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第37回バーチャル座談会 【ロシアワールドカップを語る!!】その3
50年!!の伝統あるバーチャル座談会の向こうを張って?ニッケイ新聞でも《W杯開幕特集/座談会》を6月16日付で掲載しています。ニッケイ新聞のサッカー専門家の井戸さんと沢田さんがロシアW杯の行くへを占っておりブラジルの優勝可能性は、30%と占っています。今回のロシアにおけるW杯の見所を解説して呉れており、少し長いですが、全文をその3として残して置くことにしました。字数の関係で古谷さん、麻生さんの球審に付いてのコメんんとも含めています。写真は、ニッケイ新聞で使用していたものをお借りしました。
6月3日のクロアチア戦で、復帰直後のゴールを決きめたネイマール(Lucas Figueiredo/CBF)


ニッケイ新聞:《W杯開幕特集/座談会》セレソン6度目の優勝なるか?=ネイマール復帰戦の調子も上々=チッチ監督の采配にも注目 2018年6月16日 
 4年に一度のサッカーの祭典FIFAワールドカップが、いよいよ14日に始まった。世界各地域の予選を勝ち抜いた31カ国に開催国のロシアが加わり、7月15日までの一カ月をかけてサッカー世界一を決める。ロシア大会は21回目で、ブラジルは世界で唯一、全ての大会に出場し、世界最多5度の優勝を誇る。
 4年前の2014年は地元開催で、ブラジル国民が12年ぶり6度目の優勝を期待していたが、準決勝でドイツに1対7という屈辱的な大差で敗れた。栄光への楽天的な期待感とあまりに厳しい現実との落差が生んだトラウマは、現在も尾を引いている。
 優勝以外は賞賛されないのがブラジル代表の宿命。しかも1対7の大差負けとあって、一時は国全体が自信喪失と言っても過言ではないような状態に陥った。 14年ワールドカップ終了後、ドゥンガが監督を引き継ぐも、チーム力は向上せず、2016年米国で開かれたコパ・アメリカ100周年記念大会では、まさかの一次リーグ敗退の憂き目にもあった。
 しかし、同年6月にセレソン監督に就任したチッチの手腕によって、ブラジル代表は息を吹き返し、ロシアW杯南米地区予選を首位で突破。一時は「ネイマール依存症」とも揶揄された攻撃陣にも、ガブリエル(G)・ジェズスやコウチーニョらが台頭し、チームバランスも改善されつつある。
 ドイツやスペイン、フランスなど共に、優勝候補の一角と目されるセレソンの戦いぶりについて、ブラジル社会面(本紙2面)の沢田太陽記者と井戸規光生記者が本番直前(座談会は6月4日に実施、その後の試合内容等はあとから加筆)に展望予想を行った。
【井戸規光生】コリンチャンスへの熱狂的愛が理由でブラジルに移住の筋金入りサッカー・ファン。
【沢田太陽】サッカーは2010年にサンパウロ市移住後に興味を持つ。12年ロンドン五輪後のセレソンの試合は全戦テレビ観戦。
優勝の可能性はズバリ30%! 高いか低いか?
【井戸】いよいよ始まりました! セレソンは上昇気流に乗ってますね。ズバリ、優勝の可能性は何%と見ていますか?
【沢田】30%ぐらいかな?
