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第27回バーチャル座談会【ブラジルワールドカップを語る!!】(その11=最終回)
【ブラジルワールドカップを語る!!】(その11=最終回)では、ブラジリアにおける3位決定戦、オランダ3-0ブラジルとマラカナンスタジアムで行われたドイツ1-0アルゼンチンの決勝戦が話題に成りました。番外編として初戦を仕切った西村主審の話題、噛み付き男として有名を馳せたウルグアイ選手初め幾つかの話題を番外編として記録して置く積りですが、この(その11=最終回)で持って27回バーチャル座談会を終了出来る事になり大会終了後40日近く経ってしまっていますが、何とか終了出来た事を喜びたいと思います。
沢山の発言を頂いた皆さんにお礼を述べさせて頂きます。特に粗、全試合の速報を送って頂いた麻生さん、適切なコメントを頂いた古谷さん始め常連の皆さんには、何年後かにアクセスすると2014年の6月―7月のブラジルに置けるW杯の出来事を思い起こす縁に成ればと皆さんのご発言を丹念に拾い集めたました。
写真は、やはり優勝チームドイツの選手が掲げるW杯を使う事にしました。


キャンバン: 緊張感のある良い試合でした。アルゼンチンの守備陣は、ロッベン、ファン=ペルシ、スナイデルに仕事をさせませんでした。詳しい感想は、TBしておきます。

和田:キャンバンさん有難う御座います。アルゼンチンは頑張りましたね。決勝は、南米とヨーロッパの対決になります。どちらが勝っても良い試合を期待したいです。

松川: ワールドカップはユニフォームメーカーの勝負の場でもあります。
準決勝はちょうど NIKE と ADIDAS の対決となり、ADIDAS ユーザーのドイツとアルゼンチンが NIKE ユーザーのブラジル、オランダを尻目に決勝進出を決めました。
つまり今大会も ADIDAS が世界チャンピオンのユニフォームメーカーとなることが決まりました。前回はスペインが ADIDAS ユーザーでした。

和田:: 松川さん 面白い観点からの捉え方ですね。矢張りADIDASが世界チャンピオンですか?日本の選抜軍は、ミズノですかアシックスですか?まさかADIDASではないでしょうね。

麻生: 和田さん 日本チームのユニフォームはADIDASの筈ですよ。

和田:ブラジル0-3オランダ 3位決定戦にも敗れる!!
ブラジリアで行われたW杯3位決定戦は、ブラジル0−3オランダで完敗、準決勝での1−7の歴史的な屈辱的と云うより喜劇的な敗戦の後遺症を引っ張り終了してしまいました。前半のペナルテイは、よしんば反則と判断してもペナルテイ アレアの外でペナルテイではなかったし2点目のゴールは、明らかにオフサイドからのゴールで無効。2点とも曖昧な判定だと私は見ました。何とか後半早めにゴールを奪い2−2でPK戦を期待したのですが、時間だけが経過して行き試合終了間際にまたゴールを入れられ結局3-0で完敗してしまった。
私的にはドイツに負けた時点でW杯は、終了してしまっていたのですが、惰性で今日の3位決定戦をTVで観戦、まずいビールをがぶ飲みしピポカを食べて時間経過を待ちました。
明日のアルゼンチン―ドイツの決勝戦も観戦する積りですが、正直言ってどちらが勝っても冷静に結果を受け入れる事が出来ると思います。ブラジルが脱落した時点でブラジルのW杯は、終了してしまっているのですから。。。
不思議と皆勤で速報を送って呉れていた麻生さんが今日は、前半が終わっても速報が入らず同じ思いをしておられるのかと想像しました。

和田:一部書き足し下記BLOGに掲載しました。写真は後で適当なものを掲載します。
http://blogs.yahoo.co.jp/yoshijiwada/47685406.html

キャンバン: 残念でした。17分に2点目取られた後ドイツ戦のようにパニックになってずるずるいかなかったことだけが救いでした。サッカー王国の崩壊を生きているうちに見るとは思いませんでした。
TBさせていただきます。

