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『実業のブラジル』誌掲載の南伯便り 【南の国境から見たブラジル】(その2)
昨年九月号より『実業のブラジル』誌に南伯便り【南の国境から見たブラジル】を掲載しています。毎月末にその月に起きたブラジル南部及び国境を接するウルグアイ、アルゼンチン等の動きを簡単に纏めて送っていますが、地元紙2紙、全国版の経済紙を毎日購読しており関係記事をファイルしている。詳細は紙数の関係で取り扱えないが結構毎月楽しんで書いている。三月号連載七から八月号連載一二までを(その2)として『私たちの40年!!』HPにも残して置くことにしました。
写真は、『実業のブラジル』五月号の表紙です。


南伯便り 南の国境から見たブラジル 和田 好司 実業のブラジル3月号連載7

イエダ知事CODESUL会長に就任
南大河州のイエダ知事は、CODESUL(南部諸州開発・統合審議会)の会長に2月15日に就任。サンタカタリーナ州ルイス・エンリッケ知事からバトンタッチし1年間CODESULの本部がポルトアレグレに置かれる事になった。同審議会は、南大河州、サンタカタリーナ州、パラナ州、南マットグロッソ州の各州知事により形成されており南部諸州の総合開発を審議する機関でイエダ知事は、フィスカル・インセンチヴ戦争を辞め南部諸州開発に努力していきたい抱負を語っている。

南大河州の経済成長率は、3%前後か
2007年度の南大河州の経済成長率は、州の経済・統計財団の予想では、昨年のPIB(州総生産)1560億レアイスから1600億レアイス前後になる予想との事。州の経済成長を支えるのは、州の農産物、特に穀物の生産量が過去最高の2200万トンに達する見込みで好調であること、イエダ知事の財政管理を中心とした政策、連邦政府によるPAC(経済成長促進プログラム)による経済活性化効果等によると説明されている。州内の主要工場の株価が全国の平均株価より特出しているのも好材料と言われている。

半導体国産工場誘致戦争激化
南大河州で新規工場誘致ではTOYOTAの新工場誘致に一番の関心と期待を掛けているが、もう一つ総額100億ドルに達すると云われている半導体の国産化計画でミナス州、リオ州、アマゾナス州、バイヤ州、ブラジリア直轄州、等がその誘致に力を入れており新工場誘致戦争が激化している。国内で半導体を生産する計画は、既にCBS(Companhia Brasileira de Semicondutores=ブラジル半導体会社)が設立されておりその立地条件を具体的に検討する段階に入っている。南大河州では、TV DIGITAL用のブラジルで初めてのチップ生産計画が具体化しており生産ベース(工場)としてのCEITEC(1億8千万レアイスの予算でポルトアレグレ市内に建設中の電子工学開発センター)への1460万レアイスのBNDES(ブラジル開発銀行)からの融資が付き工場は6月末には完成し2008年にはブラジルで初めてのTV DIGITAL用のCHIPSが生産される。このTV DIGITAL用CHIPSは、ブラジルが採用した日本方式のみでなくヨーロッパ方式、アメリカ方式にも使用出来るもので輸出も考慮している。2013年迄にサンパウロより進出して来ているRF TERAVO社は、10億レアイスに登る投資を必要とするプロジェクトを追いかけており他州より一歩先んじてCHIPS生産を実現させることになっている。

