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あるぜんちな丸第7次航の到着を知らせる1960年9月12日のA GAZETA紙
私たちのあるぜんちな丸第12次航より2年早い1960年9月11日サントス到着の第7次航で着伯した野口みどりさんより当時の移住者到着を知らせるサンパウロの新聞の切抜きを提供して戴きました。ポルトガル語で書かれているので概要翻訳しておきます。移住華やかなりし頃の移住船で今わなきリオの石川島造船所に54名の集団技術移住者が入っており、花嫁移住者や計画移住地としてのトメアスー移住地、ボリビア移住地、パラグアイ移住地への入植者等がいることから我々のあるぜんちな丸第12次航と変らない横の広がりがあった様です。産業開発青年隊の6期生の皆さんも多数見られその後の動向を是非知りたいものですね。貴重な資料を提供して下さった野口みどりさん有難うござます。


サントス、12日(A GAZETA) 昨日午前中、日本船あるぜんちな丸がDOCA社の17番埠頭に停泊した。この日本の近代的な商船は、神戸の新三菱造船者で建造された。長さ156メートル、船腹20メートルで10863トンの大きさである。処女航海は1958年4月30日に始められ今回は第7次航となっている。あるぜんちな丸は、一等船客23席、二等船客72席、三等船客960人の席がありその他に113名の乗組員が乗船しており久保船長が最高責任者である。

農業移住者と技術移住者
あるぜんちな丸は、南米に合計890名の農業移住者と技術移住者を神戸港と横浜港より連れてきた。アマゾンの河口パラー州のベレンの港で99名の農業者が下船、トメアス−の移住地に入植し胡椒の栽培に従事する。サントスでは593名の移住者が下船、42名がマットグロッソ州のヴァールゼン・アレグレに入植する。残りはサンパウロ近郊、パラナ州等に入植する。サントスで31名のボリビア移住者も一緒に下船しており鉄道で目的地に向かう。その他にも53名のリオグランデ・ド・スール州への移住者とブエーノス・アイレスで下船パラグアイに向かう移住者60名が含まれている。リオデジャネイロ港でも技術移住者54名が下船、全員が石川島播磨造船所で働くことになっている。

面白い場面
あるぜんちな丸を訪問する人たちの興奮と喜びに立ち会う機会が得られた。最新の造船技術への誇りと共に日本の誇る伝統の日本酒を試していた。6人の花嫁移住者がサントスで下船した。花婿は花嫁を迎えに出てこれから田舎に連れて戻り結婚式を挙げ花嫁は農業者の妻としての新しい生活を始める。
固い抱擁と尊敬を表す深い礼との合間に昇降口の一番上で日本語で書かれた小さなカードを高くかざして乗り込んでくる人たちに見せていた10歳ほどの少女が目を引いた。通訳の人の説明では彼女は、サンパウロ州奥地に住んでいる親戚を訪ねて一人でやってきたとの事。親戚の人と面識がないため乗船して来る人達すべてに自分のカードを見せていた。その後にも18歳の女性が同じく自分の名前を書いたカードを提示していた。あるぜんちな丸は、本日中に錨を上げて最終港のブエーノス・アイレス港に向けて出港する。
(平成14年8月19日 翻訳、タイプ・アップ 和田 好司)



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