和田: キャンバンさん 何時も素敵なBLOGの書き込みをトラックバックして頂き光栄に存じます。
私のBLOGでは、ブラジルが1−7でドイツに敗れた時点でブラジルのW杯は終了してしまっているのですが、惰性で今日も3位決定戦をTVで観戦しました。王国の崩壊をより印象付ける恥の上塗りとなってしまいました。
明日は、アルゼンチンが勝つといます。FLW下さい。
サッカーは、何が起こるか分からないのが魅力ですね。これまでは、サッカーでは、随分嬉しい、楽しい思いをさせて貰っていただけに今回の準決勝、3位決定戦の10対1の連敗は、こんな事が有り得るのと云うネガチブの驚きでした。これでブラジルのW杯は、完全終結。悔しい思いだけが残るブラジルW杯でした。世界の皆さんを落胆させてしまい申し訳有りませんでした。私が誤っても仕方がないですが。。。

キャンバン: 本場ブラジルの方々の熱の入ったブログコメントの応酬は、読んでいて楽しいものです。サッカー後進国の日本からつたないブログをお送りしていますが、奇しくも「王国の崩壊」では一致点があり、妙に安心しております。決勝戦が楽しみです。私は、ドイツ有利と考えております。
身の程知らずに「優勝、最低でもベスト4」などと言っていた日本のサポーターから、ブラジルのことは言われたくないと思われるかもしれませんが、勘弁してください。
ブラジルは、日本においても、否、世界中で、『サッカー王国』としての尊敬とあこがれの対象でした。常に勝つとは言えないまでも、美しく、華麗な試合運びをし、そのプレーは尊厳に満ちておりました。従って、各国の代表チーム以外を応援するとしてらブラジル・・・という声は多かったと思います。
そのブラジルが、ドイツに2点取られた後、パニックになったかのように立て続けに3失点を重ね、前半29分で5-0になったドイツ戦。同じく前半19分までに2失点し、パニックにならないまでも、中盤を省略してロングボールに頼ってしまったオランダ戦。結果だけでなく、美しく華麗なサッカーという「王国」の威厳や輝きを失ってしまった試合運びでした。目の肥えたブラジルサポーターがいずれの試合の終盤ブーイングで応じたのも無理もないと思われました。
残念ながら過去半世紀以上「王国」と呼ばれた偶像は、崩壊したと思います。復活を望むものですが、次回大会にネイマールが残っていても彼一人で、どうすることもできないと思います。苦難の道と思いますが、代表チームが世界レベルになるにはあと半世紀を要する国よりは、はるかに可能性があると思います。
つたない意見で申し訳ありませんでした。

和田: 日本の方にもこのバーチャル座談会に参加頂き感謝しております。なかなかのサッカー通で連日W杯に付いて詳細なコメントをしておられ参考にさせて頂いています。サッカーを通じての交流が今後とも続くと嬉しいです。今後とも宜しくお願いします。

麻生:W杯ブラジル対オランダ 皆様 開始2分、右サイドから突入してきた11番がPKアエレアすれすれでDFチャゴ シルバのファーウルを誘い、PKで1点先取される。
17分オランダの早いカウンターで、センターの防御が空いた隙を5番にシュートされ2点。オランダ2対ブラジル零で前半終了。
前回の大量失点から、ブラジルが立ち直っているかどうか見る試金石だが、要のチャゴが戻っても、まだマークが甘く、カウンターに晒されてしまう。オスカーをセンターFW、ウィリアンをサイドに、好守は前回より格段と良くなっており、後半に期待したい。

麻生:皆様 後半、ブラジルの攻撃を凌いだオランダが45分ロスタイムで、得意のカウンターで11番ロッペンのパス玉を7番が絶妙のセンターへのロングシュートを右からセンターに繋ぎ、突進してきた20番が蹴りこんで、3点目をあげ3位決定戦はオランダ3対ブラジル零で敗れた。オスカーがPKアエレアで倒されたのは明らかに誤審であり、イエロウカードを逆にオスカーに出したが、本来ならPKでブラジルが1点とれている。
然し、サッカーの実力は文句なしにオランダで、ブラジルはスピード、シュート力、連係プレイでオランダのレベルに達していない。実力通りの結果である。