南大河州の農業形態は、大きく変動中
ブラジルの穀倉地帯として大豆、米、トウモロコシ等の穀物、牧畜、養豚、養鶏、ワイン工場、葉煙草等の伝統的な農業州としてブラジルの農産物輸出を引っ張って来たが、最近では北に移動しつつある大豆(気候の関係で中西部地域にはヘクタール当たりの生産量で敵わない)もそうであるが2005年の大干魃による生産量の半減等大きな被害を被った州農業は、今流行のBIODISEL(植物油を原料とするディーゼル用の穀物、特にマモナ(ひま)、菜種、向日葵、パラナ松の実その他の植物油を採集出来る作物への移行、畜産は、乳製品加工用の牛乳生産、パルプ原料としてのユーカリ、アカシア、アメリカ松等の植林、葡萄酒生産用の葡萄栽培等多様化して来ている。先月号でワインの産地認証について紹介したが、南大河州のウルグアイとの国境地帯にある町のBAGEの近辺で取れる牛肉にCARNE DE PANPAとの生産地証明を付けて差別化した商品として販売されているのも今後の動きの一つと見られる。
(著者:さわやか商会主・元南伯日本商工会議所会頭)

南伯便り 南の国境から見たブラジル 和田 好司 実業のブラジル4月号連載8

イエダ知事、本気の緊縮政策
南大河州のイエダ知事は、州の財政健全化を公約にしていたが、3月の州公務員の2500レアイス以上の給料の支払い(州公務員の7.3%が対象)を4月10日に遅延させる事を決定した。これを実施する事に対し州政府にはその権限がないとの州高等裁判所の見解が出て物議を醸しているが知事は本気でやる気を見せており、州議会も財政健全化の諸政策に同調していく素地が出来つつあるようです。今後の動きを見守って行きたい。

IPIRANNGA・州始まって以来の大型買収劇
1934年にリオ・グランデ港に設置されたブラジル最古の精油所、ガソリンの配給所、石油化学部門等を持つRS州最大の企業グループIPIRANGAがPETROBRAS(13億ドル)、ULTRA(16億ドル)BRASKEM(11億ドル)の3グループによる共同買収が3月19日に正式発表された。IPIRANGAグループの売却については既に7年前から取り沙汰されていたが、40億ドルと言う買収金額には驚いている。今回の迅速な買収決定にはヴェネズエラのPDVSAの陰が大きく影響したようでPETROBRASの単独買収でなく独占禁止を管理するCADE(経済保護審議会)にも引っかからないようにガソリン・ポストでは、ULTRAグループがIPIRANGAの商標と共に3360箇所を引き取りPETROBRASは880ポストのみを引き継ぐ。リオグランデの精油所は、3社が33%ずつの共同経営、石油化学部門は、BRASKEMが60%、PETROBRASが40%と分け合う形を取っている。原料センターのCOPESULは、一般公開している株式を買い取りBRASKEM(60%)、PETROBRAS(40%)の閉鎖会社に移行させ新規に7億6千万レアイスを投下し原料センターの増設工事に取りかかると買収劇のインパクトを和らげるのに躍起になっていた。IPIRANGAの名前は残るので良いではないかとのイエダ州知事の発言に代表されるように今回は市場予想価格30億ドルより30%以上のプレミアム付きでの買収で複雑な創立時の5家族とその子孫も誰も文句の付けようがない価格での買収劇となった。

VARIGもGOLが買収。
1927年に南大河州で興ったVARIG(VIACAO AEREA RIOGRANDENSE)ブラジル最古、最大の航空会社としてブラジル及び世界で親しまれて来たが、何度も実施された経済ショック政策により航空運賃の値上げ据え置き政策、大きくなりすぎた図体、創設者のRUBEN BERTA財団の過保護政策、放漫経営、新しい身軽で借金のない航空会社TAN、GOL等の出現で競争力を失い経営破綻、破産を避ける為の司法プロセスにより何とか営業を続けて来たVARIGもAIR CANADA、LAN CHILE等の援助では持ち堪えられず今回GOL(航空業界への参入6年目)に3億2千万ドルで買収された。VARIGが何処に買収されても驚かない状況であったとはいえ新興のGOLによる買収には誰もが驚いたようです。昨年の売上が38億レアイスで利益が6億8千万レアイス、昨年1年間の利益だけでVARIG買収の資金を稼いでおりニュヨークでの株式公開もして新しいVARIGのオーナになった運輸、バス業界の横綱格のCONSTANTINO(ミネイロ)ファミリーがブラジル航空業界も席巻する事になる。
一月の間にIPIRANGA、VARIGと州を代表する2大企業がバイヤ州とミナス州企業に買収されたことは、名前は残るとしても南大河州経済の地盤沈下を表す出来事で州民としては寂しい限りです。

