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2016年のオリンピック大会はリオで開催されることが決定しました。
シカゴ、東京、マドリドにリオを加えた4都市がオリンピック招致の大キャンペンを繰り広げましたが、最初は最悪との評価を受けていたブラジルが南米大陸での初のオリンピック、BRICSの一角として上昇気流に乗っているブラジルが決選投票にマドリドに大差を開けて選ばれました。国民の悲願とも云えるオリンピック開催を勝ち取ったブラジルは、2014年のワールドカップと共に大きな経済発展の機会を与えられたことになり残り6年半長いようで短い時間にどのように変容して行くかを見守って行きたいと思います。リオ決定の邦字紙の報道にメリングリストの皆さんから頂いたコメントをBLOGから拾って寄稿集に収録して置くことにしました。
写真は、大内さんが送って呉れた「リオデジャネイロが2016年五輪開催都市に」と書かれた喜びに沸くリオの情景を使用させて頂きました。


南米初の夏季五輪開催へ=16年はリオに決定=日伯関係者から喜びの声=石井千秋「感動です」ブラジル新聞メルマガ版より
http://blogs.yahoo.co.jp/yoshijiwada2/1469349.html

南米初のオリンピック招致に成功──。2日午後2時過ぎ、2016年夏季五輪
開催地がリオ・デ・ジャネイロに決定した。国際オリンピック委員会(IOC)はデンマークの首都コペンハーゲンで行われた第121回総会で投票を行い、リオ、東京、シカゴ(米国)、マドリード(スペイン)の4候補地の中から選出した。歴史的な南米初の開催決定に、地元リオや観光・運輸業界、スポーツ関係者から喜びの声が寄せられている。
 開催が決定したリオ市は、「2日が任意祝日になったこともあって、コパカバーナ海岸はドンチャン騒ぎですよ」。声を弾ませて、地元の様子を電話越しに伝えるのは、リオ州日伯文化体育連盟の鹿田明義理事長。
 「良かった」と繰り返し喜ぶ。「来年の事を言うと鬼が笑うというから先のことはね」としつつも、「多少は街が綺麗になったり、治安が良くなってくれることを期待してますよ」と地元の声を代弁。
 「07年の(リオでの)パン・アメリカン大会では、政府が見積もった総予算の10倍の経費がかかった。ブラジルはそういう国だから、今回も関連業者は盛り上がるよね」と分析する。
 「感動です」。開口一番、そうコメントを寄せるのは1972年にミュンヘン五輪柔道に出場し、初めてブラジルにメダルをもたらした石井千秋氏(68、栃木)だ。
 南米初のオリンピック開催に、「ぜひ観戦したい。その頃には良い日系選手が育ってくれるといいが」と7年後をみすえる。
 8月21日に着任したばかりの荒川吉彦・在リオ総領事は、「早々に招致の動きに関われて大変嬉しい。成功おめでとうございます」と話し、「リオと競えたことはとても光栄なことだった」と感想を述べる。「(新幹線などの)交通機関や社会経済基盤の整備など、いろんな所で日本はしっかり協力、貢献できる」と力説した。
 一方、「今からブログなどで日本人向けに情報を流している」と用意周到なのは、リオのフラメンゴ海岸近くに構えるウニベル旅行社の大田容司代表。「14年にはワールドカップもありますし、リオの観光客も増えいろんな仕事も出てくるでしょうね」と期待を示した。
写真はNHKのニュースを我が家の30年近く使っている三菱電機のTVより取り込んだものです。

(コメント集)
和田さん
丸木さん
リオ デ ジャネロのオリンピック開催を心から祝福いたします。
日系の皆様方の建国にご尽力された結果であると日系人の底力を高く評価します。
命と金と縁があったら、2016年にリオ(ブラジル)で会いましょう〜
和田さんにお願いです。
リオーサンパウロ間の高速鉄道(新幹線)は日本の技術で建設させて下さることを頼みます。
予想の外れた工藤 です。

丸木さんからのお便りです。
南米の世紀の幕開け!スポーツの神様ペレーの勝利!2016年目指して日本の新幹線技術がリオ・サンパウロ間に役立つでしょう。東京の敗因は皇太子ご夫妻、特に妃殿下の皇室外交という切り札を使わなかった宮内庁の責任。