和田:麻生さん 配信がちぐはぐになっただけで今回も前半戦の速報のコメント送って頂いていたようですね。愈々、残り1試合明日は、決定戦です。ドイツが勝てば4度目、アルゼンチンが勝てば3度目のチャンピオンになります。ブラジル南部ではドイツ移民が集中しておりRS州内では、ドイツ応援が圧倒的なようです。地続きでアルゼンチンとは仲が良い方ですが、事サッカーではライバル意識が強くアルゼンチンには勝って貰いたくないと云うのが心情のようです。私は、やはりドイツに4回目の優勝でブラジルに近ずいて貰いたくない事、南米開催ですので南米のチームに勝って貰いたいと云うのとブラジル開催のW杯では、隣国のウルグアイ、アルゼンチンに勝たせて遣ったとの実績を残して置きたいと思います。大方の地元民に反して我が家では唯一メッシ―のアルゼンチンを応援したいたと思います。結構点が入って3−2か、2−1でアルゼンチンの勝ちと見ます。

都賀:皆様 W杯2014年は実質終了!2018年を待ちます。

古谷: 和田さん、皆さん ブラジルは零対参で敗れました。二点目の失点は、Off-Sideでなかったか?と思っていますが、後の二失点は反論のし様の無いものでした。要するに、Neymarを欠いたと申せ、どうみてもブラジルの実力は劣っていました。残念乍ら、当然の結果です。
ブラジルの選手も殆どが欧州でプレーしていますので、個人的には技術・体力が劣っているとは思いません。敗因は一にかかって、組織的なプレーが出来なかった事、選手一人・一人に戦術眼が無かった事です。早い話が、ブラジル伝統の個人技に走りすぎ、プレーの速度が遅かった事です。又、今日は守備に重点を置いたシフトでしたので、前方への球の供給はロングパスに頼らざるを得ませんでした。これでは点は取れません。攻撃も守備も全員で組織的に行う、これが、今後ブラジルが目指すべき道です。欧州に勝つには、欧州のやり方を学ぶしかありません。
06月(大会前)のFIFAのランキングは、ブラジルが04位、オランダ15位でした。又、今日の試合で、球の支配率はブラジルの方が高かった、にも拘わらず、何故零対参で負けたのか?
プレーの仕方が間違っていたとしか、言い様がありません。
誰が次の監督になるのか存じませんが、二年後の五輪大会を目指して、組織的なプレーを行う様National Teamを強力に指導して欲しいと願っています。

和田: 32日間のブラジルW杯、ドイツの優勝で幕を閉じる!!
ブラジルW杯、大会32日目の7月13日(日)の午後4時キックオフの最終戦、優勝決定戦がリオのマラカナン スタジアムで開催された。
優勝戦に相応しい今大会屈指の名勝負となり90分ではケリが付かず延長に入り延長後半にドイツの22歳の若い補欠が注ぎ込まれ左サイドからのパスを胸で受け左足で右サイドのぎりぎりにクロスシュートを決めてドイツの凱旋ゴールを決めた。
残り6分、アルゼンチンも必死の攻撃を続けロスタイム終了間際にFKを得てメッシの見せ場を作ったが最後のキックは、ゴールの遙か上をボールが飛んで行き万事休す。イタリアの主審がホイスルを吹き試合終了。24年振り4回目のドイツの優勝で全試合を終了。これと云った事故もなく32日間、全試合を実施、無事にブラジルW杯の幕を閉じた。色々な話題、準備が間に合うのかと心配されていたブラジル大会も事無く終了した。ドイツの優勝をブラジリアで喜ぶメッケル首相と横を向いて悔しがっている?ジルマ大統領が移し出されていたが印象的な光景と映った。
初戦を仕切った日本の審判団の西村主審は、第4副審として再登場は、したものの格下げ処分を受け、ウルグアイの噛みつき男、ネイマールをひざ蹴りして負傷させたコロンビア選手、メッシ、ネイマール、ロドリグエスの世界三大高給取り選手のそれなりの活躍と色々話題多い大会も終了した。
バーチャル座談会としてこの期間に皆さんが投稿、書き込み、語られた内容を何とか記録に残して置きたいと思っており、作業を始める積りですが、どれくらいの期間と労力が必要か?想像も着きません。ご協力頂いた多くの皆さんに篤くお礼を申し上げます。有難うございました。

