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第29回バーチャル座談会『新春放談、行く年来る年2015/2016』(その7番外編)
バーチャル座談会の最終編その7は、番外編として『花咲爺の会』井川会長の
2015年のまとめ2016年の活動計画案から始まり学術的な顧問をお願いしている有隅先生、実践部隊長の前田さん、鎌倉の小出小隊長、ブラジル種集め部隊長の池田さん、ブラジリアの須貝さん初め花咲爺の皆さんのご発言を纏めて残して置くことにしました。有隅先生が話題が学術的になり過ぎるきらいがあるとのご判断から一般公開を躊躇されていましたが、原則このメーリングリストメンバーすべてが自動的に花咲爺の会のメンバーとのコンセプトからやはり全員で共有すべきとの管理者の解釈から全て公開して置くことにしました。
写真は、別途ホームページにも掲載予定の1月1日元旦の東京新聞の井川会長を中心とした『花咲爺の会』紹介記事に出ていた写真を使わせて貰いました。


井川:有隅先生、前田さん、池田さん、和田さん、小出さん、みなさん、いつもいろいろ教えていただき、有難うございます。ナマケモノ会長で申し訳ありませんが、ささやかなご報告を申し上げます。
「花咲爺の会」2015のまとめ
1.今年一番の収穫は、「関東地方の気候に耐えうる耐寒性を持ったイペー」を育てることができたこと。・・だと思うのですが、いかがでしょうか?みなさまのご努力に感謝します。
2.東京都の農林関係部署でイペーを試育していただいていること。来年以後の展開の基礎になると思われます。
3.都内J植物園へのイペー・ジャカランダ移植が決まっていること。
4. 横浜市鶴見区区役所前にイペーを移植したこと。(4本)
5.群馬県大泉町(県立大泉高校)へ数本のイペーを移植し、育てていただいていること。
6.中平マリコさん他のご努力により「イペー音頭」が生まれ、踊りまで行われていること!(元気と爺の宣伝に感謝!)
7. 反省・問題点・・植木業者の介入を警戒し、避けようとしすぎたかもしれない? ご意見をお聞かせください。小生としては、なまけ過ぎた?
8. その他・・NHKの「ブラジル写真展」などのおかげで、イペーを育てたいという熱心な人が3人メールを下さり、そのうちのお一人は「花咲爺の会」の活動に(会員として)協力したい、ということです。希望が持てますね。
2016の活動計画(案)
1.基本的には、皆様方が希望されるような活動をしたいと希望しております。どうぞ「こういうことをやってほしい!」というあなたのお気持ちをぜひお聞かせください。
2.イペーの名所を作りたい。できれば一都六県に一箇所ずつ。ブラジル総領事館にきいて、ブラジル人住民が多く、行政が希望する所から。(群馬県は大泉町、茨城県は常総市を優先的に検討したい) 一箇所に20本以上の移植をしたいと思いますが、いかがでしょうか?
3.皇居への移植の可能性の研究。(宮内庁との交渉を始める?)
4.J植物公園への移植(温室のほか地植えも行いたい)
5.佐藤さん(東京都)のアドバイスをいただき、東京都の公園へのイペーの移植を行う。
以上。なにとぞ忌憚のないご意見をお聞かせください。感謝!!

和田:「花咲爺の会」会長職ご苦労様でした。名実共に名会長としての実力と実績を積みつつありますね。(ご自分では怠け者と謙遜しておられますが)。来る年2016年は、1月3日の東京新聞の新年特集が楽しみですね。記事を送って下さい。楽しみにしています。来年も色々あると思いますが、前田実験農園(機会があれば買い足す必要が出て来るかもしれませんが。。。)と有隅先生の学術的支援をベースにして日本各地(特に関東以北)へのイッペー普及に努力していきましょう。宜しくお願いします。

