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「2019年 神戸 off 会前後の こぼれ話」 川越 しゅくこさん
2019年11月4日(月)に行われた関西OFF会、神戸の写真は、BLOGにも掲載していますが、その前後のこぼれ話をしゅくこさんが、特異の筆力で活写されているので2019年神戸OFF会のこぼれ話として40年!!ホームページの寄稿集に残して置く事にしました。
写真は、しゅくこさん自身が送って来た神戸OFF会に参加した男性軍5人の写真を使わせて貰います。


和田さん、楽しい旅ももうおわりですね。
お天気にめぐまれた神戸off会も男性と女性の5人ずつのアットホームなひと時でした。
山下さ〜ん、杉井さ〜ん、さっそくの0ff会の写真をありがとうございました。
わたしからはその日の前後の「こぼれ話」をちょっと。といっても長くなりそう(笑)

2019.11.4(M)
9:40am、新神戸駅で久留米のはなさん、出石みちこさん、わたしの3人は、岡山からこられる山下さんを出迎えに秋日和の中、新神戸駅に参じました。
約束の時間どおりに一年ぶりの山下さんと再会。白いお鬚の山下さんは遠くからでもすぐわかります。
途中、出石さんが忘れ物を取りに帰ったので、はなさんと山下さんとわたしの3人で秋晴れの空の下へ。
何か楽しいことが起こる予感でワクワク。
12時半からはじまる三ノ宮での食事会まで、せっかくのフリータイム、約2時間の「ぶらりコース」について相談。
案としては、
1)駅のすぐ横から登り坂をいく布引の滝の散策コース。
2)異人館通りを経て、移民ミュージアムへ。イベント展示会、
3)生田神社(裏の杜に500年のクスノキの木など)とその前の東急ハンズ。
4) 神戸市役所 の24F 展望台。
山下さんの迷いのない一言、「都会がいいなァ」で即、展望台に決まりました。
朝の神戸は秋風のなかで人混みもなくすがすがしい。
新神戸駅から三ノ宮駅で降りて、地下通路の表示をたどりながら「市役所C7出口」から地上へ。
目の前に、真っ青な空を突きさす地上30F 地下3Fの神戸市役所。
見上げると視界がクラっ、足元がふらっ。
前日の11/3 (日)は文化の日。そして11/4(月)はその振替休日。市役所も休み
どうりで人の姿はほとんどなく、ガードマンだけが手持無沙汰の感じでわたしたちと会釈。
エレベーターで24Fへ。 「展望台」という観光客相手の大げさなものではなく、北と南一面をガラスばりにした回廊のようなところ。客は私たちと若いカップルだけでちょうどいい温度。
藤井とネームカードを首に下げたボランティア・ガイドの中年女性がにこにこと声をかけてくれ、わたしたちは何枚かの写真を撮ってもらった。いろいろの話の中で、彼女はわたしが三田に来る前に住んでいた神戸市東灘区の近所の住民だった。
阪神大震災で被害を受けて、たくさんの人のお世話になった。その恩返しにわたしも何かすることがないかと思ってボランティアを始めたという。はなさんと山下さんが港を見下ろしながら話し込んでいる間、わたしは ボランティアの藤井さんが三田市の歴史もよくご存知なのに耳を傾けていた。
わたしは、三田には、旧市街にもニュータウンにも、意外にたくさんの教会があって、近所の友人、知人にもクリスチャンが普通に多く住んでいることを長年不思議に思っていた。その質門は藤井さんのお話でこの日、長年の謎が解けた。三田のゆかりの偉人たちは、隣接する神戸をよく訪ね、宣教師とせっする機会が多かったのである。その影響だという。
簡単なことではあったが、それについてわざわざ調べたこともなかったので、この展望台でそれを知ったことは嬉しい驚きであった。
わたしの父は、キリスト教不毛の地とよばれていた大阪の泉州地方に牧師として赴任していたので、育った泉州地方と三田とは、道理で空気が大きく違っていた。謎が解けた。
わたしはその地になじまず、故郷(ふるさと)感もなく、1962年、58年前の夏、 このメリケン波止場をあとにあるぜんちな丸で日本を離れた。
神戸の港と山々はそんなわたしの旅立ちを知っている。
あの頃はまだ海岸一帯は潮の匂いが濃厚で、出航の銅鑼が鳴り響くと、岸壁にザブーン、ザブーンと波が騒いだ。
その時からはじめて自分の人生がはじまったのだった。
わたしたちの50年主宰のあるせんちな丸でブラジルに渡った和田さんを囲んで、この神戸で毎年ランチ会に参加させていただけるとは、その時に想像もしなかった幸せなめぐりあわせである。
静かな山並みは変わらずどっしりと構えてそんなわたしを見守ってくれている。
しかし、メリケン波止場の周辺にはもう磯の香りがほとんどしなくなった。
高速道路が横断し、高い建物が連立している神戸。
それでも行きかう人々は秋風に髪をなびかせ、笑い、さんざめいている。
ちょっと戸惑いながらも幸せを感じながら、人の流れの中に人生後半のわたしがいる。

11/5(T)
午前中、出石美知子さんとはなさんは逢山峡へ。わたしは老描シロが腎臓と甲状腺ホルモンの病気のため、獣医に特別の餌をもらいに。午後から2人に合流して六甲へ。
美知子さんのドライブで、くねくね坂道を登って、頂上近くのガーテンテラスへ。
市役所の24階から見た迫力ある海と山は、ここ六甲山から眼下に見晴るかす風景とはまた違う。
なんという雄大な風景。息を呑むとはこのことか・・・。
レストランのテラスにでてみると、すこし霞がかった風景のなかに、
赤いコンテナ船?がじっと停泊しているかに見えるが、ちょっと時間がたつと完全に沖の方に進んでいる。
地理にくわしい美知子さんの語りは軽やかで女学生のようだ。
刻々と変わる太陽の輝きが山の端に落ちていく自然の前から去りがたく、わたしたちは夕方まで眺めていた。
暗くなる前に、三田まで車で送っていただき、今度は私の車で近くの温泉へ。とんかつ定食などパクつきながら、みんな完食。
さらに元気のついた3人は9時頃までガールズトーク。
美知子さんはまっくらな中、唐櫃台の自宅に帰られ、はなさんはうちに泊まっていただいた。
美知子さん、どうもありがとう。

11/6日は、和食の朝食のあと、はなさんと隣町のウッディタウンの平谷川を散策。
逆立ちや、座ってあぐらをかいている、あるいは手をあげて挨拶をしている高さ50cmくらいのいろんなカッパのオブジェが、約50m間隔で川辺でポーズをとってわたしたちに合図をしている。
どれも話しかけるような愛嬌のあるカッパに、はなさんもわたしも思わず足をとめて笑ってしまう。
この3日間、最高の秋日和にめぐまれ、よく食べ、よくしゃべり、キャッキャよく笑い、そして故障もなく歩いた。
楽しい機会を与えられて感謝。
はなさん、シロがものすごくはなさんに興味をもってべったりでしたね。珍しいことです。
それにいろいろ、植物についておしえていただき、貴重な時間をありがとうございました。
また、来年も泊ってくださいね。その時、シロは生きているかしら。わたしは?
ま、ろくでもない事を考えるのはこの際よしましょう。
多加代さん、一北さん、鈴木さん、杉井さん、 お会いできて嬉しかったです。
ほんとにありがとうございました。
和田サン、恵子さん、次回のオフ会、また楽しみにしています。お元気でおすごしください。
chao chao



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