キャンバン:中々点が入らなかったけれど、双方とも良い緊張感の中での試合だったと思います。ドイツは、ブラジル王国を崩壊させた勢いがあり、アルゼンチンはメッシが止められて、機能しなかったのがいたかったですね。観戦記をTBしておきます。

和田: 有難う御座います。矢張りドイツに勢いがありましたね。勝つべくして勝ったと云えそうです。長年の備えの結果でしょう。
32日間のブラジルW杯をFLWして来ましたが、最終戦のBLOGに置ける解説は、秀逸で私のBLOGに全文をトラックバックさせて頂きました。
バーチャル座談会『ブラジルW杯を語る!!』に参加された皆さんにも是非読んで貰いたいと思っています。
出来たら『私たちの40年!!』ホームページにも収録し残して置きたいと思います。有難うございました。
http://blogs.yahoo.co.jp/yoshijiwada/47687818.html

キャンバン: 和田様 ブラジルの方々の混じって、私の記述が取り上げられるのは、汗顔に至りですが、光栄でもあります。いかようにもご利用ください。お仲間から、私のブログにコメントいただければ幸いです。

古谷: 和田さん 貴信に「日本の審判団の再登場は、最後まで見られず」とありますが、西村雄一審判は12日(土)の伯国対和蘭戦で第四審判(副審)を務めました。選手交代を告げるボードを掲げていたのをご覧になりませんでしたか?第四審判とは、主審に事故があった場合、代わって主審を務める審判です。
それ以前の予選リーグで、Honduras 対Ecuador戦でも副審を務めています。

和田:古谷さん 気が付きませんでした。バーチャル座談会の最終稿では訂正して置きます。
有難う御座います。事実上の格下げ処分を受けていたのですね。

富田: 古谷さん、W杯開催中、麻生、古谷解説員のコメントを楽しみにしていました。有り難うございました。
さて、西村審判の件は、FIFAは、3日間の協議の結果、主審から第4審判への格下げを決定したとのことです。FIFA は誤審を認めたことになります。

丸木で〜す サムライブルーがへたってもたんで、ナデシコジャパンに頑張ってもらいたいと思ったら、来月5日から24日までカナダで開催されるW杯U20Fに日本は出場しないとか。’
www.fifa.com/canada2014">http://www.fifa.com/canada2014
決勝戦が韓国対北鮮になったら世紀の決戦!

麻生: 丸木さん ナデシコU20のアジア予選で、日本は失点差1で中国に出場権を掻っ攫われました。韓国に2−0の敗退と格下の中国との引き分けが原因です。2015年6月ののなでしこのW杯出場は決定しておりますので、ブルーの分まで頑張って欲しいですね。

和田: 麻生さん W 杯の最終戦の速報がなかったのでPCの故障かと心配しておりましたが、丸木さんへの返信を送っておられるのでPCの故障ではなかったようですね。
『ブラジルW 杯に付いて語る!!』のバーチャル座談会の主力投稿者として全試合の速報を送って頂きましたが、最後の優勝戦だけは、速報がなかったのでバーチャル座談会の締めとして何かコメントをお願いします。

麻生: 和田さん PCの故障です。専門家に見てもらいます。発信(発信済みのサインは出ますが出ていなし)メイルの実際の発信に24時間かかっています。

麻生:W杯ドイツ対アルゼンチン 皆様 ドイツは攻撃陣が積極的に前に出てプレッシュアーを掛ける。アルゼンチンは全員守備で司令塔メッシが前線に残りカウンターの先頭を切るスタイルで白熱する。アルゼンチンに決定的なチャンスがくるも、惜しくも絶好のシュートを外す。ドイツも圧力をかけ続けるも得点にならず前半、零対零で終了。アルゼンチンの好守とエースメッシの活躍が目立った。