ブラジルの米輸出伸びる。
水田米と言えば南大河州を思い出す人が多いと思いますが、2006年のブラジルの米の輸出は世界第11位で45万2千トンを輸出しておりその内の90%は、南大河州が輸出しています。セネガル、ベニン、ガンビア等のアフリカ諸国、ヨーロッパ共同市場向け特にスイスに輸出しています。
(著者:さわやか商会主・元南伯日本商工会議所会頭)

南伯便り 南の国境から見たブラジル 和田 好司 実業のブラジル5月号連載9

イエダ知事、州立銀行優先株を公開
イエダ知事の緊縮政策は、5月の州職員の8%に当たる2万1千人の2500レアイス以上を得ている職員の給料遅配(分割払い)を継続することに決めている。
一方、好調な業績を記録している州立銀行の優先株を発行し州立銀行の現有の99.4%の普通株と10%の優先株をキープし所有株を60%に落とす事により20億レアイスを調達しその内の12億レアイスを州財政健全化の財源として使用する計画を発表している。又大きな負担となっている州の社会保障制度の健全化を目指し基金の新設も検討している。

CORREIO DO POVOをTV RECORDが買収
先月号でIPIRANGAグループの売却、VARIGの売却をお知らせしましたが、南大河州最古の新聞CORREIO DO POVO紙のグループ、TV GUAIBA、ラジオGUAIBA AM、FMがサンパウロのUNIVERSAL教会のRECORDグループにより1億レアイス(推定額)で買収された。何れも南大河州を象徴する企業であっただけにグロバル経済下の現在では経営者が代わっただけとの捉え方もあるが、40年近くポルトアレグレに住むガウショの1人としては、州経済の地盤沈下の現象として寂しく感じる。

ポルトアレグレ市65%が停電、電力供給不安
4月18日の14時50分にポルトアレグレ市の65%が理由不明の停電(APAGAO)に見舞われた。14分後に40%は、回復したが残り25%は、2時間に渡り停電が続き将来への不安を残す。ポルトアレグレに電力を供給する州電力公社CEEEは、2011年迄に20億レアイスを電力供給、配電に投下すると発表しているが何時又停電するか分からない不安を抱えている。

レアル高で製靴工場破産と失業者増大
南大河州の製靴部門は、ノボハンブルグを中心としたシノス川流域都市で盛んであり州の軽工品輸出の主要産品として貢献をしてきたが、レアル高により大きな打撃を受け工場を閉鎖する会社が続出している。主要都市の一つドイスイルモンエス市では2005年以後既に2500人の解雇が見られ現在の為替政策が続く限り対米向け婦人靴の輸出は減少を続け苦境が見込まれている。現在の為替水準では州経済の一番脆弱な体質を温存している製靴部門への影響が大きく経営合理化、従業員の給料政策だけでは乗り切れない問題と成って来ているようだ。
又製靴部門は、中国からの輸入品の不当価格に苦しんで来たが今回MERCOSUL以外からの靴、繊維製品の輸入課徴金20%を35%に引き上げる事を決定しており国内産業の保護政策が採られている。