池田: 井川さん 花咲爺のみなさん 今一年の疲れをとり2016年元気で過ごせるように海岸に休みに来ております。
みなさんの健康と幸せ一杯の新年になるよう望みます。
日本のみなさん頑張られましたね。初年なのにこんな素晴らしい活動になったのも多くの方々の協力があったからですので感謝です。
ブラジルクリチーバ首都にも至る所に桜の並木道がおりますように日本でもイペー並木道が出来ればいいですね。頑張りましょう。

井川:池田さん 激励のお言葉ありがとうございます。
また、今年一年絶えずブラジルの花便りや種を送っていただき、
感謝にたえません。花咲爺の会の活動の原動力は、池田さんの熱意から生まれるように感じられます。来年もよろしくお願いします。
私はいつも南米でがんばっておられる移住者の方々のお役に立ちたいと思うのですが、皆様にとって「皇居にイペーを咲かせる」ことは、どれほどの意義があるのでしょうか? ご意見をおきかせください。
感謝!

前田:井川会長 先日の2015年の活動のまとめと2016年の計画を拝読いたしました。いつも大変ご苦労様です。ありがとうございました。
極力ご協力させて頂きますので、来年もよろしくお願い致します。

井川: 前田さん 激励文ありがたく拝受しました。
「花咲爺の会」の活動の主体は前田さんご丹精のイペーですが、それを無償でご提供いただくのは本当に心苦しいので、いつも思い悩んでしまいます。
小出さんにいろいろおききしながら行動しますが、できれば、「いまのとこ○ ○本ほど苗があるので、〜〜〜のような場所へ移植したい」というようなご指示をいただければありがたいのですが・・。
来年も慎重に、イペーを大切にして、効率よく関東の各地へ移植し、花を咲かせたいと思います。
何卒よろしくお願いします。前田さん、来年もお元気で!!
感謝!!

和田:井川さん これからの活動指針ですが、皇居内にイペーをとの考えは、来年は見送り、来年の重点目標を「関東地方でのイッペー名所の実現」置くとの方針に賛成です。花咲爺の会のメンバーの千葉県の房総半島にイペー、ジャカランダを根着かせたいとの御希望を持っている同船者の稲見正二郎さん、仙台の洞林寺の吉田俊英和尚の庭等に是非植えて貰いましょう。基本的には、苗は、全て前田農園か小出さんの所で育てたものを中心に植えて行くことにしたら良いと思います。杉井さん、しゅくこさんの所にも育っているかもしれませんが。。。
皇居への植樹は、矢張り日本移民110年(2018年)の行事の一つとして狙えば話題性もあり実現する可能性が出て来ると思います。

池田: 井川さん イペーアマレロの枝の挿し木増殖の可能性についてテストしながら技師などにも相談してみます。
もし可能ならば和田さんの手腕で外務省関係を使うしかないと思います。

和田:イペー並木のいアイデアは、良いですね。池田さんが苗を準備できるのであれば何とか輸送手続きを考えて大泉高校で育てて貰い均一性の有るイペー並木を作ることも可能になりますね。
私はむしろイペー並木より実現性のある「イペーの森」、「イペー木立」、「イペーの道」と云ったコンセプトの方が実現可能性が大きいと思います。神戸では杉井さんが移住坂に植える場所を探して呉れましたが、街中で全く植樹する場所がなかったことから過去2回昼食会でお世話になった北野パロデイの庭に植えて貰うと訪問者も多く親しまれるのではないかと思います。
基本的に苗の提供は、前田農園として前田さんの手持ちの愛育した苗を各所に育てて行くと云う方針で遣って行けば一番危険性が無く確実に広がって行くと思います。日本では外交手腕の井川会長と前田農園の前田さんの両車輪で推進して行って下さい。ブラジルサイドでは種の供給程度しかお手伝いすることがありません。宜しくお願いします。

池田: 和田さん 花咲爺の幹部 みなさん ポルトアレグレはクリチーバより暖かいのでいろんな花が次々と咲くのですね。 ジャカランダの花もとても綺麗なのでしゆくこさんと杉井さんのが 来年咲くのが楽しみです。
今年初めて立派なイペーアナン(写真の木)の種子採種したので今日ボンビニャス郵便局から前田さんに発送しました。