麻生:皆様 激しい攻防が続いており、若干、ドイツが優勢ながら、アルゼンチンはメッシが先頭に早いカウンターでドイツを揺さぶる。後半も、得点なく、延長戦に突入する。

麻生:皆様 延長戦前半も決着がつかず、後半に持ち越した。双方、死力を尽くしての劇的な攻防だが体力的には限界に近かった。
動いたのは、延長後半8分、ロングパスを受けたFWが右サイドよりクロス。センターに走りこんだ、18番が胸で受け、左足でシュート。GKが反り返ったがとめられず、ゴール。1点を上げ、1対零で決勝戦をドイツが制した。スタンドのメルケル首相も貴賓席からの要人の握手攻めにあっていた。決勝戦に相応しい、白熱した攻防で見ごたえがあった。

和田: 麻生さんの決勝戦ドイツ対アルゼンチンのコメントも無事届きバーチャル座談会を締める事が出来ました。大会期間中、テレビを見ながらの速報を送り続けて頂き大変有難うございました。

和田:バーチャル座談会『ブラジルに置けるW杯に付いて語る!!』を終えるに当たり締め括りとしてお馴染みのサンパウロにお住みのフットボールじゃなリストの沢田 啓明さんが日本経済新聞に書かれた≪「失意の王国」ブラジルは出直せるか≫を久し振りにお借りして締めとさせて頂きます。このスプレッドまでをバーチャル座談会としてホームページに残す作業を始めたいと思います。沢山の方に自由に語って頂き32日間のブラジルに置けるW杯の時期に書き込まれた内容を永久保存して置きたいと思います。次回はロシア大会、日本の躍進とブラジルの失墜した名誉挽回を期待したい。それまでこのML,BLOG、HPが続いておればまたロシア大会に付いても皆さんと一緒に語り合いたいです。参加有難うございました。
「失意の王国」ブラジルは出直せるか(沢田啓明)
 サッカーは意外性に満ちたスポーツだ。時として信じられないようなことが起きる。しかし、開催国で優勝することしか考えておらず、メディアと国民からも優勝しか期待されていなかったブラジル代表が、このような結末を迎えるとは誰も予想しなかったはずだ。
サッカーW杯3位決定戦で、オランダに完敗し、ぼうぜんとするブラジルイレブン(12日、ブラジリア)=共同
 ベロオリゾンテでの準決勝ドイツ戦(ミネイロン競技場)で起きたことは衝撃的だった。11分に先制を許すと23分からの6分間に4失点。選手たちは相手のパスに振り回されてピッチ上を夢遊病者のようにさまようだけ。国内メディアは「アパゴン(停電)が起きた」と表現した。
 3位決定戦も、決して軽視していたわけではない。勝って大会を終えることはドイツに大敗して傷つけられたイメージを多少なりとも回復する効果があったはず。スコラリ監督はベストメンバーを送り出した。
 しかし、「ミネイロンの惨劇」から4日たち、主将のチアゴシウバが戻ってきても、選手たちは精神的にまだ立ち直っていなかった。開始早々に失点し、ほとんど抵抗できないまま完敗。試合後、スタンドからは痛烈なブーイングが起きた。
 ブラジル国内では、この大会で国民が受けたショックと1950年大会の「マラカナンの悲劇」の際のインパクトと、どちらがより大きいかが議論されている。意見はほぼ半々のようだ。
 50年大会のブラジルは南米でもウルグアイ、アルゼンチンを追いかけるサッカー新興国だった。国民が打ちひしがれたのは事実だが、この敗北を糧としてサッカー強国への道をひた走った。
 現在のブラジルは当時とは立場が異なる。だからこそ、この大会の最後の2試合で10点も奪われて連敗したことは、よりショックが大きいような気がする。
 ブラジルサッカー連盟は、2012年3月に当時の会長が金銭汚職疑惑を追及されて辞任して以来、しかるべき役割を果たせていない。また、国内クラブは優れたCBやボランチは育てられても、かつてのように世界トップクラスの攻撃的MFやFWを生み出せなくなって久しい。
その理由についてクラブの下部組織を取材する度に育成担当者の意見を求めてきた。「大都市周辺で草サッカーをするスペースがなくなった」「子供の遊びが多様化した」と説明されることが多いのだが、本当に納得する答えに巡り合えていない。原因がはっきりしないのだから事態はより深刻といえる。
 敗軍の将となったスコラリ監督に対しては、さすがに厳しい批判の声が出ている。ある地元紙の読者アンケートでは68%の人が「外国人監督を望む」と答えており、スペイン人のグアルディオラ(現バイエルン・ミュンヘン監督)待望論などがある。選手だけでなく監督に関しても人材不足という認識が広がっていることがうかがえる。
 来年は6月から7月にかけてコパ・アメリカ(南米選手権)があり、後半には早くも18年W杯の予選が始まる。「このままでは中堅国あたりに負けて史上初の予選落ちもある」。そんな悲痛な意見が出始めている。
 個人的には、ブラジルが「サッカー王国」のプライドをかなぐり捨て50年当時のように連盟、クラブが「世界の頂点を極めるのだ」という理想に燃えて出直すことができるかどうかが、王国再建のカギと考えている。
▼マラカナンの悲劇 ブラジルで開催された1950年W杯の決勝リーグ最終戦、リオデジャネイロ・マラカナン競技場で、引き分けでも優勝だったブラジルはウルグアイに1―2で逆転負けして初の世界一を逃した。約20万人の大観衆の前での敗戦は、ブラジル国民にとって悲嘆の記憶として共有されている。


