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麻生悌三のブラジル不思議発見 51 ≪アマゾンの大ムカデとサソリと最大4mに成長する猛毒蛇、火の蛇≫
麻生さんのブラジル不思議発見51 4月号は、アマゾンの大ムカデとサソリに火の蛇とどれを見ても普通でない恐ろしい生き物です。ブラジルに来て最初に住まれたのがアマゾン、特別に愛着があるのではないかと思います。この連載は、これから2年は続くとの事でブラジル不思議は、アマゾンが主流になるのでしょうか?毎月初めが楽しみになりますね。
写真は、ペルビアンジャイアントオオムカデと云う正式名で検索したら出て来た写真を使わせて貰うことにしました。麻生さん、遭遇したくないムカデ、サソリ、蛇の紹介有難う。5月号は、もう少し楽しくなるような不思議発見を期待します。


ブラジル不思議発見 –51 アマゾンの大ムカデとサソリと最大4mに成長する猛毒蛇、火の蛇

アマゾンの大ムカデ=ペルー/ブラジルの国境地帯に、成長すると体長40cmにもなる、大ムカデがいる。頭部は赤、胸部はワインカラー、脚は黄色の、ド派手のカラーは毒をもっている警戒色にもなっている。脚は23対、牙は強く、プラスッチックの網など切り裂く。牙の奥に毒腺を持ち、攻撃的で、ネズミ、小鳥、小へび、カエル、クモ、トカゲ等に
襲い掛かり餌食にしてしまう。人間にも攻撃し、毒を注入し、死には至らぬが、強烈な毒で、七転八倒する。万が一、刺されたら、患部を絶対に、冷やしては駄目だ。43-46度Cの温湯で洗い、ワクチンを注射する事だ。どう云うわけか、ムカデやサソリの毒は冷やすと、強度を増し、痛みが強くなる。暖めると、痛みが減るそうだ。寿命は長く、10年はいきるのではないか。繁殖期にオスは網籠と言う、産卵の籠にメスを誘い、オスは籠に精子をばら撒く。メスは、その精子を生殖口から、体内に運び、一時的に貯蔵する。半年程かけて、その卵を受精する。50個位の卵を産み、1ヶ月で孵化し、3ヶ月で親離れをする。メスは、其の間、絶食。小サソリは3年ぐらいで成熟し、繁殖活動を行う。このムカデにも、ダニという天敵があり、ダニに弱わらさせられる。このムカデの正式の名は、
ペルビアンジャイアントオオムカデと呼ばれている。色がド派手で、飼いやすいので、最近は、ペットとしても人気が出ているが、余程、頑丈な檻が飼育には必要だ。

アマゾンのサソリ=ブラジリヤン イエロー スコピオンという名の有毒な危険なサソリが、アマゾンに多く棲息している。毎年、ブラジルではサソリに2万人が刺され、3百人が死亡等の被害にあっている。毒蛇の被害に会う数は毎年3千人と言われており,サソリの害は、その10倍。ブラジルでは、サソリに御用心だ。サソリはクモ類に分類される生物で、前にハサミ、後ろに毒針を持つ、ざりがに型である。夜行性で肉食である。トカゲ等の小動物も襲うが、主食は昆虫である。サソリの繁殖は、卵生と卵胎生(体内で孵化して幼生が生まれてくる)と2通りある。婚姻活動で相性が悪ければ、メスがオスを一方的に殺して食べてくしまうこともある(さそり座の女とかいう歌謡曲がありましたね)。
サソリの肉は哺乳類にとって美味らしい。イタチ、ムカデ、プレトリードッグ、等は好んで、サソリを探す。孔雀は特にサソリが好物である。サソリの捕食者にはサソリ毒が免疫になっているケースが多く、毒は障害にならない。
一方、中華料理ではサソリ料理があり、熱湯で毒消しを行い、フライにして食べる。中々、美味だと聞くが、食べたとい人の話は聞いた事はない。

アマゾンの猛毒蛇スルククーデフォーゴ(火の蛇)英名Bush Master、中米二カラグアからアマゾンに掛けて、大型に(4−5m)成長する猛毒蛇スルククーデフォーゴが棲息している。この蛇はクサリ蛇科に属する毒蛇で、同種にはマムシ、ハブ、ガラガラ蛇等がいる、体形はズングリ型で、頭は三角、体紋は、鎖の様に、菱形が連続して連なり、鎖を連想して、鎖蛇科と分類した。この蛇に属する毒蛇は、出血毒をもち、その毒は細胞のたんぱく質を溶解する酵素である。蛇毒には、神経毒(神経を麻痺させる毒で、呼吸神経を麻痺させ、窒息死させる、)と出血毒(細胞を溶かし、出血させる)の2種類あるが、出血毒の蛇の咬害は、後遺症が酷く、手足の切断も多いい。このスルククーと云う蛇、神経毒と出血毒の2種類を持っており、血清も2種類必要とする。この蛇の咬害の犠牲者の数が多いいのは、蛇の大型による毒液の量が桁違いに多いいことと、血清が2種類必要とするからである。体長3mぐらいになると、大人の致死量の20人分位の毒液を注入する。牙の長さも3,5cmぐらいあり、口の中で折りたたみナイフのように折りたたむ。牙の中に毒腺があり、咬んで毒液を注入する。 この蛇、運動能力に優れ、キングコブラをかみ殺す、マングスーに勝つ戦闘力がある。火の蛇となずけられた由来は、灯りや、焚き火を見ると、猛り狂って、襲い掛かる習性がある。 スルククーは体色が褐色で腹が赤く、鎖状の紋がある。落ち葉の中にいると、全く解らない、保護色である。運動能力があって、凶暴で毒が強い、原始林を生活の場とする、住民が最も警戒する蛇である。
不思議発見2号(大ケイマーダ島のジャララカ)の末尾にスルククーに就き記述しており重複している面もある。
以上
麻生(2018年4月1日)



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