、来年2代目の出張駐在領事が赴任して来られます。
ここ3年間は、毎年総領事館問題でその年を締めて来ましたが今年もクリチーバの萩生田総領事がクリチーバの名誉市民権をクリチーバ市議会から授与されたとのニュースがサンパウロ新聞に掲載されておりましたのでこれをお借りして今年も寄稿集の最後にしたいと思います。
写真もサンパウロ新聞掲載文をそのままお借りしました。 |
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萩生田総領事に名誉市民権 日伯友好交流への尽力称え サンパウロ新聞
《クリチーバ市議会が贈る》
【クリチーバ・堀内登支局長】二OO四年六月、着任以来、活発な外交活動を展開して日伯友好交流を図るとともにクリチーバ所在の各国公館との外交関係交流にも尽力、さらに地元日系コロニアとの接触にも緊密に多くの人々から親しまれている萩生田浩次クリチーバ総領事にクリチーバ市議会(ジョオン・クラウジョ・デロサ議長)では原ルイ市議(前市圏緊急問題局長)推薦で名誉市民権授与を承認、十一月二十九日午後八時から、同市議会で伝達式を行った。
《コロニアからも慕われ 福祉、貧困家庭に暖い目注ぐ》
萩生田総領事(六十歳)は、外務省入省以来外国での外交官歴を経て二OO四年にクリチーバ総領事の着任。以来外交活動を通じて管内の日伯友好交流関係緊密化に尽力のほか、クリチーバ所在の各国公館との外交交流に活躍している。特に日伯交流については管内の運営資金捻出に悩んでいる社会福祉団体や施設・病院への医療衛生設備・器具類等、障害児支援、或いは貧困地帯の識字や衛生思想普及・保健対策の計画推進へ積極的な援助に日本政府の『草の根・人間の安全保障無償資金協力』を引き出して支援、例えばボラゾポリス市立病院の医療保健対策、クリチーバ市サンタカーザ慈善病院の集中治療室への器材供与、アプカラナ市の障害児支援協会への視聴覚検査用器材類、それにコロンボ市の公共緊急・救急業務改善計画に対する医療衛生機器類の援助など総計額は二十四万六千九百九十四米ドル相当額にも達っしている。
さらに今年初頭から、クリチーバ総領事館管轄はパラナ州だけでなくリオグランデ・ド・スール、サンタ・カタリーナの二州に広がり、職務の責任は重く、ますます多忙の日々を送っているといわれる。
日系社会に対しても、各種行事には積極的に出席して、その地元の人々との交流を図り、日系の文化活動の支援を惜しまない、コロニアに愛され親しまれている総領事として知られている。また、一年半後に迫った日本移民百周年の関連行事にも総領事の支援は顕著で心強いものがあると期待される。
伝達式にはジョオン議長はじめ原市議ら市議、西森ルイス州議、ギマランエス州儀典長、石谷喜義フイリピン在クリチーバ名誉総領事、岡村良雄パラナ日伯商工会代表、平松貞俊文協評議員会議長ら日系社会の代表や北パラナからも嶋田巧リーガ・アリアンサ名誉会長、植田憲司、勝山三夫、藤井岡林エステラさんら役員たちが駆け付け、合わせて百人余りの関係者が列席して総領事の栄誉の伝達を見守った。
まず、ジョオン議長の進行で国歌斉唱、原市議から萩生田総領事の名誉市民権授与への経緯及び略歴が紹介されたあと、市民権証が総領事に贈られたついで生長の家コーラス部のクリチーバ市賛歌の披露があって会場をサロンに移して、祝賀コクテルに入り、萩生田総領事夫妻、ジョオン議長、原市議らを囲み、名誉市民権授与を喜び祝福、それぞれ和やかに歓談の後、小雨に煙る会場を後にした。
〔写真:西森州議、原市議、萩生田総領事、ジョオン議長(左から)〕
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