【井戸】私も同意見です。32チームが参加する大会で、30%の確率は〃相当〃です。この座談会記事を最後まで読んでもらえば、30%だという理由が分かってもらえると思います。
【沢田】逆に「ブラジルより優勝確率が高い国は?」と聞かれても、誰もほとんど出てこないはずだよ。ドイツが同程度あるかないかでしょう。
【井戸】この記事が出るのは6月16日、すでに14日の開幕戦ロシア対サウジ戦も終わり、A組、B組のチームは全て1試合ずつ終えています。
 そこまでに大波乱が起きていないか心配ですが、ブラジルの初戦は17日、この記事で取上げたポイントを見て一カ月楽しんで欲しいですね。
直前の親善試合からチッチの采配を予測
【井戸】さて6月3日に親善試合、クロアチア戦を戦ったセレソンは、2対0で勝利しました。
【沢田】この時期の調整試合は、怪我をしない事が一番大事で、結果は二の次だったのに、強いクロアチア相手に2対0の快勝は上出来だよ。
【井戸】2月末に負傷して以来、実戦から離れていたチームの大黒柱FWネイマールが、後半の45分限定ながら出場し、さっそく得点しました。
【沢田】もう一人得点したのがフィルミーノだったのもよかった。G・ジェズスとのセンターフォワードレギュラー争いも激しくなるね。
【井戸】3日のクロアチア戦では、南米予選で効果を発揮した定番の11人から少し変更がありました。私は中盤のレナト(R)・アウグストの処遇が気になります。彼はパウリーニョと2人で、4―1―2―3システムの、「2」の中盤のポジションをずっと占めてきました。ここはバランス感覚、守備力、パス能力、試合の流れを読む力が要求されるポジションです。
【沢田】最初はパウリーニョ、R・アウグストで磐石だった。でも、先発11人の中で最初に替えられるのは、いつもR・アウグスト。3日の試合ではフェルナンジーニョがR・アウグストの位置で先発だったね。
【井戸】フェルナンジーニョは本来、4―1―2―3の「1」、守備的中盤カゼミロの控えだったけど、2017/18年シーズン、所属チームのマンチェスター・シティで、世界的名将グァルディオラの薫陶を受けて守備だけでなく、パスセンスや、試合の流れを読む力も大きく向上させました。
【沢田】片やR・アウグストの所属チームは中国リーグの北京国安だよ。中国リーグと、イングランド・プレミアリーグで、どっちが選手として成長するかを比べたらそりゃねえ…。
【沢田】攻撃好きのブラジル人の間では、FWの中央はG・ジェズスが固定だとして、両サイドのウィングに「ネイマール、コウチーニョ、ウィリアンの3人の内、2人しか同時に起用できないのはもったいない。3人同時に使ってR・アウグストを下げよう」なんて意見が出ているよ。むしろそれが大勢と言ってもいい。
【井戸】つまり、R・アウグストのレギュラーの座は、彼より攻撃的なウィリアンや、彼より守備的なフェルナンジーニョからも狙われているんです。リオ五輪や南米予選での貢献度、チッチ監督との相性からすれば、外せない選手ではあるんでしょうけど…。
【沢田】6日の時点でもブラジルマスコミは、「R・アウグストを23人から外さないのか? 初戦17日の24時間前まで入れ替えられるぞ」なんて論陣で、この号が出る6月17日には、補欠メンバーと入れ替わっているかもよ。
【沢田】10日にも本番前最後の試合(オーストリア戦・ウィーン開催)があった。この試合でもR・アウグストは先発せず、今度は彼の位置にはコウチーニョ、コウチーニョのいた右ウィングにはウィリアンと、綺麗に「攻撃的な選手(ウィリアン)にレギュラーを奪われた」図式が成立だったね。
【井戸】そして、その布陣が機能したかと言うと…
【沢田】大成功だったね。G・ジェズス、ネイマール、コウチーニョの3者そろい踏みの3得点で3―0と快勝だった。これはR・アウグスト、ますます厳しいね。
一次リーグの戦い方は如何に?
【沢田】初戦のスイス戦(17日午後3時)はグループリーグ一番の強敵だ。ここは手堅く戦うってことで、ネイマール、コウチーニョ、ウィリアンの同時起用はないかもしれないね。中盤にはフェルナンジーニョかもしれない。
【井戸】2戦目のコスタリカ戦(22日午前9時)は、やや実力も落ちますし、攻撃陣の才能を活かして攻め潰す。大量得点も狙うとなれば、例の3人プラスG・ジェズスの攻撃的布陣で行くかもしれません。
 1、2戦で連勝、少なくとも1勝1分で得失点差も大きく稼いでおけば、3戦目のセルビア戦(27日午後3時)の方針は、他の試合の状況、順位表をみて考えればいいですね。
決勝トーナメントでぶつかるのは?
