「知られざる日本人」 太田宏人氏南米の痛快人紹介 サンパウロ新聞WEB版より。
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元ペルー新報記者兼編集者で、現在フリーライターとして活動する太田宏人氏の著書「世界を舞台に活躍した日本人列伝『知られざる日本人』」がこのほど、日本のオークラ出版から発刊された。
同書は太田氏が過去十年間にわたって取材したものを核に、カリフォルニア、ペルー、アルゼンチン、パラグアイ、ブラジル、アラスカと南北アメリカを改めて回り、十九人の日本人とそれに関わった人々の足跡を記してもの。
「移民」というと日本在住の日本人から見下されがちな風潮が根強く残っている中、「海外で活躍した日本人には、血沸き肉踊る超弩級サイズの人生を送った人たちが――日本では知られていないけれども――たくさんいた」(九ページ)と太田氏は、本書発刊にあたっての強い思いを表している。
是非読んで見たい本の一冊です。
写真もサンパウロ新聞WEB版よりお借りした本の表紙です。
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元ペルー新報記者兼編集者で、現在フリーライターとして活動する太田宏人氏の著書「世界を舞台に活躍した日本人列伝『知られざる日本人』」がこのほど、日本のオークラ出版から発刊された。
同書は太田氏が過去十年間にわたって取材したものを核に、カリフォルニア、ペルー、アルゼンチン、パラグアイ、ブラジル、アラスカと南北アメリカを改めて回り、十九人の日本人とそれに関わった人々の足跡を記してもの。
ペルー女子バレーボール代表チームを世界一に育て上げた加藤明氏をはじめ、馬場直氏(東京植民地創設者)、鬼木市次郎氏(鍼灸師)など、日本在住の日本人にはほとんど知られていない人物のほか、本紙創設者の水本光任氏も取り上げている。
また、隣国パラグアイの邦字紙創設者で海外から日本の国政選挙に立候補した唯一の人である高倉道男氏、自らの命と引き換えに無縁仏となった日本移民の魂を救おうとし、アマゾン川に入水した藤川真弘氏など、海外で活動した日本人たちの生き様が綴られている。
「移民」というと日本在住の日本人から見下されがちな風潮が根強く残っている中、「海外で活躍した日本人には、血沸き肉踊る超弩級サイズの人生を送った人たちが――日本では知られていないけれども――たくさんいた」(九ページ)と太田氏は、本書発刊にあたっての強い思いを表している。
狭い日本に飽き足らず、海外に雄飛した日本人たちが何を思い、どのような活動をしてきたのか。単なる苦労話だけでは終らない痛快な日本人たちが海外にいたという事実を、無くなりつつある歴史資料を丹念に拾いあげ、自分の足で回り記した太田氏渾身の作品だ。
購入希望者は高野書店(電話11・3209・3313)など日系書店に問い合わせを。
(写真:「知られざる日本人」表紙)
2007年6月28日付け
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