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46年ぶりの再会 藤井美智子さんから嬉しい便りが届きました。
1962年5月11日に私たちは、サントス港に上陸しましたが15日近く前にアマゾンの河口ベレンで本船から直接小舟に乗り換えて胡椒の里トメアス−移住地に移民されて現在も同じ移住地で頑張っておられる同船者の三宅昭子さんがヴィットリアに住んでいる同船者の藤井美智子さんを訪ねられたとのこと。ブラジル到着以来、初めての46年ぶりの再会でお二人共もうおばあちゃんですが、お元気そうな写真を送って頂きました。
お二人共あるぜんちな丸では、船内新聞【さくら】の編集員仲間で上手な字でガリ版を切って呉れました。46年ぶりの再会で船内生活からこれまでのそれぞれの歩んだ道を4日間掛けて話されたそうですが、どんな話が出たか知りたい所です。当時の編集長は、46年後の現在も置き引きに遭ったりへまをやらかしていますが、さぞ良い肴の餌にして楽しまれた事でしょう。
黄金藤 四十六年の 刻縮む  昭子 との一句に添えて昭子さんのお便りも寄せられております。
写真は美智子さんから送って頂いた幸せそうなお二人の写真でヴィットリアの景色が綺麗です。


和田様 ご無沙汰しておりますがお元気のご様子何よりと存じます。

連日の猛暑ですが御地は如何でしょうか?
12日に同船者の三宅昭子さんが サンパウロに来たついでにヴィトリアにまで足を延ばしてくださり46年ぶりの再会を果たしました。46年ものブランクがあったなんて思えないほど...二十歳(はたち)のあの当時にたちまちタイムスリップ、夢のような4日間を過ごしました。当地の名所を案内したり、彼女の尊敬する俳句の大先生のお宅にお連れしたら96歳の句大地先生は遠いところを良く来てくれた、と俳句談義に時を忘れるほど話が弾み喜んでいただきました。翌日は私の友人を招いてお茶会を開き賑やかに談笑、未知の地トメアスーのあれこれを聞かしてもらいました。

いつも私たちの写真は46年前のも。今回 我が家で撮ったものや由緒ある教会のある丘から我が家の方向を撮ったものなどなどを数葉添付しますので今後はそろそろこれに・・・・差し替えていただければとおもいますが。           

15日夜、彼女をロードビアリアまで送って後メールをしています。
下記に三宅さんからも一筆書いてもらったので添えておきます。      

45年振りの再会  

黄金藤 四十六年の 刻縮む  昭子

ヴィトリアの青い空の色と濃い海の色。アマゾンの平坦な地から来て、とても素晴らしい景色の中で同船者の藤井美智子さんのお宅にお邪魔させていただいております。四十六年ぶりにお逢いしましたが時の差など一瞬にして消え去り、昔のままの友がそこにおりました。

優しい御主人とともに、地域のかたがたの中に日語の藤井先生として親しまれておられる彼女にお逢い出来て嬉しく思っております。ヴィトリアはサンパウロより暑く夏の今はアマゾンと同じ暑さでした。

今回の旅は サンパウロの龍川いくこさんの病気見舞いも計画に入れて参りました。多くの同船者の方々の中で健康を害しておられる方もおられることでしょうが、どうぞお体大切に。私たちに与えられた余生をそして命を神の御手にゆだねて終着駅までゆっくり歩んで参ろうではありませんか。三宅昭子




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