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麻生悌三のブラジル不思議発見 37 新世界(中南米)の猿
麻生悌三さんのブラジル不思議発見、12月号は、新世界(中南米)の猿です。日常生活では犬、猫が一番人間に近しい存在ですが、猿も犬と共に犬猿の仲として童話にも出場するし動物園でも人気者ですが、この猿が旧世界の猿(狭鼻類)と新世界の猿(広鼻類)の2種類がいるとの事は知りませんでした。鼻の孔の間隔と向きが違うとか。写真で見れば成程と感心しますが、良く勉強されたものです。
麻生さんのブラジル不思議発見は来年中ごろまでは継続するようですが既に次の新しい企画も検討中との事です。何が飛び出すか楽しみですが、暫くはこのブラジル不思議発見が続くとの事で胸をなぜ下ろしています。
麻生さん出来るだけ継続して下さい。有難うございます。
写真は、お猿さんオンパレードで送って頂いていますが、一枚しか使用できず残りは、BLOGでご覧下さい。



ブラジル不思議発見 − 37 新世界(中南米)の猿
猿はアフリカ、アジアに生息するサルを、旧世界の猿と云い、狭鼻類(鼻孔の左右の間隔が狭く、前を向いている)とも呼ばれる。一方、中南米に生息するサルは新世界の猿と云い、広鼻類(鼻孔の間隔が広く、外を向いている)とも呼ばれる。旧世界の猿の生息範囲は、欧州ではジブラルタルに生息が見られる以外ない(ジブラルタルにはアラブ人がペットとして持ち込んだ猿が増えたのが理由と云う説明が有力)。又、その北限は青森県の下北半島である。新世界の猿は中南米一帯に拡散しているが(北米には生息なし)、2500年位前に、アフリカから流木と一緒に流されて南米に来たと云われている。2500年前のボリヴィアの地層から、最古の猿の化石が発見されている。2500年前の大西洋の幅は、ブラジルの最東端ナタールからセネガルまで凡そ、500kmぐらいだろうと云われている。(今日の距離は1400kmある)大暴風があって、森林ごと流されたと考えられる。
猿は4500年前位に、原猿としてアフリカで発生し、原猿はマダガスカル島に生息する獣面のキツネ猿類が最も近いと云われており(アフリカより流された)、アフリカに残った旧世界猿は、三千年前の地球の寒冷化、乾燥化の環境の中で、淘汰、進化し、種族間の闘争の激化から、肉体が大型化した猿や知能が進化した猿が登場する。鼻孔間隔を狭め、肺を守り、防寒対策をとる必要があり、狭鼻類となった、と云う仮設も生まれる。一方、南米に流された猿は、原猿(獣面で鼻孔は外を向き、間隔は広い)であり、独自の進化を重ねて、50種類に分科したものと考える。広鼻類はオマキサル、マーモセット、タマリン、リスザルの4属があり、多くは樹上性で昼行性である。高温湿潤の気候で、鼻孔を広く開き、外に向けた孔から、呼吸を行い、体温の調節や防暑対策にも役立つているのではなかろうか
―新世界猿、旧世界猿の平行進化
両方の猿とも原猿のとんがった獣面から平たい、猿面に進化している。隔絶された、両世界で独自に進化して来たが、猿に共通の進化がある。
旧世界猿         新世界猿    共通点
コロサル         クモザル    手の親指が退化
フクロオナガ       ホエザル    声の器官が発達。大声をあげる。
チンパンジー       オマ      2足歩行が出来る。道具を使う。
テナガザル        クモザル    手が長い。
―南米最少の猿と最大の猿
1988年にマダガスカル島で発見された、ネズミキツネサルの体重は100グラム以下なのでピグミーマーモセットは世界最小の猿の地位を明け渡したが、南米では最小の猿である。地球上には200種類の猿がいて、体重200kg以上のゴリラから100グラム以下の極小猿まで生息している。
             ピグミーマーモセット     フサオマキサル
頭から尾までの体長    17−19cm        30−56cm
体重           120−180g       2−4kg
出産           年2回可能          2年に1回
出産数          双子(猿には珍しい)     1頭
子育て          親兄弟共同育児        親兄弟群れ共同育児
群れ           10−40頭        家族単位、異種猿とも群れる 
知能           普通             極めて高い

人とチンパンジーとのDNAは99%同じである。チンパンジーと日本猿の距離よりも、
人とチンパンジーの距離の方が近い。又、類人猿(チンパンジー、ゴリラ、オラウンター)
と猿との形の差はしっぽの有無だけである。

附録 タマリン属猿の形態
タマリン属猿は小型サルで、大型のライオンタマリンで体長20−40cm、体重650−710グラムでアマゾン上流のコロンビア、ぺルー、ボリヴィアの密林に生息しているサルで、顔、形が独特の形態をしている。写真はライオンタマリン(ライオンのような鬣を持ち、前身は黄金色―海岸山脈に棲息)、ワタボウシタマリン(綿の白い帽子のような頭部)、シロクチタマリン(口の部分が白い毛で覆われている)、皇帝タマリン(カイゼルひげを生やした猿)等それぞれ特徴がある。何故、タマリン属猿に限って、独特の進化を遂げたのだろう。
かって,ダ=ウインがニューギニアのゴクラクチョウ(極楽鳥)の華麗な美しさの進化に
疑問を抱き、考察した結果、生存競争に勝ち抜くための進化と結論に達した。タマリン属猿に関しても、ダーウイン先生の結論通りだと考える・
(写真は4種のタマリン、ライオンタマリン、皇帝タマリン、ワタボウシタマリン、シロクチタマリン)

附録 ウアカリ ヴェルメーリョ (Uacari Vermelho)
アマゾンの猿には、可笑しな顔をした猿が多いいが、このウァカリもその代表的猿で、
顔表面に脂肪がほとんど無く、毛細血管が顔面に浮き出ている。従って、顔は赤色で、顔の表情で仲間同士で、コムニケーションも行う。体長は30−40cm,尾長10cm、
体重1,5−2kgの小型サル。雨期に水没する、アマゾンの水中林に生息し、残った先端の木々を生息場所にしている。雨期には、肉食獣も近寄れず、空中よりの,猛禽類の攻撃さえ注意すれば、安全地帯である。体色は白、茶色等ある。これに対比する顔の猿は
ホワイト フェース モンキーで顔に白い毛が生え、目立つ顔である。
(写真はウァカリとホワイトフェースモンキー)
2012年12月1日
麻生



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