【井戸】決勝トーナメント1回戦は、ブラジルがE組1位なら、7月2日午前11時です。初戦の相手はお隣F組の2位。
【沢田】F組はドイツ、メキシコ、スウェーデン、韓国だから、6割方メキシコだろうと思うけど、ブラジルの敵じゃあないよ。
【井戸】もし仮にスウェーデンだとしても、メキシコより戦いやすいですね。問題は次、準々決勝です。勝ちあがってくるのはG組1位と、H組2位の勝者で、ベルギー、イングランド、コロンビア、ポーランドが有力です。
【沢田】嫌なのは、ベルギーかイングランドだね。「ここでブラジルはベルギーに負けてしまう」って予測している専門家もいるね。ベルギーは、デブライネ次第だから彼を抑え込む事が大事だよ。
【井戸】デブライネ封じは所属チームが同じ、フェルナンジーニョ、ダニーロに任せたいですね。ベルギーは3日にポルトガルと親善試合を行って0対0でした。
【沢田】ベルギーみたいな強い相手と当たった時に、ブラジルの攻撃陣が警戒されて、封じ込められても、パウリーニョみたいな〃くせ者〃に得点決めてほしいね。
【井戸】準決勝はA組1位、B組2位、C組1位、D組2位のどこかです。順当ならウルグアイ、ポルトガル、フランス、クロアチア。スペインの可能性もあります。
【沢田】このブロックの本命はフランス。フランスのタレント力は本当に凄い。
【井戸】23人に入れなかった選手たちですら、実力者ぞろいです。
【沢田】ムバッペやデンベレの移籍金230億円と190億円コンビ、中盤の守備をカンテが締めて、彼らを統率するのがグリーズマン。ただ、彼らは、意外なところでポロッと負ける事もしばしば、地元開催で大本命だった2年前の欧州選手権決勝もポルトガルに負けたね。若さゆえの安定感のなさだけが不安要素かな。
【井戸】ブラジルと真っ向からぶつかった場合、個々の選手の能力を足していったら実力伯仲。だけど、最後に勝負を決める、昔のジダンのようなカリスマ性のある選手がいないです。ブラジルは1998年も2006年もジダン率いるフランスに敗れています。
【沢田】ジダンのような貫禄のある選手が今のフランスには見当たらなくて、ブラジルには…。
【井戸】やはり、ネイマールですね。彼が大会開幕から尻上がりに調子を上げて、準決勝の頃にコンディションがピークになっていれば、勝負を決めるのは彼ですかね。
決勝進出なら、相手は因縁のドイツが濃厚
【井戸】さて、7月15日決勝の相手は、ドイツ、スペイン、アルゼンチンが有力ですが、ドイツの実力が抜けていますね。
【沢田】ドイツとあたったら、今年3月にベルリンでやったような展開になるんじゃないかな?
【井戸】1対0でブラジルは勝ちましたが、ドイツは控えメンバーを多く使いました。ドイツとはリオ五輪決勝でも当たりましたが、その時もドイツはあくまで育成重視のメンバー。それでも延長PK戦にまでもつれたということは、ドイツはこの2敗のコンプレックスを全く感じていないでしょう。
【沢田】〃コンプレックス〃なんて言ったら、よほどブラジルのほうが感じているよ。
【井戸】まだまだ、あの「1―7」の傷は深いでしょう。そうなれば、なおさら、W杯の舞台で連敗は出来ません。
【沢田】ドイツは最近の親善試合の成績がよくない上に、昨年負傷してずっと出ていなかったGKのノイアーがようやく戦列に復帰してきた。
【井戸】しかし、エジル、クロース、シュバインシュタイガー、ミュラー、フンメルスと、相変わらず隙がないです。
【沢田】この試合に関しては、延長、PKも考えておかないと。セレソンのチッチ監督は、基本守備重視の監督。前回みたいな事はないと思うよ。
ブラジルの対戦相手を知ろう!=ドイツ以外にも強敵ぞろぞろ=E組以外の参加チームを総ざらい
《A組》
新鋭サラーのエジプト、有終の美ウルグアイ
【井戸】では今度はブラジル代表以外のポイントからW杯見ていきましょう。まずはA組。ここはウルグアイ、ロシア、エジプト、サウジアラビアですが、ずばり突破は?
【沢田】まずウルグアイは間違いないだろうね。で次は…「開催国なのでロシア!」と言いたいところなんだけど、開催国のチームなのに、おそろしく地味だよね。
【井戸】そうなんですよ。メディアでも「ここまで弱い開催国チームは初めてだ」みたいな言われようで。大丈夫なんですかね?
