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南米移住物故者の供養を 10/10/15 サンパウロ新聞WEB版より
香川県出身のパラグアイ移住者の今雪真善さん(1931年生まれの78歳)は、JICAの前身、海外移住振興株式会社に現地で就職され9年勤務後本社採用になりなり以後、アルゼンチン、ブラジル、ボリビア等で勤務中に移住者の葬儀にも何度も立ち会う機会がありその都度一個人として読経して来られたそうですが、58歳で得度、今回20年来の悲願がかない南米慰霊の思いを込めて来伯された。
直接お会いしたことはありませんが、伊豆の大島に富士見観音を建立されアマゾン河で入水された藤川師を思いださせる奇特な方です。『私たちの40年!!』メーリングリストの仲間にも存じ上げておられる方もおられるようです。
サンパウロ新聞の記事をお借りして『私たちの40年!!』寄稿集にもコメントを含めて収録して置きたいと思います。
写真もサンパウロ新聞からお借りして掲載して置きますが、法衣が良く似合う方のようです。今後とも南米で亡くなられた移住者の弔い活動を続けて行って欲しい方です。


元JICA職員の今雪真善さん 体調崩しながらもペルーを行脚中

 【一部既報】「僧になって、南米移住物故者にお経をあげたい」―。幼い頃から般若心経を唱えていた今雪真善さん(78、香川県出身)は、1956年にパラグアイへ移住してから、葬儀に立ち会うたび一個人として読経してきた。どうせなら正式な僧として弔いたいと考え、仏の道へ進むことを決心。58歳で得度してから20年、ずっと思い続けた悲願の南米慰霊を遂げるため、今雪さんは9月30日グアルーリョス空港に降り立った。

 今雪さんは、1931年8人兄弟の四男として香川県で生まれた。真言宗を信仰する両親のもとで育てられ、般若心経を唱えてから床につく毎日だった。また親族にも僧侶がいて、仏教が身近にある環境で幼少期を過ごした。
 56年、農業移民としてパラグアイに渡ったが、同郷の先輩から声が掛かり翌年57年に海外移住振興株式会社へ入社。9年間、イグアス植民地などで現地職員として勤務した後、本部職員に採用され日本、東京に帰国した。本部職員になるも、業務上アルゼンチン、ブラジル、ボリビアなど南米各地への転勤が多く、長く滞在すれば不幸に立ち会うこともしばしばあった。

 パラグアイに在住していたある日、今雪さんはカトリックによる葬儀に出席した。土葬された盛り土に無言で合唱するしか術がなかった日本人移住者の姿を見て、堪りかねた今雪さんは日本から持参していた教本を手に般若心経を唱えた。遺族には喜ばれたが、正式な僧侶でなかった今雪さんは表立って読経することはなく、墓前を目の前にした時心の中で弔いの経を読んだ。

 信仰心の篤い母親に南米での葬儀の体験を話すと、「それはいいことをした。同じお経をあげるなら僧としてあげたほうが功徳がある」と出家を勧められた。子どもの時から仏教を身近に感じ、大阪勤務時代にも文化センターで経典の講義を受講して密教の厳かさにひかれていた今雪さんは、母の提案に迷うことなく頷いた。
 ボリビア支部長を務め、四国支部に異動になった今雪さんは定年を控えていた。58歳の時に、郷里の善通寺で得度し、定年後の93年に住職の資格を得た。
 その後、香川県からパラグアイへ日本語教師として1年間の派遣、帰国後香川県内の愛染寺と六万寺の住職に就き再建に携わった。
 今年8月六万寺を辞め、ついに当初の目標であった南米慰霊への旅の支度に掛かった。
 アルゼンチンのブエノスアイレス、ミシオネス、パラグアイのイグアス移住地、ボリビアのオキナワ移住地などを訪れる予定を組み、9月29日日本を発った。

 はやる気持ちを抑えられず、グアルーリョス空港に到着したその足でイビラプエラ公園内のブラジル日本移民開拓先没者慰霊碑を参拝した。同行した従兄弟2人と市内観光をするつもりだったが、飛行機搭乗中から感じていた体調不良のため宿泊先に1人で向かうことにした。
 今までに感じたことのない体調の異変に不安を感じた今雪さんは、朝を待たずに病院へ向かった。特に病名は告げられなかったが、過労による不調と診断され、3日間入院した後、カンポ・リンポに住む兄の家で数日間療養することになった。

 そのため当初予定していた日程が大幅に狂い、思うように法要が行えなくなった今雪さんは、「日本出発前、無理をしたのが祟ったのか」と悔しげな表情を見せるが、「一度で終わらせてはいけない。これも何かの導きかな」と前向きに捉えている。
 体調がまだ完全に良くなったわけではないので、今回はペルー、リマから30キロほど離れた場所にある共同墓地への参拝のみに断念した。
 「これで仕舞いにしたくない。移住に関わった者として、南米で苦労された方々を弔わなければ、ここまで来た意味がない」と、南米法要の旅への決意を新たに、10月13日ペルーへと飛び立った。

2010年10月15日付

(コメント集)
和田 さん
今雪真善さん ペルーを行脚中拝承しました。
東京の工藤です。
察するに、ペルーのワラル野菜センターの宮川氏・中西氏・金良氏のご冥福をお祈りする目的で、旅たちされたと推察いたします。
三人が私と生き別れたのが、1992年4月8日です。
7月12日の夕方・ブラジルで三人の訃報を日本からの電話で知りました。あとは筆舌に尽くしがたい悲しみ・苦しみです。
私も機会があれば・ペルーの三人のご冥福を祈る目的でワラルを訪問したいと思います。
合掌

工藤さん
工藤さんのぺル滞在当時のお知り合いの方(お仲間)が3人も無くなられているのですか?詳しい事情は知りませんが悲しい出来事だったようですね。
供養に行かれている今雪さんと御一緒に皆さんのご冥福を祈りたいと思います。
ところで愈々明日(日本では今日)ですね。阪神は能見で先勝を狙うのでしょうね。3番勝負ですから狂うとアウトですね。六甲颪を歌えたら教えて下さい。

工藤さん
今雪さんの写真を何とか苦労して取り込みましたのでBLOGにも掲載して置きました。直接お知り合いの方なら懐かしいでしょうね。
阪神―巨人始まりましたか?インタネットでは見ないで工藤さんの速報を待つようにしますので結果を知らせて下さい。頑張れ阪神!!

工藤さん
慌ててしまい肝心のBLOGのURLを記載するのを忘れました。
URLは下記です。
http://blogs.yahoo.co.jp/yoshijiwada2/20327649.html

工藤さん/和田さん
ペルーで亡くなられた宮川さんは、私が学んだアルトパラナ農業講習所の先生(私は二期生)をやって居られ、後、農事試験場長となり、1年ほどアルバイトでお世話になった方です。
園田



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