妹、多加代からもお祝いが届きました。
決まりましたね。
ブラジル初のオリンピック とっても嬉しいです。
やはり 移民100年のご利益が有ったのでしょうね。
皆さんの頑張りが認められたのですよ。
これからも 難問がある事と思いますが、打ち勝って大成功になる事を楽しみにしてます。
リオでの思い出が色々と目に浮かべながらオリンピックを観る事が出来るのですね。
早く来い来い オリンピックーーーー
本当におめでとうございます。
忙しそうですが、身体に気を付けて元気で居て下さいませね
皆様によろしくお伝え下さい。
阪口 多加代 (Sakaguchi Takayo)

中平マリコさんのコメントも届いています。
もう、ご存知と思いますが、日本時間深夜2時ごろ、「2016年夏期五輪オリンピック」の開催地に南米初、リオデジャネイロに決まりましたね。
日本が落選したのは残念ですが、ブラジルファンの母と私、嬉しかったです。ブラジルの皆々様に" Parabens!!! "を。
新幹線は、ぜひ、日本の技術導入でとお願したいです。

丸木で〜す
リオデジャネイロが最初にオリンピック候補地に立候補した際に、コパカバーナの海岸で売っていたリオ・オリンピックTシャツを買って帰りました。3度目の正直で実現する2016年オリンピックを迎えるにあたり、押入れから出して着てみました。
素晴らしいデザインです。2016年には僕も手か足か動かなくなってるだろうから、オリンピック直後に同じ場所で開催されるパラリンピックに出場するつもりです。
その年になっても五体満足なら水泳マスターズ世界選手権の80才から84才ブラケットでの優勝を目指します。

ブラジルの皆様 和田様
ふじき わたる です
2016オリンピックのリオでの開催決定しましたね。
おめでとうございます。
ブラジルらしい情熱のオリンピックを期待しています。
(私、生きているかな?)
鳩山さんの演説全然迫力がなく、原稿を読んでいるだけ「これではアカンワ!」と思っていました。 それと仰せの通り宮内庁の冷めた態度も盛り上がらなかった原因かも。
石原さんが、ガックリこないか心配。

神戸の山田喜久子さんからのお便りです。
オリンピック開催決定!! おめでとうございます。南米での初めての開催ですもの皆さんのお喜びもひとしおでしょう。
多くの写真や メール ブログでブラジル通になっていますので心よりうれしく感動しました。
7年後 生きていたら私は80を越しています。
リオのカーニバルも 和田さんのブログからどんなに皆さんが明るく楽しんでおられるかを、見ていましたので、本当にうれしいです。
また オリンピックに向けての当地の情報をうかがうこと楽しみにしています。
ブログが軽くなり サッササ と開くようになりました。
これも おめでとうございます

今年からグループのメーリングリストに入れていただいた神戸の川越です。
以来毎日メールを読むのが日課になり、大好きなブラジルが一層近くなっていす。とくに和田様の食べ物や花の写真がお気にいりです。
またアマゾン開拓の新聞記事も面白く読んでいます。
さて16年のオリンピック、開催おめでとうございます。深夜2時まで起きてテレビを見ていました。
陽に焼けた人々がリズムに合わせて踊ったりしているのを見ながら、コパカバーナの海岸や、キリスト像まであがった日の感動がよみがえってきました。

ブラジルは風通しのいい国、可能性をいっぱい秘めた国というのが私の印象です。私の家の近くに出稼ぎにいらして言葉や子供の教育にいきずまっているブラジルの方々を見るにつけ、狭い閉鎖的な日本にいるより、これからのブラジルの方がまだしも楽に息ができるように思えるのは短絡的な思いでしょうか?
14年のワールドカップ、16年のオリンピック・・、ブラジルのこれからにカンパイ!!