【沢田】なんか特徴がつかめないチームなんだよね。
【井戸】ただ不幸中の幸いというか、ロシアは開幕戦がサウジアラビア。勝利するにはかなり楽な相手ですよね。そこで波に乗るというのは…。
【沢田】あるかもしれないけど、なんともねえ。それより、やっぱりエジプトじゃない? モハメド・サラー!
【井戸】そうですよね。今年のイングランド・プレミアリーグの得点王。ただ、欧州チャンピオンズ・リーグ決勝戦、対レアル・マドリッド戦での負傷で、出場が2試合目からになりそうなんですよね。
【沢田】初戦はウルグアイ。サラー抜きだと、さすがにきついよね。
【井戸】そうですね。ウルグアイは優位ですね。あそこは準決勝に進んだ2010年から同じメンツだといわれ続けてますけどね(笑)。スアレスとカバーニの両ストライカーにディフェンダーのゴディン。
【沢田】ただ、彼らの有終の美を支えるべく、中盤にいい若手も出てきてるよ。いいチームだと思う。
【井戸】2位はエジプト?
【沢田】サラーの快足にエジプトの他の選手がいかについて行くか次第だけどね。
《B組》
安定力はスペイン、勢いはポルトガル
【井戸】では、続いてB組。スペイン、ポルトガル、モロッコ、イラン。ここは2強・2弱がはっきりわかれましたね。
【沢田】そうだね。一番恐れているのは、スペインが2位通過になって、準決勝でセレソンと当たること。
【井戸】両チームの直接対決が引き分けで、共に残りの試合で2勝したときの得失点差次第でありえますね。
【沢田】安定力はスペインの方があるけど、クリスチアーノ・ロナウドが絶好調で、若手が多いから調子に乗ったら怖いよ。逆にスペインは、いつまでもクリスチアーノがスターのままのせいで、(彼の所属する)レアル・マドリッドの若手のスペイン人選手たちが地味なままでしょ。
【井戸】アセンシオとか。
【沢田】イスコもだね。あの辺りが盛り上げないといけないんだけど。
【井戸】他の2つは?
【沢田】実はいいチームなんだよ。特にモロッコ。ユベントスとかレアルの選手がいるし。イランにはオランダ・リーグの得点王がいたりする。
《C組》
いわくつきゲレーロ率いるペルーに注目
【井戸】続いてC組。フランス、デンマーク、ペルー、オーストラリア。
【沢田】まあフランス。で、2位争いがペルーとデンマーク。いい勝負だと思う。
【井戸】ずばり、どちらが?
【沢田】南米の身びいきもあるけど、ペルーかな。前にパルメイラスの監督もやっていたガレカが代表監督になって強くなったんだよ。選手実績はそんなにないんだけど、いつも同じメンバーでね。あと、先発にブラジルのリーグで活躍中の3選手がいるし応援したいよね。
【井戸】クエヴァ(サンパウロ)にトラウコ(フラメンゴ)、そしていわくつきのゲレーロ(フラメンゴ)!
【沢田】ペルーか、デンマークがどちらかが2位で勝ち上がるだろうね。オーストラリアは申し訳ないけど、今回の最弱のひとつ。ここに勝てないとまずい。
《D組》
ツイているアルゼンチン
【井戸】ではD組に行きましょう。アルゼンチン、クロアチア、ナイジェリア、アイスランド。
【沢田】アルゼンチンって本当に予選ツイてるよねえ。前回(14年)もそうだったけど。楽勝であがらないとダメだよ。
【井戸】それでいて意外と手間取る(笑)。
【沢田】あれ、わかんないよね(笑)。あれだけ豪快な攻撃のチームなのに、途端に点が取れなくなったりさ。
【井戸】で、2位はクロアチアですよね。モドリッチ、ラキチッチ、マンジュキッチ。レアルにバルサにユベントスの主力がいるわけですから。
【沢田】あとの2つはきついね。
【井戸】そうですね。ナイジェリアは今回目立つ選手がいない。ユニフォームの美しさは話題ですが(笑)。アイスランドはユーロ16で活躍しましたけどね。
【沢田】グズムンドソンは良い選手だけど、彼ひとりではきついかな。
《F組》
選手層が厚い宿敵ドイツ
【井戸】続いて、ブラジルのE組は既に語ったので、F組に行きましょう。ドイツ、メキシコ、スウェーデン、韓国ですね。
【沢田】ドイツの1位は固いと思うんだけど、まさかのサネの落選だね。
【井戸】驚きましたねえ。マンチェスター・シティのプレミア・リーグ優勝の立役者が。
【沢田】落ちる理由がわからないよ。彼のような若手選手は他にも選ばれているから年齢は関係ないし。人間関係のせいだとしか思えない。ただ、それで戦力がダウンとも思わないけど。
【井戸】層が厚いですからね。落選選手の名前もすごいし。
【沢田】でも弱点がないわけではない。センター・フォワードが固定できていない点とかね。完璧ではないと思う。
【井戸】2位をメキシコとスウェーデンで争う感じですよね。どちらが進むと思います?
