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『ブラキチ岡ちゃん』サッカーと共に歩む サンパウロ新聞吉永記者のインタビュウー記事です。
日本のスポーツでは、このところ秋口に入り絶好調の阪神の躍進振りをBLOGで追いかけているが、ブラジルはサッカーの国、地元ポルトアレグレのインテルが昨年クラブ対抗の世界一を決めるトヨタ杯でバルセローナを破り世界一に輝き大いに喜んだが、本日のサンパウロ新聞WEB版にお馴染みの福岡支局長の吉永拓哉記者が福岡を訪問した岡田武史元全日本監督のインタビュウーを試みブラジルに焦点を合わせた記事を署名入りで掲載されています。
日本のサッカー会の一翼を担う岡田武史は、早稲田大学に一浪して入学し同じ大阪出身の日本の野球界の一翼を担う阪神の岡田彰布と早大同期とのことで日本のスポーツ界を大阪―早稲田の両岡田が牛耳る時代が到来している。
特に今年は、阪神岡田のV2を期待したい。
写真は、吉永記者が撮られたと思われるサンパウロ新聞のサッカーの岡田監督の笑顔を使用させて貰いました。


『ブラキチ岡ちゃん』サッカーと共に歩む
《人生の指針に生きた伯国駐在体験》
《元日本代表監督・岡田武史氏》
 【福岡発・吉永拓哉福岡支局長】「僕はシュラスコが大好きなんだよ。ブラジルにいた頃は毎日肉ばかり食ってたから。今でもブラジル人たちと一緒に都内のシュラスカリアに行ってる」―。ブラジルの話になると鋭い顔から笑顔がこぼれる。訪伯は三度あるという日本サッカー界きってのブラキチとは元日本代表監督の『岡ちゃん』こと岡田武史氏(五十一歳)。八月二十八日、福岡市内で開かれた同氏出席の講演会の後、記者がブラジル邦字紙と分かるや快くインタビューに応じてくれた。先のワールドカップでは日本代表選手の茶髪がコロニアから反感を買ったが、元監督はどのように感じていたのかなど聞いてみた。
 岡田氏が古河電工(現ジェフ市原)に所属していた一九八〇年、当時二十四歳だった彼は同社の推薦でブラジル支社があるブラジルへと渡った。下宿したのはサンパウロ市にあるカニンデ・スタジアムの小部屋だった。ここで三か月間、地元のクラブチーム・ポルトゲーザと練習をともにした。「言葉も分からないのに僕ともう一人の日本人だけで生活してた。苦しい生活だった」と振り返った。しかし、滞伯期間中にリベルダーデ日本人街を訪れ、邦字紙や日本の雑誌を手に入れたことで心が救われたという。
 日本へ帰国後、ブラジルで培った経験を生かし日本代表選手の道を歩む。
 ロス五輪予選、W杯メキシコ大会予選などに出場し一九九〇年に引退。その後、ジェフユナイテッド市原コーチ、日本代表コーチを経て九七年秋のW杯最終予選で監督に任命された。W杯フランス大会では初勝利ならずも、最終予選を勝ち抜いた手腕は今も万人が認めるところ。
 岡田氏の功績もありアジアの強豪として脚光を浴びるようになった日本代表だが、その反面、『選手の茶髪』が物議を呼んだ。コロニアからも「日本人の茶髪はスポーツマンらしくない」と批判の声があがっていた。
 それについて岡田氏は、「サッカーW杯はその国の歴史、文化、気候などさまざまなバックボーンがあるから面白い。実は日本代表選手が茶髪にしている割合と、一般の日本人の茶髪の割合は同じなんです。これはサッカーが今の日本の姿を映し出す“鏡”だといえる。選手の茶髪は日本サッカー界の姿ではなく日本国民全員の姿だと思う」と説明するが、「ただしコロニアの皆さんは別だ。選手の茶髪に不快を感じていたなら申し訳ない」と話していた。
 また、本紙読者から「(現在の)日本代表監督が外国人では言葉の壁があり、選手に指導の熱が伝わらないのでは?」との意見があったが岡田氏は、「僕が日本代表監督に任命されたときに家族が脅迫されるなどした。『負ければ家族が日本にいられなくなるのではないか』と不安が心中によぎった。日本代表監督は重度なプレッシャーが圧し掛かるんです。そんな意味でも現段階の日本代表監督は責任を追及されにくい外国人でいい」と答えた。
 来年のブラジル日本移民百周年にあたり岡田氏は「世界中いろんな国々を回ったが、ブラジル人はとくに日本人に対して好感を抱いてくれた。これは日本移民が百年かけて築いたブラジル人との信頼関係のお陰だと思う。日本移民の方々に感謝している」とメッセージを送った。
写真=岡田元日本代表監督
2007年9月1日付



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