「日加歌声交歓会」を7年後しに実現させた陰の仕掛け人丸木英朗さんの原稿
|
|
『私たちの40年!!』のMLを盛り上げて呉れているお一人元ブラジル移民、アメリカで活躍し現在カナダのトロントに住んでおられる丸木さんは、表にでないで色々と陰の仕掛け人を持って自ら満足しておられますが、昨年新宿の歌声喫茶「ともしび」のトロント公演?を7年掛かりで実現させた丸木さんご自身の原稿がトロント新移住者協会ニュースレター104号に掲載されていましたのでお借りして収録して置きます。次は「ともしび」のブラジル遠征を企画しておられる様で実現すると嬉しいですね。トロント猛虎会の幹事長も務めておられ今年の阪神日本一を信じて疑わない御仁で秋の日本シリーズに駆け付けるのを夢見ておられます。是非実現したい今年の大きな目標の一つです。
写真の同ニュースレター104号に掲載されていた「集合写真。ジェームス松本邸プールサイドにて。前列真ん中にジーン・ディノヴィ、その左がトロント猛虎会松本まこと会長。後列右端がジェームス松本さん。」をお借りしました。
|
|
トロント新移住者協会ニュースレター104号に掲載された丸木英朗の寄稿文「日加歌声交歓会」
トロント日系文化会館ヘリテージラウンジには、熱烈歓迎♪ともしび♪と行くカナダ「トロント歌声喫茶の会」との交流の旅ご一行様と書かれた巨大なバナーが貼り出された。
2007年10月13日(土曜)の昼下がり、同会会員が心づくしの料理を持ち寄り、はるばる日本から訪れた一行を迎えた。
顧みれば7年前、トロント歌声喫茶の会発足直後、僕は日本出張の際に立ち寄った新宿にある歌声喫茶「ともしび」で当時の店長、寺谷さんにトロントに唄いにいらっしゃいと、お誘いしたのが昨日の事のように思い出される。寺谷さんと僕の7年越しの夢が実現した。
今年になって『♪ともしび♪と行くカナダ「トロント歌声喫茶の会」との交流の旅』と題した美しいカラーのパンフレットが届き、僕達受け入れ側でも世話人五人衆(三浦、掛川、色本、中尾と僕)で協議し、三浦さんを主軸に準備会を発足させました。世話人に加え音楽博士の山本勝義さんはじめピアニストの中村さん、ギターリストの岩井さん、ウクレレ奏者の川辺さん、ツアーガイドの志鶴さん、毎年「ともしび」に唄いに行く五味さん、それに今年三回「ともしび」に行かれた斎藤さんが精力的に動き、お膳立ては凡そ出来ました。
ともしび側では二日目にワイナリーでの歌声交流も企画されパンフレットにも印刷、参加者を募集されてました。ところが、志鶴さんが調べた結果、経費と距離の都合でトロと側からの出席が危惧され、オンタリオ湖での船上歌声は寒いし、林さんの農場では雨天の場合の不安もあるし、もみじセンター講堂やトロント大学ハートホールでは前日と変り映えせず、準備会ではお手上げとなりました。
その時、僕の第六感がひらめきました。いつも、トロント猛虎会に会場を提供してくれるジェームス松本氏に話したところ「うちでやりましょう!」。猛虎会のマックス松本会長も親友の世界的ピアニストを連れてくると申され、僕はほっとしました。
フランク・シナトラやドリス・デイ等の有名歌手のヒット曲を作曲されたジーン・ディノヴィの演奏が聴けるとは思いもかけぬアトラクションとなり、今回の目玉となりました。北米に一台しかないヤマハ創立百周年記念に百台限定製造された特製ピアノの鍵盤を叩く世界の巨匠♪まさに夢のひととき!
総領事公邸の改装中には仮公邸として日本政府に貸されていた松本邸の屋内には大きな池に鯉がたくさん泳いでおり、紅葉の美しいプールサイドでのランチョンパーティーも、参加者全員の心を和ませ、和気藹々で盛り上がりました。
この二人の松本氏が温かい手を差し伸べられなかったら二日目がどうなっていただろうと思っただけで冷や汗が出ます。持つべきは良き友人達とあらためて痛感した次第です。
これも阪神タイガースの取り持つ縁でしょうか、有難いことです。
帰国されたグループの方々も「おもしび」のホームページや掲示板に、ほんとうに夢のようなツアーだったと書き込まれてます。
いみじくも、ともしびの寺谷さんが申されたように、僕は単なる「影の仕掛け人」に過ぎず、こんな楽しい夢のようなイベントを実現させてくれたのは支援してくださった方々やトロント歌声喫茶の会会員一同の献身的な連帯意識によるものです。
最後に、今回のイベントにブラジルからメッセージを送ってくださった貞弘昌理さんのメールを付記しておきます。
JICAのシニアボランティアとして、日系老人クラブ連合会に派遣されて3ヶ月になります。任期は2年、ブラジルにある48の老人クラブにレクリエーションを指導して廻っています。私の場合は、ギターを抱えた渡り鳥「小林旭」です。日本の演歌、唱歌を歌ってもらいます。伴奏していると、みなさん気持ち良く歌ってくれるのが伝わってきて嬉しいですね。私の出身は山口県周南市、十年前に「ともしび」に行った昔を思い出し、さっそく歌声喫茶を始めました。ホテルのロビーで偶数月だけですけどね。ずっと続けます。
カナダでの歌声交流、おめでとう御座います。歌は世につれ世は歌につれ、人は歌につれ世界に響く。みんなが手をとり仲良く歌えば、この世は平和云うことなし。カナダでの交流がうまくいきますように、ブラジルから祈っています。こちらまで歌声が響かせてください。老人クラブの歌声も、そちらまで聞こえるように大声を張り上げます。
ブラジルでも、サンパウロでトロントより1年早く「懐メロ合唱の集い」が発足してますが、歌声喫茶のようなロシア民謡や反戦歌のリクエストはなく、小唄勝太郎や東海林太郎の通が多く、新しい歌手でさえ三橋三智也か三波春男です。日本が戦争に勝ったと信じているのか軍歌もリクエストされ勇ましく歌ってますよ。
|
|