【沢田】メキシコかなあ。スウェーデンよりも攻撃力はありそうだし、ただ、メキシコ国内リーグの選手が多くて外に出て行かないからわかりにくい。
【井戸】メキシコ・リーグは国民に大人気で給料が良いといいますからね。あと韓国は難しいですよね。ソン・フンミン(トッテナム)が1人だけアジアのレベルを大きく超えてますけど。
《G組》
注目はイングランド、ベルギー
 ではG組行きましょう。ベルギー、イングランド、チュニジア、パナマ。
【沢田】ベルギーも強いけど、イングランドもかなりのものだよ。ここ数回では間違いなく最強。トッテナムをチームの軸にして急速に強くなったよね。
【井戸】そこにマンチェスター・シティとマンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター勢の若手ですね。
【沢田】攻撃力ならベルギーより怖いよ。ケインにデレ・アリ。
【井戸】スターリングもいますしね。
【沢田】チュニジアとパナマは楽な相手だから、ベルギーもイングランドも2勝するとしたら…、イングランド1位通過ありえるよね?
【井戸】直接対決で引き分けて、残り2戦でイングランドの方が点を多く取ればありえます。
【沢田】イングランドもブラジルと当たると嫌な相手だよ。「ケインをペナルティ・エリアでディフェンダーが押し倒してPKで1点取られて負け」みたいなことが十分起こりえるからなあ。
《H組》
エース・ストライカーばかりの日本の対戦相手
【井戸】ではH組です。ポーランド、コロンビア、セネガル、そして日本です。
【沢田】ここ、あんまり語りたくないなあ(苦笑)。
【井戸】同じく(苦笑)。
【沢田】日本はなんで、よりによって国際級エース・ストライカーのいる国ばっかりと当たるかなあ。ポーランドはバイエルン・ミュンヘンのレヴァンドフスキーにセネガルにはリバプールのマネ。
【井戸】コロンビアなんて、ハメスに加え、今回ファルカオまでいますしね。
【沢田】正直なところ、いかに彼らを止めるかで精一杯だと思う。せめて守備型のチームがひとつでもあったらなあ。
【井戸】しかも他の3チームは、日本には勝っておきたいから、より攻撃的になるでしょうね。この3チームだと1位、2位は?