川越 さん
何時もメールを読んでいて下さるとの事、有難う御座います。今回の2016年のオリンピックがリオで開催されることになったのは我々日本からの移住者にとっては、非常に嬉しい事でBIG NEWSです。沢山の方からお祝いやコメントを寄せて頂いており新しく開いた『私たちの40年!!』関連BLOG2にも転載させて頂いており、記念に纏めてHPにも収録して置きたいと思います。
2014年のワールドカップ、2016年のオリンピックにリオーサンパウロ―カンピーナスの日本の新幹線が走っておれば3冠王を達成した気分で移住者の我々は鼻高々で元気な皆さんをブラジルにお迎え出来ますね。日本との交流が活発になると嬉しいです。
そうそう川越さんは、1962年8月のあるぜんちな丸に乗船アメリカに留学された同船者でしたね。頂いた3冊の著作を皆さんにも紹介したい値思いながら、まだ読み切れておらずそのままになっています。出来るだけ早く新聞の切り抜きからでも皆さんに紹介して行きたいと思います。

このたびの2016年の夏季オリンピックがリオデジャネイロに決まったのは、各方面の思惑がどうあれ、最終的に良かったと思います。
躍進を続けるブラジルを世界にアピールするのに絶好の機会でしょう。
和田さんが初めてブラジルの地を踏まれたときには、これほどブラジルが成長を遂げると思っておられたでしょうか?
リオでのオリンピックということになりますが、サンパウロを始め他の都市の反応はどうなのでしょうか?素直に祝福できるのでしょうか?
リオと聞くと私にはフラメンゴのジーコさんの印象が強いですが、彼も何らかの役割を担うのでしょう。
しかしCBFならびにブラジル代表には少なからずプレッシャーがかかりますね。まず2014年の地元ワールドカップを優勝し、このリオオリンピックでも優勝しなければ国民が納得しないでしょう。
ただブラジル代表の実力なら十分可能だと信じていますが。
今後ますますブラジルは注目されていくでしょう。
やはり日本からは遠いのですが、いちどまた訪れてみたいものです。
松川 範正

松川 さん
お元気にお過ごしのようですね。
2016年のリオのオリンピックは、ルーラ大統領が大会でしきりに強調していた通り、南米初のオリンピックでリオ、ブラジルと云った範疇を超えて南米大陸でのオリンピックとして捉えておりブラジル全国、全国民の悲願が達成さえたと云えます。他の候補地、シカゴ、東京、マドリドは、各国とも既にオリンピックを開催した経験のある国で今回もあの感激を我が国でもう一度と云った為政者の思惑に基づくものでまあ云えば2番煎じ、消化試合的な意味合いで開催の意義、国民的な団結した熱い思いが籠っていなかったのではないかと思います。それに比べブラジルの場合、何が何でも2016年は、南米大陸でのオリンピック開催を熱望し連邦政府、リオ州政府、リオ市政府、財政を保証する中央銀行総裁、ペレー、それに何よりも1億9千万人のブラジル国民の総て、大袈裟に云えば南米大陸諸国民の総てが望んでいたオリンピックといえます。
2014年のワールドカップ開催は、ポルトアレグレを含むブラジル12都市で行われ現在その準備を進めています。オリンピックのサッカーは、リオの会場だけでなく地方の都市でも開催されるのでポルトアレグレでもオリンピックのサッカーの試合が見られるかも知れません。また競艇、カヌー等の事前強化合宿その他でポルトアレグレにもオリンピック関係諸国の皆さんが来られる可能性も強く、地元でも期待しているようです。
私がブラジルに着伯したのは1962年5月11日でした。1964年には大学を卒業する為に一時帰国、東京オリンピックの時期を東京で過ごしましたが当時住み込みで毎日新聞の大山営業所で新聞配達のアルバイトをしていましたが、オリンピック期間中の特別の折り込み等がずつしりと肩にめり込み自分のオリンピックと云うより人の為のオリンピックのようで余り良い印象は残っていません。今回のリオは胸を張ってブラジルの日本移住者の一人として楽しみたいと思っています。日本の新幹線がリオーサンパウロ―カンピーナスに開通すれば云うことは無いのですが。。。日本方式のデジタル放送と共に日本の新幹線は、是非とも売り込みに成功して貰いたいものです。


リオデジャネイロ五輪開催決定おめでとうございます 大内さんからのお便りが届きました。
http://blogs.yahoo.co.jp/yoshijiwada2/1504452.html