前田: 池田さん イペーアナンの種子を送って頂けるとのこと、ありがとうございます。楽しみに待ちます。
質問です。
この親木は、池田さんが別荘の庭に植えられたものですか。
もし、そうなら大変早い開花と結実ですね。
植えてから3年目くらいではないですか。

池田: 前田さん 今日発送した種子はクリチーバの親木の種子です。事業家の家の前の親木です。
ポンタグロッサの別荘に植えたのはいつ花が咲くか想像もできません。
ボンビニャスの別荘にはイペーアマレロ、イペーベェルジ、イペーロッシヨ植えたのですが子供達が遊び半分枝を折ったりして駄目です。裏庭に植えたのは助かりました。

前田: 池田さん 了解しました!

有隅:井川会長 みなさま 井川会長のこの1年を振り返ってのご総括、「花咲爺の会」の活動が緒に就き、少しずつではありますが着実に動き出したことは、同慶に堪えないところです。
ただ水を差すようですが、育種を志してきたものからして、このことだけは皆さんに重々ご承知置き戴きたいことを、重ねて申し上げておきます。それは、これなら「完璧とは言えないまでも、先ず8割方は自信を持って推奨できる」という素材を、われわれはまだ手中にしていない……と言うことです。
私はイペーに、先ず2つのことを最低限の必須事項として求めています。耐寒性と稚樹開花性です。この中で稚樹開花性は、実生(播種)1年以内開花を目指しているのですが、多少大目に見て若年開花クラスでもこの際「よし」としましょう。しかし耐寒性の方は、枯れてしまっては万事終わりですから、ここは大目に見てと言う訳には参りません。
ところで、ブラジルのリンゴ栽培導入地で素材探しをしては、という提言から、有難いことにSão Joaquim 由来の種子を供試出来るという幸運に恵まれ、現在耐寒性に関しては、何とか「行けそうだ」という感触が得られつつあります(当然ながら実生変異がありますから、その中で耐寒性最強のものを探し出す、ということが、これからの仕事として残されています)。
このSJのイペーは、植物学的にはT.albaに属する「種」だと見ていますが、この「種」はどうやら開花には手間どるタイプのようで、実生1年開花は先ずは無理、さて何年で開花可能な個体を見出せるか……そこが問われているのです。
かつてアルゼンティンで、胸高の幹回り66cm余りの大木になって、やっと幼形から成形に転じた(つまりチラホラした初開花をした)実生個体を見て、林木ならいざ知らず、これでは園芸作物としては全く失格だと思いましたが、イペーではこのようなことがしばしば「起りうる」ことを承知の上で、コトを進めていく必要があります。
<このイペーはT.heptaphylla種で、この「種」は総体的に幼形期の長い種類でしたが、イペー全般も高木になる素性のものですから、大なり小なりこのような性質を持つことは否めません>
São Joaquim の実生の中で、耐寒性最強、かつ到花年数も短い素材が複数見付かったら、その相互交雑の種子を採って……という段階に達したら、「8割方は自信を持って」コトを進めることが出来るようになりましょう。ですが現時点では、クレーム覚悟で進めるより仕様がありませんから、相手方にこの点をよく説明し、充分理解して貰った上で植栽に当る、ということでなければならないと思います。
育種は10年単位です。相手は軽々に言うことを聞いてくれない木本ですから、ここのところをよく押えて、ことに当って下さるよう、再度お願い致しておきます。
上記の手紙は25日に書いていたものですが、その内容からそのまま出すのを躊躇していました。ですが、広く公開しない形で、やはり関係の深い方々に私見を述べ、理解を深めてもらうのがスジだと思い直し、敢えて範囲を絞り、お出しすることにしました。
私どもが現に扱っているイペーは、まだ自然そのままの姿の荒削り、その内容は玉石混淆です。その中で確かに曙光は見えてきていますものの、私の観点からすると「自信を持って人様にお勧めできる領域」にはまだ遥かに距離のある段階です。ですから充分内容(遺伝的内容)を承知の上で、失敗は重々承知、何年かかってもよいから理想のイペー探し、その実現に協力しましょう、という方々でしたら、お願いしてもよいのですが、そうでないと時間と労力などなど、大変な失礼を及ぼすことになります。
「皇居への移植の可能性を求め、宮内庁との交渉を始める?」 現段階では、私にはとんでもないことに思えますが、如何でしょう? 私でしたら、完璧の上にも完璧、と自負しうるような植栽候補が出来たら、その時点でお願いを致します。
<実は在亜時代に秋篠宮殿下ご夫妻をご案内する機会を与えられ、イペーやジャカランダの育種のことをお話し致しました。以来、私なりに完璧と自負しうるものが出来たら両殿下に献上したいと、秘かに思い続けてきました。私の夢ですが、果たして実現出来ますかどうか…… これらの植物が、そこまでの遺伝的改変の素質自体を持ち併せているのか、という本質的疑念も、私にはない訳ではないのです>
難しく考えすぎると言われるかもしれませんが、ハラハラしながら推移を見守っているというのが、私の現状です。

