麻生 悌三のブラジル不思議発見(4)広葉樹の巨大葉 ココローバ
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麻生さんのブラジル不思議発見は、月に1度の2年間程の連載を企画しておられるとの事で本来ならその(4)は4月1日リリーズの予定でしたが麻生さんのたっての御希望でこの広葉樹の巨大葉 ココロ―バは、臨時的に月半ばの3月15日リリーズとなりました。少しスピードアップのようですがのんびり月に一度で出来るだけ長く継続して欲しいですね。木の葉ではバナナなの葉が一番長くアマゾンのオニバスが面積では有名ですが、今回紹介されているアマゾンのココロ―バの葉は、名実ともに常緑広葉樹の葉の中では世界最大の葉だそうです。
写真は、同船者の小山 徳さん自身が写っている写真です。麻生さんが掲載を急いだのも写真提供者の小山さんに早く見て貰いたいとの配慮があったそうです。
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広葉樹の巨大葉 ココローバ
植物の葉の大きいものは、長さではバナナ、面積ではオニハス等が有名だが、1982年にブラジルのINPA(国立アマゾン調査研究所)により紹介された、ココローバの葉は、常緑広葉樹の葉の中では、世界で最大の大きさの葉ではなかろうか。ココロバ(coccoloba 学名
Polygunaceage)はタテ科の植物で、種類は多く、150種類位いある。普通ココローバと云われている、植物は観葉植物でもあり、一名、海ブドウとも言われ、カリブ海、フロリダに多いい。此処であげる、ココローバは最近、アマゾンで発見された、多分、新種の常緑広葉樹で、1枚の葉の大きさは、何と、幅が最大1,58m、高さが2,15mの葉で、これに匹敵する大きさの葉は、他に無いのではなかろうか。
ココローバの樹高は、5−7m、成木の幹の太さは、直径10センチの、ありふれた、樹であるが、巨大葉、5−6枚を1本の樹に付ける。
最初の発見は、ロンドニア州のCaruma地区で、1982年にINPA(国立アマゾン調査研究所)と北伯電源開発会社がダム建設予定地の調査を行った時に、発見した。次に、1995年にマデイラ川流域のJalmari地区で、同じくINPAにより、発見されている。その後、マデイラ川流域の他の地区でも発見が相次いでおり、最近の情報では、エクアドルの山中でも発見されたとの話もある。
INPAでは、この樹の分布、形態、繁殖、化学的組成等の調査を進めている。恐らく、突然変異で現れた新種と思われるが、詳しい事は、まだ分かっていない。
写真は、私達の40年の仲間の、小山 徳さんから提供を受けたもので、マナオスのINPAの資料館で撮影したもの。
添付の写真は1)葉の標本と小山さん 2)標本と採集
3)野生のココロバ
以上
2010年3月15日
麻生
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