和田様
リオデジャネイロ五輪開催決定おめでとうございます。
NHKのテレビでは、東京落選について残念だと述べる関係者たちの模様が報じられましたが、多くの日本人は初めから東京の立候補に対して冷めた目で見ており、落選を残念に思っている人は石原都知事ほかごく一部に限られているように思います。
過去の日本、韓国、中国の例にも見るように、発展途上の国での五輪開催はその後の発展にとって大きな意味を持ちます。リオデジャネイロ開催が今後のブラジルの経済成長、国際社会における地位向上、そしてブラジル国民が自国に対する自信を高めることにつながることを、ブラジル好きな日本人の一人として願っています。
ただし、五輪開催中はもちろん日本人選手を応援しますけれど(笑)
大内@金沢出張中

(コメント集)
ついに、2016年オリンピック会場がブラジル悲願のリオ・デ・ジャネイロ市に決定しました。
リオ決定発表の瞬間のIOC総会でのブラジル人招致委員会メンバー達の喜びようは、いかにもブラジル人らしかったのがとても印象的でした。
日本人としては当然東京に決まって欲しかったですが、IOC委員会がリオを選んでくれたことにより、ブラジルの一段の発展への効果が日本のそれとは比較にならないほど大きなものとなると信じます。
これでブラジルは、2014年6月13日から7月13日までの間、64年ぶりにワールドカップの会場(正確には、リオ・デ・ジャネイロ、サンパウロ、マナウス、ナタル、クヤバ、ベロ・オリゾンテ、ブラジリア、クリチーバ、フォルタレザ, ポルト・アレグレ、レシフェ、サンルバドールの12都市)となり、続いて、2016年8月5日から同21日までリオ・デ・ジャネイロで第31回の夏季オリンピックが開かれることとなりました。
皆さんご承知の通り、今日現在ではリオはこんなに大切なスポーツ大会を引き受ける条件はありません。特に治安の問題と、交通や宿泊のインフラも東京のようには完備していません。
しかし、この決定で、2014年までには開通できるかどうかまだ分からないカンピーナス・サンパウロ・リオ間の高速鉄道はまちがいなく開通するであろうし、今のところ決定的な解決策を見出せないでいる治安・麻薬対策にも何らかの対応が迫られるでしょう。もっと大きな効果はブラジルの若者達への世界観が大きく変わると思います。
ブラジル全体的には、治安の問題さえ解決されれば、世界一住みやすい国になれる条件が揃っていると思います。そういうブラジルがもうすぐ出来ると思うだけでもうれしい限りです。
どうか今から、リオ・デ・ジャネイロ観光を含めて、W杯かオリンピックにお越しいただく計画を準備してください。
大束

大束様 皆様
和歌山県在住の眞砂です。
2016年の夏季(ブラジルでは冬でしょうが)オリンピックがリオで開催されることが決定して、小躍りして喜んでおります。けしからん日本人だとおしかりをうけそうですが、正直なところ今回の東京の立候補に対して、しらけきった気持でおりました。「なにを今更また東京でオリンピックなのだ」と思っていました。
900兆円ちかい財政赤字をかかえて、ちょっとしたきっかけで膨大な国債が一気に暴落する危険性をかかえている財政破綻国が、今の時期にオリンピックなど論外です。
日本のような成熟した(老化した?)国で、オリンピックなどに新たな財政投下をしてもその波及効果は一時的でしれたもの。他に金を使わなければならないことがたくさんあります。
医療や年金制度が破綻、子供を産んで育てるのが難しい、失業したら住む所も逃げ込む所もない、若者は将来の望みを失くしている、地方では老人ばかりで部落が自立できなくなっている、働き手が減って納税額が激減するため財政状況の悪化がいっそう進む悪循環、年間3万人を超す自殺者(その主な原因のひとつが生活苦)、若者の学力が目に見えて低下(理数系は申すまでもなく、日本語を正しく話したり書いたりすることが危うくなっている)、親が幼い自分の子供をいじめ殺したり育児放棄をすることが増えている、高校や大学をでても有効求人数が40%しかない、地方自治体は財政破綻で悲鳴をあげている etc.etc.
石原都政の人気取りに乗っかって、オリンピックに数千億円もの税金を投下する余裕はない筈です。
経済も教育も行政システムも、日本は今ここで「リセット」をしなければ取り返しがつかなくなるほど追い詰められていると判断せざるをえない状況にあります。今の日本国民に本当の夢を与えられるのはオリンピックではありません。オリンピックがリオに決まって良かった!!!
ブラジルはまだ心身ともに若い。オリンピックの開催を将来の発展につなげるだけのエネルギーがあります。今回のオリンピックはリオでなければなりませんでした。Parabens,Brasil !!!
紀州のブラキチより。