【沢田】いい勝負だと思うよ。どこが落ちてもおかしくない。コロンビアには期待したい。ハメスがバイエルンで復活したしね。
【井戸】よかったですよね。彼は前大会の得点王でレアルに入ったのに、そこで不遇でしたからね。
アラブ嫌悪を吹き飛ばすサラーの活躍に注目
【井戸】では、まとめにいきましょう。今大会全体の注目選手を。
【沢田】やっぱりエジプトのサラーだよね。彼がアラブ社会から彗星のように現れてスーパースターになったことに、大きな社会的な意義を感じるよね。この世界的なアラブ人嫌悪が高まる中さ。
【井戸】カリスマ的な話も聞きますよね。リバプールの町でアラブ人嫌悪が彼のおかげで減ったとか。エジプト本国でも、大統領選に出馬してないのに国民が投票で彼の名を二番目に多く書いたとか。
【沢田】病院への寄付なんかもかなり行なってるというからね。
【井戸】僕はやっぱりペルーのゲレーロですね。コリンチャンスの選手だったよしみでもありますけど。彼は34歳と年齢も高くて、「W杯に行けたら後悔なく死ねる」とまでいっていたW杯に、母国を36年ぶりに進出させた。
【沢田】南米予選通過を決めた最終節コロンビア戦のシュートを決めたのも彼だしな。
【井戸】そこでまさかのW杯出場停止処分でしょ。あれ、ペルー名産のコカ茶を飲んだのが薬物判定とされたんですけど、それをめぐり国際スポーツ裁判所が直前の裁定でも出場停止にした。そこをグループリーグの対戦相手の主将たちまでが署名入りの嘆願書をだして、最後はスイス連邦裁判所が「出場停止処分を、W杯後まで繰り越し」の裁定をだして出られるようになった。よかったですよ。どんな活躍をするか楽しみです。
(編集部注)サイト記事掲載(日本時間6月16日午前)の時点で、大会は2日目まで終了し、ロシア5−0サウジアラビア ウルグアイ1−0エジプト イラン1−0モロッコ スペイン3−3ポルトガルの結果が出ている。 エジプトのサラーは初戦に出場することがかなわず、大会直前に監督が交代してしまったスペインは元代表キャプテンのイエーロが後任に就き、ポルトガルのクリスチアーノ・ロナウドは初戦でいきなりハットトリックを達成した。 日本に目を向けると、本番前最後の試合となった12日のパラグアイ戦で、4−2と勝利し、西野体制初勝利で初戦に向けてわずかな光明が出たところだ。ブラジルも、初戦のスイス戦で、G・ジェズス、ネイマール、コウチーニョ、ウィリアンの攻撃的選手4人を同時起用することがほぼ確実な情勢だ。大会は今後有力チームが続々と初戦を迎え、一気に盛り上がりも増していく。 

和田:50年!!の伝統あるバーチャル座談会の向こうを張ってニッケイ新聞でも《W杯開幕特集/座談会》を16日付で掲載しています。サッカー専門家の井戸さんと沢田さんのロシアW杯の行くへを占っており見所を解説して呉れています。参考にしながら7月15日まで1ヵ月間を麻生さんを中心にして我々も楽しもうではないですか。この週末に第37回バーチャル座談会【ロシアワールドカップを語る!!】のその1=前哨戦として富田さんの小話も含めUPしたいと思います。皆さんの書き込みをお待ちします。

古谷:皆さん 目下、蹴球のW杯が露国で開催中。サーッカー好きのブラジル人は殊更TVにくぎ付けです。気の所為か、通りの車の量も少ない感じがします。この「W50年」も麻生さんを中心に投稿が活発です。
私は、学生時代少し球を蹴っていたので、本来ならTVの前に座らねばならぬのが、雑用が多く、纏まった時間が取れないので、専ら人様の講評・感想を聞く事になりがちです。
今年になって気づいていた事ですが、球審の判定の様態が昔と変わった点です。大昔はジャッジは球審一人と線審が二人。ビデオも何も無かった時代は、球審の判定が絶対でした。Off-Side で線審が旗を上げても、球審が見逃せば試合は中断されず、続行しました。選手がしつこく誤審を抗議しようものなら、即刻退場を命じられるほど球審の権限は絶対的でした。
今回のロシア大会から、ビデオ副審制度(Video Assistant Referee) が導入されました。得点・PK・警告・退場の四点に就き、主審の誤審があったと思われる場面で、球審に無線で連絡するシステムです。尤も、ビデオを見て、球審が誤審を受け入れるか否かは球審の判断です。
今回も、FIFAが36名の審判を決定しました。日本からは、佐藤隆治氏が選ばれました。
大会前に、審判員は会議で「どの程度判定を厳しくするか」を打合せします。つまり、判定を甘くすると、ラフプレーが多くなって、試合が荒れます、逆に厳しくすると、笛ばかり多くなって、ゲームが何回も中断されるので、観衆からブーイングが起ります。つまり、営業効果を揚げる為に、観衆が喜ぶゲーム運びを、球審が演出していると言っても過言ではありません。換言すれば、選手は俳優、球審は演出家です。

麻生: W杯のペナルテイーの写真判定=ヴィデオの判定も参考にする方法が導入され、PKが増えており、2試合に1PKの割合。



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