ARACRUZグアイバー市の新工場建設見直し
南大河州にARACRUZ、STORA ENSO、VCP(VOTORANTIN)の大手3社が40億ドル以上の投資で合計350万トンのユーカリパルプ工場建設を計画している。何れも工場設置地区の選定と原料のユーカリを植樹する土地の購入を実施して動き出しているが、最終的な植樹区域の設定と環境保全地区の設定等のFEPAN(州立環境保全財団)による最終許可が下りておらず、ポルトアレグレの対岸グアイバー市にある旧RIOCELL社を買収し新規に15億ドルを投下130万トンのユーカリパルプ生産を目指すARACRUZは、6月迄に2万5千ヘクタールの新規植林許可、年内に工場建設許可が下りないようであれば新工場建設地を他州に移すと発表している。FEPANは、所有植林土地の50%以上は植林してはいけないとの条件を出しておりこれは土地利用度からして厳し過ぎると反発他州並の3分の2迄の植え付けを許可するように要請している。
(著者:さわやか商会主・元南伯日本商工会議所会頭)

南伯便り 南の国境から見たブラジル 和田 好司 実業のブラジル6月号連載10

イエダ知事、州財政健全化に努力

イエダ知事は、州立銀行の優先株の売却、世銀からの5億ドルの融資、州税のICMS(商品流通税)の税率調整(増収を記録した部門のICMS税率を下げる)、前政権から引き継いだ16億レアイスの債務の支払いを再交渉する等懸命な努力を続けている。

ZAMPROGNAも投資ファンドに売却
70年の歴史を誇る鉄鋼製品販売会社、ZAMPROGNA社が投資ファンドNSGに売却された。ZAMPROGNAは、年間25万トンの鉄鋼製品を販売し特にGMの工場向けに年間4万トンの鉄板を供給している州内最古、最大の鉄鋼製品販売会社だが経営権を投資ファンドNSGに売却した。MARIO ZANPROGNA社長は、オランダ生まれでリオの大学を卒業した47歳のFRANCO DE ABREU新社長に5月末にバトンタッチした。売却の理由は、経営者の老齢化と新規投資3億レアイスを必要としており、自己の年間利益3千万レアイスでは10年もかかる事から成長するためには新体制での積極投資が必要との判断からと説明している。売却価格は公表されていないがPRIVATE EQUITY方式のファンドをZANPROGNAの一族が購入する形での支払いとなる模様。

リオグランデ市にMDF(合板)工場を建設
州生え抜きのISDRAグループが2億5千万レアイスを投下、リオグランデの工業団地にMDF(合板)生産の新工場を建設する事を決めた。稼働は2年後で25ヘクタールの土地に5万平方メータの建物を建設、原料の木材を毎日200-300台のトラックで入荷する事になる予定で州南部地域の活性化の起爆剤となればと期待されている。州内の輸出家具工場等も原材料の供給と輸出港としてのリオグランデへの進出を検討し始めており相乗効果も見込まれる。

州最大製靴工場REICHERTが20工場を閉鎖
RS州では、12万7千人を雇用している3千4百軒の製靴工場があるが、72年の歴史を誇り州内でも最大級のREICHERTが現在生産中の注文製品の生産を終了する7月末には州内の20工場を閉鎖、合計5千5百人の全員を解雇すると発表して業界を驚かせている。同社は、ブラジルの輸出業者の250番以内に入り、昨年8千5百万ドルの輸出実績を持っている州内屈指の製靴工場であるだけに大きな社会問題にも発展している。現在も沢山の注文希望客先があるが1ドル2レアイスを割った為替では逆さやで輸出すればする程赤字が出る事から思い切って製靴部門を閉鎖する事を決めた。REICHERTは、ほぼ100%輸出しており国内市場向けの皮革工場と靴のコンポネント部門だけを残し製靴工場は全て閉鎖に踏み切った。同社は、今後マットグロッソ、ゴヤスに拠点を移し大豆、玉蜀黍、原綿、砂糖黍等の生産に事業をシフトして行くとのこと。ブラジルの靴の輸出額は、過去3年18億台をキープしているが一足当たりの価格が2004年の8ドル83セントから昨年の10ドル31セントにしかなっておらず為替の切り上げで中国との競争に勝てず赤字に落ち込み継続出来なくなっている。