丸木で〜す
さすがはオイヤンええとこついてはりまんな。その通りだすわ。太陽の季節で登場した石原慎太郎が中秋の名月の夜に退場、まさに劇的ですわ。慎太郎はん、月の季節でも書いてたらええ。月と鎌をテーマに躍進する建国60周年を迎えた中華人民共和国を書きなはれ。もう政治家なんか辞めたらええ・・・


南米初の五輪開催決まる=歓喜に沸くコパカバーナ=総会アピールでも譲らず ブラジル新聞メルマガ版より
http://blogs.yahoo.co.jp/yoshijiwada2/1504557.html

写真は、一日明けた10月3日(土)の地元ポルトアレグレのZERO HORA紙及びCORREIO do POVO紙のトップに掲載されていたものをお借りしました。ルーラ大統領のブラジルをPRする貫禄の存在感を感じさせる写真です。誰が小学校しか出ていない元旋盤工だと信じますかね。世界を魅了しました。

南米初の五輪開催決まる=歓喜に沸くコパカバーナ=総会アピールでも譲らず ブラジル新聞メルマガ版より
 2016年オリンピック開催地はリオに決定─2日13時50分にIOC(国際オリンピック委員会)総会場で発表された途端、デンマークのコペンハーゲンと、コパカバーナなどで歓喜の嵐が沸き上がった。
 同日4時からの総会では、シカゴ、東京、リオ、マドリードの順でプレゼンテーション後、12時21分に投票開始。
 まずシカゴ、ついで東京が枠外に去った後、12時30分に行われた最終投票結果は、1時半からの式典で発表された。
 総会でのプレゼンテーションは非常に良くまとまっており、ルーラ大統領の挨拶の後、国際サッカー連盟(FIFA)前会長のジョアン・アベランジェ氏、伯オリンピック委員長のカルロス・アルツール・ヌッツマン氏らが、市、州、国が一体となっての招致であることなどをアピール。
 米国のタイム誌までがオバマ氏以上だったと賞賛したルーラ大統領のプレゼンテーションでは、国民総ての願いであると共に、南米諸国の代表としても立候補したこと、危機からの脱却の早さに見られる近年の伯国の経済力伸長などを訴えた。
 総会会場で放映されたビデオで、コパカバーナの海岸に五輪マークが描き出されて行く場面などには会場からの拍手も沸き、好感触を得ていた後の発表の瞬間、伯国訪問団をどよめきが駆け抜け、抱き合い、涙を流しながら勝利を喜んだ。
 一方、最大の強敵と見られていたシカゴが枠外に去った時点で歓喜の波に包まれたコパカバーナ特設会場には、発表時までに数万人の会衆が集まり、ジウマ・ロウセフ官房長官らも参加した大フェスタが始まった。
 コペンハーゲンやリオでの歓喜の声は世界中に流れたが、開催招致に1億3800万レアル、開催までの諸経費も144億4千万ドルという大きな買い物をした伯国。今後は、宿泊施設の不足、治安対策、交通網整備といった課題克服の責任も負ったことになる。
 07年の汎米大会で利用した19会場に、11の競技会場を新設、一時的な競技場も4カ所設営予定のリオでは、州や国の支援も求めつつ、マラカナンでの開会式まで、2400日余りの準備の時を過ごすことになる。

