麻生悌三のブラジル不思議発見 55 ≪アマゾンの電気うなぎとウルブー ≫
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お馴染み麻生さんのブラジル不思議発見55 8月号は、アマゾンの電気うなぎとウルブーです。『2億年前の地球は、ゴンドワナ大陸と云うアフリカ、南米、インド、南極、オーストラリア大陸がくっついていた、大大陸団塊だったらしい』とロマンを感じる書き出しワクワクする。うなぎとなまずの違い等興味深い話題満載で嫌われ者の代表の鳥ウルブ―(和名クロコンドル)だが、貞節さに関しては人間は到底追随できないとの面白い説明に驚くばかり。写真は、アマゾンの電気うなぎですが、BLOGには、ウルブ―も紹介して置きます。 |
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ブラジル不思議発見 − 55 アマゾンの電気うなぎとウルブー
2億年前の地球は、ゴンドワナ大陸という、アフリカ、南米、インド、南極、オーストラリア大陸がくっついた、大大陸団塊だったらしい。6500年前ぐらいから、分裂を開始し、今日の団塊に分かれたらしい。ゴンドワナ大陸時代に発生した生物が、現在でも分かれて発見されている。一例は、南米のアマゾン地方に棲息する、電気うなぎとアフリカに生息する、電気なまずだ。1億5千年前は共通の子孫であったらしい。それが、南米に向ってうなぎに成り、アフリカに残ってなまずになった。共通の子孫であった魚は、電気細胞を持ってなく、お互いに筋肉が帯電する細胞に進化するのは、ずっと後のようだ。なまずとうなぎは似ている様で違う。先ず、なまずは淡水性でうなぎは海洋性だ。うなぎには鱗があるが、なまずにはない。なまずにはヒゲがあるが、うなぎにはない。アマゾンが
海水でアフリカが淡水の河川だったのかも知れない。6500年前の恐竜が絶滅する頃、
ゴンドワナ大陸は完全に分離していた見込み。ブラジルに渡っ魚は電気うなぎに進化し
最高600Vの発電をするうなぎとなる。アフリカに残った魚はなまずとなり、400Vの発電をするなまずに進化した。(他にしびれエイと呼ばれる発電機能のある、エイがいるが、
これについての文献が見当たらない)筋肉が発電する細胞に変化した模様で、1個当たりの発電細胞は、1,5Vに過ぎない、その細胞が、直列に並び、発電すると、驚異的電力に高めるらしい。どうして、発電機能のある、細胞を得たかは、全く、神の領域で、科学では不明だ。(ブラジル不思議発見―23号と一部重複)
特徴
成長すれば最大2,5mに達す大魚である。体形は細長い円筒形だが、日本のうなぎとは全く別の仲間である。円筒形だが、頭部と尾部は横に平たい。全身は灰褐色。エラの下に肛門があり、尾部まで帯電装置の細胞が直列に並んでいる。頭が+で尾がー極である。デンキナマズは反対。前だけでなく、後ろにも泳ぐ。
生態
アマゾン河、オリノコ河に分布し、夜行性で、小魚を帯電させ、捕食する。空気呼吸の魚であり、エラがありながら、水面に口を出し呼吸する。定期的に息継ぎをするが、温度が上がると残存酸素がすくなくなる熱帯の池や淀みで酸欠にならず生きていける。
発電の仕組
筋肉の細胞が発電版という、細胞に変化したものだ。数千個の並んだ発電版は体長の4/5
程あり、肛門から尾まで殆ど発電版だ。発電版1湖の発電力は1,5Vぬ過ぎないが、数千個が一度に発電すると600V、電流は、1Aにも達する強力な電気を発生させる・しかし、この高電圧は、1000分の1秒しか持続しない。普段は、もっと弱い電気を発電し、小魚をしびらせ捕食したりする。しかし、1分以上高電圧を出し、ワニを悶絶させた実話もる。電気うなぎ自体は厚い脂肪に保護され、感電しないようだ。
―ジュート麻刈り取りの折、電気うなぎと接触
戦前、高拓生と呼ばれる、移民がジュート麻のアマゾンでの栽培に成功した。川辺の農作業で、さぞや、猛漁ピラニャ、獰猛なワニ、大蛇スクリー(アナコンダ)の襲撃に苦しめられただあろうとと、聞くと、先ず、その危険にあったことがないと、一様に返答された。
危険だったのは、アマゾンの淡水エイで、その魚体をふんずけて、尻尾の毒針で刺され、激痛と腫れに酷い目に会ったという。数日は作業等出来ないぐらいの腫れだったと言う。
その次は、刈り取りの山刃が電気うなぎに接触したら、重い痛みがあり、山刃は手から素っ飛び、電気ショックを感じる。只、それだけで、後遺症もなにもない。ピラニャより危険といわれる、人体の穴に入り込むドジョウのような,魚、カンジローはアンモニアに感知し、尿道や肛門に入る魚だが、実際に被害に会ったことは日本人コロニーではなかったそうだ。現地人の女は、カンジローを、恐れ、水浴も、直接川に入らず、カヌーに水を張って、水浴するほど、用心深い。生理期の女性の水浴を狙って、ピラニャの群れが、襲撃する危険性もあるらしい。
日本人で電気うなぎを捕まえて、蒲焼にして食った移民仲間がいる。やたらと、油こく、
本物のうなぎの蒲焼とは似ても、似つかぬ味で、不味かったとの評価だった。其の前に
日本人が蛇を裂いて、醤油をつけて、食ったのを、見ていた、インジオ氏曰く、
Jspones nao eh civilizado!(日本人は文明人じゃねーな)。どうやって、電気うなぎを捕まえたか聞いたら、釣りをしていたら、掛かった由。感電しなかったか、聞いたら、弱らしてから、釣り上げたら、感電はしなかったという由。
(電気うなぎは不思議発見 23号と一部重複)
ウルブー(Urubu)
北アメリカからパタゴニアまで棲息範囲が広く、東部は剥げているが、全身真っ黒でカラスそっくりだが、正式和名はクロコンドル、体は60cm体重1,6kgもある。飛翔力
もあり、高度3千米まで上がる事が出来、気流に乗って、旋回も行う。このウルブーと云う鳥、動物の死肉を好み、ゴミ捨て場等に群生する。胃の中に強烈なバクテリアを製造する装置があり、死肉等に付着する黴菌は、胃の中で殺菌してしまう。ウルブーの糞を分析しても、黴菌を検出することはない。この鳥の目は異常に良く、150mの上空から15cmの獲物を発見する視力があるそうだ。また、死期の近ずいた動物や弱った動物等
を見つけ、死ぬまで、上空を旋回して死ぬまで待つ。どうして、動物の死期を予知できるかは、超能力がるとしか言いようがない。ピラニャ等も動物の群れを襲うとき、元気の無い獲物を選んで攻撃するらしい。動物の生体から出るエネルギーを感じる本能をもっているのだろう。巣は断崖や高い木の上に作り、人の目につかないが、雛は親と違って真っ白で成長するに従って黒くなる。一夫一婦の絆が強く、他の鳥と浮気することも無く、メスには優しく、胃の中の餌を吐き出してプレゼントする習性もある。嫌われ者の代表の鳥だが、貞節さにかんしては人間は到底追随できない。以上 麻生 (2018年8月1日)
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