和田:有隅先生  イペーの普及の件読ませて頂きました。花咲爺の会の理論的なバックボンとして支えて下さっている有隅先生の貴重なご意見は、一部の関係者のみで共有することは許されないと判断します。花咲爺の会の欄をBLOGに設け広報を担当ッセて頂いている限りこの有隅先生のご意見は、全花咲爺の会のメンバーであるメーリングリストにきっちりと公開し全員で共有すべきだと判断し独断ですがMLに流しバーチャル座談会にも残して置くことにしましたのでご了承下さい。
今後個人的な意見を一部の方とだけ共有したいと云う場合は、私の所には、送らないでください。私は受け取った皆さんのご意見は個人的な見解にしろメーリングリストに公開し共有、BLOGによる広報を続けて行く積りです。悪しからず。。。ご理解下さい。

前田: 有隅先生 4名の皆さま 有隅先生、重い筆をお取り頂き感謝申し上げます。
私も先生と同様の考えで仕事を致しております。私の気持ちを代弁して頂いたような気が致します。
私はあくまでも優秀な品種開発を目指して試験栽培をしております。
最終的には優秀品の交配で最優秀な品種を作り上げることを目指しております。
国内で試験栽培をしたい方々には少量であれば無償で苗を提供致しております。
私の欲しいデータが得られる貴重な試験にもなると思ってのことです。
又、私の畑の現物を見て、ぜひ欲しいと言われる方には、私の栽培目的をよくご説明の上、有償でご提供致しております。
最近札幌の友人に会った際、まずは鉢植えから試験したいので種子を送ってほしいとの
依頼がありました。植物に造詣が深い人です。
室蘭の友人には当方から依頼して、地植えのテストをトライしてもらう予定です。
これには植える場所の問題もあり、造園業者の力を借りようかと友人が申しております。
これらは極めて挑戦的なテストです。
当方から一般の皆様にイペーの植栽をお勧めするのは控えています。
ただ、宮崎、神戸、静岡あたりでイペーを理解しないで優れていない品種(特に花が悪い)が増えつつあるのが残念で、気になっていいます。
サンジョアキン、イタイオポリス、カサドールの種子も予定通り採取されて、来月あたりには入手できそうです。先方に大変な御苦労をお掛けしております。私も気苦労を致しております。
10日ほど前に零下1℃(1mm厚の氷)、今朝零下2℃(3mm厚の氷)を経験しました。
播種1年で約20本が着蕾したカンポスドジョルドンが痛み始めました。
SJは2種類ともほぼ無傷です(ごくわずか、遅くまで伸びていた新葉が傷んだ)。
意外なのは播種1年の池田ロッショアノンは全く痛みません。
勿論、1m以上のイペーはこの程度の寒さでは全て無傷です。

