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ブラジルの再会で深まった友情の絆 サンパウロ新聞WEB版より
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先般、現職外務大臣として来伯し話題をまいた麻生 太郎外務大臣は、帰国と同時に安倍改造内閣の要自民党の幹事長に就任し安倍内閣を支える事になったようです。これで次期内閣総理大臣に一番近い位置に着いた事になりそうです。日伯国会議員連盟会長、日伯交流年実行委員会の名誉会長職は継続して行く事になるのでしょうから来年の１００周年事業には自民党幹事長としても尽力頂きたいものです。
ブラジルサンパウロ出身の国際青年会議所（ＪＣＩ）事務総長の児玉明敏エジソン氏が旧知の麻生外務大臣とブラジルで会うためにアメリカから帰国、非公式に面談する機会があったとのことです。児玉氏は、「例えば、鹿児島出身者への贈り物だったら、桜島の灰を薩摩焼の壷にブラジルに持ってくる」と具体性を示した提案を麻生大臣にお願いしたそうです。
写真は、サンパウロ新聞に掲載された旧交を暖めるお二人です。
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≪高齢移民へ温かい思い遣りを 麻生外相児玉ＪＣＩ事務総長と≫
「そういえばブラジルで会ったことがなかったなあ」――。来伯前、麻生太郎外相の言葉を聞いた国際青年会議所（ＪＣＩ）事務総長の児玉明敏エジソン氏（四十八歳、サンパウロ出身）が、わざわざ米国セントルイスからブラジル入りした。麻生外相と児玉事務総長は十年以上前からＪＣＩで知り合い、各国で会うことはあっても、児玉事務総長の出身国ブラジルで会ったことがなかったためだ。麻生外相は多忙なスケジュールの合間を縫って二十日に非公式で会談し、児玉氏は移民百周年への思い、提案をぶつけた。麻生外相は、「首相、日本青年会議所に伝えておく」と協力を全面的に約束した。
ー日系人の誇り涵養図ろう 日伯両青年会議所交流協力もー
「日本に帰ったことがない人のために郷土のものを送る」。児玉氏が出した麻生外相への一つの提案だった。
鹿児島県出身で戦前移住者の祖父・清さんは、帰国の夢を叶うことなく亡くなった。父・正二さんも数十年間故郷の地を踏めずにいたため、児玉氏が父に日本行きのチケットをプレゼントし、帰国を果たした。
自らの経験が移民百周年への思いとなった。
「例えば、鹿児島出身者への贈り物だったら、桜島の灰を薩摩焼の壷にブラジルに持ってくる」。
高校球児が甲子園の土を持ち帰るように、郷土の思い出の品物を帰国を果たせないでいる人や望郷の念を抱き続ける移住者に送り、「もう一度日本へ、故郷への誇りを思い出してほしい」。
児玉氏は来年実現したいという強い気持ちを秘めている。
「お金ではなく気持ちで心を動かすことができると思います。高齢者と若い人たちをつなぐことができる」。
企画を実現させるのは、ブラジル日本ＪＣＩと各地を繋ぐ地方の日系子弟たち。
児玉氏の企画には、若者と一世の心を繋ぐ役割、そして日系子弟が企画にかかわり祖先の故郷を知ることで、日系人としての誇りを考えてもらおうという熱い願いが込められている。
「日本語も知らない、祖先の故郷も知らない人が増えている。日系人には、日系人に生まれてよかったと思えるようになってもらいたい」。
児玉氏は、麻生外相との会談のために服部レアンドロブラジル日本ＪＣＩ会頭、クラウヂオ・サンペイブラジルＪＣＩ副会頭らを招き、ともに若者としての移民百周年への気持ちをぶつけた。
麻生外相は、児玉氏らの提案を承諾、今後の協力を誓った。
二十一日には、児玉氏とブラジル日本ＪＣＩのメンバーが話し合いを行い、一世に向けた約二分間のあいさつを各都道府県知事からもらい、ブラジルで紹介するという新提案も出された。
児玉氏は、約六十あるブラジルのＪＣＩと約七百ある日本のＪＣＩに所属する若者たちを通じて実現を目指す。
今後、安倍晋三首相とコンタクトを取り、直接要望を求めに行くことも検討している。
「県人会でも、日本人会でも若い人たちが入りやすい環境ができていると必ずしもいえない。日系社会の一員として若者が関わるきっかけが百周年ではないでしょうか」。
国連のパン・ギムン事務総長をはじめ各国首脳とも話し合える児玉氏の手腕に期待したい。
（写真：再会を果たした児玉事務総長と麻生外相（左から））
２００７年８月２３日付け サンパウロ新聞
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