紙吹雪の中で歓喜のサンバ=開催決定に5万人が湧く ブラジル新聞メルマガ版より
 【リオ・デ・ジャネイロ共同=名波正晴】砂浜の特設ステージに銀色の紙吹雪がずっと降り続いた。ビキニ姿でサンバのリズムに身を踊らせる女性に、天に腕をぐんと突き上げる男性。「パラベンス(おめでとう)」。2日、南米初の五輪開催が決まったリオ・デ・ジャネイロ。青空が広がったコパカバーナ海岸には5万人以上の人々が詰め掛け、決定の瞬間を待ち焦がれ、歓喜に酔いしれた。
 海岸線に奇岩が並ぶリオの名所ポン・デ・アスーカルをかたどった特設ステージ。
午前中から人気の地元ポップ歌手がコンサートで気分を盛り上げた。舞台両脇には大型スクリーンが据え付けられ、コペンハーゲンで開かれている国際オリンピック委員会(IOC)総会の様子が生中継された。市民の多くが米シカゴを有力ライバル視していただけに、シカゴ落選がテロップで告げられると驚きの声が沸いた。
 決定発表の午後1時半すぎ、ステージには歴代の五輪メダリストらが勢ぞろいし「その時」を待った。午後2時前、スクリーンに映し出されたIOCのロゲ会長が厳封された封筒を破り「リオデジャネイロ」と開催都市名を読み上げると、会場は歓声と悲鳴が大きくこだまし、コルコバードの丘のキリスト像を染め抜いた幅約3
0メートル、長さ約50メートルの巨大な旗が会場を埋めるように人々の頭の上に広げられた。
 会場を訪れた技師のエリザベス・カルドゾさん(31)は「今日は素晴らしい1日。五輪は、より良い新たなリオの始まりを象徴する」と声を弾ませた。

(コメント集)
<”Th Day After”の雑感> 早川です。昨夜から今朝にかけてブラジルの報道機関はリオでの開催が決定したニュースで持ちきりです、特に今朝の新聞は分厚い臨時特集号を出すなど其の決定に沸いています。
『今日は、多分、自分の人生における最も感激した日です』とルーラ大統領は10億人のTV視聴者を前に涙ぐみ、白いハンカチでそっと目をぬぐった、なんとも演出効果満点の態度であるがこれはどうしてもブラジル、南米大陸へ招致したいと云う執念の結果として、極く、自然な成り行きであろう、しかし<120年に亘り一度も開催無かったラ米大陸とその民族の劣等感が、これで、拭い去れた>と理解出来るような婉曲的発言が節々に読み取れた。
新聞によると選出当日<最後の紹介>としての場でルーラ大統領は;
1)時は、正に、新興国が脚光を浴びる時代である
2)南米大陸は、今日に至る、開催は全く無かった、
3)ブラジルは<完全なる自由主義>の中で3.000万人の国民が貧困から抜け出した、
4)そして2.100万人が中産階級へと移動した、
5)経済の基礎は堅固で、ブラジルはいち早く世界的な危機から脱出した、
6)ブラジルは世界で10カ国の経済大国の一国であり開催の条件は十分である。
7)オリンピク創設者の精神に基づき、開催は、広く世界的であるべきだ。
何のことはない上記は来年の大統領選への選挙演説であるが、この内容が大変に”COI”各委員に受けた模様である、其の結果が66票と言う圧倒的な結果に繋がったとコペンハーゲンから伝えている、この点はルーラ大統領の戦略が見事に成功したことにあるとも伝えている。
『クリーンなオリンピックを!』これは日本の”Slogan”のようであった、先の鳩山首相の国連での大気汚染問題に絡めてのことであろうが、この問題は日本だけが<独り善がり>に騒いでいる傾向にあるようで効果の程には大きな疑問が残ったようである。、
敗退した日本に対して、何時も生真面目で冗談を知らない日本人を皮肉ってルーラ大統領は『日本人は何時もこうだおはようございます!、今日は!の素早いと挨拶を交わすのみである』
そして『オバマさん、サパテイロさん、鳩山さん、大変哀し結果となり残念です、自分は最高に幸せです』と冗談めいた発言を行った。
いずれにしても、ラテン民族の朗らかさ、ブラジル人のユーモア性、そしてルーラ大統領の天賦などで勝ち取った勝利であろう。最後に、ブラジルのオリンピク招致委員会、リオの皆さん、ブラジルの皆さん、おめでとうございます。
負けたスペイン人は『最終結果は当然の成り行きである』とのコメントを出している。(早川)




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