池田:有隅先生 前田さん 井川会長 和田さん 小出さん 大切な事忘れかかっておりました。再度目が覚めました。
相手方は結果を待っておられるのが目的ですので信用落とせばそれっきり------
イペーの場合は明日、来月信用を取り返すというわけにはいかない。
私の考え: 実行しなければ実らない。
ブラジル的で日本(人)には危険で危ない? かも知れません。
前田さんの様に相手を知り理解した上で試験、実験し合う、のが今の段階で良いと判断するのですが如何でしょうか。
日本に合う苗の育成は先生、前田さんと後継者小出さん三人で共同開発する。
花粉交配、挿し木、接木、選択樹、井川会長と共に実験場所と人を選ぶ。
他の協力者、理解者と共に実行は成功の繋がりにしたい。(花の質、低くて樹形の良いものを選ぶ)

有隅: 前田さん 皆さん 前田さんは工学のご出身だと承知していましたが、植物の本質をよく掴んでおいでですね。育種の神髄を、イペーを通して追求しようとしていらっしゃるのが、今回のお便りでよく判りました。
北海道のご友人にイペーを託して、耐寒性の限界に挑もうとしておいでだとは…… 旨くいけば驚天動地、凄い情報が得られますよね。私も福島までは考えておりましたが、北海道までは考えてもいませんでした。大いに期待しております。

前田:謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
FelizAno Novo.
Eu gostaria de todos uma saudação de Ano Novo.
Lamentomuito a escrever um cartão de Ano Novo em japonês.
Ahappy new year.
I'm very sorry to write a New Year's card inJapanese.
新年快乐

和田:前田さん 明けましておめでとう。早速の新年のご挨拶有難う御座います。イペーに掛ける情熱が伝わって来ました。
50年!!関連BLOGの2016年度最初の更新として下記に掲載して置きましたので花咲爺の会の皆さんにも届くでしょう。

前田: 皆さま 今年の作戦-第1弾 前田農園の試験圃場が手狭になりました。
年金生活のため、新たに土地を購入できません。
元々、ケラマツツジを育てる計画で1,000uの田を購入したものです。
そのケラマツツジを売却してイペーの植栽面積を確保する計画です。
ケラマツツジの購入先を探しています。さて、どうなりますか。
  http://page7.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g166821937

和田: 前田さん 新年早々思い切りましたね。慶良間ツツジ200本、150万円で競売ですか。高い値が付けば良いですね。
それにしても思い切りが良いですね。長年可愛がり育てていた慶良間ツツジを処分イペーへの田圃確保ですか。上手く行くと良いですね。
BOA SORTE!!

池田: 前田さん みなさん 謹賀新年 今年もよろしくお願いします。
前田さん以前からの様に気をつけながら自愛してください。癌は油断許せない曲者ですから肉を少なめに野菜果物の魔力を使ってください。
エンジンが良くても潤滑油の質が悪ければ長持ちしないと同様に、野菜果物は潤滑油と信じております。
慶良間ツツジの場所を無くすとは思い切りな事ですね。収入源ですので徐々にして下さい。イペーの場合は写真の様に家の近くで場所を見つけて苗を育成されたら販売も寄付も可能と思います。

前田: 池田さん 新年おめでとうございます。
早速のコメントと写真をありがとうございます。
写真は大変参考になりますが、この状態で管理できるのは苗の大量生産の段階です。今は開花、樹形を確認して選抜する段階ですので、大量生産はできません。
ケラマツツジは手入れが大変なのです。
ひこばえを切って枝を曲げたり伸ばしたりして、樹形を整えないと庭木になりません。この仕事がきつくなり、200本もできないのです。
さらに、小さくてまだ売り物にならないものが、さらに100本あるのです。
その点、イペーは楽なものです。大きくなり過ぎたら切るだけで済みます。枝を整枝する必要もありません。ひこばえもほとんど出ません。
但し、池田さんも指摘されたことがありますが、街路樹、公園など植える場所によって根があばれたり、大きくなる樹種などは手入れに金がかかったりしますので、沢山の要素のチェックが必要です。
今朝は零下1.5℃で厚さ2mmの氷が張りました(10日以上前零下2℃を経験)。
苗で届いたT.avellanedaeの1本は1mまで伸びて全く寒痛みがないので驚いています。また、種子で届いたロッショアノンも数十本が50cmくらいで全く寒痛みがありません。驚き!
逆にアマレーロで傷み始めたものがあります。

