≪真夏のカリフォルニア≫ 村松 義夫さんのお便りです。
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第50回の県連主催のふるさと巡りでカリフォルニア州を訪問する機会があり東京農大OBの村松さんご夫妻ともロスの地元在住者の皆さんとの合同夕食会で御会いする機会がありましたが、今回御住みになっているカリフォルニア州、特に住んで居られるコンドミニアムを通じてのアメリカの生活を私たちの50年!!に送ってくれました。貴重な情報ですので40年!!のホームページに記録して置く事にしました。
写真は、住んで居られるコンドミニアムFriendly Valley Country Clubの入り口の写真を沢山送って頂いた写真の中から選ばせて貰いました。
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皆さん、
カリフォルニア州は米国50州の大陸の西の果て太平洋に面した州で北はオレゴン州、東はネバダ州とアリゾナ州、そして南はメキシコ国に囲まれています、以前投稿したとおりカリフォルニア州は1821年まではスペインの領土で、メキシコ国がこの年にスペインからの独立を果したことで1948年まではメキシコ国領土であった、実はこの年にシェラネバダ山脈の麓で開拓にやってきたモルモン教徒の一派が金銀を発見する、そのため多くの移住者が東部から馬車でカリフォルニアを目指してやってくる(西部劇)、同時に騎兵隊も市民を土着民(インデアン)から守る為に各地に砦を築く、そして1850年メキシコ国と戦争で勝利し、この州はアメリカ合衆国31番目の州に併合されるという歴史がある。
このカリフォルニア州は424,000km2の面積(南北に1,250km 東西に230km)で、日本の面積+1割に等しい、州を北部、中部、南部と分け、北部は山岳地区で森林と水源地、中部は農業地区、南部は砂漠地で工業商業と石油生産地区となる、私共の居住する地域は南部地区であリ、州4千万人口の3千万がこの南カリフォルニア地区に居住している。
北部の山岳地帯: 森林で日本やアジア、オセアニア諸国へ木材の加工品(4/4角材、ベニア、紙製品)の輸出そして最も大切な州全域の水資源を有する(50箇所の大小ダム・貯水湖)、サクラメント大川利用、サンフランシスコ湾岸都市には多くのIT先端技術の企業が存在(シリコンバレー)と称し特にソフト企業は大きな州の経済に貢献している。
中部平野地帯:州の政治の中心町サクラメントに州都があり、周辺は各種の農業地帯(米、落葉果樹、ナッツ類、畑作、果菜類、根菜類、飼料作物、綿花、ビート、柑橘類等360種に及ぶ作物生産、酪農、肉牛フィードロット飼育)で北部の水源からの灌漑用水の利用、メキシコや中米からの労働力がこの農業生産に大きく寄与している、国内、カナダ、中米を始め環太平洋地域への輸出が大きく州の経済に貢献している。
南部砂漠地帯:砂漠地帯であり年間乾燥と高温地域であり、州全体の2/3の人口を抱えている、これは各種産業が盛んで自動車・部品、機械・器具、航空・宇宙、軍事、食品・加工、エンターテインメント、販売・輸出等の産業で多くの企業が集中し他民族による人口を抱えている、この人口や企業への水の供給は1千kmに及ぶ州の北部からの水利事業による運河建設を通して、南部地区に運ばれ利用される州水利事業の結果である、またこの地区の石油エネルギー生産・加工産業も大きな収入を得、これら多くの産業による州への経済貢献度は最大となっている。
このようにカリフォルニア州は唯一独立可能な州となっている、人口割率から労働者層、他民族が多く長期にわたって州議会は民主党が共和党を大きくリードしてきた、全米最大の生産高、そして貿易高で米国経済に貢献しているため、米国政府が共和党政権時になると独立を唱える議員によって州の議会で討議されたこともある、大統領選挙では第5位以内の大きな代議員票を抱えている為、選挙戦での役割が大きい州である。
人口の多いこの南部地区は他民族が多く、特に全米一の最大都市となったロスアンジェルス地区は、ラテン系(メキシコ系)が白人系人口を抜いている、又不法移民が国境を越えて入ってくる、そのため教育程度が低く、集団による抗争、犯罪、殺人が耐えない、特に中南米からの麻薬に関する犯罪が多い、中心街は政府機関、銀行や証券会社、保険やエネルギー関連会社、IT企業等のビルが建ち、日中はホワイトカラーが占めているが、夜間は空虚で静かである、その外側にラテン系や黒人系の込み入った非衛生な住宅街や小型の商業地帯が並び犯罪の多い地区を形成する、そしてその外側にアジア系、イスラム系が居住する地区で又商業地帯、各種平均的な価格のホテル、モテルが並ぶ地帯であり、この外側に各種企業の工場や事務所、倉庫が広がる、そしてロスアンジェルス衛星都市の北部、東部、南部は山岳地が広がり、西は太平洋となっており、白人系がこの山麓の高地や太平洋に面した海岸地区に居住している、ショッピングモールや、高級ブランド店や高級ホテルが建っていて、犯罪の少ないこの白人系の住む地区には日系人で戦前の移住者の3世、4世、5世、また戦後の1世、2世、3世もこの地区に殆どが住んでいる。
