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ベルギー戦で同点弾の鈴木 ブラジル武者修行実る 【ニッケイ新聞6月7日より転載】
熱戦を繰り広げている日韓合同のアジア初のW杯は、日本が決勝トーナメント第1戦でトルコに1−0で惨敗し準決勝でのブラジルとの対戦は、夢となってしまった。日本を下し、セネガールに勝ち抜いてきたトルコは26日に再度ブラジルと準決勝で対戦する。少し古いですが、日本は、W杯に置ける歴史的な初めての勝ち点1を緒戦のベルギー戦で挙げる事が出来ましたが今大会日本初ゴールを挙げた鈴木選手がブラジルでの武者修行の経験があるとの事で6月7日付けのニッケイ新聞に出ていた記事を転載して置きます。日本は、予選リーグをベルギーと2−2で引き分けロシアに1−0で勝ち、最終戦チュニジアにも2−0で勝利、勝ち点7を挙げH組1位で決勝リーグに進出し共催国としての役目を十分に果たし今後のW杯への進出、活躍が期待される事に成りいずれ世界の王者ブラジルとの決勝リーグでの対戦も実現する事になると期待しております。


【東京発】ゴール前にこぼれたボールに挑みかかった。思い切り伸ばした右足に、わずかな感触が残った。日本が息を吹き返した同点ゴール。鈴木隆行選手(二六)は、オオカミのようにほえていた。声にならない声で叫びながら、ベンチに駆け寄り、中山雅史選手(三四)に飛びついた。
苦労続きのサッカー人生だった。試合に出られない期間のほうが長かった。
前年にJリーグ優勝を果たし、所属する鹿島アントラーズが最強時代を迎えた一九九七年、遠い異国のピッチにいた。出番に恵まれずフロントに直訴して、ブラジルの地方リーグに武者修行に出ていた。
芝は荒れ放題、シャワーは、水だけ、はい上がろうと必死にボールを追うプロ予備軍の選手たち、汚れた寮に暮らし、サッカーだけをする生活、「おれは恵まれている」日本では味わえないハングリーさを痛感した。「好きなサッカー、とことんまでやろう」と自らを奮い立たせた。
「ボールと敵に挑むファイティングスピリットは一級品だ。彼の活躍がチームを(3部から)2部に引き上げた」当時のコーチ、ジャイメ・フィーニョさん(四九)は、FWとしての嗅覚を認めていた。
二度のブラジル修行、さらには二度のレンタル移籍を経て二〇〇〇年秋、鹿島に戻った。
「必死さが体全体からあふれていた。ひたすらボールを追いかけ、相手にぶつかっていった」と鹿島強化部長の鈴木満さん(四四)。ブラジルでつかんだ貪欲さが、ゴールという果実につながっていく。
昨年六月、コンフェデレーションズカップのカメールン戦、国際Aマッチでいきなり2ゴールの鮮明デビュー。1年後、W杯の大舞台で日本の初得点を決めた。
茨木・日立工高では不言実行タイプの主将。ユース代表に選ばれ、そこで学んだ練習方法や食事管理などをチームに持ち帰り、同級生や後輩たちにどんどん伝えた。無口だが、面倒見のいい男だった。
「荒削りだがパワフル、身体能力も高い」と地元鹿島のスカウトの目に留まった。
「でも大成するかどうか、最後はハート、鈴木にはそれがあった。取って(スカウトして)良かった。あの子の人生にとっても、これで良かったんだと思う」代表チームでの活躍を見守る鹿島スカウト部長の平野勝哉さん(五九)は、感慨深げに言った。

(平成14年6月22日タイプアップ 和田 好司)




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