フットボール・ジャーナリスト 沢田啓明氏
沢田 啓明(さわだ・ひろあき) 1955年山口県生まれ。上智大学卒。サンパウロに在住しフットボール・ジャーナリストとして日本の専門誌などに寄稿。著書に64年前のW杯を描いた「マラカナンの悲劇」(新潮社)などがある。

キャンバン: 和田さん ブラジルの再建はドウンガ氏に委ねられっました。規律を重視し、やや守備的な彼のサッカーは、準決勝、3位決定戦での失点の荒しに対するシェルターになるかもしれませんが、ブラジルでは南アフリカ大会での準々決勝敗退と、そのスタイルが守備的だとして評判がよくないようですが、いかがお考えになりますか?

和田: ニュースが早いですね。DUNGAは、ポルトアレグレのインテルナシオナルの下部のジュニオーレス当時、今回JFAから来られた元J2栃木FCの監督をしていた松田 浩さんと一緒にボール蹴りをしていた選手で若くして世界に飛び出しましたが日本でジュビロ磐田でプレイしていたこともあり良く知られていますが、監督としての経験が少なくこれと云ったタイトルも取っておらず技量は、疑問詞が着きますが、ガッツと指導力は、あります。現在ポルトアレグレに住んでいます。フェリポンもポルトアレグレ近郊のカノアス市に住んでおり監督は、ガウショが続きます。成果を期待したいです。

和田: 今回のブラジルに置けるW杯は、6度目の優勝を狙い誰もがその勝利を信じていたブラジル選抜軍の準決勝に置ける大敗、≪ミネイロン悲劇≫、王者の神話からの没落、恥の上塗りになった3位決定戦のオランダ戦も落とし2試合で1−10のだらしない戦績にブラジルの世界の王者の位置からの転落と果たして取り戻せるか失われた自信と実績、新しく選ばれたガウショ―監督DUNGAが真価が問われるブラジル選抜軍、2018年のロシア大会に向けて威信回復を掛ける。≪たかがサッカーされどサッカー≫今後とも皆さんとバーチャル座談会を通じて語り合って行きたいと思います。ご協力有難う御座いました。



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