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麻生 悌三のブラジル不思議発見 (18)  アマゾンの子守カエル    
5月の麻生悌三さんのブラジル不思議発見は、アマゾンの子守カエルです。
今回は付録が2件紹介さえており【アマゾンサウルスマラニェンセ(恐竜)】と【爪馬鶏(ツメバケイ)−始祖鳥の生き残りか】です。2件とも独立した不思議発見を形成しても良い話しなのですが、惜しげもなくおまけ(付録)として公開しています。まだ暫くはこのブラジル不思議発見は継続するとの事で安心しています。
付録にも関係写真を送って頂いているのですが、寄稿集には1葉しか掲載出来ないのでピパピパ、ポ名Sinela=草履の写真を使用しています。川底に張り付いているそうですが、異様なカエルですね。まさに不思議発見です。


ブラジル不思議発見 −18 アマゾンの子守カエル
アマゾンに和名コモリガエルと呼ばれるカエルが生息している。(学名ピパピパ、ポ名Sinela=草履)体色は茶褐色で、成長すると15cm位の大きさになる。バンザイした格好で川底に張り付いたようにしているカエルで、草履に格好が似ている事から、現地では、sinela=草履と呼ばれる。陸に上がる事はなく、一生を川の中で過ごす完全水性で、このカエル、受精した卵をスポンジ化した、メスの背中に埋め込み、(埋め込み作業はオスが行う)、背中で孵化させ、幼生期=オタマジャクシをメス親の背中で過ごし、カエルの形に育ってから、背中から、飛び出す、珍しい生まれ方をする。
又。前足は後ろ足のような、水かきの付いた足ではなく、突起のような格好で、水をかき分ける、機能しか無い。又その指は星形をしており、その突起が触覚のような働きをし、獲物の水生昆虫に触れると、水ごと吸い込んで、捕食する。又、舌を持たない。繁殖や姿が特異な進化した、カエルである。用、不用学説を唱えた、フランスの博物学者ラマルク先生(1800年頃)が聞いたら、さぞ喜びそうなカエルである。
写真はピパピパ

付録 アマゾンサウルスマラニェンセ(恐竜)
アマゾンのマラニョン州のジャングルで1990年にリオ連邦大の考古学チームが1億1千年前(白亜紀後期)の化石を発見したと2004年に発表した。マラニョンのアマゾンサウルストなずけた。この恐竜は草食性で体長10m、体重10トン竜脚類のデイブロドクス科に属する。ブラジルで発見された化石では最古である。然し、恐竜としては小型である。高温多湿のアマゾンでは、有機物の分解が早く、古生物学の研究は進んでいなかった。今回の化石は、アフリカ北西部で発見された恐竜の化石と類似点も多く、かって、アフリカと南米が一つの大陸(ゴンドワナ大陸)だった証拠と述べている。尚、恐竜は6500年前の環境変化で絶滅している。写真はアマゾンサウルマラニエンセの想像図

付録 爪馬鶏(ツメバケイ)−始祖鳥の生き残りか
鳥類は恐竜から派生し、恐竜は爬虫類が進化したと云われている。
アマゾン一帯に広く棲息している鳥で和名爪馬鶏(ツメバケイ)英名(Hoatzin)ポ名
cigana と呼ばれる鳥は体長は50cm、体重800g程で数十羽群れをなし川岸に営巣する。雌雄同色で茶褐色、黒、白の派手な羽色で頭部には冠があり、格好は孔雀に若干似ている。飛ぶのは得意ではなく、数十メーター滑空する程度だが、木の葉しか食べない特異な食性を持っているのため砂のうは退化しているが、そのうは発達し消化機能まで持つっている(普通鳥類では、そのうは貯蔵機能しかない)。又、この鳥の雛は生後2−3週間まで両翼に2つずつの爪を持っており、抜け落ちるまで爪を使って移動する。猿などの外敵が侵入すると、目もまだ見えないであろう雛が、巣から飛び出し、水に飛び込み、潜り、泳ぎ、外敵が去ると、岸に上がり、木を登って、巣に戻る、驚くべき本能と運動能力を持っており、翼に2個ずつの爪を持ち、手のように使用する鳥は爪馬鶏の雛だけである。(成鳥すると爪は抜け落ちる。又、泳げないし、潜水もできない)。
1860年にドイツでジュラ紀(1億5千年前)の地層から、鳥の先祖だろうと云われている始祖鳥の化石が発見された。口に歯を持ち、翼に爪を持つ体長50−70cmの鳥である。ツメバケイの雛と格好が良く似ている。爪馬鶏は1目1属1科の鳥で、DNAを調べるとカッコウに近い鳥らしい。幼鳥時の生後3週間だけの間だけとはいえ、アマゾンに恐竜から進化した鳥の元祖に、雛の間2週間とは云え、そっくりな鳥が現存していることにはロマンを感じる。
(写真は成鳥の爪馬鶏と雛と始祖鳥の想像図)

以上
2011年5月1日
麻生。



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