リオグランデドスール州及びサンタカタリーナ州の経済情勢について
|
|
掲題のブラジル南部2州の経済情勢を11月22日にサンパウロで開催された官民合同会議に参加された南伯日本商工会議所の元会頭の上野真美現副会頭が下記資料を準備発言しました。ポルトアレグレの総領事館が廃止され現在はクリチーバ総領事館管轄の出張駐在官事務所に格下げされており参加するとしてもオブザーバー程度かと案じられましたが、従来通り南2州の民間代表機関として認知されているとの事で上野さんが頑張って来られたとの報告を受けております。
日本語訳をお手伝いした関係上オリジナルの原稿が手元に有りますのでこれをお借りして寄稿集に収録して置きます。
写真は、天皇誕生日の祝賀に参加されていた上野真美さんを撮らせて貰ったものです。
|
|
リオグランデドスール州及びサンタカタリーナ州の経済情勢について
下記の通り簡単にリオグランデドスール州とサンタカタリーナ州の社会経済の現状を紹介させて頂きます。
ブラジル南伯のRS州、SC州は、ブラジル他州と比較しても生活環境指数が下表の通り高くなっております。
Indicador RS SC Brasil
IDH – 国連の人間開発指数 4º (0,814) 2º (0,822)
平均寿命 74,1 anos (4º) 74,8 (2º) 71,9
一人当たりの総生産額 14.226 (3º) 14.100 (4º) (*) 12.436
文盲率(2005) 4% 5% 11%
大学進学率 14,6% + de 15% 10,8%
出展: FEE/RS, IBGE, Governo do Estado de SC, FIERGS.
(*) Estimativa
上記の要素は、ブラジルに於ける人的資源の質の良さを示しており生活水準の高さよりブラジル国内で一番住み易い地域となっており、特にSC州は、その自然の美に恵まれているとの利点を誇っています。
RS州は、ヨーロッパ文化が主流を占めており経済、社会の形成、発展に大きな影響を与えています。
RS州のここ数ヶ月の大きな話題は、公共赤字、州予算編成、ICMSの税率増等で州内各企業団体は、この増税に反対しております。
上記困難にも関わらずRS州の経済そのものは、FIERGS(州工業連盟)の発表データーによれば、下記の通り良好な状況を呈しています。
1. 農畜産部門は、財政危機を乗り越えて新規投資資本を蓄積している。
2. 州産業は、2008年も経済発展機運を維持して行くであろう。州政府は、SEDAI(州開発国際問題担当局)を通じてエネルギー(電力、ガス)、新技術、情報産業、医療産業等の部門に対しての外国からの投資を誘致する方針を取っており必要詳細データーは、英語版の資料があります。
一方、SC州は、生活水準の高さを充実させる事に重点を置き他州よりのお年寄り、年金生活者の流入が増え、隣国アルゼンチンからの観光、レジャー、住宅としての大きな魅力を獲得している。
日本移民100周年祭に付いては、関係日系団体が2008年9月に合同して実施する事を決定し、南日伯援護協会を主体としてその準備に当たっている。
各州別の必要情報に付いては添付資料としてこれに付属して置きます。また南伯日本商工会議所は、ブラジルー日本の交流促進の為に皆様からのご質問に答えさせて頂きます。
今回のブラジルと日本の交流を促進するための絶好の機会である官民合同会議に参加させて頂けた事をこの上ない幸せと感謝しております。
南伯日本商工会議所副会頭 上野 真美
|
|
|
|
|