RS州の植林事業とパルプ工場建設計画
先月号でアラクルスが工場建設見直しかと報告をしたが、イエダ知事は、由々しい問題だとの認識で5月18日にFEPAN(州立環境保全財団)の総裁にANA MARIA PELLINIを任命し問題解決を計っている。これにより植林許可申請の検討速度がUP、5月末迄に117件の申請中86件に対し結論を出すとのことでアラクルスの15億ドル、ストラ・エンゾ、VCP(ヴォトランチン)の3社合計40億ドルの2015年迄のパルプ工場建設計画が確保される事になり関係者を安堵させている。
(著者:さわやか商会主・元南伯日本商工会議所会頭)

南伯便り 南の国境から見たブラジル 和田 好司 実業のブラジル7月号連載11

イエダ知事、州財政健全化に努力
2500レアイス以上の給料の遅配は違法であるとの州高等裁判所の判決を無視、「今年中は如何なる昇級も州政府が認めないのではなく現実が認めない」と州議会議員の昇級も拒否、懸命に州財政健全化に務めている。CEEE(州立電力公社)関連の連邦政府からの州政府への支払いを認めた最高裁判所の判決により20億レアイスが州に戻りこれを連邦政府への借金返済にあてることが可能となる。

RS州1月〜5月間の輸出額が伸びる
5月末の輸出統計数字が発表されたがRS州は、51億6千万ドルを記録、リオ州の50億2千万ドルを抜きサンパウロ、ミナス州に次ぎ第3位になっている。これは自動車、農業機械を中心とした工業製品の24%の伸びによる。因みにサンパウロ州は、196億9千万ドル、ミナス州は、70億7千万ドルを記録している。

GMのグラバタイ工場の生産順調
年初の計画であった2007年度の生産目標より4万台多い23万台の生産が実現するとの見通しをPINHEIRO NET0社長が発表した。昨年10月販売開始した新車PRISMAの売れ行きが好調で5月には5100台が売れ発売開始後3万1千台を販売している。GMのグラバタイ工場はGMブラジル全体の45%の生産を担っている。

IBGEの工業生産成長率のTOPはRS州
IBGEの工業生産成長率統計では、4月ベースでRS州は、全国TOPの16.1%の成長率を示し全国平均成長率6%を大きく上回っている。好調な部門は、機械関係が38.8%の増、食品関係が12.8%を記録している。一方低迷しているのは、製靴、皮革部門-7.2%、紙・セルローズ部門-7.2%、基礎鉄鋼部門-6.7%となっている。又1ドルR$1.95前後の為替で大打撃を受けている製靴産業、農業製品輸出業者は、競争力を失っており州政府はこれらの部門へのICMSの4億レアイス返還プロセスを検討している。

半導体開発計画が具体化、9月生産開始
PUC(カトリック大学)、INNALOGICS社、CIETEC(電子工学開発センター)の3社で開発した半導体(CHIP GAUCHO)が5月20日に発表された。このCHIPは、有料道路の自動決済機、動物の耳輪、又は体内に埋め込まれた身分証明書用、スーパーに置ける買い物の一括決済用のCHIP等色々の用途に使われる予定で年内に最初のロット4万5千個は、ドイツで生産されて導入するが2008年からは半額のコストでCIETECの新工場で国産の予定。

 TOYOTAの新工場建設用地は1年以内決定
 5月19日にTOYOTAメルコスールの長谷部 省三社長は、ポルトアレグレの販売会社のCar Houseを販売目標を達成した会社として表彰した。ポルトアレグレには、昨年のToyota Cupで優勝したINTERNACIONAL、今年惜しくも東京行きを逃したGREMIOと優秀チームが存在し、グアイバにはTOYOTA輸入車のディストリビューション・センターを置いており関係の深い州である。TOYOTAは、BRICS諸国への投資を積極的に取り組むつもりでありブラジルにも1年以内に新工場の建設予定地を決定する。立地条件として税制優遇措置もその一つであるがそれより市場に近いこと、ロジスチック問題、優秀な人的資源の供給と言った点を重視したい。インダイヤツーバの工場用地では最初にコーヒーを植え、その後工場を建設したからディストリビューション・センターを作ったグアイバに工場が来てもおかしくないとマスコミへのリップサービス的発言があった。
(著者:さわやか商会主・元南伯日本商工会議所会頭)