このロスアンジェルス大都市及び衛星都市は快適な気候や各種雇用の多種により、米国各地や海外からの人口が増加し続けている、既に建設余地は無く満杯となっている事から、現在はこの3方の山岳地帯、そしてそれを越えた地区である砂漠地に新しい町が建設されている。此の山岳地への町の建設はコミニテー形式が多く、集団で居住する方式であり我々もまさにこの法式で建設されたコミニテーに居住している。
コミニテーは、大では5-6千人、中では2-4千人、小は500-1千人規模である。全くの手つかずで放置されていた砂漠地に小規模な集団居住地の建設である。我々の居住するコミニテーはこの地区でも最も古く1960年に出来たものであり、100戸建てから始まり年毎に拡大しコミニテー内にゴルフ場を作り、ローンボーリング場、公園、水泳やジャクジ、ジム、体躯館を設け、教会やレストラン、本部、集会場、劇場を設けて現在は1千戸が建ち並んで約2千人が居住する。周囲を塀で囲い入場ゲートには守衛を設き、24時間のコミニテー内の巡回もされているため、外部からの侵入者は無く安全が確保されている。
住宅はコンド形式で2戸建て、4戸建て、10戸建てとなり、車庫と小規模な庭が表裏に作られ花を咲かせている、2箇所に公園が設けられBBQ設備が整っており外部の親族や友人達と食事会を楽しむことが出来る。ゴルフをはじめ総ての施設を利用できる為に共通経費を納入が義務付けられている、入居時希望者は不動産屋を通して住宅を購入するまたは賃貸も出来が、選挙で選ばれたコミニテー理事の面接を受け、55歳以上の年齢(夫婦のどちらかが)である事と、共通経費の支払い能力が可能であるかの財務調査提示、又各種規則ルールがありそれを宣誓することで入居可能となる。
共通経費は事務管理費、守衛費、ゴルフ場はじめ総ての施設の管理経費、道路の維持費、街灯や公園内の管理費、住宅の庭管理、屋根・外壁・ペンキ・下水・水道・ガス等の管理費、各種保険費に当てられる。各個人負担はガス・水道・電気・ゴミ・住宅保険・自動車保険・固定資産税である、医者・病院、食品購入は個人で外部に依存、これも小型の車がコミニテーの共通経費で用意されているが、所属する町からのサービスも受けられる。入居者の殆どが定年退職組みであるため、所得は国民年金、企業年金、軍隊経験者は軍人恩給、金融機関への預金や投資、外部所有の家屋売買と入居購入費の差額であり、国民年金授給者は国民医療保険が無料で適用されている。10年以上勤務し国民年金を満期積み立てた定年者は平均月額$1,500の年金が受けられる、最低額は$900ー最高額は$2,500での夫婦での受給である為、これ+$?で月額$3,000-$5,000/夫婦で平均的な暮らしが可能である。
当コミニテーの平均年齢は70-80歳であり、朝は4-5時には夫婦での犬を連れた散歩が目立つ(特に暑い夏の間は早置き散歩)、また夜6-7時になれば静かなコミニテーで外部には人の気配は無い。各家庭では犬や猫のペットがいる、犬は20kg以下の小型犬と規定されている、時折野生のコヨーテ、ラクーンが森や公園に出てきて姿を見せる、又、野生の小型ウサギが繁殖し朝ゴルフ場の芝を食している、鴨の数匹が園内の池や排水路に冬やってきて産卵し、春になると子連れで北に帰る。老人社会であるため毎日救急車が2-3回やってきて救急病院に送られる、その後帰宅する人も居れば片道の人もいる、このコミニテーのすぐ隣は葬儀場を兼ねた大きな墓地がある、昨日もゴルフ仲間の友人の葬儀に行ったが、隣あった場所でコミニテー内のバスで送迎できる便利な居住地である。
入居者の95%は白人でありユダヤ系も多い、残りの5%はヒリピン系、中国系、黒人系で最近特に増えているのは韓国系である、日系の2世が数組と我々1世は4組しかいないが白人仲間に入って活動している、韓国は皆1世でベトナム戦争経験者であり、白人仲間に入らず自分達だけでゴルフをしたり集っている、又各種の行事の役員や奉仕活動には決して参加しない。死亡者も毎月数名出るので独身になった老人男女が、又一緒になって住んでいる状況も見られる、これも白人社会では当たり前のようである。此処は空き家になる件数も多いがすぐに入居者が入るので不動産価格も上昇している、10年前に入居した我が家も現在倍以上になっているようである。
不動産投資や入居希望者はお知らせ下さい即ご紹介しますので、但し米国永住権を取得しないと定住は出来ませんが、90日間/1回の入国での滞在は可能ですので、年数回来れれる方は家を購入されては如何でしょう、または友人夫婦共同で購入して交代でお出掛けになれば家の所有も可能です、留守中は我々か専門の管理者に依託し管理してあげますので、カリフォルニアでの小さなドリームが適うかも知れませんよ、お知らせ下さい。
少々長文になりましたが、カリフォルニアでの高齢者にあった居住方法をお届けしました。 村さん- CA
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