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麻生悌三のブラジル不思議発見 49 ≪アマゾン川イルカ≫
麻生さんのブラジル不思議発見2月号は、≪アマゾン川イルカ≫です。知らなかったのですが『イルカは、鯨類で生物学的には、鯨と同じである。大きさにより区別しているが、体調3m以下をイルカ、3m以上をクジラと呼んでいる』とのこと。この麻生さんのブラジル不思議発見2月号のアマゾン川のピンクイルカに出くわす機会が有った。昨年10月26日にアマゾナス日系商工会議所設立30周年記念パーティに参加するためにマナウスに週末も利用4泊5日で出かけた時にピンクイルカのアマゾン河での餌付け曲芸?を身近に見る機会があった。写真はその時に撮った写真を使わせて貰う事にしました。               


イルカは鯨類で生物学的には、鯨と同じである。大きさにより区別しているが、体長
3m以下をイルカ、3m以上を鯨と呼んでいる。シャチもイルカより大型の鯨類である。
イルカは元々は海の哺乳類であるが、何かの理由で淡水に棲息し、順応したイルカを淡水
イルカと呼ぶが、世界に5種類あり、南米にはアマゾンイルカとラプラタイルカの2種類
いる。アマゾンイルカは成長すると、体長2,3m−3m、体重100kg−200kgになる、川イルカでは最大の種類である。アマゾンの3千km上流の河川から川口付近まで棲息範囲があり、現地ではBoto,Bouto,Dolphin等呼ばれている。元々、アマゾンに棲息
していた訳ではなく、7千万年前、アンデスが隆起し、アンデス山脈を造山した。それで、
内陸部にいたイルカが閉じ込められて、順応したと言われている。アマゾンのピンク色の
体色のピンクイルカは太平洋には生息しているが、大西洋にはいない。従って、大西洋から遡上して順応したものではない。アンデス山脈隆起により、アマゾンに棲息している、
ジュゴン(マナテイー)やイワシ、イシモチ(ポ名Corvina)、エイ等も陸封されて生物と言われている。アンデスが隆起する前は、アマゾン河は大西洋から太平洋に向って流れていた。隆起して、流れが反対になった。
―分類
棲息するアマゾンの河川により、イルカの歯の数が異なる。
アマゾン川(エクアドル、ブラジル、ペルー=歯数は上下左右で26−31本ずつ。
マデイラ川流域(ボリビア、ブラジル)= 歯数は上下左右で31−35本ずつ。
オリノコ川流域(コロンビア、ベネズエラ)=歯数は上下左右で24−27本ずつ。
アマゾン川の支流、ネグロ川、タパジョース川、シングー川、トカンチンス川に就いては
記録が見当たらない。
―生態
川底に生息する、かに、貝、小魚を食べる。通常は2頭乃至1頭の行動するがまれに、
20頭程度の群れを成す。、集団で狩りを行い、浅瀬や岸に魚群を追い込んで獲る。
―形態
口=アマゾン川イルカの特徴は細長いくちばしであり、海底の泥に差し込んで、貝やかに等を捕らえ、泥をふるい落とし、獲物だけ食べるのに適している。又、小魚を捕らえるのも適している。
目=盲目である。アマゾンの泥の混じった流水は、殆ど視界が届かない。その環境に順応し、聴覚と触覚が発達した。脳から、発する、超音波はレーダーの役目をなし、対象物を
視界でなく、反射で捉える。くちばしの下にある感覚毛は獲物の動きを捉える。
首=海水イルカの首は曲がらないが、アマゾンイルカは90度曲がる。此れにより、自由に
動ける。体も海水イルカに比べて、柔軟である。雨季に水没した森林の中を自由に泳げる。
体色=灰色、ミルク色、薄茶、ピンク等あり、
ヒレ=海水イルカのように背びれは退化してない。その代わり、胸ひれは発達して大きい。
メスへのアピール=発情期になると、枝や草をくわえて、メスの周りを回る。道具を使用して、メスへのアピールは珍しい。温和で利口な犬のような生物に反して、発情期のメスを巡っての、オス同士の争いは激しい。
―人間との関係=川イルカが食用等の目的で漁の対象となった事はないが、環境問題から
生育に問題が出てきて、絶滅危惧種に指定されている。アマゾンでは差ほど、減っていないが、揚子江川イルカやインド川イルカは数が激減している。犬のような頭脳と人に慣れる習性がある。
―民話=アマゾンの民話では、カワイルカがイケメンに化けて、女性をかどわし、妊娠
させると言う逸話がある。オスのカワイルカのペニスは人間にソックリ(サイズも堅さも)で、このことが民話の伝承になっているという説もある。アマゾンの田舎で、未婚の女性が妊娠すると、親父はBoto(ボットー)だと言う噂が流れる。ブラジル不思議発見―38号付録で一部重複。
以上
麻生(2018年2月1日)



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