南伯便り 南の国境から見たブラジル 和田 好司 実業のブラジル8月号連載12

州公務員の給料の遅配政策
2500レアイス以上の給料の支払いが翌月払いになって4ヶ月目を迎えるが、7月分給料から遅配給料額が1950レアイスに下げられた。8月には、BANRISUL(州立銀行)の優先株の販売代金が12億レアイス州庫に入りこれで退職金の基金を作る予定で、その一部を州政府が無利息で借り入れる可能性もあるがイエダ知事の苦戦は続く。

RS州1〜6月の輸出額が伸びる
6月末の輸出統計が発表されたがRS州は、64億4千万ドルを記録、サンパウロ、ミナス州に次ぎ第3位の地位を守っている。好調な分野は、中国向けの大豆油、ロシア向けの豚肉と鶏肉、アメリカ、アルゼンチン向けのベンゼン等が目立っている。

ゲルダウ社が米CHAPARRAL STEELを買収
1901年にRS州で起業した現在州内で一番元気のあるゲルダウ製鉄所がアメリカ第二のCHAPARRAL STTELを42億ドルで買収し世界の製鉄業界で10指に入る多国籍企業に育っている。今回の買収により年間粗鉄生産量が1850万トンに増産される。今年だけで6件目の買収となり世界的なグロバリゼーションに果然と立ち向かっている。

ARACRUZがパルプ増産計画を発表
ARACRUZはRS州内でのユーカリパルプ生産を、現在の45万トンから180万トンに増設する計画をイエダ知事に正式に伝えた。2010年までに25億5千万ドルを投下する計画で植林、新工場建設、積出港建設のインフラ等に注ぎ込むことになる。建設開始は08年3月から始まる。環境問題を配慮してARACRUZは、木材、製品の運搬に水路を利用する計画でグアイバー工場への原木運搬はバージュを利用、リオグランデ港の対岸サンジョゼ・ド・ノルテに新しい独自の積み出し港を建設予定で総額15億ドルをこのインフラに当てる予定とのこと。

リオグランデの港にP-53が到着。
PETROBRAS向けの大型プラット・ホームのジグベースP-53が到着し9ヶ月で10億ドルを投下、11の部門の建設が実施される。この建設作業に最低2千人の従業員が必要でリオグランデは、新しい造船都市として脚光を浴びる事になりP-55,P-57と継続する事が期待されている。

大阪の大塚化学がカンポボンに進出。
ポルトアレグレ近郊のカンポボン市に2000年から稼動しているPROCELLEM社(ドイツ)を買収し伯国大塚化学として6月15日に現地会社登録を済ませ65名の従業員を使用、日本における発泡剤生産部門から川下の発泡製品の製造、販売会社として製靴工業用資材、自動車工業用内装材への製品原料としてポリエチレン、EVA等の発泡スポンジ材を供給する事になった。久し振りの本邦からの進出企業でもあり今後の発展を期待したい。

アマゾナス日系商工会議所20周年記念
7月27日にマナウスで全伯の6商工会議所の代表者会議とアマゾナス日系商工会議所の創立20周年記念式典が開催され南伯日本商工会議所の代表として参加させて貰った。何時もマナウス便りを書いておられる山岸さんとも旧交を温める機会があった。工業団地を控え隆盛を誇るマナウスの商工会議所の活動に目を瞠り羨ましく思った。益々のご繁栄を祈ります。
(著者:さわやか商会主・元南伯日本商工会議所会頭)




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