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ブラジルへの里帰り トロント在住丸木英朗
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トロント在住の丸木さんは、今年の元旦に満８５歳になり世界シニア水泳大会で８５歳-８９歳のブラケットで最年少者の金メダル、世界記録を目指して来たがこのコロナウイルス騒ぎで中止、延期が続き腐っておられせめて文筆でと月刊誌に短編、「ブラジルへの里帰り』を書いて送って呉れましたのでHPに残して置く事にします。
丸木さんの略歴は、下記です。
昭和１０年元旦生まれ、
昭和３３年大阪府立大学経済学部卒、
同年東芝放射線(現在のキャノン メディカル)入社、
昭和４１年年末神戸出帆のブラジル丸にてブラジルに移住、東芝メディカルのブラジル総代理店総支配人。
１９７０年アメリカに移住しミネソタのメディトロニック、ニューヨークのゼネラル エレクトリック等々に勤務、
リタイヤー後はカナダのトロント在住現在に至る。
丸木さんの写真と本人の説明文
白帽が僕、赤帽が我家に居候３０年を超えた義弟、紫の紫外線避けシャツがトロントに研修に来てたブラジルの医者。ブラジル東北地方の海岸には波除けのレシーフェ(岩礁)があり、錨の付いたテーブルを浮かべ飲食してます。僕は水泳試合を１ヶ月前に控えた飲み納めでビール５０本飲みました。
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ブラジル移民の成れの果て、オランダ系ブラジル人の妻とトロントに住んでる僕は、リタイヤーしてからは家内の里帰りに付き合い、毎年カナダの寒い冬には１月初旬から３月下旬までブラジルで暮らしてます。家内の故郷はオランダが統治してた東北地方最大の都市ペルナンブコ州レシーフェの奥地にあり、今尚まるで西部劇時代の様な馬上に2丁拳銃の時代です。ブラジルから駆逐されたオランダはカリブ海の島々を占拠し、北米にはニュー アムステルダムを築きました。その街はイギリスに取られ現在ではニューヨークになってます。
国外では最大の日系人人口の居るサンパウロでは、日本人町の赤提灯で懐かしい移民仲間と一献交わし、肩組んで日本の懐メロを唄って来ました。ブラジルでは清酒はじめ味噌醤油等々あらゆる日本食品が現地生産されてます。その後は、南米大陸で最もアフリカ寄りの海浜都市カボブランコ(白い岬)で２月いっぱい１ヶ月間、午前中は海水浴で筋肉をリラックスさせ、午後はスポーツクラブのプールで水泳のトレーニングに参加してました。レストラン「飲む」には日章旗と軍艦旗が翻っており、久し振りで見る日の丸には感動しました。ちなみに、お菓子の名前も「僕ちゃんの日本」で袋のデザインが日本の国旗。ペルナンブコ州だけにしかないブラジルでも珍しいビールのアイスキャンデーはアルコール度数が３.２５パーセントでカイピリーニャのアイスキャンデーは３.５４パーセント。
マスターズ水泳競技の８５歳から８９歳ブラケットで最年少者の僕は、金メダル６個を目標にしていた３月２７日から３日間オタワで開催される予定のオンタリオ州チャンピオンシップがコロナウイルスの所為でキャンセルされて無念残念です。５月トロントでのカナダ選手権も中止、６月コロンビアのメデインでのパンアメリカン選手権もコロンビアでは外国人入国禁止されたので中止になるらしく、僕が金メダルを４個受賞したバンクーバーでの第１回パンアメリカン マスターズゲームの第２回リオデジャネイロ大会も９月に開催予定で連勝するつもりでしたが、ブラジルでは外国人入国禁止になりましたからキャンセルされるでしょう。先月末に飲み納めして以来は禁酒して猛練習してきたのが水の泡となり、メキシコのコロナビールの自棄酒でもあおりたくなります。来年には、日本での世界マスターズゲーム(年齢別オリンピック)神戸５月と水泳マスターズ世界選手権大会(博多８月)では出場全種目で優勝し故郷に錦を飾る為に禁酒を守りトレーニングに励みます。
丸木英朗
Hideo Maruki
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