池田: 前田さ~ん 新年初日にめでたい情報嬉しい。
T. avella, roxo が寒さに耐えてくれているんですか、庭に植えて種が取れる様になればいいですね。そうして下さい。

前田:有隅先生 私は現在ブラジルの皆さまに大変お世話になって日本での栽培に適したイペーの樹種を懸命に探しております。
その樹種の目途が立てば、その中の優良品種の交配で最優良品種を作出できればと考えております。
現時点でそのような優良品種がブラジルにあれば苦労することもなく大変うれしいです。

有隅:井川会長 みなさま 明けましておめでとうございます。 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
さて、イペーの普及に関連して、まず何よりも優先しなくてはならぬ耐寒性について、私どもはSão Joaquim という給源にやっと辿りついたばかり、それもまだ1年生の実生を養成している段階です。これからチェックしなければならぬ事項が、山ほど残されています(後述)。
皆さんが性急にコトを進めようとなさるお気持ちはよく判りますが、実態をよく把握した上でないと、10年先に禍根を残すという醜態になりかねません。
ところで、「ブラジルの寒冷地(大泉と似通った気候の地)で見事に花を咲かせるイペーの小枝を採取して日本へ送り、接木によりイペーを育てる」というご提案ですが、確かに1つの考え方に違いはありません。ですから「おやりになる」のは、結構なことです。
ですが、ここで検討出来るのは、数個体の材料植物(=ごく限られた遺伝子型)の吟味しか出来ないということ、つまり当れば儲けのギャンブル紛いのことをやろうとしている、ということです(現地で育種が専門のイペー学者の協力が得られるかどうか、老成した樹体からの情報は得られても、幼若開花性の遺伝情報をどう入手して接木用親木を絞り込むか、といったことが大問題になります)。
それよりもわれわれがなすべきことは;
(1) 現地で「これは」と目される優れた個体(複数)から採取した種子(放任受粉の種子)の提供をして貰う
(2) これを「花咲爺の会」の趣旨に賛同した方に配布、育苗して貰って、耐寒性や幼若開花性を徹底的に検討する
(3) 放任授粉によるので、無限〜それに近い多様な遺伝子型の検討が出来ることになるが(接木穂木の導入とは大違い)、こうして耐寒性で、かつ幼若開花性を持つ優秀な実生個体が得られたら、それから穂木を採って挿木なり接木によって増殖をし、各方面への配布・検討を行う
(4) その一方で、こうして絞り込んだ実生同士の交配を行い、多様な遺伝子組換えを行いながら、次代の実生群の中から一段と優れた個体を選び出し、品種化を行う(私自身は少なくともこの段階までのことは、やらねばと思っています)
私はこういうやり方が、時間はかかりますが、イペーのような難問を抱えている植物では、王道だと思っています。
なお、現地から優秀な個体の穂木を導入して、ということに関しては、現地で適切な協力者が得られるかどうかが大問題ですが(最初の言い出しっぺ、和田さん始めとして、ブラジルの方々のご理解・ご協力が必須)、受け入れ側としては「居接ぎ用の台木」の準備が必要になります。また穂木を輸送する時期は、現地で冬の休眠が明ける時期、つまり自然萌芽直前の7〜8月のどこかが、穂木の生理状態としては最適だと思います。
また狭い範囲の検討ですが、Tabebuia属であれば例えば黄色にピンク系を接いでも(またその逆も)、接木親和性に関し、何ら問題は経験していません。



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